【会見全文】ハリル反論「最悪の悪夢」「豪州戦勝利後に選手2名がガッカリしていた」
2018.04.27 18:20 Fri
▽9日に解任が発表されたヴァイッド・ハリルホジッチ前日本代表監督が、27日に日本記者クラブにて会見を行った。
ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督
「お集りの皆さま、お越しいただいてありがとうございます。4月7日以来、初めてお話しさせていただきます。日本で3年間仕事をさせていただきましたので、この地でお話しさせていただきたいと思いました」
「この日本という素晴らしい国、家族とともに大好きな日本の伝統、歴史、文化、習慣や色々な仕事のやり方を評価し、敬いながらやっている」
「そして、私自身がこの素晴らしい地に来たのは、物見遊山ではなく、日本サッカーに何かをもたらすことができるのではないかと思ったからです」
「私自身、この日本という素晴らしい地をこのような形で去ることになるとは思っていませんでした」
「なんて残念なんだろうと思います。私はこの日本でワールドカップの準備のために仕事をしていて、そして我が代表チームをしっかりと予選通過させました」
「そしてまた、協会トップの方から1人のスタッフとして言い渡されたこととして、日本のサッカーを考えた時に欠けているものがあると思いました」
「私はサッカーという仕事を45年間してきました。ハイレベルでの45年間です。監督は儚いもので、私自身もナイーブ。私がモノを知らなかったのかもしれません。ですが、今回は違います。チームを成功させるためにやってきたことばかりだからです」
「今回の通告にはとても失望しています。私に対するリスペクトがなかったように思えました」
「私自身、この3年間日本代表チームのためにいろいろな仕事をさせていただきました。しっかりと誇りを持ってやってきたと思います。責任者として説明させていただきたい」
「最初の日に日本サッカー協会に訪れた際、オフィスの場所を聞きました。『オフィスはありません』と言われたので、『是非設えてください。アシスタントにもお願いします』とお願いしました」
「代表監督やアシスタントにオフィスを設えたのは、日本サッカーの歴史で初めてだったそうです」
「それから毎日出勤しました。メディカルスタッフも含めてです。そういったものは皆さんに馴染みがなかったようです。それからどういう割り振りでやるかということを役割分けしていきました。監督、メディカル、アシスタントとして何をやるかということです」
「それから毎日、視察などを繰り返し、選手個人のレポートを作成していきました。メディカルとしても、どこを故障しているのかなどを」
「そして毎週月曜日には、全員のスタッフとミーティングを持ちました。実際にテクニカルスタッフと選手50人ほどの報告書を作りました、GKについては5,6人ほどの報告書を作りました。メディカルレポートがあれば、すぐに連絡を取りました。スタッフとは色々と連絡を取っていたということです」
「そして、代表チームの合宿ですが、いつスケジューリングをするのか、どのような形でやるのか、50人ほどのスタッフで行いました。一人一人が自分の仕事をやっていました。そういった方々に『ありがとう』と申し上げたいです」
「ありとあらゆる合宿、遠征のセッティングはほぼ完璧だった。公式戦、親善試合の準備も、私の人生でここまで規律正しくやってくれたのは見たことない。感謝したい」
「そして選手の集中度や質の高さも本当に素晴らしく、ビッグでブラボーだと申し上げたい」
「3年前から私には誰との問題もありませんでした。特に選手とは。選手とはコンスタントに連絡を取り合っていました。海外組だろうと国内組だろうと。海外組と何度電話したことでしょう。国内組もです」
「それぞれのコーチが、誰とどう話すのか、何を伝えるのかということをきっちりとやりました」
「私が代表と合宿、公式戦をやっている時もオフィスを作り、選手と話し合いができる場を作ってきました。私のアシスタントも選手と話して準備ができるようにしました」
「ですから、GKコーチはGKと、ほかのアシスタントは誰々といった形です。そして私は違った形で連絡を取りました。この3年間、人前で誰か1人の選手を批判したことは1度もありません。悪いのは私、悪いのは私と。『批判するなら私を』と言ってきました」
「選手と一対一で話す時はまた少し違っていました。選手に何かを言うときは面と向かって言うようにしていました。選手によってはストレートな物言いに慣れていなかったかも知れません」
「私としては、選手やチームに対する思い入れはそれは強いものでした。ですが、皆さんご存知の通り、23人で編成していても全員が出られるわけではありません。ある選手は出ることができて、ある選手は出られない。それが嬉しかったり嬉しくなかったりするわけですが」
「オーストラリアからの歴史的勝利でW杯出場を決めた、あの試合の後ですら、2人の選手ががっかりとしていました。試合に出られなかったということで。それ以前に何年も試合に出ていたわけですが、そこでがっかりしたことを残念に思いました。物凄く練習をしたわけです」
「私は何か月も休みを取らずに仕事をしました。休みを取ることはできましたが、日本を成長させるためにここに来ましたので。私が頼まれたことは、ワールドカップを通過するということであって、それが終わったら色々とやりましょうと言っていました」
「そしてグループを首位で通過。私たちのグループは大変なグループでした。『当然じゃないか』と仰る方も居るかと思いますがそれは違います」
「歴史的な勝利もありました。オーストラリアに初めて勝ったことです」
「『ハリル、若い選手を起用するじゃないか』という皆さんのパニックぶり。そして、勝ちました。皆さんが不安に思っていた選手たちが、抜きん出たパフォーマンスを披露していました」
「こんな若い選手で、と思っていた方々は納得できないようでした。そして、UAEとのアウェイ戦にも初めて勝ちました。ブルガリアにも7-2で勝ちました。ヨーロッパのチームにそれほどの差を付けることは今までありませんでした。本当に成功してきた3年間です」
「それでも皆さん満足できない。私自身は満足していました。本当に難しい仕事でこれだけできたと」
