【J1クラブ通信簿】的確補強によるリーグNo.1堅守への変貌で躍進《ジュビロ磐田》

2017.12.10 22:00 Sun
©︎J.LEAGUE
▽歴史が動き、シーズンが閉幕した2017明治安田生命J1リーグ。最終節まで優勝争い、残留争いが繰り広げられ、最後まで目が離せない白熱したシーズンとなった。

▽「DAZN」マネーにより、シーズンの成績で今後のクラブ強化に大きな影響を及ぼすこととなった2017シーズン。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブを総括。トピックやチームMVP、補強成功度、総合評価で振り返る。第13弾は的確補強により躍進を見せたジュビロ磐田を総括する。

◆シーズン振り返り
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【主なトピック】
●安定した守備組織の構築でリーグ最小失点
●4バックシステムと3バックシステムの併用
●FW小川航基、全治8カ月の重傷で早々に今季終了
●MF松井大輔のポーランド2部のオドラ・オポーレ移籍
●ドイツ2部カールスルーエからMF山田大記が3年ぶり復帰
●J1復帰2年目でACL出場権を争うチームに
▽名波浩監督就任3シーズン目を迎えた今シーズン、チーム内得点王のFWジェイが退団。一方で、DF高橋祥平やMFムサエフ、MF中村俊輔、FW川又堅碁といった実力者を獲得して、J1復帰2年目を迎えた。
▽シーズン開幕からDF大井健太郎とDF森下俊ら既存メンバーの安定や高橋、ムサエフといった新加入選手の早期フィットで強固なディフェンスを形成。一方で、ジェイという得点源がいなくなったことやセンターラインが大きく変わったことが響き、序盤こそ不安定な戦いを見せた。しかし、4バックから3バックシステムに変更すると、チームで得点を目指すスタイルの浸透と共に、第7節のサガン鳥栖戦(○2-1)、第8節の鹿島アントラーズ戦(○3-0)と今シーズン初の連勝。さらに第14節のガンバ大阪戦から浦和レッズ、FC東京、アルビレックス新潟を連破して、11年ぶりの4連勝でシーズンを折り返した。

▽後半戦に入っても、ヴァンフォーレ甲府(○1-0)、川崎フロンターレ(○5-2)を下して好調を維持。第20節のサンフレッチェ広島戦(●2-3)でこそ、連勝が「6」でストップしたものの、昨シーズン残留争いに巻き込まれた一因でもある苦手の夏場をこの黒星のみで乗り越えた。シーズン終盤には開幕当初に採用していた4バックシステムも併用し、チーム事情や対戦相手を加味した戦いで着々と勝ち点を蓄積。わずかにAFCチャンピオンズリーグ出場圏内の3位には届かなかったものの、最終節では連覇に向けて高いモチベーションを持っていた鹿島アントラーズも抑え込み、優勝を阻止する底力も披露した。14度のクリーンシートを達成して、昨シーズンのリーグワースト5位だった50失点をリーグ最小の30にまで減らし、昨シーズンの13位を大きく上回る6位という成績を残した。
◆チームMVP
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DF大井健太郎(33)
明治安田生命J1リーグ32試合出場(先発32試合)/5得点
▽リーグ最小失点の堅守を見せたチームの中心にいたのが、今シーズンからゲームキャプテンに就任したベテランの大井だった。併用された4バックと3バックの両システムにも適応力を披露。ディフェンスラインを統率し、身体を張った守備で幾度となく相手攻撃陣の前に立ちはだかった。

▽また、守備だけでなく、中村俊輔という最高のキッカーを味方につけ、セットプレーでも相手の脅威になり続けた。優れた動き出しと181cmの身長を生かしたヘディングでキャリアハイの5ゴールを記録。攻守において闘志溢れるプレーでチームの躍進を支えた。

◆補強成功度「S」(評価:S~E)
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▽高橋とムサエフ、中村俊輔、川又の新加入組が主力として躍進を支えた。中でも、中村俊輔は、堅守速攻のスタイルに持ち前のゲームコントロールとセットプレーで攻撃の幅を増加させただけでなく、豊富な経験をチームの意識に還元し、自信を植え付けた。

