ヘーレンフェーン小林祐希が祝福 「ジュビロの山田大記が帰って来た」

2017.10.15 08:45 Sun
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▽ヘーレンフェーンの日本代表MF小林祐希が古巣ジュビロ磐田に所属するMF山田大記の復帰後初ゴールを祝福した。

▽山田は今夏、ドイツから磐田に復帰。14日に行われた明治安田生命J1リーグ第29節の清水エスパルス戦(3-0で磐田が勝利)の73分に復帰後初ゴールをマークした。
▽かつて磐田で共闘した戦友の活躍を受け、小林がオランダの地から自身のツイッター(@iamyuuki4424)を更新。チームのダービーでの勝利と共に、山田に祝福のメッセージを寄せた。

「ダービー勝利!! そして、ジュビロの山田大記が帰って来たね(^^) おめでとう!!」
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「ホームでのゴールは格別」…東京Vにホーム初白星もたらした木村勇大が殊勲の2発誇る

東京ヴェルディに待望のホーム初白星と連勝をもたらした殊勲の若きストライカーが、自身も待ちわびた本拠地での2ゴールを誇った。 東京Vは6日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第12節のジュビロ磐田戦に3-2で勝利した。 昨シーズンのJ2リーグで熾烈な昇格争いを演じた11位の磐田を相手に、今シーズンのホーム初勝利と初の連勝を狙った緑の名門。 2点リードで試合を折り返す、上々の前半45分を過ごしたものの、後半序盤の連続失点で追いつかれる拙い試合運びに。さらに、痛恨のPK献上で一時逆転の危機も迎えたが、FWジャーメイン良のPK失敗に救われて辛くも2-2のイーブンを維持。その後、相手の一発退場で数的優位を得ると、13分が加えられた後半アディショナルタイムに劇的な勝ち越しゴールを挙げ、苦しみながらも待望のホーム初白星を手にした。 この白熱の昇格組対決で文句なしのマン・オブ・ザ・マッチの活躍を見せたのが、京都サンガF.Cからの期限付き移籍で、アカデミー時代を過ごした古巣に帰還したFW木村勇大だ。 ここまで保有元の京都との対戦を除く全試合でスタメン出場し、いずれもアウェイの地で3ゴールを挙げていた大型ストライカーは、この磐田戦で決勝点を含む2ゴールに、DFリカルド・グラッサの退場を誘発する殊勲の働きを見せた。 そして、23歳FWは試合後のミックスゾーンで「開幕からホームでなかなか勝てていなくて、すごくファン・サポーターの皆さんも歯がゆい思いをしていたと思うので、それは自分たちもそうでしたし、そのなかで難しい展開でしたけど、勝ち切ることができて、ホーム初勝利はすごくうれしいです」と、満面の笑みで味スタでの今季初勝利を振り返った。 これでチームトップの5ゴールを挙げた木村だが、前節のサガン鳥栖戦では自ら得たPKを決めて先制点を挙げた一方、後半立ち上がりのゴール前でのビッグチャンスを逸し、この試合に向けた会見で城福浩監督も「木村勇大はシュートの練習をしなければいけない」と決定力の改善を訴えていた。 そういったなか、「勝ち切るゴール、2点目を取ること」を課題に「今日こそはと思って挑んだ試合」では、その2つの課題を見事にクリアする2ゴールを決めてみせた。 前半41分にセットプレーの流れからFW染野唯月のヘディングシュートのこぼれをゴール前で詰めて決めたチーム2点目の場面では、シュートセーブで倒れていたGK川島永嗣に当てないように蹴り上げる形でのフィニッシュだったが、クロスバーの内側を掠めてゴールネットを揺らす際どいフィニッシュでもあった。 そのフィニッシュは概ね狙い通りの形だったが、「ちょっと(コースを)攻めすぎました(笑)」と自身としても冷や汗をかくものだったという。 「ソメ(染野)がいいところにヘディングしてくれて、そういうこぼれに詰めるとか、誰かが逸らしたところに反応するというのは、すごくこだわってやってきたので、ソメがいいところにヘディングして、いい形で目の前にこぼれてきたので、冷静にちゃんと開いているコースを見れて打てました」 「(クロスバーを掠める際どいシュートに)焦りましたね。やっちゃったなと思ったら、入ったのでよかったです。