ミラン立て直しを図る“闘将”ガットゥーゾが所信表明 「今日は自分にとって重要な日」
2017.11.29 00:00 Wed
▽ミランの新指揮官に就任したジェンナーロ・ガットゥーゾ監督(39)が、28日に就任会見に臨んだ。クラブ公式サイトが伝えている。
▽今夏に1億5000万ユーロ(現在のレートで約199億円)の大型補強を敢行したミラン。しかし、DFレオナルド・ボヌッチやDFリカルド・ロドリゲスら有力タレントの加入も実らず、セリエA第14節終了時点で首位のナポリを18ポイント差で追う7位に低迷。そして、クラブは27日にヴィンチェンツォ・モンテッラ監督(43)の解任および、プリマヴェーラで監督を務めていたガットゥーゾ監督の昇格を発表した。
▽28日に初めてトップチームのトレーニングを指揮した後、クラブハウス内で就任会見に臨んだガットゥーゾ監督は、ここからの巻き返しに向けて意気込みを語っている。
「今日は自分にとって重要な日だ。そして、大きな責任を感じている」
「ここからの仕事は間違いなく大変なものになるはずだ。現スカッドは多くの国籍、そして平均年齢が21歳ほどのチームだ。ここまでは決して簡単な時期を過ごしてきたわけではないが、全員が良い仕事を見せている。したがって、個人的な意見ではこのチームはきっとうまく成長できるはずだ」
「このチームはもっと多くのことを成し遂げられるはずだ。そのためには我々は“チーム”になる必要があるし、ピッチ上で“チーム”としてプレーする必要がある。ピッチ全体を幅広くカバーし、自分自身を証明するために喜んで苦しまなければならない。そして、チームとして団結する必要があるんだ」
「同様に戦場での戦士のようなスピリットが必要だ。我々はクオリティを持っているが、気持ちの部分ではまだまだ十分じゃない」
「我々は変わる必要がある。個人的には精神面でプレーヤーのレベルを上げていきたい。それが現状の最優先事項だ」
「今は順位表は気にしていない。そのうち、毎日のように気にするかもしれない。ただ、次のベネヴェント戦はワールドカップ決勝のような気持ちで戦うつもりだ」
▽また、現役時代の好戦的且つ献身的なプレースタイルの印象から“戦術家”よりも“モチベーター”の印象が強いガットゥーゾ監督だが、自身の指導スタイルに関しても言及している。
「試合に向けては勝利に向けた渇望や戦う姿勢なしに良い準備はできない。同様に多くの知識が不可欠だ。ミラネッロには多くの写真が飾ってある。それはこのクラブの偉大な歴史を我々に思い出させるためだ」
「我々はミランのDNAを忘れてはダメなんだ。そこには規律に対する大きな敬意、そして喜んでチームの犠牲となる献身性が刻まれているんだ」
▽また、ガットゥーゾ監督は自身の採用するシステムに関しては3バックを継続していく意向であると語った。
「3バックを採用するつもりだ。私はモンテッラとの間に非常に良い関係がある。もちろん、我々の考え方は少なからず異なっている。彼はボールを持つことを好み、私も同様だ。ただ、個人的にはよりダイレクトなプレーが必要だと考えている。3バックで守り、中盤は4枚を考えているが、前線の構成に関しては今後を見てみよう」
▽今夏に1億5000万ユーロ(現在のレートで約199億円)の大型補強を敢行したミラン。しかし、DFレオナルド・ボヌッチやDFリカルド・ロドリゲスら有力タレントの加入も実らず、セリエA第14節終了時点で首位のナポリを18ポイント差で追う7位に低迷。そして、クラブは27日にヴィンチェンツォ・モンテッラ監督(43)の解任および、プリマヴェーラで監督を務めていたガットゥーゾ監督の昇格を発表した。
▽28日に初めてトップチームのトレーニングを指揮した後、クラブハウス内で就任会見に臨んだガットゥーゾ監督は、ここからの巻き返しに向けて意気込みを語っている。
「ここからの仕事は間違いなく大変なものになるはずだ。現スカッドは多くの国籍、そして平均年齢が21歳ほどのチームだ。ここまでは決して簡単な時期を過ごしてきたわけではないが、全員が良い仕事を見せている。したがって、個人的な意見ではこのチームはきっとうまく成長できるはずだ」
「今は自分がプレーヤーだったときと同じ感情を抱いているよ。ミラネッロ(練習施設)も来るときは、まるで天国にいるような気分なんだ。私は自分の仕事を愛しているし、情熱をもってそれをやり遂げるつもりだ。そして、このクラブを率いることができるのは大きな特権だ」
「このチームはもっと多くのことを成し遂げられるはずだ。そのためには我々は“チーム”になる必要があるし、ピッチ上で“チーム”としてプレーする必要がある。ピッチ全体を幅広くカバーし、自分自身を証明するために喜んで苦しまなければならない。そして、チームとして団結する必要があるんだ」
「同様に戦場での戦士のようなスピリットが必要だ。我々はクオリティを持っているが、気持ちの部分ではまだまだ十分じゃない」
「我々は変わる必要がある。個人的には精神面でプレーヤーのレベルを上げていきたい。それが現状の最優先事項だ」
