【J1ピックアッププレビュー】オズの魔法使いがカシマ襲来《鹿島vs浦和》

2018.05.04 17:30 Fri
©︎J.LEAGUE
▽過密日程の最終コーナーに差し掛かった明治安田生命J1リーグ。県立カシマサッカースタジアムで行われる第13節では、13位の鹿島アントラーズと11位の浦和レッズが対戦する。

◆ともに低迷
▽ここまで波に乗り切れず、低迷する両雄。ともに勝ち点15で並ぶ状況を考えると、どちらにとっても是が非でも勝利が欲しい一戦となる。

◆良い流れを続けられるか〜鹿島アントラーズ〜
▽低空飛行が続く中、前節のV・ファーレン長崎戦でリーグ4試合ぶりの3ポイントを掴み取った鹿島。しかし、内容面において、長崎に後手を踏む場面も多く見受けられ、いまだ改善の必要性がある。
▽とはいえ、今シーズンを通じて課題となる受けに回った時間帯を凌げたことはポジティブな材料に。あとはこれを続けられるか。勝利を積み重ねていく中で、鹿島らしさを取り戻していきたい。

◆機運高めてカシマへ〜浦和レッズ〜
▽対する浦和も、前節の川崎フロンターレ戦で4試合ぶりの勝利。しかも、オズワルド・オリヴェイラ新体制の初白星は、内容面においても完勝であり、今後の戦いに向けても機運が高まっている。
▽だが、アウェイ2連戦の最終戦は、難攻不落の鹿島本拠地。通算成績も16勝9分け29敗と鹿島に大きく劣る。ただ、勝てば一気に中位に順位を上げられる状況だけに、何とか勝ち切りたい。

◆オズワルド・オリヴェイラ、帰還
▽そして、2007年から2011年まで鹿島の指揮を執ったオズワルド・オリヴェイラ監督が浦和の指揮官としてカシマに帰ってくる。

▽オズワルド・オリヴェイラ監督は、鹿島を前人未踏のJ1リーグ3連覇に導いた指揮官だ。5年の在任期間で国内6冠をもたらした名将であり、功労者の1人である。

▽思い出の地カシマでどのような采配を振るい、古巣鹿島に立ち向かうのか。目が離せない。

【予想スタメン&フォーメーション】
◆鹿島アントラーズ[4-4-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:曽ヶ端準
DF:内田篤人、植田直通、昌子源、安西幸輝
MF:遠藤康、三竿健斗、小笠原満男、中村充孝
FW:金崎夢生、鈴木優磨
監督:大岩剛
▽前節と大幅な変更はないだろう。前節、今シーズン初のアベック弾をマークしたFW金崎夢生とFW鈴木優磨の関係性も良好であり、今節も2人のストライカーを軸に攻撃が展開されるはずだ。

◆浦和レッズ[3-3-2-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:西川周作
DF:遠藤航、マウリシオ、槙野智章
MF:橋岡大樹、阿部勇樹、宇賀神友弥、:長澤和輝、柏木陽介
FW:武藤雄樹、興梠慎三
監督:オズワルド・オリヴェイラ
▽川崎F戦で好パフォーマンスを披露したFWアンドリュー・ナバウトだが、右肩関節脱臼で離脱決定。代わりに、FW武藤雄樹が2試合ぶりにスターティングメンバーに復帰を果たしそうだ。

【注目選手】
◆DF内田篤人(鹿島アントラーズ)
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▽鹿島の注目選手は、右サイドバックのDF内田篤人だ。先の長崎戦でJリーグ復帰後初アシストを記録。5試合連続で先発出場を続けており、初のフル出場もマークした。鹿島とともに内田も上昇気流に乗っていきたい。

◆FW興梠慎三(浦和レッズ)
(c)J.LEAGUE PHOTOS
▽浦和のピックアッププレーヤーは、FW興梠慎三だ。前節の川崎F戦で殊勲の2発をマーク。シーズン2度目の1試合2得点であり、状態も良い。オズの愛弟子として古巣鹿島に牙をむくエースの働きが期待される。

◆鍵は継続性
▽上述のとおり、ここから波に乗っていきたい両者の一戦となる。互いに志すものこそ違うものの、ここまでの戦いにおいて、“継続性の欠如”が共通している点といえるだろう。

▽したがって、両チームの勝敗は、共に手にした4試合ぶりの勝利の感覚を今節の戦いに持ち込めるかがポイントになりそうだ。注目の一戦は5日、17時にキックオフを迎える。

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