チェルシー、シティでプレーしたウェイン・ブリッジ氏が大一番を前に回想「有名なのは握手をしなかったこと」

2017.04.05 21:23 Wed
Getty Images
▽今シーズンのプレミアリーグのタイトル争いの行方が懸かっている大一番のチェルシーvsマンチェスター・シティが5日に行われる。かつて両チームでプレーした元イングラインド代表DFのウェイン・ブリッジ氏が、大一番を前に懐かしのシーンを振り返った。イギリス『デイリー・メール』が報じた。

▽ブリッジ氏はサウサンプトンの下部組織出身で、1998年1月にトップチームへと昇格。2003年7月にチェルシーへ移籍すると、フルアムへのレンタル移籍を経験しながら2009年1月までプレー。その後シティへと完全移籍。ウェストハムやサンダーランド、バーミンガム、レディングと渡り歩き、2014年7月に現役を引退した。

▽イングランド代表としても活躍しワールドカップ2大会出場を含む36キャップを記録しているブリッジ氏。チェルシーではプレミアリーグやFAカップ、リーグカップで優勝するなど、キャリアの最盛期を過ごした。しかし、自身の活躍よりも有名なのは、“とある行為”だと語った。
「最も残念なのは、僕がサッカーをしていたことよりも、誰かと握手をしていない方が有名だということだ」

「今街を歩いていても、色々と言われる。片方の耳から入り、もう片方の耳から出すけどね。結局それは、握手の事なんだ」
▽“握手”とは、2010年2月の試合前に起こった出来事。当時シティに所属していたブリッジ氏は、古巣であるチェルシーとの一戦に先発出場した。しかし、試合前の整列が終わり、チェルシーのメンバーとの握手が行う際、キャプテンであるDFジョン・テリーとの“握手”を拒否していた。なお、試合は4-2でシティが勝利していた。

▽この行動は、2010年に発覚したゴシップが原因。ブリッジ氏の元パートナーであったモデルのヴァネッサ・ペロントンさんが、既婚者で子どもが居るテリーと不倫関係にあったと報じられたことが発端となっている。ペロントンさんもブリッジ氏との間に子どもを授かっており、当時は両者に非難が集中。テリーは、当時のイングランド代表指揮官であったファビオ・カペッロ監督からキャプテンを剥奪され、2度と一緒にプレーしたくないとの意志を示したブリッジ氏は代表引退を発表していた。

▽“握手”を拒否したブリッジ氏だが、当時を回想し、チームメイトが自身のためにも勝利を目指してくれたと語った。

「僕にとってこのシナリオを話すこととても難しいんだ。なぜなら、すでに知られていてお腹が一杯だからね」

「でも、僕が言いたいのは、当時は試合の空気やチームメイトのリアクションが試合に影響すると思ったし、信じることができなかったんだ」

「まだ誰もが全ての物語を知っているとは思わない。でも、僕のチームメイトは素晴らしい日を過ごした。僕はチームメイトが、僕のために勝ちたいと望んでいたように感じたよ」

▽当時の様な出来事は今回のチェルシーvsマンチェスター・シティでは起こらないだろうが、タイトル争いの行方を決めるという点では、熱い試合が見られそうだ。試合は5日の28:00にキックオフされる。

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