「今は順位表は気にしていない。そのうち、毎日のように気にするかもしれない。ただ、次のベネヴェント戦はワールドカップ決勝のような気持ちで戦うつもりだ」
▽また、現役時代の好戦的且つ献身的なプレースタイルの印象から“戦術家”よりも“モチベーター”の印象が強いガットゥーゾ監督だが、自身の指導スタイルに関しても言及している。
「試合に向けては勝利に向けた渇望や戦う姿勢なしに良い準備はできない。同様に多くの知識が不可欠だ。ミラネッロには多くの写真が飾ってある。それはこのクラブの偉大な歴史を我々に思い出させるためだ」
「我々はミランのDNAを忘れてはダメなんだ。そこには規律に対する大きな敬意、そして喜んでチームの犠牲となる献身性が刻まれているんだ」
▽また、ガットゥーゾ監督は自身の採用するシステムに関しては3バックを継続していく意向であると語った。
「3バックを採用するつもりだ。私はモンテッラとの間に非常に良い関係がある。もちろん、我々の考え方は少なからず異なっている。彼はボールを持つことを好み、私も同様だ。ただ、個人的にはよりダイレクトなプレーが必要だと考えている。3バックで守り、中盤は4枚を考えているが、前線の構成に関しては今後を見てみよう」
ジェンナーロ・ガットゥーゾの関連記事
ミランの関連記事
セリエAの関連記事
|
|
ジェンナーロ・ガットゥーゾの人気記事ランキング
1
盟友ピルロを語る闘犬ガットゥーゾ「あいつはまるで動物」
▽現役時代にミランで闘犬との愛称で親しまれた元イタリア代表のジェンナーロ・ガットゥーゾ氏が引退を発表した元同代表のアンドレア・ピルロ氏との思い出を明かした。イギリス『FourFourtwo』が報じた。 ▽ガットゥーゾ氏とピルロ氏は、イタリアの世代別代表を皮切りに、ミランやA代表で長らく共闘した仲。ガットゥーゾ氏は、7日に現役生活に終止符を打つことにした“永遠のマエストロ”ピルロ氏について、次のように述べ、労いの言葉を送った。 「あいつのプレーを見て、私は転職を考えさせられたよ」 「彼とはU-15イタリア代表から一緒にプレーするようになった」 「彼のクオリティはそれだけじゃない。まるで動物のように走れるヤツだった。今の年齢までその運動能力を持っていた」 「ユース時代から数えて20年ほど共闘したけど、難しいことは彼に任せていたね」 「私は何をすべきか理解し、あいつのフォローに回った。だが、私が彼にしたことよりも、彼は私のことを助けてくれた。私のキャリアの中で沢山ね」 2017.11.08 14:00 Wed2
なぜ眼帯を? ガットゥーゾ監督は現役時代から悩まされていた問題に対応
ここ最近、ナポリのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督がピッチサイドで指揮を執る際、その右眼に目が行く。 ガットゥーゾ監督の右眼には、眼帯がされているが、視野が狭く見辛そうな印象しかない。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJzSEVDa2tOdyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 突如として眼帯をつけているガットゥーゾ監督だが、それは病気が理由だったようだ。 ガットゥーゾ監督は、長い間この病気に悩まされているとのこと。その病気は、眼筋型重症筋無力症とのことだ。 「眼筋型重症筋無力症」とは、末梢神経と筋肉の接ぎ目(神経筋接合部)において、筋肉側の受容体が自己抗体により破壊される自己免疫疾患。目と瞼を制御している筋肉に影響が出ているとのことだ。日本では指定難病されている。 その影響は1つのものが二重に見える「複視」を引き起こす可能性があり、ガットゥーゾはまず矯正用の眼鏡をかけていたとのこと。そして、それでも対処できずに眼帯をすることとなった。 実は、現役時代のラストシーズンにも苦しんでいたとのこと。片目だけでプレーし、選手とぶつかるなどしていたようだ。 セリエAは23日の試合が終われば一旦中断。その間に回復し、年明けの1月3日に行われるカリアリ戦では眼帯なしの姿が見られるだろうか。 2020.12.22 14:05 Tue3
ジャン=ルイ・ガセ監督が監督行引退を表明!「監督業はもう終わりだ」
マルセイユのジャン=ルイ・ガセ監督(70)が監督業からの引退することを発表した。 これまでモンペリエやサンテチェンヌ、ボルドーなど国内クラブで指揮を執ってきた老将のガセ監督は、2022年5月からコートジボワール代表の監督を歴任。今年1月に成績不振で解任されると、翌月にジェンナーロ・ガットゥーゾ前監督の後任としてマルセイユの指揮官に就任。 就任後は公式戦21試合で8勝3分け10敗とチームを建て直すには至らなかったが、ヨーロッパリーグ(EL)ではチームをベスト4まで導いていた。 19日に行われるリーグ・アン最終節のル・アーブル戦に向けた会見に臨んだガセ監督は、そのなかで今季限りで監督業を引退することを明かした。 「これが私のキャリア最後の試合になるだろう。私はこれからもサッカー界に残ることができると思っているが、監督業はもう終わりだ。ガーデニングを楽しむことはできない。OMの監督を務めたことは名誉なことだ。最高の形で終わりたい。オレンジ・ヴェロドロームでは鳥肌が立った。最後の試合に勝って、気持ちよく終わりたいね」 2024.05.18 08:00 Sat4