「やはりチーム、チームを率いる人物にとってもパフォーマンスとしては厳しいものがあった。あの選手に代わる人物がいないかと考えましたので、競争を取り入れました。ベテランを尻を叩いてこれまで以上のパフォーマンスを発揮できるように。そういったことに納得できなかった人もいたようですが」
「そしてワールドカップ。私が就任したのはワールドカップのためです。海外遠征を2回行いました。世界最高峰のチームとの試合を2回もセットしました。まずは去年11月、そして今年3月の海外遠征。私の中では、代表チームのワールドカップに向けての調整だと思っていましたので、中盤とフォワードの解決策を探していました」
「ワールドカップ本番で出せるものを求めていました。今まで以上に選手が幅広いことをできるように。ですから、結果のことは頭の中にありませんでした。対ブラジル戦、彼らは世界トップのチームで、良い結果を出せるとは思いませんでしたので、あくまで経験を積ませたかった」
「ですから、ブラジル、ベルギー、ウクライナとの試合の結果は満足のいくものではありませんでした。しかし、多くのものを引き出すことができました。ブラジル戦では後半に2回ゴールシーンがありました。ここ数年間の色々な試合を見てください。ブラジルに2ゴールを決められたチームがありましたか。特に前半の20分は酷い状態でした。ハーフタイムにロッカーでハイレベルな相手にどうするべきか語り、試合後には大いに褒めました」
「そしてベルギー戦は完璧な試合でした。もしかしたら勝てた試合です。そして、私といたしましては、代表チームが組織力を持って支配できていたことに満足していました。サッカーという意味でベルギー遠征はあまりよくなかったかもしれませんが、色々なデータを引き出すことができました」
「それも、本当だったらレギュラーの7、8人が入っていない状況です。以前のようにパフォーマンスが良くない選手がいるな、というのも頭にありました。なので、どうするか」
「11月の合宿時には18人の選手を呼んで、2回目には選手22人にGK2人。選手たちを試していました。中島を覚えていますよね。皆さんには心配だったかもしれませんが、非常に良かった」
「つまり、ワールドカップのための調整にあって、何をすべきかはしっかりと分かっていた。選手についても色々な情報をゲットしていました。そして次に来るのが、一番大事な23名の選考です」
「そこで、こういった問題が始まりました。いろいろな情報が私の耳には入ってきていましたが、自分の仕事だけに集中していました。その時にやるべきプレーをやっていなかったという人もいました」
「ですが、合宿をして1か月の時間をかけてなぜこんなにも問題が出るのか。なぜ会長や西野さんは『ハリル、問題あるぞ』と1度も言ってくれなかったのか。本当に1度として。誰も言ってくれなかった」
「西野さんは私に何か言おうとしていた。マリ戦のあと、私はパリでフランスvsコロンビアを見ました。そのあと午前4時、5時という遅い時間にベルギーのリエージュに戻りました」
「そこでお話が来ました。1人の選手があまり良い状態じゃないと。私は、『分かっています、後で解決できます』と応えました。それから問題が起こりました。会長が沢山の選手と連絡を取って、私とともに居たジャッキーやシリル、GKコーチ。何が起こったのかはコーチにも説明がなかった」
「私にとっても、ビックリとしたことであり、コーチにとってもビックリしたことです。4月7日のことです。会長からパリへのお呼びがかかり、ホテルに出向きました。『コンニチハ』と言って、ソファーに腰かけてから、『お別れすることになりました』と言われました」
「ジョークだと思いました。1分後、会長になぜか尋ねました。コミュニケーション不足だと。『どの選手か』と聞くと、『全般的に』と。そして、5分後にホテルを出ました。私は動転して何が起こっているか分かりませんでした」
「コーチに電話をしました。1人はイングランドで、もう1人はドイツに居て『もう終わったから帰りなよ』と言いました。コーチたちの反応はご想像ください」
「ありとあらゆるこの3年間やってきたことに対して、リスペクトがないのではないでしょうか。コーチ仲間も同じ思いです。韓国戦の後にも解任を考えたと聞きました。それなら私でも少しは理解できます。ワールドカップ以前に日韓戦がいかに重要か分かっているからです。1回、そういった経験はしています。24回試合に負けて解任ということがありました。それは会長ではなく、大統領がそういう決定を下したと」
ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督
「お集りの皆さま、お越しいただいてありがとうございます。4月7日以来、初めてお話しさせていただきます。日本で3年間仕事をさせていただきましたので、この地でお話しさせていただきたいと思いました」
「この日本という素晴らしい国、家族とともに大好きな日本の伝統、歴史、文化、習慣や色々な仕事のやり方を評価し、敬いながらやっている」
「私自身、この日本という素晴らしい地をこのような形で去ることになるとは思っていませんでした」
「そして、私自身が考えつく限り、最悪の悪夢です。こんなことは考えたことがない。この日本でしっかりとした形で仕事を終えたいと考えていた。4月7日以来、人生で一番辛い時期を過ごした。深く失望している。私の志といたしましては、日本という国で素晴らしい仕事をと考えていました」
「なんて残念なんだろうと思います。私はこの日本でワールドカップの準備のために仕事をしていて、そして我が代表チームをしっかりと予選通過させました」
「そしてまた、協会トップの方から1人のスタッフとして言い渡されたこととして、日本のサッカーを考えた時に欠けているものがあると思いました」
「私はサッカーという仕事を45年間してきました。ハイレベルでの45年間です。監督は儚いもので、私自身もナイーブ。私がモノを知らなかったのかもしれません。ですが、今回は違います。チームを成功させるためにやってきたことばかりだからです」
「今回の通告にはとても失望しています。私に対するリスペクトがなかったように思えました」
「私自身、この3年間日本代表チームのためにいろいろな仕事をさせていただきました。しっかりと誇りを持ってやってきたと思います。責任者として説明させていただきたい」
