新たな歴史のページを開くFリーグが開幕!! 大阪の連覇か名古屋の奪還か!!《DUARIG Fリーグ》

2017.06.08 21:00 Thu
©超ワールドサッカー
▽今月10日、11日にDUARIG Fリーグ2017/2018が東京・国立代々木競技場第一体育館で開幕を迎える。節目となる10年目を迎えた昨シーズンは、絶対王者・名古屋オーシャンズの牙城を崩し、シュライカー大阪が初優勝を飾った。新たな歴史の幕開けとなった今シーズン。大阪が初の連覇で新たな絶対王者となるのか――。名古屋が王座奪還を達成するのか――。それとも新たなクラブがその名を刻むのか――。

◆新たな絶対王者となれるか~シュラカー大阪~
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▽リーグ戦33試合で186ゴール、1試合平均約6ゴール――。破壊力抜群の攻撃力を武器にあらゆるチームをなぎ倒し、王者に相応しい戦いを見せた大阪。日本人監督として初のリーグ優勝に導いた木暮賢一郎監督は「一度優勝したことで、クラブとして勝ち続ける。勝者のメンタリティを伝統とすることが大事」と新たな絶対王者の誕生に向けてリーグ連覇に意気込む。

▽戦力面では、長年チームを支えたFP村上哲哉、FP奥田亘らベテランが引退。守備的な2選手が退団した一方で、エスポラーダ北海道からドリブラーであるFP堀米将太、デウソン神戸から点取り屋のFP相井忍、バサジィ大分からは日本代表にも選出された経験があるFP芝野創太といったオフェンシブな選手を獲得。今シーズンも明確に“攻撃の大阪”を印象付ける補強となった。
▽既存メンバーでもFPヴィニシウス、FPアルトゥール、FPチアゴのブラジル人トリオ、日本代表FP小曽戸允哉、現在は負傷中の日本代表FP加藤未渚実ら昨シーズンの優勝を支えた選手や、昨季終盤からチームに昇格したFP仁井貴仁といったサテライト上がりの選手にも注目だ。既存の選手と新加入選手を木暮監督が融合できれば、さらに強力な大阪が誕生することになるだろう。

◆継続路線で初タイトルへ~ペスカドーラ町田~
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▽プレーオフFinal Roundでは、リーグ戦で破壊的な強さを見せた大阪を相手に初戦を取り、あと一歩のところまで追いつめた。新シーズンこそ、初のFリーグタイトルを獲得したいところだ。
▽そんな中、チームは新シーズンに向けて大きな補強を行わず、岡山孝介監督の下で継続したシーズンを迎える。しかし、チームには多くの刺激もあり、名古屋時代にもキャプテンを務めたことがなかったFP森岡薫がチームの先頭に立つことに。さらに、昨シーズン森岡がつけていたナンバー10は、成長著しいFP中井健介が着用。また、先日行われたオーシャンカップ2017では、FP西村祐飛、FP宮崎貴史、FP新倉康明ら下部組織上がりの選手たちに多くの出場時間を与えた。

▽一方で、ここ数シーズンは主力のケガに悩まされている。昨シーズンは日本代表GKピレス・イゴールと森岡といった攻守の軸の不在が響いた。新シーズンもすでに日本代表FP滝田学が長期離脱。ベテラン組もケガが目立つ状況となっている。初優勝に向けて、チームスタッフたちのメディカルコントロールも重要となる。

◆王座奪還へ~名古屋オーシャンズ~
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▽10連覇を目指した昨シーズンは、逆に多くのものを失ったシーズンとなった。王座を取り返すため、ストーブリーグでは積極的かつ効果的に補強を進め、フウガドールすみだから日本代表FP西谷良介を獲得。さらにブラジル代表FPラファ、FPペピータといった世界的な選手の獲得にも成功するなど、本気でタイトル奪還を目指す。

▽“新たな10年”に向けてスタートを切った名古屋は、オーシャンカップ2017中に新戦力のペピータをケガで失ってしまう。それでも、西谷、ラファの新戦力に加え、FP星龍太、FP橋本優也などの活躍もあり今季初タイトルを獲得するなど順調なスタートを切った。

