ゼコ弾で追いつくもローマが痛恨のドロー…負傷交代ナインゴランはCLバルサ戦欠場濃厚に《セリエA》
2018.03.31 21:50 Sat
▽セリエA第30節、ボローニャvsローマが31日にスタディオ・レナート・ダッラーラで行われ、1-1のドローに終わった。
▽公式戦4連勝という最高の形でインターナショナルウィークの中断に入ったセリエA3位のローマは、中断明け初戦で11位のボローニャとのアウェイゲームに臨んだ。来週ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグのバルセロナ戦を控えるチームは、軽傷を抱えるジェンギズ・ユンデルに代えてエル・シャーラウィ、温存したゼコに代わってシックを起用した以外、主力を投入した。
▽ローマ指揮官の父エウゼビオとボローニャFWフェデリコによるディ・フランチェスコ親子対決に注目が集まったこの試合。立ち上がりから主導権を握るローマは6分、相手陣内で入れ替わったナインゴランのスルーパスに反応したシックがボックス左から左足ダイレクトシュートもこれは正GKミランテの出場停止に伴い、起用された控えGKサントゥッロの好守に遭う。続く左CKの場面ではコラロフの左足クロスにゴール前のデ・ロッシがドンピシャのヘッドで合わすが、これもサントゥッロに阻まれた。
▽その後も良い形で試合を進めるローマだったが、15分過ぎにアクシデントが発生。右ハムストリングを痛めたナインゴランが自ら交代を要求し、ジェルソンとの負傷交代を強いられる。すると18分にはボックス内でポーリにシュートを打たれた際、ディフレクトがポーリの手に当たり守備陣がハンドを要求しプレーを一瞬止める。この隙にディ・フランチェスコにこぼれ球をマイナスに落とされ、プルガルの右足がゴール左隅に決まった。
▽ナインゴランの負傷に加えてビハインドまで背負う苦しい展開を強いられたローマだが、すぐさま反撃を開始。29分にはコラロフの左CKをニアでシックがフリック。これをファーに詰めたストロートマンが右足で押し込みにかかるが、ここは右ポストを叩く。その後もピッチをワイドに使いながら要所で相手の背後を突く形で再三の決定機を創出。しかし、最後の場面で粘る相手の守備を攻略できぬまま前半を終えた。
▽その後、ストロートマンを下げてデフレルを投入しさらに前がかるローマは76分にようやく追いつく。コラロフとのパス交換でボックス左で縦に仕掛けたペロッティがゴールライン際でクロスを上げると、これをニアに飛び込んだゼコが頭でゴール右隅へ流し込んだ。
▽15分を残して追いつくことに成功したローマはここから逆転を目指して攻勢を強める。屈強な3トップのフィジカルを生かして前線でタメを作りながら、フロレンツィとコラロフの両サイドバックも高い位置を取って相手を押し込める。試合最終盤にはボックス内でゼコの落としに反応したデフレルに絶好機も、ここは相手DFの決死のシュートブロックに阻まれた。そして、試合は1-1のままタイムアップ。格下相手に痛恨の取りこぼしとなったローマは来月4日に敵地でCLバルセロナ戦に臨む。
▽公式戦4連勝という最高の形でインターナショナルウィークの中断に入ったセリエA3位のローマは、中断明け初戦で11位のボローニャとのアウェイゲームに臨んだ。来週ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグのバルセロナ戦を控えるチームは、軽傷を抱えるジェンギズ・ユンデルに代えてエル・シャーラウィ、温存したゼコに代わってシックを起用した以外、主力を投入した。
▽ローマ指揮官の父エウゼビオとボローニャFWフェデリコによるディ・フランチェスコ親子対決に注目が集まったこの試合。立ち上がりから主導権を握るローマは6分、相手陣内で入れ替わったナインゴランのスルーパスに反応したシックがボックス左から左足ダイレクトシュートもこれは正GKミランテの出場停止に伴い、起用された控えGKサントゥッロの好守に遭う。続く左CKの場面ではコラロフの左足クロスにゴール前のデ・ロッシがドンピシャのヘッドで合わすが、これもサントゥッロに阻まれた。
▽ナインゴランの負傷に加えてビハインドまで背負う苦しい展開を強いられたローマだが、すぐさま反撃を開始。29分にはコラロフの左CKをニアでシックがフリック。これをファーに詰めたストロートマンが右足で押し込みにかかるが、ここは右ポストを叩く。その後もピッチをワイドに使いながら要所で相手の背後を突く形で再三の決定機を創出。しかし、最後の場面で粘る相手の守備を攻略できぬまま前半を終えた。
▽後半に入ると、より攻めあぐねる場面が目立つローマは追加点こそ与えないものの厳しい状況が続く。何とか流れを変えたいローマベンチは61分、エル・シャーラウィを下げて切り札のゼコを投入。ゼコとシックを縦関係の2トップ気味に並べる布陣に変更し、ゴールを目指していく。
▽その後、ストロートマンを下げてデフレルを投入しさらに前がかるローマは76分にようやく追いつく。コラロフとのパス交換でボックス左で縦に仕掛けたペロッティがゴールライン際でクロスを上げると、これをニアに飛び込んだゼコが頭でゴール右隅へ流し込んだ。
▽15分を残して追いつくことに成功したローマはここから逆転を目指して攻勢を強める。屈強な3トップのフィジカルを生かして前線でタメを作りながら、フロレンツィとコラロフの両サイドバックも高い位置を取って相手を押し込める。試合最終盤にはボックス内でゼコの落としに反応したデフレルに絶好機も、ここは相手DFの決死のシュートブロックに阻まれた。そして、試合は1-1のままタイムアップ。格下相手に痛恨の取りこぼしとなったローマは来月4日に敵地でCLバルセロナ戦に臨む。
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