ケインが新年初弾含む2発にヴェルトンゲンが1536日ぶりゴール! 3部相手に快勝スパーズが4回戦へ《FAカップ》

▽FAカップ3回戦、トッテナムvsウィンブルドンが7日にウェンブリー・スタジアムで行われ、ホームのトッテナムが3-0で勝利した。

▽プレミアリーグの前節、ウェストハムとのダービーをドローで終えて連勝が「3」でストップしたトッテナムは、その試合から中2日の過密日程の中で今季のFAカップ初戦でリーグ1(イングランド3部)に所属するウィンブルドンと対戦した。ポチェッティーノ監督は格下との対戦となったものの、ケインやヴェルトンゲン、トリッピアー、デンベレと主力クラスを先発で起用。その一方で、若手のフォイスとウォーカー=ピータース、長期離脱明けでコンディション調整が必要なワニャマとラメラを起用した。

▽立ち上がりから相手陣内でハーフコートゲームを展開していくトッテナム。10分にはケインが最初の決定機に絡むが、シュートは相手DFオスヒラジャのブロックに遭う。さらに18分にはボックス付近でのジョレンテの正確なポストプレーからラメラにシュートチャンスも、ここは枠に飛ばせない。
▽その後も終始相手を押し込むホームチームだが、ボックス付近に多くの人を割いて守る相手の人海戦術に苦戦。逆に30分にはアブドゥに決定的なシュートを許すが、ここはGKフォルムが見事な反応で枠の上に弾き出す。前半終了間際にはカウンターからケインのラストパスに抜け出したラメラがゴール左でGKと一対一となりチップキックを狙うが、これは相手GKの好守に阻まれた。

▽結局、ゴールレスで試合を折り返したトッテナムは、後半も立ち上がりから攻勢を見せる。52分にはボックス手前まで運んだデンベレが左足を振り抜くが、このシュートは左ポストを叩いた後、相手GKの手に収まる。▽再試合は避けたいトッテナムは59分、ジョレンテを下げてソン・フンミンを投入。すると、ここまでの苦戦がまるで嘘かのようにここからゴールラッシュを見せる。63分、ボックス右に抜け出したムサ・シッソコがグラウンダーで折り返すと、これに反応したケインが冷静にワンタッチで流し込み、2018年最初のゴールを奪う。続く65分にはボックス手前左でウォーカー=ピータースが右足のシュートを放つと、相手にブロックされたボールをゴール前で回収したケインがすかさず流し込み、2点目を決めた。

▽さらに71分にはヴェルトンゲンに待望のゴールが生まれる。セットプレーの二次攻撃からペナルティアーク付近でボールを持ったヴェルトンゲンが左足を振り抜くと、強烈なミドルシュートがゴール右上隅に突き刺さった。なお、ヴェルトンゲンにとってこのゴールは2013年10月のヨーロッパリーグ(EL)シェリフ戦以来となる1536日ぶりの得点となった。

▽その後、79分に殊勲のケインを下げてエンクドゥを投入したトッテナムは、その後もソン・フンミンに4点目の決定機が訪れるなど、きっちり試合をコントロールした。そして、格下相手に快勝のトッテナムが順当に4回戦進出を決めた。