「最初の日に日本サッカー協会に訪れた際、オフィスの場所を聞きました。『オフィスはありません』と言われたので、『是非設えてください。アシスタントにもお願いします』とお願いしました」
「代表監督やアシスタントにオフィスを設えたのは、日本サッカーの歴史で初めてだったそうです」
「それから毎日出勤しました。メディカルスタッフも含めてです。そういったものは皆さんに馴染みがなかったようです。それからどういう割り振りでやるかということを役割分けしていきました。監督、メディカル、アシスタントとして何をやるかということです」
「それから毎日、視察などを繰り返し、選手個人のレポートを作成していきました。メディカルとしても、どこを故障しているのかなどを」
「そして毎週月曜日には、全員のスタッフとミーティングを持ちました。実際にテクニカルスタッフと選手50人ほどの報告書を作りました、GKについては5,6人ほどの報告書を作りました。メディカルレポートがあれば、すぐに連絡を取りました。スタッフとは色々と連絡を取っていたということです」
「そして、代表チームの合宿ですが、いつスケジューリングをするのか、どのような形でやるのか、50人ほどのスタッフで行いました。一人一人が自分の仕事をやっていました。そういった方々に『ありがとう』と申し上げたいです」
「ありとあらゆる合宿、遠征のセッティングはほぼ完璧だった。公式戦、親善試合の準備も、私の人生でここまで規律正しくやってくれたのは見たことない。感謝したい」
「そして選手の集中度や質の高さも本当に素晴らしく、ビッグでブラボーだと申し上げたい」
「3年前から私には誰との問題もありませんでした。特に選手とは。選手とはコンスタントに連絡を取り合っていました。海外組だろうと国内組だろうと。海外組と何度電話したことでしょう。国内組もです」
「それぞれのコーチが、誰とどう話すのか、何を伝えるのかということをきっちりとやりました」
「私が代表と合宿、公式戦をやっている時もオフィスを作り、選手と話し合いができる場を作ってきました。私のアシスタントも選手と話して準備ができるようにしました」
「ですから、GKコーチはGKと、ほかのアシスタントは誰々といった形です。そして私は違った形で連絡を取りました。この3年間、人前で誰か1人の選手を批判したことは1度もありません。悪いのは私、悪いのは私と。『批判するなら私を』と言ってきました」
「選手と一対一で話す時はまた少し違っていました。選手に何かを言うときは面と向かって言うようにしていました。選手によってはストレートな物言いに慣れていなかったかも知れません」
「私としては、選手やチームに対する思い入れはそれは強いものでした。ですが、皆さんご存知の通り、23人で編成していても全員が出られるわけではありません。ある選手は出ることができて、ある選手は出られない。それが嬉しかったり嬉しくなかったりするわけですが」
「オーストラリアからの歴史的勝利でW杯出場を決めた、あの試合の後ですら、2人の選手ががっかりとしていました。試合に出られなかったということで。それ以前に何年も試合に出ていたわけですが、そこでがっかりしたことを残念に思いました。物凄く練習をしたわけです」
「私は何か月も休みを取らずに仕事をしました。休みを取ることはできましたが、日本を成長させるためにここに来ましたので。私が頼まれたことは、ワールドカップを通過するということであって、それが終わったら色々とやりましょうと言っていました」
「そしてグループを首位で通過。私たちのグループは大変なグループでした。『当然じゃないか』と仰る方も居るかと思いますがそれは違います」
「歴史的な勝利もありました。オーストラリアに初めて勝ったことです」
「『ハリル、若い選手を起用するじゃないか』という皆さんのパニックぶり。そして、勝ちました。皆さんが不安に思っていた選手たちが、抜きん出たパフォーマンスを披露していました」
「こんな若い選手で、と思っていた方々は納得できないようでした。そして、UAEとのアウェイ戦にも初めて勝ちました。ブルガリアにも7-2で勝ちました。ヨーロッパのチームにそれほどの差を付けることは今までありませんでした。本当に成功してきた3年間です」
「それでも皆さん満足できない。私自身は満足していました。本当に難しい仕事でこれだけできたと」
「やはりチーム、チームを率いる人物にとってもパフォーマンスとしては厳しいものがあった。あの選手に代わる人物がいないかと考えましたので、競争を取り入れました。ベテランを尻を叩いてこれまで以上のパフォーマンスを発揮できるように。そういったことに納得できなかった人もいたようですが」
「そしてワールドカップ。私が就任したのはワールドカップのためです。海外遠征を2回行いました。世界最高峰のチームとの試合を2回もセットしました。まずは去年11月、そして今年3月の海外遠征。私の中では、代表チームのワールドカップに向けての調整だと思っていましたので、中盤とフォワードの解決策を探していました」
「ワールドカップ本番で出せるものを求めていました。今まで以上に選手が幅広いことをできるように。ですから、結果のことは頭の中にありませんでした。対ブラジル戦、彼らは世界トップのチームで、良い結果を出せるとは思いませんでしたので、あくまで経験を積ませたかった」
「ですから、ブラジル、ベルギー、ウクライナとの試合の結果は満足のいくものではありませんでした。しかし、多くのものを引き出すことができました。ブラジル戦では後半に2回ゴールシーンがありました。ここ数年間の色々な試合を見てください。ブラジルに2ゴールを決められたチームがありましたか。特に前半の20分は酷い状態でした。ハーフタイムにロッカーでハイレベルな相手にどうするべきか語り、試合後には大いに褒めました」
「そしてベルギー戦は完璧な試合でした。もしかしたら勝てた試合です。そして、私といたしましては、代表チームが組織力を持って支配できていたことに満足していました。サッカーという意味でベルギー遠征はあまりよくなかったかもしれませんが、色々なデータを引き出すことができました」
「それも、本当だったらレギュラーの7、8人が入っていない状況です。以前のようにパフォーマンスが良くない選手がいるな、というのも頭にありました。なので、どうするか」
