【編集部コラム】浦和に差し込んだ希望の光、“デュエルマスター”長澤和輝

2017.10.24 21:45 Tue
©超ワールドサッカー
浦和レッズに差し込んだ1つの光──チャンスを掴んだMF長澤和輝は、霧に包まれた浦和の希望となるかもしれない。
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▽堀孝史体制になり、ここに来てパフォーマンスが向上して来た浦和。新体制におけるキーマンになりつつあるのが、長澤だ。▽2015年12月にケルンから浦和へと完全移籍で加入。しかし、そのままジェフユナイテッド千葉へと期限付き移籍し、リーグ戦41試合に出場。Jリーグでの経験を積み、満を持して浦和へと復帰した。
▽しかし、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下では出場機械に恵まれず、層の厚いチームにおいて、競争にも参加できない時期を過ごす。時期を同じくして浦和に復帰したMF矢島慎也とともに、苦汁を嘗める時期が続いた。

◆監督交代がターニングポイントに
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▽長澤にとって、ペトロヴィッチ監督の解任はプラスに働いた。リーグ戦の出場はゼロ。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)も第2節のFCソウル戦の74分から途中出場のみと、試合に絡むことはほとんどなかった。
▽堀監督に交代してからも、出場機会はすぐには訪れなかったが、第24節の清水エスパルス戦で途中出場を果たし、J1デビュー。第27節のサガン鳥栖戦、第28節のベガルタ仙台戦と続けて途中出場を果たすと、ACLで結果を残すことになる。

◆上海上港戦で出色のパフォーマンス
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▽ブラジル代表FWフッキや同代表MFオスカルを擁する上海上港とのACL準決勝。長澤はアウェイでの第1戦に先発出場。すると、鋭い出足からの守備と粘り強さを見せ、チームのドローに貢献した。

▽そして迎えた第2戦。ここでも先発出場を果たした長澤は、出色の出来を見せる。インサイドハーフのポジションで出場した長澤は、第1戦と同様に激しい守備で上海上港の中盤を機能不全に。デュエルの強さを見せ、浦和の中盤を支えていた。

▽さらに、攻撃能力の高さをみせ、1トップの興梠慎三に絶妙なパスを何度も供給。攻守にわたる活躍で、浦和の10年ぶりの決勝進出に貢献。[4-1-4-1]にシフト変更した浦和にとって、欠かせないピースとなった。

◆J1でもチャンスを掴む
▽そんな上海上港戦から中3日で迎えたリーグ戦。相手はガンバ大阪と実力のあるチームであり、これまで通り矢島が先発すると思われたが、インサイドハーフには長澤の名前があった。

▽上海上港を相手に2試合ともしっかりと期待に応えた長澤は、自身のJ1初先発となったG大阪戦でも持ち味を発揮。日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が求める“デュエル”の強さを備えるインサイドハーフであり、ボールを運べることも新たな境地を開いたように感じる。

◆積み上げた努力が代表への道筋に
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▽上海上港戦での長澤は、攻守に躍動。試合後には「運動量を求められるポジションだったけど、何とかやり遂げられて良かった」とコメントしていた。ハードワークと正確なプレーが求められるインサイドハーフ。日本代表としては、多くの選手がプレーできるポジションだが、最適解を見つけていないポジションとも言える。

▽浦和加入後に出場機会がなかった長澤だが、「常に良い準備をしているから、あれだけ走れた。これからまた機会が巡ってくるかわからないので、良い準備して、出たときに最善を尽くしたい」と語る。腐らずに、努力を続け、掴んだチャンスをしっかりと生かす。日本代表の選手としても、必要な能力の1つと言えるだろう。

▽日本代表は11月にブラジル代表、ベルギー代表と対戦する欧州遠征を控えている。12月にはEAFF E-1 東アジアサッカー選手権2017を控えており、日本代表はJリーグ勢で構成される。長澤がこのままのプレーを続ければ、12月の招集はおろか、11月の招集も可能性がないわけでは無いだろう。

▽ただし、浦和がACL制覇となれば、クラブ・ワールドカップに出場するため、12月の招集は見送られるはずだ。そうなると、チャンスは11月の欧州遠征と考えるべきかもしれない。持ち味を結果として示し始めた長澤和輝──残りシーズンの浦和が好調を維持するならば、そのチームを支えているのはこの男かもしれない。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》


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今治退団のFW阪野豊史が34歳で現役引退…浦和や山形、松本など7クラブでプレー「勝利の歓喜も、敗北の苦しみも、すべてが私を成長させ、人生の糧となりました」

