対談を終えた宮本恒靖氏「パワーがすごい」、ラモス瑠偉氏「ガンバで監督を(笑)」《WOWOW公開収録》

2017.04.04 00:54 Tue
©超ワールドサッカー
▽4月23日に今シーズン2度目のクラシコが開催される。リーガ・エスパニョーラを放送するWOWOWは3日、『リーガダイジェスト!クラシコSP 宮本恒靖対談「世界を知る。」』の公開収録を行った。
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▽収録後、公開収録に参加した宮本氏とラモス瑠偉氏が報道陣の囲み取材に応じ、今回の収録や日本サッカーのこと、またラモス氏は自身の状態についても語った。──収録はいかがでしたか?
宮本恒靖(以下、宮本)「ラモスさんとお会いしたのは久しぶりだったんですが、パワーがすごくて、時間内に終われるか心配でした(笑)」
──どれぐらいぶりですか?
宮本「一度SAYONARA国立というイベントでお会いしているので3年ぶりぐらいですね」

ラモス瑠偉(以下、ラモス)「ちょっと気になっていました。解説もやっていたし、今は監督もやっていて、最近試合を観に行こうと思っていました。昔から大好きなんでね」
──今日は非常に喋られていましたが、もう全快という感じですね
ラモス「まだ疲れるんですよね。ちゃんと喋るという訓練をしています。でも、ほとんど戻りました。久しぶりにサッカーの話して、ほとんどサッカーの話はしてきませんでした。楽屋ではめちゃくちゃ2人で話していて、仲間や後輩が監督として頑張っている姿は応援したくなるし、嬉しいですし、好きですね」

──ラモスさんとのトークはいかがでした
宮本「プレーを見ていた先輩であり、その当時考えていたことを知ることができて勉強になりました。今の選手に足りないもの、こちらから見た視点と、ラモスさんから見たものは違うんだなと思いました」

──意見が厳しいですよね
宮本「シンプルなことで、今の若い選手は守られている感じています。ブラジルの若い選手にはこういった言葉がけがあるよとか、誰の生で負けたのかとか、責任の所在が小さい頃からハッキリしているというのは日本にないなと思いました」

──辛口コメントが多かったですが
ラモス「辛口は好きでたまらないから言えるんですよ。本人たちができるのにやらないから腹が立つんです。嫌いじゃないし、応援している。できない人を怒っても意味がないです。できるのにやらない、理由があってやらない。なんでやらないの?という感じ。なんでそれぐらいでプライドを捨てるの?と思う」

──日本サッカー界に恩返しという意味でどんなことをしたいですか
ラモス「世の中の役に立ちたいだけです。夢を実現するための手伝いがしたいです。育成のところが気になっています。育成から始まります。戦う姿勢とか、マナーとか。OBを大事にするということ。日本にはないです。レジェンドを大事にしろと。ガンバ大阪の試合では釜本(邦茂)さんのプレーを見せるべきだし、ジュビロだったら杉山(隆一)さん。金田とか昔のサッカーを作った人間、今の若い選手は引退した人へのリスペクトが少ない。これは育成でやれることだよ。日本はもう一度先輩、後輩のリスペクトを考えるべき」

ラモス「監督ももう1回やりたいなと思っている」

──どこのチームで監督をやりたいですか
ラモス「やっぱり(宮本が)コーチで、監督ですよ。ガンバです。(長谷川)健太を辞めさせようとは思っていないよ(笑)。健太に怒られるね。浦和レッズとかFC東京とかやったら、やばいじゃないですか(笑)。ラモスを必要としているクラブに行きます。ただ、クラブの目標がどこにあるのか。合えば行きます。落ちなければいいだけなら行かない。家で妻とデートしていた方が良いね(笑)」

──FIFAが2026年の出場枠をアジアは8にすると案を発表しましたが率直にどう感じていますか?
ラモス「最悪です。最低です。俺たちの時代はどこの国もW杯の予選を楽しみにしていた。それなら予選やらないで2月からW杯をやればいいんです。ビジネスに走っているから嫌い」

宮本「総出場数が増えると聞いた時点で、大会自体の質が薄まってしまうんじゃないかなと思いましたし、反対というか良くはないなと思いました。アジアの枠が増える、ヨーロッパが16になる、アフリカの枠が増える…良く感じる国もあるとはいえ、サッカーのメインの大会が薄まってしまうのは残念」

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