▽また、MF松本昌也は18試合出場、MF針谷岳晃はリーグ戦での出場はなかったものの、YBCルヴァンカップで経験を積み、U-20日本代表にも選出。未来への投資も順調で、フロント陣の的確な補強が光った。

◆総合評価 「A」(評価:S~E)
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▽昨シーズンを上回る成績でシーズン前に掲げた「一桁順位」という目標を達成できたこと高評価。その主因である守備面では、リーグ最小失点と14度のクリーンシート達成で大きな手応えを掴んだはずだ。また、攻撃面でも攻撃陣にも前線からの守備を要求する中で、昨シーズンの37得点を50得点にまで増加。攻守において1ランク上のチームへと進化を遂げた。

▽また、全体で見ればDF小川大貴や松本、MF上原力也といった若手の突き上げにより、選手層は厚みを増したが、苦しい試合展開時に流れを変えられるようなジョーカー的な存在がいなかった。結果、引き分けは、最多11回を記録したヴァンフォーレ甲府に次ぐ10回。その部分で、上位勢に遅れをとった感が否めない。
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▽来シーズンに向けては名波監督も育成への注力を目指しており、小川航の復帰や筑波大学のFW中野誠也も加入する。リアリストの名波監督がどのようにして選手層を厚くし、チームに上位勢と張り合えるだけの反発力を植え付けるかが来シーズンのカギを握るだろう。

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「すごいです!」「似てるなぁ〜」父は元日本代表GK、兄はJ1でプレーする鈴木愛理さんが磐田に入社…兄が「完全にサッカー一家です」と紹介

父親は元日本代表GK、兄はJ1でプレーする中央大学の鈴木愛理さんが、4月からジュビロ磐田に入社する。 その兄とは、今シーズンから湘南ベルマーレでプレーするMF鈴木雄斗。「サッカー一家」で育った妹の去就に触れて話題を呼んでいる。 神奈川県出身の鈴木は、サッカー指導者で元日本代表GKの鈴木康仁氏を父に持ち、その影響もあり大分トリニータ、柏レイソル、横浜F・マリノスの下部組織でプレー。2012年に横浜FMユースから水戸ホーリーホックに加入した。 Jリーガーとしての道を歩み、モンテディオ山形、川崎フロンターレ、ガンバ大阪、松本山雅FC、ジュビロ磐田と多くのクラブを渡り歩くと、今シーズンから湘南に完全移籍で加入。ここまで、明治安田J1リーグで4試合に出場している。 その鈴木は自身のX(旧ツイッター/@JhoRvw)を26日に更新。中央大学広報室のツイートを引用し、妹の去就について言及。自身が昨シーズンまでプレーした磐田に入社することを伝えた。 「妹が4月からジュビロ磐田に入社します。父の影響で兄と僕はサッカーを始め、遊び場は兄の試合会場だった妹。完全にサッカー一家です」 「妹はジュビロの魅力をサッカーの魅力を多くの人に伝えてくれると思います。ジュビロ磐田に関わる全ての皆様よろしくお願いします」 同じ舞台で戦うライバルチームに加わる妹を想っての投稿は大きな反響を呼び、「すごいです!」、「これは楽しみです」、「素晴らしいこと」、「磐田を選んでくれてありがとう」とコメント。中には「似てるなぁ〜」、「応援させてもらいます」、「美人さんですね」とコメントも集まっている。 <span class="paragraph-title">【写真】中央大学サッカー部マネージャーで4月から磐田に入社する鈴木雄斗の妹・愛理さん</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">妹が4月からジュビロ磐田に入社します。<br>父の影響で兄と僕はサッカーを始め、遊び場は兄の試合会場だった妹。<br>完全にサッカー一家です。<br><br>妹はジュビロの魅力をサッカーの魅力を多くの人に伝えてくれると思います。<br><br>ジュビロ磐田に関わる全ての皆様よろしくお願いします。 <a href="https://t.co/k04WEFt3Vx">https://t.co/k04WEFt3Vx</a></p>&mdash; 鈴木 雄斗 (@JhoRvw) <a href="https://twitter.com/JhoRvw/status/1772524933064929354?ref_src=twsrc%5Etfw">March 26, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.27 21:40 Wed
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21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン

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勝利を求め続けた“鬼軍曹”ドゥンガ、チームに変革をもたらせたキャプテンシー

