仙台、大岩土壇場弾で連敗を「2」でストップ! 札幌は連勝ならずも8戦無敗継続《J1》

2018.04.28 16:01 Sat
©超ワールドサッカー
▽明治安田生命J1リーグ第11節のベガルタ仙台vs北海道コンサドーレ札幌が28日にユアテックスタジアム仙台で行われ、2-2の引き分けに終わった。

▽ここまで4勝3分け3敗で7位につける仙台(勝ち点15)と、5勝3分け2敗で4位につける札幌が激突した。前節のセレッソ大阪戦を1-2で敗れて3試合勝利がない仙台は、その一戦から先発メンバーを6人変更。GKシュミット・ダニエルと蜂須賀、金正也、石原らに代えてGK関、菅井、常田、ジャーメイン良らを起用した。

▽一方、前節の横浜F・マリノス戦を2-1で勝利して直近7試合で5勝2分けと絶好調の札幌は、その一戦から先発メンバーを1人のみ変更。深井に代えて石川を起用した。
▽試合は3連敗は避けたいホームの仙台が立ち上がりにチャンスを迎える。5分、敵陣中央右でのパス回しから中野が一気にボックス右に侵攻。折り返しを最後は西村が左足で合わせたが、わずかにゴール右へと外れてしまう。

▽ヒヤリとする場面を迎えた札幌はその後、積極的にドリブルで持ち込む三好を起点に攻勢に転じる。すると、その三好が絡んだプレーから得点が生まれる。16分、三好が右サイドに展開し、駒井の落としを進藤がクロス。ここはGK関に弾かれたが、ボックス左へのこぼれ球を菅がワンタッチで中央へ。これを収めた福森が左足を振り抜いてゴール右隅へと突き刺した。
▽先制点を奪われた仙台は、ホールを保持して徐々に札幌を押し込む。21分、敵陣中央でボールを奪った野津田がボックス手前から左足でシュート。さらに30分には、右サイドからのクロスに板倉が飛び込んで頭で合わせるも、どちらもGKク・ソンユンに阻まれてしまう。

▽終盤にかけてもチャンスを作る仙台は45分、左サイドでパスを受けた永戸がゴール前へクロス。ニアサイドでジャーメインらが潰れ、ボールがゴール前右に落ちると、走り込んでいた大岩の足に当たったが、わずかにゴールを外れて同点ゴールとはならず。1-0で札幌がリードして試合を折り返した。

▽追いつきたい仙台はハーフタイムにジャーメイン良に代えて石原を投入する。迎えた47分、敵陣中央で石原が縦パスを受け、粘ってキープする。こぼれたボールを西村が拾い、ドリブルを開始。ダブルタッチで相手DFをかわし、ボックス内に侵攻すると右足を振り抜き、GK関の手を弾いてゴールネットに突き刺した。

▽スコアを振り出しに戻された札幌。それでも61分にビッグチャンスを迎える。ボックス右でボールを持った駒井が縦への仕掛けからクロス。これが相手DFに当たってボールはゴール方向へ飛ぶも、ここはGK関がパンチング。こぼれ球に反応した宮吉の折り返しを、ゴール前のチャナティップがフリーで受けたが、ゴール左前の都倉へのパスを選択すると、蜂須賀にクリアされてしまい、勝ち越しのチャンスを不意にしてしまう。

▽そんな中、73分に札幌にアクシデント。仙台は蜂須賀の仕掛けからCKを獲得する。しかし、蜂須賀に対応したキム・ミンテがこの判定に不服を示し、エキサイトしてしまうとこの日2枚目のイエローカードで退場。札幌は一人少ない展開になってしまう。

▽数的不利という苦しい状況を強いられてしまった札幌。しかし78分、この日1本決定機を不意にしてしまったチャナティップが挽回する。ボックス左でボールを持った駒井が仕掛けてカットイン。中央でパスを受けたチャナティップがワントラップから素早く豪快にゴールへ蹴り込み、2-1と勝ち越しに成功する。

▽再び追いかける立場となった仙台は、すぐさま攻勢を強めて同点ゴールを狙ったが、一人少ない札幌に守備を固められてしまい、チャンスを作ることが出来ない。それでも試合終了間際、野津田の右CKをニアサイドに走り込んだ大岩がバックヘッド。これが兵藤にかすってゴール左隅へと吸い込まれ、2-2でそのまま試合終了。

▽仙台が土壇場で追いついて連敗を2でストップ。札幌は勝利こそ逃したものの、8戦無敗を継続している。

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