【リーガエスパニョーラ第12節プレビュー】今季初のマドリード・ダービー開催!
2017.11.17 18:00 Fri
▽インターナショナルウィーク前に行われた第11節では、首位バルセロナと2位バレンシア、3位と4位に位置するレアル・マドリーとアトレティコ・マドリーのマドリード勢の上位4チームが揃って勝ち点3を獲得し、中断期間に入った。今年最後のFIFAウイルス蔓延が懸念される今節では、上位陣に動きはあるのか。
▽すでにワールドカップ(W杯)出場か敗退が決定した多くの代表チームが、比較的移動や消耗が少ない国際親善試合を戦った中、アフリカ最終予選や各プレーオフに臨んだ代表チームの選手たちは生きるか死ぬかの決戦を戦っており、結果に限らず心身両面の消耗が懸念される。その状況で再開される第12節最大の注目カードが、ワンダ・メトロポリターノで初開催となるマドリード・ダービーだ。
▽ここまで首位バルセロナ(勝ち点31)と2位バレンシア(勝ち点27)同様に開幕無敗を継続も、6勝5分けと勝ち切れない状況が続くアトレティコ(勝ち点23)。直近のデポルティボ戦ではMFトーマスの見事な直接FKによって後半アディショナルタイムの劇的勝利を掴んだものの、攻撃陣の覇気のなさは気がかりだ。とりわけ、公式戦7試合ゴールがないエースFWグリーズマンの不調は深刻だ。幸い、代表ウィーク中にフランス代表でようやくゴールを記録しており、代表での勢いをクラブでも継続したい。昨季、ビセンテ・カルデロンでのラストダービーでは相手FWクリスティアーノ・ロナウドにハットトリックを達成される屈辱的な敗戦を喫しただけに、ワンダ・メトロポリターノでの初ダービーでは勝ち点3が必須だ。ただ、今回のダービー直後には奇跡の逆転突破を目指すチャンピオンズリーグ(CL)のローマ戦を控えており、選手起用に関して繊細さが求められるところだ。
▽一方、直近のラス・パルマス戦で3-0の快勝を収めてジローナ、トッテナム相手に喫した連敗ショックを払しょくしたレアル・マドリー(勝ち点23)。だが、勝ち点8差を付けられているバルセロナをまくるためには、これ以上の勝ち点逸は許されない。したがって、昨季に続いて敵地でのダービーで勝ち点3奪取を目指す。アトレティコと異なり、来週ミッドウィークのCLでは格下アポエルとの対戦となるだけに今回の一戦に全力を注げる。また、代表ウィーク中にDFカルバハルやDFヴァランなど負傷者も回復しており、盤石のスカッドを構築できるはずだ。ただ、MFモドリッチやDFアクラフ・ハキミは代表ウィークにハードな試合を戦っており、コンディション面がやや気がかりだ。逆に、代表合流を免除されて休養十分のC・ロナウドには昨季のような活躍で限界説払しょくといきたい。
▽マドリード勢の潰し合いを利用して勝ち点差を広げたいバルセロナは、直近2連敗もここまで9位と健闘するレガネス(勝ち点17)とのアウェイゲームに臨む。例年、代表ウィーク明けの試合で苦戦傾向があるバルセロナだが、今回はFWスアレスが完全休養、FWメッシも早期合流を果たしたほか、ヨーロッパでの試合が多かったことで各選手のコンディションも良好と思われる。ただ、来週ミッドウィークにCLユベントス戦、次節にバレンシアとの上位対決を控えているため、選手起用に注目が集まる。とりわけ、累積警告4枚で出場停止にリーチが懸かるDFピケとDFユムティティの扱いには細心の注意を払いたいところだ。
▽その他の試合では、いずれも昨シーズンにヨーロッパのコンペティションに参加していたセビージャvsセルタ、ビルバオvsビジャレアルという2つの強豪対決に注目したい。とりわけ、6位のセビージャ(勝ち点19)と11位のセルタ(勝ち点14)の一戦はベリッソ監督の古巣対決ということもあり、注目が集まる。セビージャは来週ミッドウィークにCLリバプール戦を控えているものの、ホームで指揮官の古巣相手の勝ち点逸は許されない。
▽一方、共に今季のELに出場しているものの、大きく明暗が分かれているビジャレアルとビルバオ。ビジャレアルは開幕直後に指揮官交代というアクシデントに見舞われたもののELでグループ首位、リーガでも5位に入る充実ぶり。対してビルバオはELでグループ3位、リーガでは15位とシガンダ新体制で苦戦が続く。だが、共に実力は折り紙付きだけに白熱の一戦を期待したい。
▽MF乾貴士、MF柴崎岳という2人の日本人選手所属クラブでは、17位エイバル(勝ち点8)が8位ベティス(勝ち点17)と、12位ヘタフェ(勝ち点13)が18位アラベス(勝ち点6)と対戦する。日本代表の欧州遠征ではいずれも短い出場時間に終わった乾は、好調ベティス相手にその鬱憤を晴らしたい。一方、ようやく練習復帰を果たした柴崎は今月末の復帰を目指し、今節はスタンドからチームを見守ることになる。