今からおよそ30年前に開幕したJリーグ。その創世記、世界的に著名な外国人選手たちが、日本サッカーを盛り上げた。 “神様”と呼ばれる元ブラジル代表のジーコが鹿島アントラーズを牽引すれば、元アルゼンチン代表のラモン・ディアスは横浜マリノスを牽引し初代得点王になるなどしていた。 数多くの代表選手が集まった中、異彩を放っていた選手がいる。それがドゥンガだ。 ブラジル国内クラブでプレーした後はイタリアへと渡り、フィオレンティーナでは中心選手として活躍。後に殿堂入りも果たしているほどだ。ちなみにサントス時代にはFW三浦知良(鈴鹿ポイントゲッターズ)ともチームメイトとしてプレーした。 その後、ブンデスリーガのシュツットガルトでプレーしていた中、1995年7月にジュビロ磐田へと加入した。 <span class="paragraph-title">◆“鬼軍曹”と呼ばれたキャプテンシー</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/dunga20220427_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 現役のブラジル代表選手としてJリーグに参戦したドゥンガ。日本が一度もワールドカップ(W杯)に出場していない時代に、2度もW杯に出場し、移籍の前年に行われた1994年のアメリカW杯では優勝メンバーでもあったことから、大きな注目を集めた。 ブラジル人選手と言えば、華麗なテクニックを武器としたプレーが特徴として思い浮かぶだろう。サイドバックであっても攻撃力に秀でている選手、センターバックでも得点力がある選手、GKでもFKを蹴り続けた選手など、その才能に限りはない。 しかし、ドゥンガはそういったプレーヤーとは一線を画す存在。テクニックがないわけではないが、プレーの選択は常に堅実。リスクを冒すことはなく、ボランチの位置でボールを持ってもドリブルは不用意にはせず、正確な長短のパスを供給して局面を動かすプレーを見せる。 コーチング能力も高く、少しでも守備をサボる選手がいれば強烈な檄が飛ぶ。良い意味でブラジル人“らしくない”選手だった。 そのスタイルから“鬼軍曹”とも呼ばれたが、プロリーグがスタートしたばかりのJリーグでも大きな影響を与えた。所属の磐田は、1997年から2004年まで、毎年何らかのタイトルを獲得していた。 いわゆる“黄金期”を迎えたわけだが、そのチームの根幹にはドゥンガの教えがあった。ドゥンガによって鍛えられた選手たちが、ドゥンガ退団後に花を開かせたのだ。 <span class="paragraph-title">◆堅実ながらも勝利を誰よりも求める男</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/dunga20220427_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 前述の通り堅実さがプレーの信条だったドゥンガ。そしてそれをチームメイトに求めることができる“キャプテンシー”が最大の特徴だった。 プロリーグとはいえ、どこか緩さがあった当時のJリーグ。サッカー王国のブラジルで生まれ育ち、代表チームでキャプテンを務め、W杯を制したばかりの男にとっては、物足りなさもあっただろう。 特に1994年のW杯では、問題児でありエースのFWロマーリオをキャプテンとしてどう扱うかを考えていた。圧倒的な得点力を持つロマーリオだが、ピッチ外の素行には大きな問題があった。練習への遅刻、規律違反…しかし、ブラジルが勝つために必要な得点を取る能力は抜群だった。 キャプテンとして、その才能を生かすために大会中はロマーリオと同じ部屋を希望。説き伏せた結果、問題を起こすことなく、さらに5ゴールを記録して、チームは見事24年ぶりにW杯で優勝した。 自身のプレースタイルから考えれば、苦渋の決断だった可能性もある。しかし、チームが勝つために必要とあれば、自らがその問題を解決するために努力をするというスタイルを持っている。 それは磐田でも同様だった。常に勝利を求めるということを忘れず、攻撃陣に特徴があった磐田を牽引しながら、守備には口うるさく味方を怒鳴りつけた。ピッチ上でその光景を見たことは何度もあるのではないだろうか。ただ、全てはチームの勝利のため。ハードワークだけでなく、選手の成長を助け、日本サッカーの発展にも貢献した貴重な助っ人だった。 <div id="cws_ad"><hr>ブラジル代表で活躍し、“鬼軍曹”としても知られているドゥンガが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/79aae7be" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2022/sega20220427.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> 2022.04.27 19:30 Wed

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