▽少数精鋭のチーム編成のため、これ以上主力にケガ人が出ると苦しくなるが、間違いなく打倒・大阪の筆頭といえる。

◆戦力ダウンを若手で補う~府中アスレティックFC&フウガドールすみだ~
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▽昨シーズンのプレーオフに出場した2チームは、新シーズンは苦しいスタートになるかもしれない。府中はFP小山剛史、FP永島俊といった主力が退団。すみだはFP太見寿人が現役を引退し、ゲームメーカーの西谷も名古屋に移籍した。両チームともに昨シーズン以上の成績を残すためには、新チームとしての成熟度がカギを握る。

▽府中は、2年目を迎える鹿島アントラーズユース出身のFP内田隼太、下部組織から昇格したFP花嶋悠ら若手に期待。すみだも、名古屋オーシャンズサテライトから獲得したFP大薗諒などの若手に加え、日本代表FP清水和也が真のエースに成長することが求められる。

◆かつての代表戦士が指揮官に~バルドラール浦安&デウソン神戸~
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▽新シーズンに向けて新監督が就任した両チーム。浦安は日本代表でも活躍した高橋健介氏が指揮官に就任した。オーシャンカップ2017では、苦しい戦いを強いられつつも、今シーズンのキーワードとしている「ハードワーク」を体現できたことで決勝に勝ち進んだ。そのベースから、さらに高橋監督が求めるフットサルを体現できるようになるかが1つの大きなポイントとなる。

▽一方の神戸は、昨シーズン限りで現役を引退した鈴村拓也氏が指揮官に就任したが、道のりは険しいと言える。これまで神戸一筋だった、FP原田浩平がバサジィ大分へ、昨シーズン日本人最多得点の相井を大阪に引き抜かれることに。今シーズンから10番を背負うFP稲田瑞穂の負担は大きなものとなるだろう。

◆大改革~バサジィ大分&エスポラーダ北海道~
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▽クラブ史上最低となる8位でシーズンを終えた大分。主力だった芝野やFPディドゥダが退団し、名古屋からFP田村研人、神戸から原田らを獲得するなど、今シーズンは血の入れ替えを行った。FP仁部屋和弘、FP白方秀和といった主力と新戦力の融合に加え、FP森村孝志ら中堅の奮起が必要となる。

▽北海道は主力の堀米を大阪に引き抜かれたが、退団は最小限に留めた。そんな中、小野寺隆彦監督はこれまで信頼してキャプテンを任せてきたFP高山剛寛から2年目のFP酒井遼太郎に代えた。若い力でチームを引っ張れるかに注目だ。

◆逆襲のシーズンに~湘南ベルマーレ&アグレミーナ浜松&ヴォスクオーレ仙台~
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▽昨シーズン下位に沈んだ3チームは虎視眈々と巻き返しを狙う。湘南は横澤直樹監督から奥村敬人監督に交代。昨シーズンの主力メンバーを残留させ、下部組織から関東フットサルリーグ2部でMVPを獲得したFP内村俊太らを昇格させた。オーシャンカップ2017でもベスト4に勝ち進むなど、今シーズンの台風の目となる可能性を秘めている。

▽アグレミーナ浜松は、名古屋を退団したFP中村友亮が3シーズンぶりに復帰。さらに日本代表FP前鈍内マティアスエルナンを獲得するなど積極補強を行った。FC琉球でプロサッカー選手としてプレーしていたFP松浦勇武を新キャプテンに据え、まずはプレーオフ圏内を目指す。

▽2シーズン連続で最下位の仙台は、ホセ・フェルナンデス政権集大成となる3シーズン目を迎える。過去2シーズンは不甲斐ない戦いが続いたが、「この2シーズンはトレーニング。今シーズンは結果が出ないといけない」と指揮官も覚悟を持って臨む。選手では、U-25日本代表に選出されたFP堀内迪弥に期待。スコアラーとしてどれだけのゴールを奪えるかに注目だ。
◆JSPORTSではFリーグ開幕節を生放送!
▽6月11日(日)
《11:50〜》
フウガドールすみだ vs バサジィ大分
名古屋オーシャンズ vs 府中アスレティックFC
湘南ベルマーレ vs ヴォスクオーレ仙台
[JSPORTS 4]

▽6月10日(土)
《20:00》
シュライカー大阪 vs エスポラーダ北海道
《22:00》
ペスカドーラ町田 vs デウソン神戸
《24:00》
バルドラール浦安 vs アグレミーナ浜松
[JSPORTS 2]
※初回放送

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