ちょっと(コースを)攻めすぎてしまいました(笑)」 一方、後半アディショナルタイムの99分に決めた殊勲の決勝点はニアゾーンへのタイミングの良い抜け出し、角度のないところから左足で決め切る、文句なしのファインゴールだった。 木村自身は「気持ちで入ってくれた」と謙遜したが、ストライカーとしての矜持、周囲との密なコミュニケーション、日々の研鑽を感じさせる会心の一撃だったことを窺わせた。 「なかなか押し込んで最後のブロックのところをこじ開けられない時間が続いていた中で、ソメが(森田)晃樹にすごくいいパスを入れて、晃樹だったらパスを出せるのではないかなと思って、ちょっとスペースが空いたのがわかったので、とにかくそこに走り込んですごくいいボールが来たので、あとは決めるだけでした」 「中に味方の選手がいたのもわかっていましたけど、あの局面ではシュートかなと思いましたし、キーパーとの駆け引きとかもありますけど、そこはあまり考えずに、とにかく強いシュートを打ったので、気持ちでそこは入ってくれたのではないかなと思います」 その殊勲の一発を決めた直後には一目散に緑のゴール裏に駆け寄り、ホームサポーターと喜びを分かち合った木村は、京都からの期限付き移籍でのプレーであることを自覚しつつも、「自分はもうヴェルディの人間だと思っているので、その中でファン・サポーターの方たちの応援のおかげで、勝ち切ることができましたし、最後に押し込んでいる展開のときにすごく声援が力になっていたので、みんなと喜びを分かち合えたらと思ってゴール裏に行きました」と、そのゴールセレブレーションを説明。 さらに、「自分自身もアウェイだけのゴールだなと思っていましたし、なかなかホームで決められていなくて、ホームで勝利もできていなかったので、ホームでゴールを決めるのは格別でした」と、改めてホームでの待望の初ゴールに満足感を示した。 東京V加入後は前線の選手にも守備面のハードワークを求める指揮官の下、攻守両面で抜群の存在感を放つ偉丈夫は、今季ここまでのJ1で被ファウル数がトップというデータもあり、得点以外の部分でもチームに欠かせない存在となっている。 その被ファウルのデータについて「ちょっと控えてほしいですね。(笑) 結構、痛いので…」と冗談とも本音とも取れるリアクションを見せた木村。それでも、「それも光栄なこと。去年の自分は京都で全く出られなくて、途中から金沢に行ってJ2でプレーし、(チームは)J3に落ちてしまいました。そこでもなかなか納得いくプレーができない中、こうやって拾ってもらって、J1で今は堂々とプレーして、相手選手にもそういう厳しいマークをされているというのは、自分の価値が上がってきている証拠」と、自身の成長を実感。 また、「去年は全然試合にも出られなくて、今年はこうやってずっと開幕から使ってもらっていて、いい意味で連戦なんで疲れはありますけど、すごく幸せな疲れ。こうやってピッチに立たせてもらっていることに感謝しかない」と、改めて新天地での充実ぶりを語った。 なお、敵地で行われる次節の3位・鹿島アントラーズ戦は、「すごく良い関係性が築けている」と強い信頼を口にする相棒の染野が保有元との契約で不在となり、「彼がいないので、すごく厳しい戦いになる」と木村自身も覚悟を持って臨む一戦となるが、2戦連発の勢いに乗ってチームを3連勝に導けるか…。 2024.05.06 22:15 Mon

「ハーフタイムに何もできなかった」…東京Vの城福浩監督、磐田相手に劇的ホーム初勝利&連勝も「反省の方が大きい」

東京ヴェルディの城福浩監督が、ジュビロ磐田との一戦を振り返った。 東京Vは6日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第12節のジュビロ磐田戦に3-2で勝利した。 前節、サガン鳥栖とのアウェイゲームを2-0で勝利し、5試合ぶりの白星を手にした14位のチームは、昨シーズンのJ2リーグで熾烈な昇格争いを演じた11位の磐田を相手に、今シーズンのホーム初勝利と初の連勝を狙った。 試合は前半に相手のハンドで得たPKをFW染野唯月が冷静に決めて35分に先制。さらに、数分後の41分にはCKの二次攻撃からゴール前のFW木村勇大が押し込んで追加点。前半を2点リードで終えた。 