日本2大会ぶり優勝ならず…! 死闘制した韓国が連覇で単独最多5度目の優勝《アジア競技大会》

2018.09.01 23:15 Sat
©超ワールドサッカー
▽U-21日本代表は9月1日、アジア競技大会サッカー競技の決勝でU-23韓国代表と対戦し、延長戦の末1-2で敗北。この結果、韓国が2大会連続5度目の金メダルを獲得した。

▽29日に行われた準決勝U-23UAE代表戦でFW上田の決勝点を守り抜き1-0で競り勝った日本は、U-23ベトナム代表に3-1で勝利した韓国と決勝で初顔合わせ。アジアの頂点を懸けた緊迫の日韓戦に臨んだ。

▽日本はこの重要な一戦に向け、準決勝からスタメンを5名変更。初瀬、遠藤、神谷、旗手、前田に代えて、板倉、長沼、三好、松本、上田を起用した。韓国のスタメンには、ソン・フンミン、ファン・ウィジョ、ファン・ヒチャンらが名を連ねた。
▽試合開始早々の4分、最終ラインからのフィードに上田が抜け出す。しかし、ボックス右から放ったシュートは枠を大きく右に逸れ、電光石火の先制弾とはいかない。

▽球際で優位を保ちながらも攻め切れない展開の続く韓国。21分に日本陣内中央付近まで駆け上がったDFキム・ムンファンが放った強烈なグラウンダーシュートは枠を外れ、22分にソン・フンミンの浮き球のスルーパスに抜け出したファン・ウィジョが強引に放ったシュートも、GK小島のファインセーブが先制を許さない。
▽28分、右サイドのスローインの流れからボールを受けた三好が、巧みな身のこなしのドリブルでボックス右深い位置に侵攻。そのまま左足を振り抜いて放ったシュートは枠を捉えたが、GKチョ・ヒョヌの好守に阻まれた。

▽徐々に相手のインテンシティに慣れ始めた日本は、この日前線でボールを収め続けている三好を中心に攻撃を組み立てていく。前半終了間際には、ソン・フンミンを経由する形を多用する韓国がギアを上げ直したが、日本のディフェンダー陣が奮闘。試合は、均衡を保ったまま折り返しを迎える。

▽後半の立ち上がりも、韓国が押し込む展開は大きくは変わらず。日本が韓国の勢いに呼応するようにテンションを高めていくと、試合は徐々に肉弾戦の様相を呈し始める。

▽55分、味方と連携しつつボックス手前中央でボールを持ったソン・フンミンが左足で枠を捉える。しかし、ここもGK小島がキャッチし事なきを得た。韓国は、直後の57分にキム・ジョンミンに代えてイ・スンウを投入。20歳にしてロシア・ワールドカップにも召集されたジョーカーを投入し、打開を図る。

▽韓国の猛攻を凌ぎつつ日本もカウンターを中心に攻撃を繰り出していくが、ラストパスやクロスの精度を欠き、なかなかシュートまで辿り着かない。後半の半ば、韓国の運動量にも次第に陰りが見え始めると、試合は睨み合いのような展開に。

▽結局、試合は90分間では決着がつかず、延長戦に突入。日本は、延長戦前半のスタートから杉岡に代えて遠藤を投入し、より攻撃に比重を置いていく。

▽しかし93分、ボックス左でボールを持ったソン・フンミンがゴール方向にドリブルで仕掛けていく。日本DFは身体を張ってブロックするも、ボールがこぼれたところに走りこんだイ・スンウが豪快に蹴りこみ、貴重な先制点をネットに突き刺した。さらに100分、左コーナーフラッグ付近で得たFKのキッカーをソン・フンミンが担当。ファーでファン・ヒチャン高い打点のヘディングシュートを放ち、追加点とする。

▽それでも115分、日本は右CKを獲得。三好が左足でインスウィングのクロスを入れると、ニアで飛び上がった上田が頭で合わせて希望を繋ぐ得点を決め切った。しかしその後、同点弾を決め切ることは叶わず。1-2のスコアで試合が終了した。

▽この結果、日本は死闘の末2大会ぶり2度目の優勝を逃すことに。対する韓国は連覇を果たし金メダルを獲得。通算4度で並んでいたイラン代表を抜き、単独最多5度目の優勝を飾った。

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