FC今治は13日、2024シーズンまで在籍していたFW阪野豊史(34)の現役引退を発表した。 埼玉県生まれで浦和レッズユース出身の阪野は、明治大学を経て浦和レッズでプロキャリアをスタート。その後、栃木SC、愛媛FC、モンテディオ山形、松本山雅FC、東京ヴェルディでプレー。2023年夏に今治へ完全移籍で加入した。 2024シーズンは明治安田J3リーグで27試合に出場し3得点。後半戦は出番が減少したが、チームのJ2初昇格に貢献していたが、契約満了となっていた。 通算ではJ1リーグで22試合2得点、J2リーグで290試合65得点、J3リーグで43試合8得点を記録した。 今治を通じて、阪野は現役引退への想いとこれまで関わってきたクラブやファン・サポーターへの感謝を伝えた。 「2024シーズンをもちまして、選手生活を引退することを決意しました。プロサッカー選手として過ごした年月は、喜びも悔しさも、そして何より多くの出会いに恵まれた、かけがえのない時間でした」 「プロ生活を振り返ると、自分のゴールシーンや勝利の喜びよりも、まず先に応援してくださったファン・サポーターの皆さんの顔が浮かびます。どんなときも熱い声援を送ってくださり、一緒に喜び、時には励ましてくれた皆さんの存在が、私にとってどれほど大きな支えだったか、改めて感じています。そして、応援されることがどれほど幸せなことなのか、今になってそのありがたみをより深く実感しています。本当にありがとうございました」 「また、これまで所属させていただいた 浦和レッズ、栃木SC、愛媛FC、モンテディオ山形、松本山雅FC、東京ヴェルディ、FC今治 のすべてのクラブに、心から感謝を申し上げます。それぞれのチームで経験した日々が、私を成長させてくれました」 「そして、この道を支えてくれた家族への感謝を伝えたいと思います。どんなときも背中を押し続けてくれた妻や子どもの存在が、どれだけ大きな支えになったか、言葉では表しきれません。本当にありがとう」 「また、サッカーとの出会いから今日までを支えてくれた両親にも、心から感謝しています。いつも私の夢を一緒に追いかけてくれたことがなければ、今日の私はありませんでした。サッカーを楽しむ心や努力する姿勢を教えてくれたお二人に、今、改めて「ありがとう」と伝えたいです」 「さらに、自分をプロサッカー選手の世界へ導いてくださった堀孝史さんにも、この場を借りて感謝の気持ちをお伝えしたいです。堀さんとの出会いがなければ、プロの舞台に立つことは叶いませんでした。本当にありがとうございました」 「勝利の歓喜も、敗北の苦しみも、すべてが私を成長させ、人生の糧となりました。この経験は、これからの人生でもずっと私を支えてくれると信じています。もちろん、サッカー選手としてピッチを離れることには寂しさがあります。しかし、これからは新しい形でサッカーと向き合い、恩返しができる道を探していきたいと思っています。これからの挑戦も、どうか温かく見守っていただけたら幸いです」 「最後になりますが、これまで関わってくださったすべての皆さまに、心から感謝を申し上げます。そして、これからもサッカーという素晴らしいスポーツを愛し、支えていってください。直接お伝えする機会がないまま、このような形でのご報告になってしまい、申し訳ありません。本当にありがとうございました」 2025.01.13 18:40 Mon
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浦和も獲得に動いたリヨンDFアドリエウソンがアンデルレヒトへ買取OP付きのレンタル移籍

アンデルレヒトは15日、リヨンからブラジル人DFアドリエウソン(26)を買い取りオプション付きのレンタル移籍で獲得した。 ブラジルのスポルチ・レシフェで2015年にプロデビューを飾ったアドリエウソンは、2022年7月にボタフォゴFRへ完全移籍。ボタフォゴではすぐにレギュラーに定着し、在籍1年半で公式戦75試合に出場した。 ここでの活躍が認められ、2024年1月にリヨンへ4年半契約で加入。しかし、リヨンではなかなか出場機会に恵まれず、昨夏に2024年末までの契約で古巣ボタフォゴへ復帰すると、公式戦11試合の出場ながらクラブのコパ・リベルタドーレス制覇に貢献した。 U-22ブラジル代表の一員としても活躍した実績を持つアドリエウソンには今夏、クラブ・ワールドカップを控える浦和レッズやトルコのトラブゾンスポルなど複数クラブが獲得に動いていると報道されていた。 2025.01.16 09:50 Thu
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ここまで守備の補強がない浦和、チェコでプレーする2人のデンマーク人CBに関心と報道

浦和レッズが新たにデンマーク人CBの補強を検討しているようだ。 2024シーズンは明治安田J1リーグで13位と低迷した浦和。ペア・マティアス・ヘグモ監督の下で結果がなかなか出ないと、マチェイ・スコルジャ監督を再招へい。しかし。チームは好転することなく、低迷したままシーズンを終えた。 浦和は夏の移籍市場で多くの主軸が退団し、チームバランスを崩すことに。特にDFアレクサンダー・ショルツ、DF酒井宏樹、MF伊藤敦樹、MF岩尾憲と軸となっていた選手の退団は、大きな戦力ダウンとなった。 新シーズンに向けては、ここまでMF松本泰志(サンフレッチェ広島)、MFマテウス・サヴィオ(柏レイソル)、MF長倉幹樹(アルビレックス新潟、MF金子拓郎(KVコルトレイク)と中盤の選手の補強ばかり。DF荻原拓也がディナモ・ザグレブから復帰したが、最終ラインはテコ入れされていなかった。 そんな中、トルコ『Milliyet』によると、スパルタ・プラハのデンマーク人DFを狙っているという。 1人は、ガラタサライからレンタル移籍中のDFマティアス・ロス(23)。オールボーの下部組織で育ち、ガラタサライからNECナイメヘンに武者修行にも出たことがあった。 今シーズンはスパルタ・プラハに武者修行に出ており、リーグ戦で9試合に出場。チャンピオンズリーグ(CL)でも1試合プレー。ボールを運べる現代型のCBであり、浦和が求めるCB像にも合致する。 もう1人がデンマーク代表歴もあるDFアスガー・ソーレンセン(28)とのこと。レッドブル・ザルツブルクやニュルンベルクなどオーストリアやドイツでもプレーし、世代別のデンマーク代表も経験。今シーズンはリーグ戦13試合で2ゴール、CLでも2試合に出場していた。 ヨーロッパでも実績のあるCB2人。ノルウェー人のDFマリウス・ホイブラーテンとのコンビに不安はなさそうだが、ここまでなされていない守備の補強をどうするのか注目が集まる。 2025.01.06 16:50 Mon

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