しかし、後半に入って積極的に交代カードを切ったアウェイチームに守勢を強いられると、66分までに2失点を喫して同点に追いつかれる。さらに、77分にはセットプレーの競り合いでDF千田海人がハンドによるPKを取られると、すでにこの試合で1ゴールを挙げていたFWジャーメイン良がキッカーに。今季ここまで得点ランキングトップを快走する磐田のエースストライカーの逆転ゴールが濃厚かに思われたが、ここでジャーメイン良は枠の左に外して失敗。 相手の決定機逸に救われたホームチームは、86分に木村の裏抜けによってDFリカルド・グラッサの退場を誘発。一転して数的優位の有利な立場になると、13分が加えられた後半アディショナルタイムの99分に木村が決めた劇的勝ち越しゴールによって、“スペクタクルなカオス”と形容すべき白熱の昇格組対決を見事にモノにした。 昨季J2でも5カ月近く勝利から遠ざかり、今季も国立競技場での開幕戦を含め6戦未勝利が続いたホームで待望の白星を飾った城福監督は、試合終了直後の渾身のガッツポーズに加え、ホームサポーターへの挨拶の際には安堵と共に晴れやかな笑顔を見せていたが、公式会見の場では「勝ち点3を取りながら反省できるのは大きい」としながらも、前半の2点リードの展開からあわや逆転負けの可能性もあった試合内容を真摯に反省した。 「ホームで勝てていなかったので、まずは来てくださったサポーターの方々と一緒に、ホームでの勝利を喜び合えたことはよかったと思います。ただ、反省点が多いというか、2-0にしてからの後半の入り。ゲームの進め方というのはちょっと選手とも話をして、前半の入りと同じような入りができなかったので、自分の反省としてはハーフタイムにちょっと意思統一が足りなかったなと思います」 これでリーグ9戦負けなし且つ、2連勝という形となったが、百戦錬磨の指揮官は「正直言って、反省の方が大きい」、「2-0から2-2にされたこと、PKを決められたら逆転されているので、僕はそんなに胸を張って何かを言える心境ではない」と、少しずつ自信、経験を積み始めたJ1最年少スカッドの成長による手応えよりも、やはり反省の言葉を多く口にした。 とりわけ、数的不利のFC東京に2-0から2-2のドローに持ち込まれた東京ダービーでの苦い経験を活かすことができなかった後半立ち上がりのパフォーマンスについては「ハーフタイムに何もできなかった」と、改めて自戒の念を込めた。 「2-0から2-2にされた経験があるので、同じ轍は踏まないと。それはもう我々もスタッフも選手も、ひょっとしたら今日見に来てくださったサポーターも、みんな思っていたと思います。僕の反省としてはそれを具体化して伝えられなかったということ」 「引いたサッカーをしない、守るのではなくて、3点目を取ってゲームを決めたい。そういう思いはみんながあったと思いますが、それを抽象的なものでしか伝えられなかったハーフタイムの自分がいる。ただ、試合終了のホイッスルが鳴って、ベンチの前で選手たちとちょっと話をしているときに、『こうするべきだった』というのは、勝ったからこそ共有できたと思いますし、これは次に必ず活かしたい」 劇的勝利の一戦で反省の弁を並べた指揮官だったが、「相手が10人になったときに、誰1人油断しなかった。どのポジションの選手も守備を緩めなかったというところが、最後に我々があそこまで押し込めた要因。相手が10人になっても誰も守備をさぼらなかったという意味では、我々らしい終わり方ができた」と、前述のダービーの経験が少なからず勝利の結果に繋がったとポジティブな部分にもしっかりと目を向けている。 この連勝によって順位を10位に上げて降格圏とのポイント差を「7」に広げる形となったが、残留を最大の目標としつつも、「Jリーグで驚きを示す存在になりたい」とさらなる高みを目指すフットボールの求道者は、自身を含め若きスカッドの進化を促す。 「比較はできないけれども、日本一のトレーニングでありたいというのは、我々のメニューではなく、選手の姿勢。そこを我々はフェアに見てあげなければいけないし、選手がフェアだと感じれば、自ずと他の選手の姿勢も変わっていくわけで、そこだけはぶらさないようにしたい」 「頭から湯気が出るような毎日をいかに過ごして、そういう選手がチャンスを与えられていくということこそが、このチームがメンバーが変わっていってもレベルを落とさない唯一の方法だと思っているので、それと今日が満足かというと、全くそうではない。