【リーガエスパニョーラ第5節プレビュー】今季初のミッドウィーク開催! バルサvs乾エイバル開催!

2017.09.19 17:45 Tue
Getty Images
▽先週末に行われた第4節では、MF柴崎岳のゴラッソを浴びヘタフェに苦戦を強いられたバルセロナだったが、MFパウリーニョの移籍後初ゴールで勝ち切り開幕4連勝を達成。一方、バルセロナと共に開幕3連勝のレアル・ソシエダは、レアル・マドリー相手に完敗して連勝がストップ。そのほかでは、ワンダ・メトロポリターノのこけら落としをFWグリーズマンのゴールで勝ち切ったアトレティコ・マドリー、3連勝のセビージャらが順当に勝ち点3を手にした。

▽柴崎の圧巻の左足ボレーで今季初失点を喫するなど、苦手コリセウム・アルフォンソ・ペレスで苦戦したバルセロナだが、MFデニス・スアレスとパウリーニョの途中投入2選手の活躍で逆転勝利し、見事に開幕4連勝を飾った。そして、5連勝で首位固めを目指す今節は、昨季最終節で大苦戦を強いられたエイバルと再びカンプ・ノウで相まみえる。

▽バルベルデ監督仕込みの素早いトランジション、的確な采配もあって開幕4連勝のバルセロナだが、今夏FWネイマールの後釜として獲得したMFデンベレがヘタフェ戦で左大腿部の腱断裂という重傷を負い、最大4カ月の長期離脱を強いられることになった。そのため、今後の過密日程の中ではFWデウロフェウやFWパコ・アルカセル、デニス・スアレスら代役の台頭が急務だ。攻守にハードワークを信条とするエイバルとのタフな一戦に向けては、ここまで1ゴールと[4-3-1-2]の新システム移行の割を食って存在感が希薄なFWスアレスの活躍に期待したい。トップ下に近い位置で自由を謳歌するメッシを引き続きサポートしつつ、よりフィニッシュの場面で力を発揮したい。
▽対するエイバルは、前節のレガネス戦でMF乾貴士の1アシストの活躍もあって開幕節以来の白星を手にした。ここまでは持ち味の素早い攻守の切り替えを生かした堅守が機能している一方、一部主力の不在や今夏の選手入れ替えの影響で攻撃面は迫力不足となり、カンプ・ノウでの首位チーム相手の一戦ではまずは守備から試合に入りたい。攻撃に関しては手数をかけないカウンターが主体となる中、前回対戦で衝撃のゴラッソ2発を決めた乾の個人技に期待がかかる。その前回対戦での活躍によって激しいマークが予想される中、好調DFネウソン・セメド相手に違いを作れるか。

▽主力不在の中、伏兵FWマジョラルの2ゴールに絡む活躍で難所アノエタ攻略に成功し3試合ぶりの白星を手にしたレアル・マドリーは、今季リーグ戦初勝利を目指すサンティアゴ・ベルナベウでベティスを迎え撃つ。今回の一戦に向けての注目は、スーペル・コパ1stレグでの出場停止処分で開幕4試合を欠場したFWクリスティアーノ・ロナウド。直近のチャンピオンズリーグ(CL)初戦のアポエル戦では2ゴールの活躍を見せており、自身のリーガ開幕戦となるこのベティス戦ではこれまでの鬱憤を晴らす大活躍でチームにリーグ戦ホーム初白星をもたらしたい。一方、前節のデポルティボ戦をFWホアキンの2ゴールで勝利したベティスでは、そのホアキン、MFグアルダードのベテランコンビに加え、前節途中出場でデビューを飾った超絶技巧の新10番MFブデブスのプレーに注目したい。
▽前節、今季4戦目で初のホームゲームとなったアトレティコは、ワンダ・メトロポリターノでの初陣をエースのゴールでしぶとく勝ち切り、新ホームで幸先の良いスタートを切った。その勢いに乗って連勝を目指す今節は、前節今季初黒星を喫したビルバオとのタフなアウェイゲームに臨む。第2節のラス・パルマス戦で5ゴールを奪ったものの、直近の公式戦3試合で1ゴールと決定力不足に悩まされるアトレティコとしては、開幕4試合でわずか1失点の堅守を誇るビルバオ相手に、いかに決定機を決め切るかが勝ち点3奪取のカギを握る。

▽また、前節ジローナ相手に試合終了間際の相手PK失敗によって辛くも勝ち点3を手にしたセビージャは、3連勝で2位に浮上。ベリッソ新監督の志向するアタッキングフットボールは鳴りを潜めるも、守護神セルヒオ・リコを中心とした守備陣がここまで1失点と接戦をモノにする原動力となっている。4連勝を目指す今節は、2連勝中のラス・パルマスとホームゲームを戦う。今回の一戦で注目を集めるのが、今夏の移籍市場で契約延長を結んだ直後にアトレティコに電撃移籍し、来年1月までレンタルという形でラス・パルマスに在籍しているMFビトロ。セビージャ側が訴訟の準備を進めるなど、遺恨を残したビトロのサンチェス・ピスファンでの初ゲームでは熱狂的なセビジスタからの“手厚い”歓迎は必至。そのプレッシャーの中でビトロは、好調FWレミらと共に恩返し弾を決めることができるか。