「11月の合宿時には18人の選手を呼んで、2回目には選手22人にGK2人。選手たちを試していました。中島を覚えていますよね。皆さんには心配だったかもしれませんが、非常に良かった」
「つまり、ワールドカップのための調整にあって、何をすべきかはしっかりと分かっていた。選手についても色々な情報をゲットしていました。そして次に来るのが、一番大事な23名の選考です」
「そこで、こういった問題が始まりました。いろいろな情報が私の耳には入ってきていましたが、自分の仕事だけに集中していました。その時にやるべきプレーをやっていなかったという人もいました」
「ですが、合宿をして1か月の時間をかけてなぜこんなにも問題が出るのか。なぜ会長や西野さんは『ハリル、問題あるぞ』と1度も言ってくれなかったのか。本当に1度として。誰も言ってくれなかった」
「西野さんは私に何か言おうとしていた。マリ戦のあと、私はパリでフランスvsコロンビアを見ました。そのあと午前4時、5時という遅い時間にベルギーのリエージュに戻りました」
「そこでお話が来ました。1人の選手があまり良い状態じゃないと。私は、『分かっています、後で解決できます』と応えました。それから問題が起こりました。会長が沢山の選手と連絡を取って、私とともに居たジャッキーやシリル、GKコーチ。何が起こったのかはコーチにも説明がなかった」
「私にとっても、ビックリとしたことであり、コーチにとってもビックリしたことです。4月7日のことです。会長からパリへのお呼びがかかり、ホテルに出向きました。『コンニチハ』と言って、ソファーに腰かけてから、『お別れすることになりました』と言われました」
「ジョークだと思いました。1分後、会長になぜか尋ねました。コミュニケーション不足だと。『どの選手か』と聞くと、『全般的に』と。そして、5分後にホテルを出ました。私は動転して何が起こっているか分かりませんでした」
「コーチに電話をしました。1人はイングランドで、もう1人はドイツに居て『もう終わったから帰りなよ』と言いました。コーチたちの反応はご想像ください」
「ありとあらゆるこの3年間やってきたことに対して、リスペクトがないのではないでしょうか。コーチ仲間も同じ思いです。韓国戦の後にも解任を考えたと聞きました。それなら私でも少しは理解できます。ワールドカップ以前に日韓戦がいかに重要か分かっているからです。1回、そういった経験はしています。24回試合に負けて解任ということがありました。それは会長ではなく、大統領がそういう決定を下したと」
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メジャーリーグ・サッカー(MLS)のFCシンシナティに所属する元日本代表MF久保裕也がチーム活動を無断欠席していることが判明した。 京都サンガF.C.の下部組織出身の久保は、トップチームに昇格後、スイスのヤング・ボーイズに移籍し海外挑戦。その後、ヘント、ニュルンベルクと渡り歩き、2020年1月からアメリカでプレーを続けている。 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の下では日本代表としても13試合に出場し2ゴールを記録していた久保。かつてはストライカーとしての働きがメインだったが、シンシナティではボランチやトップ下など中盤でプレー。ユーティリティな選手として、公式戦158試合で18ゴール9アシストを記録している。 2024シーズンもMLSで32試合に出場し10ゴール3アシストと大きく飛躍。しかし、新シーズンに向けたシンシナティの活動には参加していないとクラブが発表した。 シンシナティは21日からプレシーズンのキャンプをスタート。しかし、メディカルチェックを含め、久保は無断欠席。チームメイトである、ルチアーノ・アコスタ、ルカ・オレジャーノと共に、報告もなく欠席しているという。 なお、オレジャーノはメディカルチェックに現れたものの、久保とアコスタは依然として現れず。パット・ヌーナン監督は、受け入れられないと苦言を呈している。 「我々が期待していたこと、そして良いスタートを切ることができたことを考えると、確かに期待外れだ」 「話し合いはあったが、我々はもっと内部で対処し、前進するつもりだ。ただ、ここに彼らがいないことは残念だ」 「違う契約や違う状況を望んでいる選手はたくさんいるが、彼らは姿を見せた。好む、好まざるに関わらず、姿を見せる義務があり、その時間の枠内で意見が合わないかもしれないことに対する解決策を見つけたい」 「私にも仕事がある。物事がうまくいっているかどうかに関わらず、仕事場に現れ、チームメイト、コーチ、クラブを尊重し、満足していなくとも、良いプロになるつもりであることを示す必要がある」 なお、プレシーズンを過ごすキャンプのメンバーには久保とアコスタの名前も入っているが、「アコスタと久保はチーム活動への参加が遅れており、フロリダで合流する予定」と注意書きがされている。 アメリカに来て5年が経過。31歳とまだまだ活躍できる年齢である久保は、この冬にどこかへと移籍を果たすのか注目だ。 <span class="paragraph-title">【動画】久保裕也が後半途中出場から圧巻のハットトリックで逆転勝利に貢献</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="ZWg12opPi2I";var video_start = 284;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.01.22 12:15 Wed4
山本昌邦ナショナルチームダイレクターの役割とは?/六川亨の日本サッカー見聞録