日々のトレーニングでまた精進したい」 「もちろん我々のクラブ規模からすれば、残留というのはひとつの大きな目標ですけれども、我々はJリーグで驚きを示す存在になりたいというふうに思っています。今日の連勝で何か満足するのではなくて、驚きを示すのであれば、『ここからだろう』と思っていますし、1試合ずつ出る反省点というか、課題をクリアしていって成長していくことこそが、このチームが、ヴェルディというクラブが、J1で驚きを示すことにつながってくると思うので、今日出た課題をしっかり次につなげたい」 その驚きを示していくという部分で、“3連勝”、“上位撃破”がキーワードとなる次節は、敵地で3位の鹿島アントラーズと対戦する。 2024.05.06 20:57 Mon

東京Vが磐田との“スペクタクルなカオス”制してホーム初白星&連勝! 2点差追いつかれPK献上から相手退場に木村勇大の劇的後半AT弾【明治安田J1第12節】

明治安田J1リーグ第12節の東京ヴェルディvsジュビロ磐田が6日に味の素スタジアムで行われ、ホームの東京Vが3-2で勝利した。 前節、サガン鳥栖とのアウェイゲームを2-0で勝利した14位の東京V。これで5試合ぶりの白星を挙げたチームは4試合続いたドローをストップし、無敗試合を「8」に更新した。ホーム初白星と共に今季初の連勝を狙った一戦では3日前と全く同じスタメンを採用した。 一方、11位の磐田は前節横浜F・マリノスと1-1のドロー。リーグ連勝は逃したものの、今季最長の3戦無敗とした。2試合ぶりの白星を目指した一戦では先発1人を変更。ベンチ外の森岡陸に代えて西久保駿介を右サイドバックに起用。鹿沼直生がセンターバック、植村洋斗が2セントラルMFの一角にポジションを移した。 昨季J2リーグで熾烈な昇格争いを演じた両雄がJ1に舞台を移して激突した昇格組同士の一戦。 立ち上がりはホームで勢いを持って入った東京Vが攻勢を仕掛ける。開始6分には木村勇大がボックス右で馬力のある仕掛けから決定的な折り返しを供給。ゴール前に飛び込んだ味方は合わせ切れずも混戦を作ると、翁長聖がすかさずシュート。だが、これは相手の身体を張ったブロックと、倒れ込んだDFリカルド・グラッサの執念のヘディングクリアに阻まれた。 立ち上がりの守勢を凌いだ磐田はボールを落ち着かせながら徐々に前進。12分には波状攻撃から植村が鋭いミドルシュートで最初の枠内シュートを記録。さらに、21分には上原力也の狙いすましたインターセプトから平川怜を経由したショートカウンターで、マテウス・ペイショットがボックス付近から鋭く右足を振るが、これはわずかに枠の左に外れる。 前半半ばを過ぎると、試合はイーブンに。フィニッシュまで持ち込めない状況が続いた東京Vもオープンなカウンターから木村、森田晃樹のミドルシュート。セットプレー流れからチアゴ・アウベスのシュートと攻撃をフィニッシュで完結させていく。 すると33分、左CKの場面でキッカーの翁長がファーに滞空時間の長いボールを入れると、千田海人が頭で折り返したボールが松本昌也の左腕に直撃。ハンドでのPKを獲得。キッカーの染野唯月が先に動いたGK川島永嗣の逆サイドに冷静に蹴り込み、4試合ぶりの今季4点目とした。 この先制点で勢いづくしっかりと主導権を掌握。2トップを起点に畳みかける攻めを見せると、再びセットプレーからゴールをこじ開ける。41分、翁長の左CKをボックス中央でフリーの染野がヘディングシュート。これはGK川島の好守に阻まれるが、こぼれに詰めた木村が倒れていた川島に当てないように蹴り上げる形で放った至近距離からのシュートがクロスバーの内側を叩いてゴールネットを揺らした。 木村の2試合連続ゴールで良い時間帯に2点目を奪い切ったホームチームは、反撃に出たい相手を連動した前からの守備で迎撃。ショートカウンターから幾つか良い形を作り出したが、前半のうちに3点目を奪うには至らなかった。 迎えた後半、ハーフタイムで両ベンチが動く。2点リードの東京Vはチアゴ・アウベスを下げて松橋優安。反撃に出たい磐田は平川を下げて古川陽介を投入した。 立ち上がりは松原后の攻撃参加とドリブラーの古川の左サイドを起点に磐田が押し込むと、その狙い通りに反撃の狼煙を上げるゴールが生まれる。