▽そのほかの試合では、セルタvsヘタフェやレバンテvsレアル・ソシエダ、ビジャレアルvsエスパニョールの3試合に注目したい。前節、バルセロナ相手に善戦も敗れたヘタフェは、ゴラッソを決めた柴崎が1カ月半の負傷離脱となり、頼れる10番不在の中で難敵セルタとのアウェイゲームに挑む。レアル・マドリー相手に完敗し連勝がストップしたソシエダは、好調レバンテ相手にバウンスバックを狙う。また、開幕連敗も直近2試合で連勝を飾ったビジャレアルは、前節初勝利のエスパニョール相手に3連勝を目指す。さらに、開幕4連敗に加え、無得点と絶望的なスタートを切り、スベルディア監督の解任に踏み切ったアラベスは、FWボージャンやFWムニルら実力者の力でデポルティボ相手に今季初勝利を掴みたい。

《リーガエスパニョーラ第5節》

▽9/19(火)
《27:00》
バレンシア vs マラガ
《29:00》
バルセロナ vs エイバル

▽9/20(水)
《27:00》
ビルバオ vs アトレティコ・マドリー
レガネス vs ジローナ
《28:00》
デポルティボ vs アラベス
《29:00》
レアル・マドリー vs ベティス
セビージャ vs ラス・パルマス

▽9/21(木)
《27:00》
ビジャレアル vs エスパニョール
《28:00》
セルタ vs ヘタフェ
《29:00》
レバンテ vs レアル・ソシエダ

エイバルの関連記事

エイバルは29日、ウエスカのMF橋本拳人(31)を完全移籍で獲得することを発表した。 フリートランスファーでの加入となり、契約期間は1年間。延長オプションもあるという。 FC東京の下部組織育ちの橋本は、2012年2月にトップチーム昇格。ロアッソ熊本への期限付き移籍を経験すると、FC東京で日本代表にも上り詰め 2024.08.29 18:33 Thu
ヘタフェは19日、エイバルからスペイン人DFフアン・ベロカル(25)の獲得を発表した。契約は2027年夏までの3年となる。 U-19スペイン代表歴ありのベロカルはセンターバックをメインポジションとし、2018年8月にセビージャでトップチームデビュー。ミランデスや、スポルティング・ヒホンでのレンタル経験を挟み、20 2024.08.19 20:10 Mon
アラベスは17日、エイバルからスペイン人FWストイチコフ(30)の完全移籍加入を発表した。契約は2027年夏までとなる。 前線の複数ポジションでプレー可能なストイチコフは、これまで母国の下部リーグを転々としており、ジブラルタルでのプレーも経験。2021年に、セグンダ・ディビシオン(スペイン2部)のエイバルへ加入し 2024.07.18 09:30 Thu
グラナダは6日、エイバルのフランス人GKリュカ・ジダン(26)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は3年間で、2027年夏までとなる。 リュカ・ジダンはその名からも分かるとおり、元フランス代表のジネディーヌ・ジダン氏を父に持っている。 レアル・マドリーのアカデミー育ちで、2019年1月にファーストチ 2024.07.06 10:55 Sat
エイバルでプレーしていたMF米井朋香(25)がチームからの退団を発表した。 米井はJFAアカデミー福島の7期生で、同期にはマイナビ仙台レディースのMF高平美憂らがいる。 2018年の卒業後にスペインへと渡った米井は、当初エイバルのBチーム中心でスタートしたが、早期にファーストチームデビューし、出場機会も増加 2024.06.20 12:47 Thu

ラ・リーガの関連記事

レアル・ソシエダの右サイドセットをスペイン『Relevo』が称えた。 ソシエダは28日、ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第5節でアヤックスを2-0と撃破。 右ワイドの日本代表MF久保建英は67分、途中出場した右サイドバックのベネズエラ代表DFジョン・アランブルとのパス交換から抜け出し、先制点をアシス 2024.11.29 22:06 Fri
レアル・ソシエダは29日、MFベニャト・トゥリエンテス(22)との契約延長を発表した。新契約は2030年夏までとなった。 ベニャトは、ソシエダの下部組織育ち。ユースからの生え抜きで、2022年8月にファーストチームに昇格した。 これまでソシエダでは81試合に出場し1ゴール2アシストを記録。セントラルミッドフ 2024.11.29 22:05 Fri
先週末に行われた第14節では首位のバルセロナがセルタ相手に痛恨のドローゲームを演じたなか、ともに勝利したレアル・マドリーとアトレティコ・マドリーのマドリード勢との勝ち点差が縮まっている。 11月最後の一節となる第15節では前述の上位陣がいずれもボトムハーフのチームと対戦する。 バルセロナは前節、セルタとのア 2024.11.29 19:00 Fri
元ブラジル代表FWロナウジーニョのテクニックが錆びずだ。 創造性溢れるファンタジスタ系プレーヤーだったロナウジーニョ氏。28日にドーハで行われたバルセロナとレアル・マドリーのレジェンドマッチにフィーゴ氏やクラレンス・セードルフ氏、フランク・デ・ブール氏やリバウド氏らとともに参戦した。 錚々たる顔ぶれが集まる 2024.11.29 12:55 Fri
レアル・マドリーは28日、フランス代表MFエドゥアルド・カマヴィンガの負傷を発表した。 マドリーの発表によれば、検査を受けたカマヴィンガは左大腿二頭筋の損傷と診断されたとのことだ。 ケガ人が続出しているマドリー。27日にはチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第5節でリバプールとアウェイで対戦したが、 2024.11.28 23:25 Thu

