【超WS的! ロシアW杯出場国ガイド】vol.12/デンマーク代表: 天才司令塔の下で古豪復活を目指す

2018.06.12 23:59 Tue
Getty Images
▽6月14日、フットボール界における4年に1度の祭典、ワールドカップがロシアの地で遂に開幕する。約1カ月の激闘がより深く、より楽しむべく、超ワールドサッカー編集部が出場国32カ国ガイドを作成。12カ国目は、デンマーク代表を紹介する。
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◆デンマーク代表
監督:オーゲ・ハレイデ
主将:シモン・ケアー
予選成績:6勝/2分け/2敗
W杯出場数:2大会ぶり5回目
W杯最高位:ベスト8
FIFAランク:12位◆エリクセン依存の攻撃がカギ
(C)CWS Brains,LTD.
▽2大会ぶり5度目の本大会行きを決めたダニッシュ・ダイナマイトは、優勝を果たしたユーロ1992以来のサプライズを今大会で目指す。
▽近年、勝負弱さが指摘され続けてきたデンマークだが、ポーランドやモンテネグロ、ルーマニアと実力拮抗の欧州予選グループEをポーランドに次ぐ2位でフィニッシュすると、アイルランドとの対戦となったプレーオフでは天才司令塔エリクセンの圧巻のハットトリックの活躍などで2戦合計5-1のスコアで勝ち抜きを決めた。

▽攻守のバランスを重視するノルウェー人指揮官の下でチームは、絶対的司令塔エリクセンを最大限に生かすための[4-3-3]の布陣を採用している。球出しに優れるセンターバックを擁しているものの、身体能力の高い前線の特長を生かした縦に速い攻撃を得意としている。
▽守備陣では近年エリクセンと年間最優秀選手を争う守護神シュマイケルが絶対的な存在だ。最終ラインではドゥルミシ、ビェランといった主力がメンバーを外れたため、キャプテンのケアーを除き代表キャップ数が「20」に満たないユニットとなる。それでも、チェルシーやボルシアMG、ウディネーゼで活躍するクリステンセンやヴェステルゴーア、ストリガー・ラーセンと能力の高いメンバーが揃った。

▽中盤では絶対的な司令塔エリクセン、デラネイ、クヴィストの3選手が絶対的な主力を担い、シェーネとクローン=デリのベテラン2選手がバックアップを務める。前線では頼れるベントナーがケガの影響で招集外となるアクシデントに見舞われたが、速さと強さを兼ね備えたポウルセン、ターゲットマンのヨルゲンセン、トリッキーな仕掛けとチャンスメーク能力が高いシストという個性派の3選手に加え、次期エース候補のドルベリやコーネリウスら興味深いタレントが揃う。

◆超WS的注目プレーヤー
MFトーマス・デラネイ(ドルトムント/ドイツ)
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▽ミカエル・ラウドルップやピーター・シュマイケルらと共に歴代最高のタレントと評されるエリクセンがチーム躍進のカギを握ることに間違いはないが、今予選で重要な役割を担ったデラネイに注目したい。

▽母国屈指の名門コペンハーゲンで長らく主力を担ってきた26歳は昨季ブレーメンに加入すると、今季は初挑戦のブンデスリーガで32試合に出場し3ゴール5アシストを記録。また、驚異的なスタミナでリーグ3位の走行距離を記録するなど攻守両面の貢献度の高さ、高精度の左足を生かしたゲームメークで高い評価を得て、今夏のドルトムント行きを勝ち取っている。デンマーク代表では守備と後方からの繋ぎを担うクヴィスト、攻撃の全権を担うエリクセンを質と量を兼ね備えたプレーで支えている。また、予選のアルメニア戦でハットトリックを記録するなど、ミドルシュートやゴール前への飛び出しと意外性のある一発も持っている。

◆登録メンバー
GK
1.カスパー・シュマイケル(レスター・シティ/イングランド)
16.ヨナス・レッスル(ハダースフィールド/イングランド)
22.フレデリック・レノウ(ブレンビー)