▽すでにワールドカップ(W杯)出場か敗退が決定した多くの代表チームが、比較的移動や消耗が少ない国際親善試合を戦った中、アフリカ最終予選や各プレーオフに臨んだ代表チームの選手たちは生きるか死ぬかの決戦を戦っており、結果に限らず心身両面の消耗が懸念される。その状況で再開される第12節最大の注目カードが、ワンダ・メトロポリターノで初開催となるマドリード・ダービーだ。
▽ここまで首位バルセロナ(勝ち点31)と2位バレンシア(勝ち点27)同様に開幕無敗を継続も、6勝5分けと勝ち切れない状況が続くアトレティコ(勝ち点23)。直近のデポルティボ戦ではMFトーマスの見事な直接FKによって後半アディショナルタイムの劇的勝利を掴んだものの、攻撃陣の覇気のなさは気がかりだ。とりわけ、公式戦7試合ゴールがないエースFWグリーズマンの不調は深刻だ。幸い、代表ウィーク中にフランス代表でようやくゴールを記録しており、代表での勢いをクラブでも継続したい。昨季、ビセンテ・カルデロンでのラストダービーでは相手FWクリスティアーノ・ロナウドにハットトリックを達成される屈辱的な敗戦を喫しただけに、ワンダ・メトロポリターノでの初ダービーでは勝ち点3が必須だ。ただ、今回のダービー直後には奇跡の逆転突破を目指すチャンピオンズリーグ(CL)のローマ戦を控えており、選手起用に関して繊細さが求められるところだ。
▽マドリード勢の潰し合いを利用して勝ち点差を広げたいバルセロナは、直近2連敗もここまで9位と健闘するレガネス(勝ち点17)とのアウェイゲームに臨む。例年、代表ウィーク明けの試合で苦戦傾向があるバルセロナだが、今回はFWスアレスが完全休養、FWメッシも早期合流を果たしたほか、ヨーロッパでの試合が多かったことで各選手のコンディションも良好と思われる。ただ、来週ミッドウィークにCLユベントス戦、次節にバレンシアとの上位対決を控えているため、選手起用に注目が集まる。とりわけ、累積警告4枚で出場停止にリーチが懸かるDFピケとDFユムティティの扱いには細心の注意を払いたいところだ。
▽そのバルセロナを追走するバレンシアは、元指揮官のキケ・フローレス率いる13位エスパニョール(勝ち点13)を相手に8連勝と12戦無敗という2つのクラブ記録更新を目指す。直近のレガネス戦では6戦連発中だった主砲FWザザの記録がストップしたうえ、途中交代の際に指揮官との軋轢が生まれたものの、もう1人のエースFWロドリゴの活躍などで3-0の快勝を収めた。そのザザに関しては代表ウィーク中に負傷し、今回の試合での起用が微妙なところだが、エスパニョールとの堅守速攻対決を制して次節のバルセロナ戦に良い形で臨みたい。
▽その他の試合では、いずれも昨シーズンにヨーロッパのコンペティションに参加していたセビージャvsセルタ、ビルバオvsビジャレアルという2つの強豪対決に注目したい。とりわけ、6位のセビージャ(勝ち点19)と11位のセルタ(勝ち点14)の一戦はベリッソ監督の古巣対決ということもあり、注目が集まる。セビージャは来週ミッドウィークにCLリバプール戦を控えているものの、ホームで指揮官の古巣相手の勝ち点逸は許されない。
▽一方、共に今季のELに出場しているものの、大きく明暗が分かれているビジャレアルとビルバオ。ビジャレアルは開幕直後に指揮官交代というアクシデントに見舞われたもののELでグループ首位、リーガでも5位に入る充実ぶり。対してビルバオはELでグループ3位、リーガでは15位とシガンダ新体制で苦戦が続く。だが、共に実力は折り紙付きだけに白熱の一戦を期待したい。
▽MF乾貴士、MF柴崎岳という2人の日本人選手所属クラブでは、17位エイバル(勝ち点8)が8位ベティス(勝ち点17)と、12位ヘタフェ(勝ち点13)が18位アラベス(勝ち点6)と対戦する。日本代表の欧州遠征ではいずれも短い出場時間に終わった乾は、好調ベティス相手にその鬱憤を晴らしたい。一方、ようやく練習復帰を果たした柴崎は今月末の復帰を目指し、今節はスタンドからチームを見守ることになる。
《リーガエスパニョーラ第12節》
▽11/17(金)
《29:00》
ジローナ vs レアル・ソシエダ
▽11/18(土)
《21:00》
ヘタフェ vs アラベス
《24:15》
レガネス vs バルセロナ
《26:30》
セビージャ vs セルタ
《28:45》
アトレティコ・マドリー vs レアル・マドリー
▽11/19(日)
《20:00》
マラガ vs デポルティボ
《24:15》
エスパニョール vs バレンシア
《26:30》