JFA(日本サッカー協会)の技術委員会は2月2日に技術委員会を開き、会議後に反町康治技術委員長がズームでの記者会見に応じた。 この会見で反町技術委員長は、新たにナショナルチームダイレクター(NTD)を復活させることを明らかにし、96年アトランタ五輪や02年日韓W杯で代表コーチを務め、04年アテネ五輪では監督としてチームを率いた山本昌邦氏の名前を挙げた。 反町技術委員長によるとNTD復活の経緯は次のようだ。 「私が(技術)委員長に就任したときは(NTDに)関塚さんがいた。コロナで代表の活動が中止や延期になった。サムライブルーだけ活動を続けたが、私が兼務してもやりくりできたが、ウイズコロナになり活動が増えるので、切り離してやらないと活動が希薄になってしまう。アンダーカテゴリーのマッチメイクも各国としっかり話をしたい。本来の形に戻っただけ。コロナが落ち着き、充実度を高めたい」ということだった。 確かに今年は3月にU20アジアカップウズベキスタン2023が、5月にはU17アジアカップ2023バーレーンが予定されていて、6月にはインドネシアで、11月にはペルーでそれぞれのW杯が控えている。さらに9月にはU23アジアカップカタール2024の予選が、12月には同じくカタールでパリ五輪のアジア最終予選が開催される。 森保ジャパンの活動が秋にならないと本格化しないぶん、アンダーカテゴリーの強化に専念するのは当然と言える。このため反町技術委員長も「マッチメイクは私一人で判断したい」としつつ、サムライブルーに帯同するのはNTDで、「私はダイレクターをサポートし、監督の評価とサポートをする」と役割の違いを話した。 さて、このNTDである。JFAにこの役職が誕生したのは2016年と記憶している。原博実技術委員長からバトンを受けた霜田正浩技術委員長(現松本山雅FC監督)だったが、西野朗氏が技術委員長に就任したことで、霜田氏はNTDという肩書きになった。 そして霜田氏は17年暮れ、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督には西野技術委員長とコミュニケーションを密にして欲しいとの思いからNTD職を辞した。ところがその後はご存じのように、JFAはハリルホジッチ監督とは契約を解除し、西野技術委員長がサムライブルーの監督に就任。ロシアW杯ではラウンド16でベルギーをあと一歩まで追い詰める「ロストフの悲劇」を演じた。 そしてロシアW杯の2ヶ月ほど前の18年4月、関塚隆氏が西野氏に代わって技術委員長に就任。森保ジャパンが誕生したが、20年3月に関塚氏はNTDとなり、新たに反町氏が技術委員長に就任した。本来なら関塚氏が森保ジャパンを検証する立場にあったが、同氏は20年11月に契約解除をJFAに申し入れてNTDを退任した。 こうして振り返ると、NTDそのものが新設されたポジションであり、過去2人の例からはその役割がはっきりしていない印象が強い。霜田氏が身を引いた理由は前述した通りだが、関塚氏はアジア最終予選の始まる21年を前に辞めている。反町技術委員長も述べていたように、20年はコロナで満足な活動ができなかったことも一因だろうか。 そして山本NTDである。海外での指導経験が豊富で、暑熱対策など特に中東での試合のエキスパートでもある。反町技術委員長が話したように、今後の山本NTDの役割はもっぱら森保監督のサポート役・相談役になるのではないかと推測している。例えて言うなら、磐田の監督に就任した横内昭展氏のような存在だ。 新たにサムライブルーのコーチに就任した名波浩氏と前田遼一氏は森保監督より5~10歳若い。このため経験豊富な山本氏をNTDとしてサポート役につけつつ、“チーム磐田”でバックアップしようとしているのではないだろうか。 2023.02.03 19:30 Fri5
中島翔哉の退団で思うこと/六川亨の日本サッカー見聞録
7月6日、残念なニュースが飛び込んできた。トルコのアンタルヤスポルに所属するMF中島翔哉が契約を解除されたと報じられた。中島は22年9月にポルトガルのポルティモネンセからアンタルヤスポルへ移籍。しかしハムストリングの負傷により2ヶ月間ほど離脱した影響もあり、16試合(スタメンは7試合)に出場したもののノーゴール・ノーアシストと結果を残すことはできなかった。 香川真司の後継者として、日本代表の「背番号10」を受け継ぐのは中島だと思ったことがあった。2016年1月にカタールで開催されたAFC U-23アジア選手権、リオ五輪のアジア最終予選を兼ねた大会で中島はこれ以上ない輝きを放った。得意とする左サイドでのプレーから、カットインでの右足ミドルシュートは破壊力抜群だった。 準々決勝のイラン戦(3-0)では、0-0の延長から2ゴールを奪って勝利に貢献。決勝の韓国戦では0-2のビハインドから、FW浅野拓磨の2ゴールとMF矢島慎也のゴールで3-2の大逆転劇を演じたが、浅野の決勝点をアシストしたのが中島だった。中島は大会MVPを獲得し、U-23日本はU-23アジア選手権で初優勝を果たした。 16年春先にはFC東京の練習後の自主トレ中に、自らのシュートのリバウンドをボレーで打ったところ“足を持って行かれ”膝のじん帯を負傷。しかし懸命のリハビリのおかげでリオ五輪には間に合った。リオ五輪(といっても赤道近くのマナウスと北部のサルバドールでの試合だった)ではグループリーグで敗退したが、コロンビア戦で中島が小気味よいステップからマーカーをかわすと、ブラジル人ファンは大喜びしたものだ。やはりドリブラーが好きなのだろう。 2018年にはヴァイッド・ハリルホジッチ監督に招集されて代表デビューを果たしたものの、監督交代などもありロシアW杯のメンバーに入ることはできなかった。19年1月に森保ジャパンに招集され、カタールでのアジアカップに臨んだが、大会前の練習中の負傷により離脱を余儀なくされる(代わりに招集されたのが乾貴士だった)。この頃から、中島のサッカー人生には暗雲が漂い始めた。 2017年8月23日、自身の誕生日に婚約と海外移籍をFC東京の練習グラウンドで発表。ポルティモネンセは、ステップアップのためには“手頃”なクラブと思ったものだ。2シーズン目の途中となる19年2月、カタールのアル・ドゥハイルへ43億7500万円という日本人最高額のトレードマネーで移籍を果たす。 プロである以上、トレードマネーや年俸は評価のバロメーターになるし、お金を稼ぐことは当然だ。しかし、かつては自身も「ビッグマウス」を公言していたが、メディアのバッシングにより「沈黙」を貫くようになった中島は、もともとかなりシャイな性格だ。子供の頃は公園でボールと戯れ、FC東京でもU-23日本代表でもチーム練習が終了後は、リフティングに始まりドリブルやシュート練習など必ず居残りで1人黙々と汗を流していた。 そんな中島を「1人上手」と思ったものだ。