エイバルの人気記事ランキング

1

“セクシーフットボール”で脚光浴びた野洲高同期が再会! その場にマドリー下部組織所属の“ピピ”こと中井卓大も

▽エイバルに所属する日本代表MF乾貴士と清水エスパルスに所属するFW村田和哉が野洲高校の同期らと再会を果たしたようだ。 ▽乾はセゾンフットボールから野洲高校に進学。2年生でレギュラーの座を掴み取ると、1学年上の現在ウェスタン・シドニー・ワンダラーズに所属するMF楠神順平や同級生の北海道コンサドーレ札幌DF田中雄大らと共に2006年度の第84回全国高等学校サッカー選手権大会優勝を果たした。淡海ジュニアユースFCから進学した村田は、3年時にレギュラーとして乾や田中と共に第85回全国高等学校サッカー選手権大会に出場。3回戦で敗退となったものの、個人技を重視したトリッキーなドリブルやヒールパスを駆使したスタイルが「セクシーフットボール」と称され、いち躍脚光を浴びた。 ▽ウィンターブレークで帰国中の乾とオフシーズン中の村田は、高校時代の盟友たちと再会。そこには現在マドリーの下部組織でプレーする滋賀県出身の中井卓大の姿もあり、共に身体を動かしたようだ。 ▽乾は自身のツイッター(@takashi73784537)で高校時代、共に戦った仲間と旧交を温めたことを報告。村田もツイッター(@mkazu8)を更新し、将来が期待される中井に衝撃を受けたことを告白している。※絵文字省略 ◆乾貴士 「昨日はピピ君と野洲高校の同い年のサッカー部の友達とサッカーしました! 皆んな、ピピ君に会いたくて集まったミーハー野郎です。笑 でも、久しぶりに会えたし、一緒にサッカーできたし、楽しかったー(^^)」 ◆村田和哉 「スペインから乾が帰ってきたので野洲高校で同期たちとサッカーをしました。コンサドーレの田中、奈良クラブでプレーしていた志水、久々にみんなとボールを蹴れて楽しかったです。滋賀県出身で現在レアル・マドリードの下部組織でプレーしている中井卓大くんもきてくれました。日本の宝は凄かったです!」 2017.12.27 14:07 Wed
2

ビルバオMFベンセドール、2部エイバルにレンタル

セグンダのエイバルは5日、アスレティック・ビルバオのスペイン人MFウナイ・ベンセドール(22)を1年間のレンタルで獲得したことを発表した。 ビルバオの下部組織で育ったセントラルMFのベンセドールは、2020年2月にファーストチームデビュー。2020-21シーズンより主力に定着し出し、2021-22シーズンはラ・リーガ34試合に出場した。 しかし、昨季はラ・リーガ10試合(うち先発は0試合)の出場に終わり、期待された活躍は見せることができなかった。 2023.08.05 22:30 Sat
3

3季ぶりの昇格を目指すエイバルがエチェベリア監督との契約延長を発表

エイバルは21日、ホセバ・エチェベリア監督との契約を2025年6月30日まで延長した。 現役時代はアスレティック・ビルバオで15年間に渡って活躍したエチェベリア監督は、2010年に現役を引退。2012年から古巣アスレティックのユースアカデミーで指導者としてのキャリアをスタートさせた。 その後、アモレビエタやテネリフェ、ミランテスなど国内下部リーグに所属するクラブで監督を務めると、2022-23シーズン限りで退任したガイスカ・ガリターノ前監督の後任として、昨夏にエイバルの指揮官に就任した。 今季は開幕5試合で4敗とスタートダッシュに失敗したが、その後は10試合無敗を記録するなど、ここまで31試合を終えたセグンダディビジョンで15勝7分け9敗の4位に位置。 なお、自動昇格圏の首位レガネスとは4pt差で、2位エルチェとは1pt差につけており、3シーズンぶりの1部昇格が狙える位置につけている。 2024.03.22 08:45 Fri

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly