酒井先制点アシストもマルセイユは2度のリード守り切れずドロー…《リーグ・アン》

2018.02.10 06:50 Sat
Getty Images
▽リーグ・アン第25節、サンテチェンヌvsマルセイユが9日に行われ、2-2のドローに終わった。マルセイユのDF酒井宏樹はフル出場した。

▽前節、メスに6-3の快勝を収めた2位のマルセイユは、ミッドウィークに行われたクープ・ドゥ・フランスでも格下相手に9-0の圧勝を収めて公式戦2連勝。12位のサンテチェンヌのアウェイに乗り込んだ一戦では、酒井やジェルマン、トヴァンら主力を揃って先発に復帰させた。

▽雪が降りしきる厳しいコンディションの中でスタートした一戦。試合はここ最近、攻撃陣が爆発しているアウェイチームが早々に動かす。4分、左サイドでボールを持った酒井が入れたクロスが相手DFに微妙にディフレクトしてファーサイドで待つトヴァンの元へ。ここでトヴァンが身体を倒しながら見事な左足のボレーで流し込んだ。
▽酒井のアシストでエースに先制ゴールが生まれたマルセイユだが、緩い守備からすぐさま追いつかれる。9分、左サイドでDFラミがアムマに簡単に抜かれてゴール前を狙ったクロスを許す。ここでバンバ、モネ=パケの2人を1人でみる形となったDF酒井はニアでバンバに対応も、ボールは両者の間を抜けてファーでドフリーのモネ=パケへ。これを難なく流し込まれた。

▽それでも、攻勢を続けるマルセイユは、今度は右サイドからの攻撃が機能する。20分、右サイドを攻め上がった右サイドバックのブナ・サールが低くて速いクロスをボックス中央へ供給。これを絶妙なタイミングで走り込んだサンソンが右足ダイレクトで合わせ、ゴール左隅に突き刺した。
▽持ち味の攻撃力を発揮して再びリードを手にしたマルセイユはここから危なげない試合運びを見せる。しかし、前半終盤の43分にはゴールキックの際に足を痛めたGKマンダンダがプレー続行不可能となり、控えGKプレの投入を余儀なくされた。

▽2-1で折り返した試合は後半に入ってより拮抗した展開に。互いに攻め合うものの、前半に比べて決定的な場面を作り出せない。この状況を打開したい両ベンチは積極的に動く。逃げ切りを図りたいマルセイユは67分、ジェルマンを下げてよりカウンター向きのエンジエを投入。対するサンテチェンヌはエンテプ、エルナニ、ベリッチと攻撃的なカードを切っていく。

▽するとこの選手交代が試合を動かす。75分、右サイドでルーズボールを回収したサンテチェンヌは右サイド深くからバンバが浮き球のクロスを供給。これをファーサイドのベリッチが頭で流し込んだ。

▽課題の守備が耐え切れず、再び追いつかれたマルセイユは失点直後にサンソンを下げてミトログルを投入。ここからリスクを冒して前に出るが、後半に入って攻め手を欠くチームは流れを引き寄せきれない。後半アディショナルタイムにはボックス右でこぼれ球に反応したトヴァンに絶好機も、左足のシュートはGKリュフィエのビッグセーブに阻まれた。2度のリードを生かせず逃げ切り失敗のマルセイユは、モナコの結果次第で3位転落の可能性が浮上した。

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