55分、相手陣内左で仕掛けた古川がボックス左角から入れたクロスをDF袴田裕太郎が何とか足に当てたボールがゴール前のペイショットの足元に収まると、すかさずニア下を狙って右足で放ったシュートをGKマテウスがはじき出せずにゴールラインを割った。 ペイショットの2試合連続ゴールでアウェイチームの勢いが増す中、東京Vは見木友哉を下げて宮原和也を右サイドバックに投入。これで翁長を左サイドハーフに移し、相手左サイドに対する守備のテコ入れを図る。 これに対して磐田は62分、西久保と松本を下げて藤原健介、ブルーノ・ジョゼを同時投入。植村を右サイドバックに移し、ブルーノ・ジョゼと縦関係を組ませると、この交代策が再び完璧に嵌った。 66分、相手陣内中央で森田の縦パスを藤原が引っかけてショートカウンターに転じると、右サイドで縦への仕掛けからブルーノ・ジョゼが上げたクロスがDF袴田の足に当たって浮き球の形でゴール前に向かう。これに反応したジャーメイン良が打点の高いヘディングシュートを左隅に流し込んだ。 相手の変化に対応し切れずに2点差を追いつかれた東京Vは、失点場面でジャーメイン良との接触で頭部に強い打撃を受けた林尚輝が脳震とうの疑いでプレー続行が不可能となり、山田裕翔をスクランブル投入。同じタイミングで翁長を下げて山見大登を投入し、勝ち越しゴールを奪いにいく。 2-2のイーブンに戻った試合は追いついた磐田のペースで進むと、77分にはFKの競り合いの流れからリカルド・グラッサが触ったボールがDF千田の左腕に直撃。オンフィールド・レビューの結果、PKが与えられる。 ここでキッカーは得点ランキングトップのジャーメイン良が務めるが、GKマテウスの逆を突いた左へのシュートは枠の左に外れて痛恨の失敗となった。 これで試合の流れが変わると、86分には再び流れに大きな影響を与えるワンプレー。自陣ボックス内で森田が背後へ蹴り込んだクリアに反応した木村が相手陣内中央でDFリカルド・グラッサと完全に入れ替ると、ブラジル人DFはたまらず後ろから倒してしまう。これがDOGSOとみなされてレッドカードが掲示された。 この退場で瞬く間に形勢が変わると、引き分けやむなしのアウェイチームは藤原、ペイショットを下げてU-23アジアカップ帰りのDF鈴木海音、DF小川大貴と守備的な選手を投入し、専守防衛の構えに。 林の治療とVARの確認の影響で13分が加えられた後半アディショナルタイムは、守る磐田、攻める東京Vという構図の下で激しい攻防が繰り広げられる。 GK川島のファインセーブなど磐田の気迫の守備を前にあと一押しが足りない東京Vだったが、土壇場の99分にゴールをこじ開ける。相手陣内左サイドを持ち上がった染野からボックス手前左でパスを受けた森田がボックス左に走り込む木村にラストパス。相手DFのスライディングをギリギリでかわしてゴール左まで持ち込んだ木村の左足シュートがGK川島に触られたものの、そのままゴールネットに突き刺さった。 そして、10人の磐田相手に今度こそリードを守り切った東京Vが、スペクタクルなカオスと形容すべき白熱の昇格組対決を劇的に制し、待望のホーム初勝利と連勝を飾った。 東京ヴェルディ 3-2 ジュビロ磐田 【東京V】 染野唯月(前35) 木村勇大(前41、後45+9) 【東京V】 マテウス・ペイショット(後10) ジャーメイン良(後21) 2024.05.06 15:15 Mon

「アジアチャンピオンになって帰ってきました!」、U-23アジア杯優勝に貢献の山田楓喜が東京Vvs磐田戦前に優勝報告

先のAFC U-23アジアカップでU-23日本代表を優勝に導く働きを見せたMF山田楓喜が、味の素スタジアムで東京ヴェルディサポーターに優勝報告を行った。 今シーズン、出場機会を求めた京都サンガF.C.から期限付き移籍で東京Vに加入した山田。その新天地では開幕からレギュラーの座を掴み、開幕戦の横浜F・マリノス戦とアルビレックス新潟戦で見事なFKを直接叩き込むなど、ここまで3ゴールを記録。 その新天地での活躍が評価されて、3月に行われたU-23日本代表の国際親善試合で久々に招集メンバー入りを果たすと、AFC U-23アジア杯でもメンバー入り。同大会では右ウイングの主力を担って5試合に出場すると、2ゴール1アシストをマーク。 