今季途中まで太田宏介が所属したフィテッセがヴォルフスヴィンケルの活躍でAZを下しクラブ初のメジャータイトル獲得《KNVBカップ》
2017.05.01 12:48 Mon
▽4月30日にKNVBカップ決勝のAZvsフィテッセが行われ、0-2でフィテッセが勝利。フィテッセは、クラブ史上初のメジャータイトル獲得となった。
▽両者攻め合うもこう着状態が続いた試合はゴールレスのまま終盤へ。すると81分、ボックス右からのクロスをニアサイドに走り込んだヴォルフスヴィンケルが頭で叩きつけゴール。フィテッセが終盤に先制点を奪う。
▽クラブ史上初のメジャータイトル獲得に近づいたフィテッセは88分、自陣からロングボールを蹴り出すと、ヴォルフスヴィンケルが裏に抜け出しキープ。ボックス内で絶妙な切り返しを見せDFをはがすと、そのまま左足で蹴り込み、リードを2点に広げる。
AZ 0-2 フィテッセ
【フィテッセ】
ヴォルフスヴィンケル(後36)
ヴォルフスヴィンケル(後43)
PR
▽今シーズンのエールディビジで現在5位につけるAZと6位につけるフィテッセによる決勝。最初にチャンスを作ったのはAZだった。3分、ボックス手前でFKを獲得するとルカッセンが直接狙う。壁を超えたシュートは、惜しくもクロスバーに嫌われ、先制とはならない。▽AZは20分、カウンターから右サイドに展開。味方のマイナスのパスをベグホルストがボックス内でシュート。しかし、これは枠の右に外れる。▽クラブ史上初のメジャータイトル獲得に近づいたフィテッセは88分、自陣からロングボールを蹴り出すと、ヴォルフスヴィンケルが裏に抜け出しキープ。ボックス内で絶妙な切り返しを見せDFをはがすと、そのまま左足で蹴り込み、リードを2点に広げる。
▽AZはゴールを目指し攻め込むも、時間が足りずにタイムアップ。フィテッセがアウェイで0-2と勝利し、初のメジャータイトルを獲得。さらに、来シーズンのヨーロッパリーグ出場権を獲得した。
AZ 0-2 フィテッセ
【フィテッセ】
ヴォルフスヴィンケル(後36)
ヴォルフスヴィンケル(後43)
PR
フィテッセの関連記事
エールディビジの関連記事
|
フィテッセの人気記事ランキング
1
フェイエノールトがベルギー2部から新戦力アタッカーを確保…元オランダ1部得点王のイラン代表FWは構想外で退団へ
フェイエノールトがベルギー2部のパトロ・アイスデンから、アルジェリア代表FWハジ・ムサ(23)の獲得で合意に達したようだ。 上田綺世が所属する昨季オランダ1部王者のフェイエノールト。上田にはなんとかセンターフォワードの定位置を掴んで欲しいところだが、一方でクラブは右ウイングに新戦力を確保した模様。 オランダ『Voetbalpremiur』によると、表題の通り、パトロ・アイスデンから23歳ハジ・ムサの獲得で合意。フランス生まれの同選手は、3月の代表ウィークでアルジェリア代表デビューを飾った新進気鋭のドリブラーで、2月から今季終了まではオランダ1部フィテッセへレンタル移籍中だ。 フィテッセでは加入後すぐに右ウイングの定位置を掴み、現在リーグ戦7試合連続でフル出場中。加入前から2部降格圏に沈むチームで奮闘しており、3月17日のアルメレ戦では初得点をマーク…ここまで9試合1得点2アシストを記録する。 フェイエノールトはアヤックスとの獲得レースを制したとみられ、移籍金は350万ユーロ(約5億7000万円)とのこと。 ハジ・ムサを来季から右ウイングに迎え入れる一方、17-18シーズンのオランダ1部得点王でもあるイラン代表FWアリレザ・ジャハンバフシュ(30)は契約満了による退団が確実に。同選手は今季公式戦16試合で1得点にとどまっている。 2024.04.03 14:10 Wed2
フィテッセがオランダのプロリーグから撤退へ? 露のウクライナ侵攻から経営悪化…ライセンス委員会が再建案却下
フィテッセはオランダ・プロリーグからの撤退を余儀なくされるのか。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 かつて安田理大氏、ハーフナー・マイク氏、太田宏介氏が所属し、短期間ながら本田圭佑もプレーしたフィテッセ。オランダ1部・エールディビジの優勝経験こそないが、長らくトップディビジョンに君臨する由緒正しきクラブだ。 そんなフィテッセは、22年2月のロシアによるウクライナ侵攻を発端として経営が悪化。 元々不安定なクラブ経営が続いていたなか、翌月にロシア人オリガルヒのオーナー、ヴァレリ・オイフ氏が全面撤退し、主に財政面の問題が深刻化…今年4月、オランダサッカー連盟・独立ライセンス委員会から勝ち点18剥奪を突きつけられ、当時最下位のフィテッセは、この時点で2部リーグへの降格が決まった。 独立ライセンス委員会が「プロリーグ史上最大の勝ち点剥奪」という重い処分を下したのは、フィテッセがプロリーグライセンスを維持するに値しない経営状況と判断したため。 当時、フィテッセのエドウィン・ラインチェスGMは「クラブの新たな方向性に自信がある。フィテッセを消滅させてはならない」と語るも、6月17日に独立ライセンス委員会へ提出した新たな予算案は「包括的ではない」と突き返され、いよいよプロリーグライセンスの取り消しが現実味を帯びてきた格好だという。 現実的に、生き残るには外部からの資金援助に頼るしかない状況とされ、ラインチェスGMも取材対応で「再びいくつかの深刻な困難に直面した」とうつむき顔。自信を持って独立ライセンス委員会へ出向き、ライセンス保持を期待していたなかでの“成果なし”だったようだ。 現在、フィテッセは総力を挙げてクラブの売却先を探しており、ラインチェスGMいわく「オランダ国内の事業者と協議中」とのこと。プロリーグライセンス維持へのタイムリミットは未定だが、このままでは2部降格どころか、アマチュアからの再出発ないしクラブ消滅だ。 2024.06.19 14:10 Wed3