【リーガエスパニョーラ第31節プレビュー】今季2度目のマドリッド・ダービー開催!
2017.04.07 18:00 Fri
▽ミッドウィーク開催となった第30節では、次節に“マドリッド・ダービー”を控える首位のレアル・マドリーと、3位のアトレティコ・マドリーが揃って快勝し、共にリーグ戦5連勝でビッグマッチに臨むことになった。また、2位バルセロナと4位セビージャの上位対決は、ホームのバルセロナが地力の差を見せつけ、3-0の快勝で優勝戦線踏みとどまりに成功した。第2グループでは5位ビジャレアルと6位ビルバオが共に勝ち点を50の大台に乗せ、セビージャを追走している。
▽過密日程の中で迎える今節最大の注目カードは、サンチャゴ・ベルナベウを舞台にしてレアル・マドリーとアトレティコが対峙する今季2度目の“マドリッド・ダービー”だ。昨年11月に行われたビセンテ・カルデロンでの最後のダービーは、エースFWクリスティアーノ・ロナウドのハットトリックの活躍によってレアル・マドリーが敵地で圧巻の3-0の快勝を収めた。だが、共に5連勝で迎える今回のダービーは、より拮抗したものになるはずだ。
▽ダービーをホームで迎える首位レアル・マドリー(勝ち点71)は、先月初めのラス・パルマス戦で3-3のドローという失態を演じたものの、以降の5試合では難敵ビルバオを破るなど、安定した試合運びで5連勝を達成。直近のレガネスとのアウェイゲームでは、C・ロナウド、FWベンゼマ、MFベイルの“BBC”ら一部主力を温存するも、代役となったMFハメス・ロドリゲスやFWモラタらの活躍で4-2で快勝。最高の形で中2日で行われるダービーに繋げた。
▽一方、敵地で前回対戦のリベンジを狙う3位のアトレティコ(勝ち点61)は、こちらも先月初めのデポルティボ戦で格下相手にドローゲームを演じるが、以降の試合では5戦1失点と持ち味の堅守が復活し、セビージャやソシエダといった上位陣を撃破し、今季最長となる5連勝を達成。守護神のオブラクが復帰した守備陣、エースFWグリーズマンが絶好調の攻撃陣共に安定しており、こちらもダービーに向けて仕上げてきた。
▽首位レアル・マドリーの取りこぼしを期待する2位バルセロナ(勝ち点69)は、15位マラガとのアウェイゲームに臨む。現在、3連勝中のバルセロナにとって、マラガは決して難しい相手ではないが、来週ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、敵地でのユベントス戦を控えている点が懸念材料だ。恐らく、このマラガ戦ではターンオーバーを行う可能性が高く、先日のグラナダ戦のようにFWパコ・アルカセルら代役の選手たちが活躍できるかが、重要となる。なお、バルセロナはカンプ・ノウで戦った前回対戦では極端に守備的な采配を見せたマラガにゴールレスドローに持ち込まれており、決して油断できない試合だ。
▽不調のセビージャを追走する5位ビジャレアル(勝ち点51)と6位ビルバオ(勝ち点50)は、奇しくも今節で直接対決に臨む。前節、FWアドリアンのゴールで連敗をストップしたビジャレアルだが、GKアセンホの長期離脱の影響でリーグ最少失点の堅守に翳りが見え始めており、シーズン終盤戦に向けては負傷明けのFWソルダードやFWサンソーネら攻撃陣の奮起が期待されるところ。一方、リーグ戦2連勝中のビルバオは、リーグ戦3戦連続ゴールでバスク出身プレーヤーとして、リーガ最多の142ゴールの新記録を樹立したばかりの36歳FWアドゥリスのプレーに注目だ。現在、リーグ12ゴールと調子を上げているベテランFWは、ビジャレアルの堅守をどのように破るか。
▽また、前々節に今季リーガ初ゴールを記録したMF乾貴士を擁する8位エイバル(勝ち点47)は、10位セルタ(勝ち点41)と対戦する。スペイン国王夫妻の来日で安倍晋三首相主催の晩餐会に参加していた乾は、長時間のフライトの影響でスタメン出場の可能性は低いものの、直近のラス・パルマス戦でライバルFWベベが活躍していただけに、途中出場から流れを変えるプレーを見せたいところだ。
▽過密日程の中で迎える今節最大の注目カードは、サンチャゴ・ベルナベウを舞台にしてレアル・マドリーとアトレティコが対峙する今季2度目の“マドリッド・ダービー”だ。昨年11月に行われたビセンテ・カルデロンでの最後のダービーは、エースFWクリスティアーノ・ロナウドのハットトリックの活躍によってレアル・マドリーが敵地で圧巻の3-0の快勝を収めた。だが、共に5連勝で迎える今回のダービーは、より拮抗したものになるはずだ。