U-23ウズベキスタン代表との決勝戦では途中出場から後半終了間際に決勝点となる見事な左足のミドルシュートを突き刺し、その虎の子の1点を圧巻のPKストップで防いだGK小久保玲央ブライアンと共に優勝の立役者となった。 4日深夜にチームと共に決戦の地、カタールから帰国した山田は、6日に本拠地味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第12節のジュビロ磐田戦でのメンバー入りは見送られたが、試合前にピッチレベルで両チームのサポーターに優勝報告を行った。 ピッチサイドに登場した山田は、首から下げた優勝メダルを誇らしげに掲げながら「アジアチャンピオンになって帰ってきました! すごく難しい試合で、大変厳しい試合が多かったですが、自分の左足で優勝に導けたことをすごく嬉しく思います」と、大会期間中の応援に感謝を示しつつ優勝の喜びを伝えた。 また、同じく優勝に貢献し、この日はベンチ入りを果たしたDF鈴木海音について触れつつ、「ジュビロサポーターの皆さんも、熱い応援ありがとうございました。海音と一緒に優勝してきました」と、アウェイサポーターへの配慮も見せて温かな拍手を受け取った。 パリ・オリンピック出場権獲得、U-23アジア杯優勝という大きな仕事をやってのけた新進気鋭のレフティーだが、その視線はすでに東京Vでの戦いに向かっており、「今日の試合はやりたいですが、仲間のみんなに託して来週、自分がまたこのチームに入って、また違いを見せられるように準備していきますので、これからも応援よろしくお願いします」と、新たな決意を語った。 2024.05.06 12:50 Mon

「ホームで必ず勝たないといけない」、強く意識する磐田との昇格組対決に臨む東京Vの深澤大輝…後輩の活躍も刺激に

東京ヴェルディのDF深澤大輝が、今シーズン初の連勝、ホーム初勝利を狙うジュビロ磐田戦への意気込みを語った。 前節、サガン鳥栖とのアウェイゲームを2-0で勝利した14位の東京V。これで5試合ぶりの白星を挙げたチームは4試合続いたドローをストップし、無敗試合を「8」に更新した。 そして、6日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第12節では、勝ち点1差で11位に位置する磐田と対戦。 第2節の浦和レッズ戦から9試合連続左サイドバックでスタメン出場した深澤だが、鳥栖戦ではDF袴田裕太郎に先発を譲ってベンチスタート。後半終盤にMF翁長聖に代わって右サイドバックに入り、今季初のクローザー役として3試合連続クリーンシートに貢献した。 自身がバトンを受け継いだ翁長は、66分にFWマルセロ・ヒアンの決定的なシュートをポストに交錯しながらも、スーパーブロックで防ぐ魂のディフェンスを披露。アップ中でそのプレーをハッキリと確認はしていなかったが、バトンを引き継いだ選手として「自分も力になりたい」とより一層気を引き締めてプレーしたという。 「僕らはアップしていて、誰かが入れ替わられたところは見えていて、最後にゴール前でガシャっとなったところだけは見えました。映像で見たら本当にスーパークリアでしたし、あれがなかったと考えたら、どうなったかわからないし、逆転されていたかもしれないですし、そういうプレーがチームを勇気づけるし、頼もしいと思いました。そこで自分も力になりたいというふうに強く思いました」 クローザー役としての自身のプレーに関しては、「もう少しうまく守れた」と反省の言葉を口にしつつも、ある程度冷静にプレーできたと感じている。 「ゲームを終わらせるというところが、あの時間だったので途中から入る選手の使命だったと思います。そこで、横山(歩夢)選手のドリブルが脅威だなと感じたところで、(齋藤)功佑くんともう少しうまく守れたというところもありましたけど、うまく功佑くんがサポートしてくれたことによって、中に行かれてシュートを打たれる形は防げました。クロスを上げさせないところが一番ですけど、中のディフェンスが強い部分もあって最低限のことはできたと思います」 その1-0の痺れる最終盤の攻防では、ヴェルディユースの後輩であるMF松橋優安が値千金のJ1初ゴールを決めてダメ押しの追加点を奪取。「J1初ゴールを先に取られて悔しい」と先輩として正直な思いを口にしたが、これまでの苦労や努力を知る一人として、ひたむきな後輩のぶれない姿勢へのリスペクトを示す。 