今季リーグ戦初先発の西村が起用に応える決勝弾! 仙台、長崎撃破で無敗継続!《J1》

▽明治安田生命J1リーグ第5節のベガルタ仙台vsV・ファーレン長崎が31日にユアテックスタジアム仙台で行われ、1-0で仙台が勝利している。

▽第4節終了時点で2勝2分けで4位につける仙台(勝ち点8)と、2分け2敗で16位に位置する長崎(勝ち点2)の一戦。中断期間前最後の試合となった18日の前節清水エスパルス戦を1-1で引き分けて、2戦連続ドロー中の仙台は、その試合から先発メンバーを1人のみ変更。富田に代えて西村を起用した。

▽一方、前節の北海道コンサドーレ札幌戦を1-2で敗れて未だ今季勝利がない長崎は、その一戦から先発メンバーを3人変更。GK増田、島田、中村に代えて、GK徳重、中原、鈴木を起用した。
▽試合は、J1初勝利を目指す長崎が早い時間帯に大きなチャンスを迎える。13分、中原のスルーパスに反応した鈴木がボックス右に侵攻。鋭い切り返しから相手のスライディングをかわしてGKと一対一となったが、左足でのシュートはGK関に防がれた。

▽先制のチャンスを逃した長崎は19分、ボックス右外でファンマが粘り、セカンドボールを拾った飯尾がクロスを供給。中央の鈴木が頭で合わせるも、GK関にキャッチされてしまう。▽低調な立ち上がりを見せる仙台だったが、徐々に応戦し始める。25分、カウンターから西村のパスを受けた永戸がボックス左外からクロス。GK徳重が弾いたボールを阿部が落とし、最後は石原がボックス右からダイレクトでシュートを放つも、枠を捉えることが出来ない。

▽それでも仙台は31分、今シーズンリーグ戦初先発となった西村が起用に応える。右サイドから古林がゴール前にクロスを入れると、鈴木がクリアミス。これを見逃さなかった西村がGK徳重をかわし、冷静にゴールへ流し込んだ。

▽先制に成功した仙台はさらに35分、永戸からの左CKをボックス中央の平岡がヘディングシュート。しかし、これは左ポストに嫌われてしまい、追加点とはならない。

▽1-0で試合を折り返すと、互いに球際の激しい展開が続き、両者シュートまで結びつけられないこう着した状態が続く。

▽それでも1点を追う長崎は79分、飯尾に代えて名倉を投入。すると82分、ファンマのポストプレーを受けた名倉がボックス右にスルーパス。走り込んだ澤田が右足を振り抜く。一度はGK関に弾かれたが、走り込んでいた名倉が右足で押し込もうとする。しかし、これは枠を捉えることが出来ない。

▽名倉の投入でチャンスが生まれた長崎。85分にも澤田が右サイドを強引に突破し、ボックス右から中央へ折り返す。ここにも名倉が反応して右足で合わせるも、シュートはゴールの上を通過し、同点ゴールとはならない。

▽この2つのチャンスを決め切ることが出来なかった長崎の反撃はここまで。監督の起用に応える西村のゴールを守り切った仙台が3試合ぶりの白星で無敗を継続した。