ある時、彼に仲の良い選手を聞いたところ、植田直通の名をあげた。植田はU-23日本代表で、チーム練習が終了後は必ずと言っていいほどコーチ陣とマンツーマンでロングキックの居残り練習をさせられていた。練習後は中島と2人で室内ジムに直行して趣味の筋トレに汗を流した。それから一風呂浴びているうちに仲良くなったのだろう。 いくら夫婦同伴とはいえ、日本やポルトガルとカタールでは環境があまりにも違いすぎる。何カ国か渡り歩いて生活した経験があるならまだしも、お世辞にも社交的とはとうてい言えず、内向的な性格の彼にカタールでの生活は厳しかったのでないか。 実際、5ヶ月後に中島はポルトへ完全移籍する。ところが年明けの20年はコロナの流行などもありサッカーに専念できる環境ではなくなった。21年は、カタールよりはまだ都会のUAEのアル・アインへ移籍するも、2月の練習中に脛骨骨折とじん帯断裂の大けがを負う。同年8月にポルティモネンセへ復帰し、22年はアンタルヤスポルへ移籍したものの、選手としてこれといった実績を残せずトルコを去ることになった。 人生に「if」はないが、19年にポルティモネンセから5大リーグの中位クラブ、プレッシャーの厳しい都会のビッグクラブではなく、田舎のクラブへステップアップしていたら、中島のサッカー人生はまた違ったものになっていたのではないだろうか。 いくらトレードマネーが高額だとしても、アル・ドゥハイルへの移籍は失敗だったし、中島にとって未知の国であるトルコのアンタルヤスポルへの移籍も失敗だった。最終的には彼自身が決断したとしても、代理人は中島の性格や順応性などを正確に把握した上で移籍先を決めたのかどうか、いまでも疑問に思っている。 ただ、これで彼のサッカー人生が終わったわけではない。28歳という年齢は、ケガさえなければ脂の乗る時期だし、日本代表でもMF遠藤航や浅野らリオ五輪時代の仲間がプレーしている。ここは一度Jリーグに復帰して、左サイドのスペシャリストとして稀代のドリブラーの捲土重来を期待したい。三笘薫と交代で中島が出てきたら、相手はきっと嫌がるはずだからだ。 2023.07.07 20:25 Fri日本の人気記事ランキング
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「目立ちたいからに決まってる」ゴール後に服を脱ぐ理由を問われた本田圭佑が持論も、直近で脱いだ久保建英に無茶振り「タケに聞いて」
本田圭佑が、ゴール後に服を脱ぐ理由について言及した。 日本代表としても活躍した本田は3度のワールドカップ(W杯)に出場し、日本人で唯一成し遂げている3大会連続ゴールの偉業を達成。カタールW杯では解説する姿も話題となった本田だが、カンボジア代表のゼネラルマネージャー(GM)を退任し、現在は日本へと戻ってきている。 その本田は15日に自身のツイッターを更新。選手がゴールを決めた後にユニフォームを脱ぐパフォーマンスをするが、その点についてルール変更を提言「サッカー。ゴール後に服を脱いだらイエローカードやけど全部にイエロー出すのはおかしい。政治系やメッセージが強いやつだけイエローあり。嬉しさ爆発系はイエローなし。脱がなければいいだけのことって言う人がでてきそうやけど、1ゴールに人生かけてるんや。服くらい自由に脱がしたってくれ」と主張していた。 この提言には同意する意見も多く寄せられる一方で、「なんで脱ぎたくなるの?」、「脱ぎたい感情になったことがないからわからない」、「イエローもらうのに脱ぐ理由は?」と疑問の声。ゴールを決めた喜びでユニフォームを脱ぎたい理由がわからないとの声も多く集まった。 本田は一夜明け、16日にツイッターを更新。自分なりの理由を明かした。 「そもそもサッカー選手はなんで脱ぐのか?って質問があったけど見られたいから(目立ちたいから)に決まってる。詳しくは知らん。タケに聞いて」 やはり、14日のラ・リーガでレアル・ソシエダの日本代表MF久保建英がアスレティック・ビルバオとのバスク・ダービーでゴールを決め、喜びを表すためにユニフォームを脱ぎ、イエローカードをもらったことからの発言だった様子。これにファンは、「タケに降っちゃうとは」、「タケに聞いては笑った」と、久保への無茶振りも話題となっている。 <span class="paragraph-title">【動画】久保建英は技ありのゴラッソのあとでしっかりユニフォームを脱ぐ</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="fwzV8jMx32M";var video_start = 202;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <span class="paragraph-title">【写真】上半身裸でバキバキの肉体を見せる本田圭佑</span> <span data-other-div="movie2"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/Cl_VNG0vOZi/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/Cl_VNG0vOZi/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">Keisuke Honda(@keisukehonda)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2023.01.16 10:40 Mon2
森保監督続投で歴代最長監督はというと…/六川亨の日本サッカーの歩み