「最初の立ち位置というか、いろいろありましたけど、ああやって試合に出て結果を残すところはすごいなと思いますし、自分の1年目のときは半年間一緒にやった後に(期限付き移籍で)相模原に行ってしまいましたが、プレーだけでなくメンタルのところも成長しているなと思います、あいつはぶれないところがすごいです」 さらに、袴田や翁長に加え、絶対的な主力であるDF宮原和也の戦列復帰が迫り、より厳しいサイドバックのポジション争いに臨む上でその後輩からの刺激を良い形で日々の取り組みに還元していきたいと語る。 「『この環境が当たり前ではない』というのは言っていましたし、相模原、山口への移籍を経験したところで、僕は全てを把握しているわけではないですが、メンタルのところが成長していると感じています。僕らはそういう先輩たちを見て育ってきたというか、(現トップチームコーチの)奈良輪(雄太)さんであったり、(昨季まで在籍した小池)純輝さんであったり、そういう人たちを見て育ってきた。あいつも多分そうだと思います」 「僕自身も出られない時期、今も実際出てないですけど、そういうときに何ができるかというところ。自分の置かれた立場で、本当全力を尽くすというところ。それが後々の結果に繋がってくると思ってやっていますし、それを全員がやればやるほど、チームというのはぶれないと思いますし、そこはどんな立場になってもやり続けるだけかなと思います」 「質の違いというか、そこはJ2になかった部分ですし、そこに対応しなくてはいけないところで、もっと冷静に、よりタイトに守備しなくてはいけないと思いながらやってきた中、少しずつ順応している」と、シーズン序盤に比べて、J1仕様のタフさ、判断面の改善の部分での手応えを実感する深澤。 一方で、左サイドバックでのプレー時は右足でのダイレクトプレー、利き足ではない左足の精度を含め、より課題を感じているところだ。その中でチームのストロングになりつつある、2トップの活かし方を含めて質を追求する。 「もちろん左足を使えれば、一番いいですし、それは練習外のところで取り組んでいる部分はありますけど、中に差せるところであったり、右足で持って背後に蹴る。前節のPK獲得に繋がったシーンのヒジくん(翁長)の左足の逆バージョンであったりというのは、相手も少し予想しづらいというか、ソメ(染野唯月)と(木村)勇大がいるから前線はウチのストロングのひとつでもあるので、そこの縦パスを狙いつつ、左足で前に付けられれば一番いいので、その両方をできるようにするというのが、自分の課題でもあります」 過酷な連戦、鳥栖戦でのポスト交錯の際に脇腹を痛めた翁長の状態を考えれば、左右のサイドバックの双方で出場の可能性がある磐田戦に向けて深澤は、「昇格組とはいえJ1レベルのチーム」と対戦相手をリスペクトしつつ、ホームでの今季初勝利を誓った。 「ジャーメイン(良)選手が10点ぐらい取っていてすごいなと思いますし、町田にも2-0で勝っていたり、マリノス戦も(1-1で)引き分けているというところで、昇格組とはいえJ1レベルのチーム。昇格組というところは意識しますし、そこは負けてはいけないと思いますし、ホームで必ず勝たないといけないというふうに思っているので、必ず勝ちたいなと思っています」 また、4試合連続クリーンシートを狙う上ではMF平川怜、MF松本昌也の両サイドの主力、ジョーカー役を担うMF古川陽介とのマッチアップをイメージしながら、臨機応変な対応で抑え込みたいと語った。 「平川選手なんかは去年の熊本ですごく嫌な選手だなと思っていましたし、松原(后)選手とかがすごく上がってきたりして、平川選手が内側に入ったりというのもあると思います。ジャーメイン選手のところでタメができて、松本選手だったり、平川選手のところのサポートとかがすごくキーになってくると思うので、それはどちらのサイドで出ても状況に応じて対応できればと思います」 「(古川は)独特なドリブルをするなという印象がありますし、マッチアップしたら冷静に対応するところ。味方を使って2対1を作るのか、1対1なら飛び込まないで縦に誘導してクロスを上げたところでブロックするといったように冷静に対応したいです」 2024.05.05 19:30 Sun
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