【超WS的! ロシアW杯出場国ガイド】vol.7/モロッコ代表:ダークホースに躍り出ろ! 豊富アタッカー陣抱える“アトラス・ライオンズ”

2018.06.11 23:22 Mon
Getty Images
▽6月14日、フットボール界における4年に1度の祭典、ワールドカップがロシアの地で遂に開幕する。約1カ月の激闘をより深く、より楽しむべく、超ワールドサッカー編集部が出場国32カ国ガイドを作成。7カ国目は、アフリカ最終予選を無敗首位で突破したモロッコ代表を紹介する。
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◆モロッコ代表
監督:エルベ・ルナール
主将:メディ・ベナティア
予選成績:3勝/3分け/0敗
W杯出場数:5大会ぶり5回目
W杯最高位:ベスト16
FIFAランク:41位◆守備意識を身に着けたテクニシャン集団
(C)CWS Brains,LTD.
▽攻撃偏重で知られていたモロッコのサッカーは、2016年にルナール監督が就任して守備意識を植え付けると様変わり。ハイライン&ポゼッション型の戦術が機能し、驚異的な身体能力を有する選手が多いアフリカの列強を抑え込み、なんと最終予選を無失点でトップ通過してみせた。
▽[4-3-3]のフォーメーションを基軸とするモロッコは、コンパクトに保った中盤が特徴的だ。足元の技術に定評のあるユベントスDFベナティアを中心に、攻撃力が売りのマドリーDFアクラフが左サイドバックを務めるディフェンスラインは高く保たれ、ボール奪取後は素早く全体を押し上げる。

▽また、2列目ではMFベルアンダやMFブスファといったテクニシャンが主力を務め、アンカーではチームの支柱であるMFエル・アハマディが身体を張った守備から鋭い縦パスを繰り出す。また、控えにはシャルケでスタメンを掴んだ20歳の新星MFアミーヌ・アリらが座っており、層は決して薄くない。
▽1トップには、190cmのFWブタイブがボール前に陣取りボールを待ち構える。さらに、その両脇の遊び心溢れるトリッキーなプレーを得意とするアヤックスMFジイェフ、力強いドリブルから積極的にラストパスやシュートを狙うレガネスMFノルティン・アムラバトは、相手チームにとって厄介極まりない存在だ。

◆超WS的注目プレーヤー

MFカリム・エル・アハマディ(フェイエノールト/オランダ)
Getty Images
▽モロッコの注目プレーヤーはフェイエノールトMFエル・アハマディだ。モロッコがGSを突破するためには、スペイン代表とポルトガル代表から勝ち点2以上を奪うことが望ましいが、スター揃いの両国に対し守備面でデュエルを主体としたアタッカー陣のフィルターにあまり多くは期待できないだろう。DFベナティアがいくら実績のある選手とはいえ、最終ラインを防波堤とするのもリスクが大きい。そこで、キーとなるのがアンカーを務めるエル・アハマディだ。中盤の底で躱される事態は即ピンチを意味するため、チームが躍進を果たすか否かは彼のプレーにかかっている。

◆登録メンバー
GK
1.ヤシン・ボノ(ジローナ/スペイン)
12.ムニル・モハンド・モハメディ(ヌマンシア/スペイン)
22.アーメド・レダ・タグナウティ(タンジェ)

DF
2.アクラフ・ハキミ(レアル・マドリー/スペイン)
3.ハムザ・メンディル(リール/フランス)
4.マヌエル・ダ・コスタ(イスタンブールBB/トルコ)
5.メディ・ベナティア(ユベントス/イタリア)
6.ロマン・サイス(ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ/イングランド)
17.ナビル・ディラール(フェネルバフチェ/トルコ)

MF
7.ハキム・ジイェフ(アヤックス/オランダ)
8.カリム・エル・アハマディ(フェイエノールト/オランダ)
10.ユネス・ベルアンダ(ガラタサライ/トルコ)
11.ファイサル・ファイル(ヘタフェ/スペイン)
14.ムバレク・ブスファ(アル・ジャジーラ/UAE)
15.ユセフ・アイ・ベナセル(カーン/フランス)
16.ノルディン・アムラバト(レガネス/スペイン)
18.アミーヌ・アリ(シャルケ/ドイツ)
21.ソフィアン・アムラバト(フェイエノールト/オランダ)
23.メーディ・カルセラ=ゴンサレス(スタンダール・リエージュ/ベルギー)

FW
9.アユブ・エル・カービ(ベルカンヌ)
13.ハリド・ブタイブ(イェニ・マラティヤスポル/トルコ)
19.ユセフ・エン・ネスティリ(マラガ/スペイン)
20.アジズ・ブハドゥズ(ザンクト・パウリ/ドイツ)

◆グループステージ日程
▽6/15
《24:00》
vsイラン代表
@サンクトペテルブルク・スタジアム

▽6/20
《21:00》
vsポルトガル代表
@ルジニキ・スタジアム

▽6/25
《27:00》
vsスペイン代表
@カリーニングラード・スタジアム

★いそっぺFCロシアW杯篇~モロッコ代表~


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