まだ正式決定ではないが、森保一監督の『2年間の』続投が決まったようだ。正式には来年のJFA(日本サッカー協会)理事会での承認待ちになる。その頃にはコーチ陣などのスタッフの詳細も決定しているだろう。 93年のJリーグ誕生以降、日本代表の監督は基本的にW杯の4年サイクルで交代してきた。例外は94年のアジア大会で韓国に敗れたロベルト・ファルカン氏、97年のアウェー中央アジア2連戦で更迭された加茂周氏、07年に病に倒れたイヴィチャ・オシム氏、15年に契約解除されたハビエル・アギーレ氏、そして18年に解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ氏の5人しかいない。 そうした過去30年の歴史のなかで、初めて『続投』が決定的となったのが森保監督である。目標としていた「ベスト8」には届かなかったものの、大国ドイツとスペインに逆転勝ちを収めたことが高く評価されたことは言うまでもない。 そこで過去の歴代監督の任期を振り返ると、上には上がいるもので、長沼健氏(元JFA会長)は1962年から69年までの7年間と、さらに72年から76年までの4年間、トータル11年間も日本代表の監督を務めた。「時代が違う」と言ってしまえばそれまでだが、おそらく2度と破られることのない記録と言っていいだろう。 長沼氏が“長期政権"を担うことになったのには理由がある。64年に東京五輪があったからだ。このため62年に33歳の若さで監督に抜擢された。そして東京五輪ではグループリーグでアルゼンチンを倒して決勝トーナメントに進出。準々決勝で銀メダルに輝いたチェコスロバキアに0-4で敗れたが、ベスト8進出で日本に“第1次サッカーブーム"を巻き起こした。 さらに4年後のメキシコ五輪では、アジア勢初となる銅メダル獲得の快挙を達成。その再現を半世紀後の21年東京五輪で森保監督は期待されたが、残念ながらメダルにはあと一歩届かなかった。 長沼氏は69年のメキシコW杯アジア1次予選で、韓国とオーストラリアの後塵を拝したことで監督の座をコーチだった岡野俊一郎氏(元JFA会長)に譲る。しかし岡野氏が71年のミュンヘン五輪予選で韓国とマレーシアに負けたことで、日本サッカーの復権は再び長沼氏に託されることになった。 ところが73年の西ドイツW杯アジア予選はイスラエル(当時はアジアに所属し、中東勢が対戦を拒否したため予選は東アジアに組み込まれた)とマレーシアに敗れ、76年のモントリオール五輪アジア予選も韓国とイスラエルに敗れて監督から退くことになった。 当時の日本サッカーは、「W杯予選は負けても当たり前」であり、五輪予選で敗退するたびに監督は交代していた。Jリーグ開幕以前では、92年のバルセロナ五輪アジア最終予選で敗れた横山謙三総監督、88年ソウル五輪アジア最終予選で中国に逆転負けを喫した石井義信氏(故人)、80年モスクワ五輪アジア予選で韓国とマレーシアに及ばなかった下村幸男氏らである。 しかし96年のアトランタ五輪に28年ぶりに出場して以来、五輪出場は7大会連続して出場。その間には12年ロンドン五輪と21年東京五輪ではメダルまであと一歩に迫った。もう五輪は出場するのは当たり前で、次の24年パリ五輪は「メダル獲得」がノルマになるだろう。 同じようにW杯も98年以降7大会連続して出場中で、さらに2026年のアメリカ・カナダ・メキシコ大会は出場国が48に増えるため、出場権を失うことはまず考えられない。森保監督にとっては「ベスト8」への再チャレンジになるが、その前に横内昭展ヘッドコーチは磐田の監督に、上野優作コーチはFC岐阜の監督に転身するなどスタッフの陣容は一新せざるを得ない。 果たして新たなスタッフの顔ぶれはどうなるのか。そこに外国人コーチが入るのかどうかなどは楽しみなところ。 そして森保監督は、23年こそ秋まで親善試合しかない“静かな"一年になるものの、21年東京五輪は「金メダル」を目標に掲げながらも4位に終わり、カタールW杯も「ベスト8」が目標だったがラウンド16で敗退した。このため、まだ先の話ではあるが、24年のアジアカップでは『優勝』がW杯まで続投するためのノルマにすべきではないだろうか。 2022.12.26 22:00 Mon3
「笑顔良すぎる」「今回もスタジオアリス」日本代表の集合写真、ただ1人笑顔の上田綺世がまたも話題に「白い歯が眩しいです」
日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)が、バーレーン代表戦でも笑顔だ。 31日、アジアカップ2023・ラウンド16でバーレーンと対戦した日本。ストライカーにはグループステージで3ゴールを決めている上田が起用された。 その上田は、久保建英(レアル・ソシエダ)のCKから強烈なヘディングシュートを放つなど序盤からゴールの匂いを漂わせると、後半に日本が失点を喫した直後に毎熊晟矢(セレッソ大阪)のパスから巧みなターンで相手3人を振り切りGKの股間を抜く豪快ゴール。ストライカーとしての仕事をしっかりと果たした。 そんな上田は、プレーとは別のところでも注目を集めている。 キックオフ前にスターティングメンバー11人が並んで撮影される集合写真で、上田は爽やかな笑顔。他の10人が臨戦態勢というようなきりっとした表情を見せる中、一際輝く笑顔を見せていた。 上田は、今大会初先発となったインドネシア代表戦でも、集合写真撮影時の笑顔が話題に。再びの笑顔炸裂には、ファンから「やっぱり今回もひとりだけスタジオアリス」、「いい笑顔だ」、「白い歯が眩しいです」、「上田綺世選手の素敵な笑顔…決勝まで守りたい!見たい!」、「笑顔良すぎる」とまたも反響が集まっている。 ベスト8進出を決めた日本は、準々決勝でイラン代表と対戦。中2日での一戦となるが、上田の笑顔は見られるだろうか。 <span class="paragraph-title">【写真】上田だけ爽やかな笑顔!日本代表の集合写真(1枚目)</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C2ykK1op4bz/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/C2ykK1op4bz/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; height:50px; margin:0 auto 12px; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/C2ykK1op4bz/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">日本サッカー協会(JFA)/日本代表/なでしこジャパン(@japanfootballassociation)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2024.02.01 13:40 Thu4