“やっぱりユナイテッドにはこの男が必要” 獅子奮迅の活躍でシティを封じたリサンドロ・マルティネス
マンチェスター・ユナイテッドにはやはりこの男が必要…アルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネス(26)だ。オランダ『Voetbal International』が伝える。 25日、イングランドFAカップ決勝戦のマンチェスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッドが行われ、ユナイテッドが昨季決勝と同じダービーで宿敵を撃破し、8季ぶりに同大会のチャンピオンとなった。 「終わりよければ全て良し」と言うべきか、観る人によっては“悲惨な”シーズンを送ってきたユナイテッドだが、最後の最後でヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得。4位以内フィニッシュに値しなかったプレミアリーグの出来を考慮すれば、考えうる最大の成果を挙げた格好だ。 ただ、低調なシーズンにケガ人の影響があったことは確か。L・マルティネスが2度の長期離脱になっていなければ、プレミア38試合58失点(※1)という惨劇は防げたかもしれない。 (※1)1992-93シーズンのプレミアリーグ創設以来最多となる失点数 それを裏付けるかのような、シティ戦におけるL・マルティネスの躍動。73分にやはり負傷で交代するまでシティのアタッキングを封じ、「あそこまで2点のリードを保てたのは、L・マルティネスのおかげ」という声が、全世界のユナイテッドファンから上がる。 試合終了を告げるホイッスルが鳴り響くと、アヤックス時代から苦楽を共にするエリク・テン・ハグ監督に後方から殺人タックルばりに飛びつき、喜びを爆発。若き日のジェンナーロ・ガットゥーゾかのごとく、ボスの首を絞めにかかった。 ピッチ上での実力、そしてファイターぶりはもちろん、エンタメ性にも富んだリサンドロ・マルティネス。今季その勇姿を拝むことができたのはわずか11試合…来季こそ、ケガなく1年を戦う姿が観たい。 <span class="paragraph-title">【動画】喜び爆発...ボスを後方から襲うリサンドロ・マルティネス(笑)</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Eric ten Hag full-time scenes! <a href="https://twitter.com/hashtag/FACup?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#FACup</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/MUFC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#MUFC</a> <a href="https://t.co/GB6jPaegeD">pic.twitter.com/GB6jPaegeD</a></p>— beIN SPORTS (@beINSPORTS_EN) <a href="https://twitter.com/beINSPORTS_EN/status/1794399002529550389?ref_src=twsrc%5Etfw">May 25, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.05.26 14:45 Sun5
大統領選の投票用紙に“ガットゥーゾ”…闘犬は監督キャリア初のリーグ優勝を目指すクロアチアでファン人気バッチリ