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▽首位レアル・マドリーの取りこぼしを期待する2位バルセロナ(勝ち点69)は、15位マラガとのアウェイゲームに臨む。現在、3連勝中のバルセロナにとって、マラガは決して難しい相手ではないが、来週ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、敵地でのユベントス戦を控えている点が懸念材料だ。恐らく、このマラガ戦ではターンオーバーを行う可能性が高く、先日のグラナダ戦のようにFWパコ・アルカセルら代役の選手たちが活躍できるかが、重要となる。なお、バルセロナはカンプ・ノウで戦った前回対戦では極端に守備的な采配を見せたマラガにゴールレスドローに持ち込まれており、決して油断できない試合だ。
▽前節、バルセロナに完敗し、5戦未勝利で優勝争いから脱落した4位セビージャ(勝ち点58)は、6試合ぶりの勝利を目指して16位デポルティボとホームゲームを戦う。現在、2試合連続無得点と深刻な得点力不足に悩むセビージャだが、前節のバルセロナ戦で崩しの切り札、FWビトロが退場し、今節は出場停止と、更なる苦境に立たされる。今節ではFWイェデルやFWビエット、MFフランコ・バスケスら代役の活躍に期待がかかる。また、ここ最近の不振の影響でトップ4を争うビジャレアル、ビルバオとの勝ち点差は8以内に縮まっており、勝ち点1ではなく勝ち点3奪取が求められるところだ。
▽不調のセビージャを追走する5位ビジャレアル(勝ち点51)と6位ビルバオ(勝ち点50)は、奇しくも今節で直接対決に臨む。前節、FWアドリアンのゴールで連敗をストップしたビジャレアルだが、GKアセンホの長期離脱の影響でリーグ最少失点の堅守に翳りが見え始めており、シーズン終盤戦に向けては負傷明けのFWソルダードやFWサンソーネら攻撃陣の奮起が期待されるところ。一方、リーグ戦2連勝中のビルバオは、リーグ戦3戦連続ゴールでバスク出身プレーヤーとして、リーガ最多の142ゴールの新記録を樹立したばかりの36歳FWアドゥリスのプレーに注目だ。現在、リーグ12ゴールと調子を上げているベテランFWは、ビジャレアルの堅守をどのように破るか。
▽また、前々節に今季リーガ初ゴールを記録したMF乾貴士を擁する8位エイバル(勝ち点47)は、10位セルタ(勝ち点41)と対戦する。スペイン国王夫妻の来日で安倍晋三首相主催の晩餐会に参加していた乾は、長時間のフライトの影響でスタメン出場の可能性は低いものの、直近のラス・パルマス戦でライバルFWベベが活躍していただけに、途中出場から流れを変えるプレーを見せたいところだ。
《リーガエスパニョーラ第31節》
▽4/7(金)
《27:45》
ビジャレアル vs ビルバオ
▽4/8(土)
《20:00》
エスパニョール vs アラベス
《23:15》
レアル・マドリー vs アトレティコ・マドリー
《25:30》
セビージャ vs デポルティボ
《27:45》
マラガ vs バルセロナ
▽4/9(日)
《19:00》
グラナダ vs バレンシア
《23:15》
セルタ vs エイバル
《25:30》
オサスナ vs レガネス
《27:45》
ラス・パルマス vs ベティス
▽4/10(月)
《27:45》
ソシエダ vs スポルティング・ヒホン
▽4/7(金)
《27:45》
ビジャレアル vs ビルバオ
▽4/8(土)
《20:00》
エスパニョール vs アラベス
《23:15》
レアル・マドリー vs アトレティコ・マドリー
《25:30》
セビージャ vs デポルティボ
《27:45》
マラガ vs バルセロナ
▽4/9(日)
《19:00》
グラナダ vs バレンシア
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セルタ vs エイバル
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オサスナ vs レガネス
《27:45》
ラス・パルマス vs ベティス
▽4/10(月)
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