「不公平」、「八百長」と炎上中の佐藤隆治主審、物議醸した判定に不服のマレーシアサッカー協会が公式の意見書を提出
マレーシアサッカー協会(FAM)は29日、佐藤隆治主審の判定についてASEANサッカー連盟(AFF)に公式の意見書を提出したことを発表した。 問題が起きたのは12月27日に行われたAFFチャンピオンシップ(三菱電機カップ)のグループステージ、グループB第3節のベトナム代表vsマレーシア代表の試合だった。 今シーズン限りでJリーグの主審を引退した佐藤主審。東南アジアの王者を決める大会で主審を務めた中、59分に問題が起こる。 ベトナムがリードした中で迎えたシーンでは、数的不利の中で相手陣地深い位置までボールを追ったベトナム代表のドアン・バン・ハウが、マレーシア代表のアザム・アズミとコンタクト。両者はそのままもつれるようにピッチの外へと転がった。 佐藤主審はしばらく様子をうかがったのちにプレーを止め、副審との協議を経てアザム・アズミにレッドカードを提示。ベトナムにPKを与えた。 この判定にはマレーシア側が激怒。マレーシアの各メディアが佐藤主審をバッシング。またサポーターと思われる人たちからも、「不公平なゲーム」、「八百長」などと声が寄せられた。 判定に納得がいかないFAMは、意見書を公式に提出したと声明を発表している。 「この措置は、FAMの副会長がFAMレフェリー評価委員会の意見を聞いた後に行われたFAMの委員会で決まった」 「その後、試合中のレフェリーの行動と決定に対するFAMの不満を表明する意見書が、今日の午後、AFF事務局長に送られ、更なる行動を取れるようにしました」 なお、ファウルのシーンだけを見れば誤審とも思われるが、ピッチの外に出た後、アザム・アズミがドアン・バン・ハウの顔面を蹴る姿が収められた動画があり、このプレーの判定だと思われる。 報復行為であり乱暴な行為という点で考えれば、レッドカードに相当することは考えられ、その場合は競技規則で定められている通り、今回の場合はPKになることが妥当だ。 その前の時点のファウルを取っていない以上、この判断は妥当とも言えるが、AFFはどのような裁定を下すのか注目を集める。 <span class="paragraph-title">【動画】佐藤主審が担当し物議を醸した、ベトナムvsマレーシアのレッドカードとPK判定シーン</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="in" dir="ltr">AFF Mitsubishi Electric Cup | Kumpulan B<br><br>Vietnam 1-0 Malaysia<br><br>Kad Merah <br><br>Azam Azmi 62'<br><br>Saksikan semua perlawanan AFF Mitsubishi Electric Cup secara langsung hanya di Astro!<a href="https://twitter.com/hashtag/HariHariMauMenang?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#HariHariMauMenang</a><a href="https://twitter.com/hashtag/jomtunjukbelang?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#jomtunjukbelang</a> <a href="https://t.co/LufQORTIgR">pic.twitter.com/LufQORTIgR</a></p>— ASTRO ARENA (@ASTROARENA) <a href="https://twitter.com/ASTROARENA/status/1607737454529843200?ref_src=twsrc%5Etfw">December 27, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <span class="paragraph-title">【動画】物議を醸したPK判定シーン、ピッチサイドからの映像</span> <span data-other-div="movie2"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Close-up of the situation leading to the card and penalty of the Malaysian team <a href="https://twitter.com/hashtag/vietnam?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#vietnam</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/malaysia?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#malaysia</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/ryujisato?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ryujisato</a> <a href="https://t.co/fPPQka7ReR">pic.twitter.com/fPPQka7ReR</a></p>— ngh (@YuH_aig16) <a href="https://twitter.com/YuH_aig16/status/1607753216275681280?ref_src=twsrc%5Etfw">December 27, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.12.30 23:40 Fri5