元イタリア代表のジェンナーロ・ガットゥーゾ氏がクロアチアでファン人気バッチリ。クロアチア『Slobodna Dakmacija』が伝える。 24-25シーズンからクロアチア1部のハイドゥク・スプリトを率いる“闘犬”ガットゥーゾ。開幕当初は地元記者との大ゲンカにECL予選敗退などと苦労続きも、リーグ戦では安定した戦いを続け、首位と同勝ち点の2位につける。 そんななか、クロアチアでは12日に大統領選挙の決選投票が。結果は現職の再選となったわけだが、ハイドゥクがホームタウンを置くスプリト=ダルマチア郡の一部住民は、投票用紙に「ジェンナーロ・ガットゥーゾ」と記入し、何人かがそれをSNSに投稿したそうだ。 監督キャリアで苦労が絶えず、様々な要因で長期政権を敷いたことがないガットゥーゾ氏。それでも20季ぶりのリーグ優勝を目指すハイドゥクでは比較的安定し、ホームゲームの観客動員数も就任前と比べて伸びているそうだ。 ハイドゥク・スプリトで監督キャリア初のリーグ優勝を目指す“闘犬”ガットゥーゾである。 <span class="paragraph-title">【動画】マルディーニに怒られて大人しくなるガットゥーゾ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="es" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/Gattuso?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Gattuso</a> contra todos <a href="https://twitter.com/hashtag/Gattuso?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Gattuso</a> contra <a href="https://twitter.com/hashtag/Maldini?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Maldini</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/ACM?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ACM</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/ACMilan?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ACMilan</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/ForzaMilan?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ForzaMilan</a> <a href="https://t.co/bwZroQHdCj">pic.twitter.com/bwZroQHdCj</a></p>— La del (@TabernadelMilan) <a href="https://twitter.com/TabernadelMilan/status/1741640477609259393?ref_src=twsrc%5Etfw">January 1, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.14 14:50 Tueミランの人気記事ランキング
1
マルディーニ氏の27歳長男が現役引退へ...ミランやセリエAでのプレー叶わずもセカンドキャリアは…
ミランのレジェンド、パオロ・マルディーニ氏の長男が現役引退を決断したようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 ミランのクラブ史における最大のバンディエラと言っても過言ではないマルディーニ氏。クラブキャリア全てをミランに捧げ、史上最高の左サイドバックとも称された男は、今夏まで古巣でテクニカル・ディレクター(SD)を務めていた。 そんなマルディーニ氏には2人の息子がおり、どちらも父に続いてサッカー選手に。次男はミランからエンポリへ武者修行中の元U-20イタリア代表FWダニエル・マルディーニで、長男が現在無所属のDFクリスティアン・マルディーニ(27)だ。 まだ21歳の次男ダニエルが偉大な父に追いつけ追い越せと言わんばかりに逞しくセリエAで奮闘する一方、長男クリスティアンはミランの下部組織を退団後、セリエCやセリエDでのキャリアが中心となり、一時はマルタでのプレーも経験した。 現在に至るまでセリエAへのステップアップが叶っていないなか、昨シーズンはセリエCのレッコに所属も1年で契約が切れて現在は無所属。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、クリスティアンは現役引退を決断したという。 セカンドキャリアは代理人業。イタリアの著名なエージェントであり、イタリア代表のMFサンドロ・トナーリ(ニューカッスル)やMFダビデ・フラッテージ(インテル)、MFブライアン・クリスタンテ(ローマ)、また弟ダニエルなども顧客に持つジュゼッペ・リソ氏の下で働き始めるとのことだ。 祖父のチェーザレ・マルディーニ氏、そして父であるパオロ・マルディーニ氏...先代2人のように偉大なキャリアを築けなかったクリスティアン・マルディーニだが、いつの日かカルチョに大きな影響力を持つ大物代理人となる日が来るかもしれない。 2023.09.13 15:01 Wed2