DF
3.ヤニク・ヴェステルゴーア(ボルシアMG/ドイツ)
4.シモン・ケアー(セビージャ/スペイン)
5.ヨナス・クヌドセン(イプスウィッチ/イングランド)
6.アンドレアス・クリステンセン(チェルシー/イングランド)
13.マティアス・ヨルゲンセン(ハダースフィールド/イングランド)
14.ヘンリク・ダルスゴーア(ブレントフォード/イングランド)
17.イェンス・ストリガー・ラーセン(ウディネーゼ/イタリア)

MF
2.ミカエル・クローン=デリ(デポルティボ/スペイン)
7.ウィリアム・クヴィスト(コペンハーゲン)
8.トーマス・デラネイ(ドルトムント/ドイツ)
10.クリスティアン・エリクセン(トッテナム/イングランド)
18.ルーカス・レラガー(ボルドー/フランス)
19.ラッセ・シェーネ(アヤックス/オランダ)

FW
9.ニコライ・ヨルゲンセン(フェイエノールト/オランダ)
11.マルティン・ブラースヴァイト(ボルドー/フランス)
12.カスパー・ドルベリ(アヤックス/オランダ)
15.ビクトル・フィッシャー(コペンハーゲン)
20.ユスフ・ポウルセン(ライプツィヒ/ドイツ)
21.アンドレアス・コーネリウス(アタランタ/イタリア)
23.ピオネ・シスト(セルタ/スペイン)

◆グループステージ日程
▽6/16
《25:00》
vsペルー代表
@モルドヴィア・アリーナ

▽6/21
《21:00》
vsオーストラリア代表
@サマーラ・アリーナ

▽6/26
《23:00》
vsフランス 代表
@ルジニキ・スタジアム

★いそっぺFCロシアW杯篇~デンマーク代表~


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バルセロナに所属するデンマーク代表FWマルティン・ブラースヴァイトがユーロ2020の試合中にMFクリスティアン・エリクセンが倒れたシーンについて振り返った。 6月12日に行われたユーロ2020グループB第1節のデンマーク代表vsフィンランド代表の一戦。先発したエリクセンだったが、前半途中に卒倒。意識を失ったエリクセンに対して、ピッチ上で心肺蘇生法(CPR)などの救命措置が取られた。 エリクセンはすぐに試合会場の近くにあるコペンハーゲンの病院に搬送され、一命を取り留め、日常生活を送れるレベルに回復している。 そのシーンをピッチから間近で見たブラースヴァイトは当時について、『433』とジェエリーメーカー『ラッキーメタル』が制作したドキュメンタリーの中で正直に語った。 「僕は人生で最も悪い状況の1つを経験した。デンマーク史上最大のスポーツイベントになるはずだったが、それは悪夢だった」 「あの夜に起こったことは多くの人に衝撃を与えた。僕が彼を見た瞬間、彼は逝ってしまったと思った。その瞬間にできることは神へ祈ることだけだと思った」 「人が死体を見たら、それは分かるものだ。すぐに理解する。僕はそれを見た。目に入った時、一生懸命に祈り始め、その瞬間にできることはそれだけだと感じた」 「私たちはすべての医師に彼の治療を頼んだ。その時の写真は誰にも見られたくないものだ」 「すべては良い結末で終わった。クリスティアンは元気で症状も安定している。それが僕たちが望むことができる唯一のことだ」 その後、心臓発作の再発を防ぐべく植え込み型除細動器(ICD)を装着する手術を受けたエリクセンだが、3日にメディカルチェックを受けるためミラノに到着。原因究明のため詳しい心臓検査を受け、今後ICDを取り外してプレーができるかの判断が行われるようだ。 <span class="paragraph-title">【写真】退院後初めて確認されたエリクセンの元気そうな姿</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/CQ0tzmkjBhs/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="13" style=" background:#FFF; 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