ラス・パルマス vs レバンテ
《28:45》
ビルバオ vs ビジャレアル
▽11/20(月)
《29:00》
エイバル vs ベティス
▽11/17(金)
《29:00》
ジローナ vs レアル・ソシエダ
▽11/18(土)
《21:00》
ヘタフェ vs アラベス
《24:15》
レガネス vs バルセロナ
《26:30》
セビージャ vs セルタ
《28:45》
アトレティコ・マドリー vs レアル・マドリー
▽11/19(日)
《20:00》
マラガ vs デポルティボ
《24:15》
エスパニョール vs バレンシア
《26:30》
ラス・パルマス vs レバンテ
《28:45》
ビルバオ vs ビジャレアル
▽11/20(月)
《29:00》
エイバル vs ベティス
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style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍進ラ・レアルのベストプレーヤー。マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェとレアル・マドリーからの武者修行先ではチームスタイルや指揮官との相性に加え、フィジカル面の未熟さもあって完全な主力にはなり切れず。それでも、昨夏完全移籍したソシエダでは個人としてのパフォーマンス向上はさることながら、ようやく自身の特長を生かせる指揮官、チームメイトと巡り合えた。2トップの一角や右ウイングを主戦場に35試合出場でキャリアハイの9ゴールを記録し、巧い選手から怖い選手に変貌。アシスト数は「4」にとどまったものの、味方が着実に決定機を決めていれば、その数字は少なくとも倍にはなっていたはずだ。卓越したテクニックに加え、スピードとパワーの向上で個での局面打開の場面が増え、シルバを中心に周囲とのコンビプレーも強力で対峙する守備者にとっては抑え込むのが難しい一線級のアタッカーに成長。また、右ウイングが主戦場となったシーズン終盤戦では守備面の貢献度の高さも際立っていた。 MF マルティン・スビメンディ(24歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:36(先発:35)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 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100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕前の不当な扱いを乗り越えて優勝の立役者に。自身に何ら非はなかったものの、深刻な財政問題を抱えるクラブ事情でマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を迫られる難しい状況でシーズンをスタート。しかし、開幕からガビやペドリと共にチャビ監督が求めるアグレッシブなスタイルをピッチ上で体現する担い手となり、攻守に八面六臂の活躍を披露。出場試合での存在感ではペドリをより評価する声もあるが、前述のクラブでの扱いや守備時のブスケッツのサポートなど多くのタスクをこなした点を評価した。 FW ヴィニシウス・ジュニオール(22歳/レアル・マドリー) 出場試合数:33(先発:32)/得点数:10 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 更なる進化を遂げたエル・ブランコの若きエース。今季記録した10ゴール9アシストは、昨季の17ゴール13アシストをいずれも下回るものになったが、ドリブル成功率や被ファウル、チャンスクリエイトといったスタッツはやはり驚異的だった。今季はベンゼマの不調に加え、常にダブルチームに近い形での徹底マークに遭っており、その中で残した前述の数字は価値があるものだ。背番号7への変更が発表された来季は頼れる相棒ベンゼマの退団によって、正真正銘のマドリーのエースとしての更なる活躍が求められる。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(34歳/バルセロナ) 出場試合数:34(先発:33)/得点数:23 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw11.jpg" 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