「サッカーが大嫌いだった」偉大な父を持つ18歳M・イブラヒモビッチ、父ズラタンとの比較は「嫌だった」
ミラン・フトゥーロのU-18スウェーデン代表FWマキシミリアン・イブラヒモビッチが自らのキャリアについて語った。スウェーデン『Aftonbladet』が伝えた。 現在はミランのシニアアドバイザーを務めるズラタン・イブラヒモビッチ氏の息子、マキシミリアン。7月にはミランとプロ契約を交わし、下部組織で父と同じプロサッカー選手の道を歩み始めている。 主に左ウイングとしてプレーする18歳は、プリマヴェーラ1でここまで7試合4ゴールと好発進のシーズンに。10月にはU-18スウェーデン代表に初招集された。 マキシミリアンは代表活動中に取材に応じると、9歳から始まったサッカーキャリアを回想。父親が所属したパリ・サンジェルマン(PSG)、マンチェスター・ユナイテッド、ロサンゼルス・ギャラクシー(LAギャラクシー)のアカデミーを渡り歩くと、その後は母国スウェーデンのハンマルビーでプレーし、2022年8月にミランへ行き着いた。 「どこの国でも良い思い出があるけれど、ミランが一番居心地の良い場所だった」 「始めたのは9歳の時でかなり遅かった。パリの地元クラブで」 「でも(サッカーに)一目惚れしたからじゃない。その逆だ。11歳くらいまではサッカーが大嫌いだった。最悪だった。すべてが間違っていて嫌だった。父と比較されるのも嫌だった」 「でもある日、サッカーへの愛に目覚めた。突然ピンと来たんだ」 また、昔は嫌だったという父との比較についてさらにコメント。今では自分の道を見つけているようだ。 「比較については考えない。僕は僕だし、彼は彼だ。同じポジションをプレーしているわけでもないから、比べることはあまりない」 好きな選手はブラジル代表FWネイマール、先輩のポルトガル代表FWラファエル・レオン、ミランにも所属した元ブラジル代表FWロナウジーニョ氏だとも明かしたマキシミリアン。ともに練習したことがあるレオンについては「初めて彼を見た時、まるでお菓子屋さんにいる気分だった」というが、「今はむしろ競争相手として見ている」と頼もしいコメントも残した。 <span class="paragraph-title">【動画】U-18代表入り! 取材に応じるマキシミリアン</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="vuIK6ScqWUg";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.10.17 15:50 Thu3
「監督にはなりたくない」イブラヒモビッチ氏が将来に言及、未経験のドイツサッカーにも触れる「バイエルンでプレーするのも悪くなかった」
ミランのシニアアドバイザーを務めるズラタン・イブラヒモビッチ氏が、自身の今後や現役選手、ドイツサッカーについて語った。 2022-2023シーズン限りで現役を退いた元スウェーデン代表ストライカーのイブラヒモビッチ氏。2023年12月にシニアアドバイザーとしてミランに復帰し、補強にも携わっている。 そんななか、ドイツ『Sports Illustrated』のインタビューに応じたイブラヒモビッチ氏。自身の果たすべき役割は「リーダーとしての経験を活かし、彼ら(若手)を進むべき道へ導くことだ」と語った一方、今も監督になるつもりはないと明かした。 「まだ監督にはなりたくない。私にとってはあまりにも大変な仕事だからだ」 「非常に多くの分野をカバーし、アイデアと解決策を見つけ、試合の準備やフォローアップもし、指導しなければならない。昼夜を問わず働く。監督としての1年は、私にとって10年のように感じられるから、魅力的ではない」 また、マンチェスター・シティのノルウェー代表FWアーリング・ハーランドとの比較についても問われると、「多分ポニーテールだからだろう(笑)」と回答。自分は自分、ハーランドはハーランドだと主張した。 「選手同士を比較するのは好きではない。誰にでも自分の道があり、独自の物語を紡ぐからだ。私には私の時代があり、自分のやり方でプレーした。今の彼には彼なりの時代があり、彼なりのやり方でプレーしている」 「したがって、『新しいズラタン』は存在しない。私は自分のやり方を貫いたが、もう旬は過ぎてしまった。アーリング・ハーランドは素晴らしい選手だし、素晴らしい仕事をしている」 さらに、欧州5大リーグのなかで唯一経験しなかったドイツのサッカーにも言及。リスペクトを示した一方、挑戦するチャンスはなかったと述べている。 「ドイツのサッカーは素晴らしい。スタジアムがいつも満員だから大好きだ。クラブの歴史や選手のことを考えれば、バイエルン・ミュンヘンのようなクラブでプレーするのも決して悪くなかっただろう。私にとってバイエルンは世界5大クラブのうちの1つだ。ドイツサッカーとドイツ代表を本当に尊敬している」 「彼らは私と契約する余裕がなかったんだ(笑)。いや、正直に言うと、移籍する可能性は全くなかった。確かに良かっただろうけど、運命は私に別の計画を用意していた」 2024.12.06 22:01 Fri4
