緩さ目立つも主力温存のローマが格下クロトーネ撃破! 3連勝で3位死守《セリエA》

2018.03.19 00:55 Mon
Getty Images
▽セリエA第29節、クロトーネvsローマが18日にスタディオ・エツィオ・スチーダで行われ、アウェイのローマが2-0で勝利した。
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▽ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグのシャフタール戦を1-0で勝利し、2戦合計2-2もアウェイゴール差で10年ぶりのベスト8進出を果たしたローマ。現在、3位に位置するセリエAではナポリ、トリノに連勝している中で17位クロトーネ相手に3連勝を目指した。シャフタール戦からはデ・ロッシ、マノラス、フロレンツィなど主力6人を温存し、ゴナロンやブルーノ・ペレス、ジェルソンなど控え数人を起用した。▽格下相手にいつも通りボールを保持して主導権を握るローマだが、控え主体のメンバー構成の影響か、立ち上がりからアタッキングサードでのプレー精度を欠く。12分にはセットプレーのこぼれ球をナインゴランが豪快なシュートで狙うが枠を外れる。
▽その後も不用意なロストからカウンターを許すなど、雑なプレーが目立つローマは、前線のゼコになかなか良い形でボールが入らない。さらにボックス付近で無駄に手数をかける場面が散見され、相手の帰陣を許してはことごとくパスやシュートが相手に引っ掛かってしまう。

▽それでも、39分にはボックス手前のペッレグリーニが左サイドを攻めあがってきたコラロフに展開。ここから高精度の高速クロスが入ると、抜群のタイミングでゴール前に飛び込んだエル・シャーラウィがワンタッチでゴールに流し込んだ。
▽低調な試合内容もここ最近の効率の良さを見せて1点リードで試合を折り返したローマ。51分には右サイドに流れたナインゴランのパスからボックス右のゼコが右足を振り抜くが、ここは相手GKの好守に阻まれる。

▽すると、前半同様に緩さを見せるアウェイチームは57分、最終ラインのファシオがトロッタにボールを奪われて絶体絶命のピンチを招く。だが、ここは勇敢な飛び出しでシュートコースを消したGKアリソンの好守と、DFファン・ジェズスのカバーで事なきを得る。だが、このプレーをキッカケにクロトーネを勢いづかせてしまい、再三サイドから際どいクロスを許す。

▽流れを変えたいローマはペッレグリーニとジェルソンを下げてストロートマン、フロレンツィを続けて投入。主力をピッチに送り込んで緩んだ空気を締めにかかる。すると、75分にはボックス手前でフロレンツィのヘディングパスを受けたナインゴランが細かいフェイクを入れながら左足のミドルシュートをゴール左隅に流し込み、決定的な2点目を奪った。

▽その後もカウンターの応酬と落ち着かない展開の中で幾つか決定機を許しながらも凌ぐローマ。逆に、後半アディショナルタイムには途中出場のジェンギズ・ユンデル、フロレンツィに続けて決定機も、ここは相手守備陣の好守に阻まれた。主力温存の中で緩さが目立ったローマだったが、最終的に2-0で勝利。リーグ戦3連勝としたチームは3位死守に成功した。

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