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.5 “グランデ・ミラン”CL制覇、セリエA3連覇達成/ミラン[1993-94]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.5</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">1993-94シーズン/ミラン 〜グランデ・ミラン〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/1993-94milan.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ファビオ・カペッロ(47) 獲得タイトル:チャンピオンズリーグ、セリエA 攻撃力6:★★★★★★☆☆☆☆ 守備力10:★★★★★★★★★★ タレント8:★★★★★★★★☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層8:★★★★★★★★☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">CL制覇、セリエA3連覇達成</div> サッキが退任後、1991年にミランの監督に就任したカペッロは、バレージやマルディーニ、コスタクルタら守備能力の高いDFを生かしたソリッドなスタイルで、1年目からセリエA初となる無敗優勝を達成。さらに翌年もセリエAを制し、CLの決勝にも進出したミランは、1993―94シーズンに3連覇の偉業を成し遂げた。このシーズンの得点数は、わずか36得点。優勝クラブとしては、過去類を見ない少なさだった。しかし、失点数はわずか15という特筆ものの数字だった。抜群の勝負強さを発揮する当時のミランは、“グランデ・ミラン”と称され、まさに黄金期を迎えていた。 1993-94シーズンのハイライトは、何といってもCL決勝だった。相手はクライフの下で、ミランと同じく黄金期を迎えていたバルセロナ。下馬評では、ロマーリオやストイチコフ、クーマンらを擁するバルセロナが圧倒的有利との見方が大勢を占めたが、フタを開けてみればミランが4-0で圧勝した。ミランは序盤から、お家芸となっていたハイプレスを敢行し、デサイーを中心に中盤で主導権を掌握。マッサーロの2ゴールでリードして試合を折り返すと、後半開始直後にはサビチェビッチの鮮やかなループシュートで加点した。そして、終盤にはデサイーにもゴールが生まれ、“ドリームチーム”を見事に粉砕してみせた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">鉄壁の守備陣</div> このシーズンのミランは、それまでチームを支えてきたオランダ・トリオが崩壊していた。ライカールトとフリットがクラブを去り、ファン・バステンも慢性的な負傷でコンディションが整わず。チームは転換期を迎えていた。そのなかでも、セリエAとCLを制覇できたのは、バレージとマルディーニ、コスタクルタ、タソッティというサッキ時代から不変のバックラインを擁していたからだ。パヌッチとガッリという優秀な選手もベンチに控えており、まさに隙のない守備陣だった。 守備に関して言えば、デサイーとアルベルティーニというセントラルMF2選手も効いていた。そして、前線にはテクニシャンのボバンとサビチェビッチが並んだ。チームはファン・バステンとフリットという得点源を補うようなストライカーが不在だったが、全体のバランスが良いチームだった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FWデヤン・サビチェビッチ(28)</span> イタリア語で天才を意味する“ジェニオ”のニックネームを持つモンテネグロ人アタッカー。ミランに加入した1992―93シーズンは、ファン・バステンやフリットの高い壁に苦しんだが、カペッロ就任後はチームにとって欠かせない存在となった。とりわけ、1993-94シーズンのCL決勝の活躍は印象的。前半22分に右サイドのドリブル突破からマッサーロの先制弾をアシストすると、後半2分には巧みな仕掛けから見事なループシュートを決めて、タイトル獲得に大きく貢献した。一方、ユーゴスラビア代表(当時)としては、内戦などの影響で全盛期に国際舞台への出場が叶わず、晩年に1998年フランスW杯に出場するにとどまった。 2019.04.05 22:00 Fri5
