Fリーグ開幕年を知るシュライカー大阪FP奥田亘が現役引退、10年間を振り返り「短かったようで長かった」

2017.02.19 23:58 Sun
©超ワールドサッカー
▽19日に住吉スポーツアリーナで行われたSuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017第33節、大阪vs仙台は11-2で大阪が勝利した。

▽リーグ発足10年目にして初めて名古屋オーシャンズからリーグ戦1位を奪ったシュライカー大阪は、試合開始35秒にFPチアゴがゴール。その直後に同点とされるも、FPアルトゥール、FP小曽戸允哉、FPヴィニシウスと連続得点。前述の4名に加え、FP永井義文が2ゴールずつを記録すると、今シーズン限りでの現役引退を発表していたFP村上哲哉もゴール。11-2で圧勝を収めた。

▽試合後、今シーズン限りでの引退を発表していたFP奥田亘の引退セレモニーが開催。家族やファン・サポーターへの感謝の気持ちを述べるとともに、3月3日に行われるプレーオフファイナルへの来場を呼びかけていた。
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◆FP奥田亘(シュライカー大阪)
「みなさん本日のFリーグ最終戦、たくさんの方にお越し頂きありがとうございました。僕はシュライカー大阪が発足して以来、Fリーグ開幕から10年間、選手としてずっとプレーすることができました。これは1つ家族の支えがあって、友人、ファン・サポーター、スポンサーの皆様、何より素晴らしいチームメイトのおかげで助け合いながら今までプレーすることができました」

「1つエピソードがあります。僕がシュライカー大阪で1年目プレーしている時に、今日ヴォスクオーレ仙台の選手としてプレーしていた堀内迪弥がたまたま試合を見に来ていました。プレーしている僕の姿を見て、自分もそうなりたいと心に決め、シュライカー大阪に入団してきてくれました。そんな彼とプレーすることができて、心から嬉しく思っています」
「今この会場にいらっしゃるたくさんの子供たち、今日来れなくても普段スクールで関わっている子供たちがこのシュライカー大阪のユニフォームを着て、このFリーグの舞台でプレーしてくることが僕の願いです。これからはそんな子供たちの環境づくりに少しでも貢献できるよう、自分なりの活動を続けていきたいと思います」

「まだ3月3日に大事な大事な試合が残っています。2年前、本当にあと一歩のところで悔しい思いをしました。ただ、その思いがあったからこそ、今まで自分がこうやってプレーできたと思います。ヒザのケガも2回しました。手術することで自分自身、浮き沈みのある毎日を送っていたんですが、声をかけてくれ待っているよと言ってくれた選手たちがたくさんいます。本当に素晴らしい仲間たちです」

「今日自分が最後に点を獲れるように出してくれた木暮監督をはじめとして、今まで自分に関わってくれたチームメイトには本当に感謝の気持ちで一杯です。そんな素晴らしい仲間たちとラスト3月3日、勝って自分の選手生活を締めくくりたいと思います。ただ、その時には自分たちの力以上の、チーム一丸となって戦うことが必要です。そんな力を引き出してくれるみなさんの力が必要です。あと少し、ぜひ会場に足を運んで応援してください。本当にみなさんありがとうございました」

▽また、セレモニー後に取材に応じた奥田は、これまでのFリーグや思い出、タイトルへの想いを語ってくれた。

──Fリーグ開幕年から10年間プレーされましたが振り返ってみて
「早かったです。短かったようで長かったです。それを中心に全て、生活からなにから決めて歩んできました。多くの素晴らしい仲間と出会えたことは宝だと思っています。Fリーグができて、シュライカーというチームが誕生して、自分がそのメンバーになったとき、開幕のセレモニーだったりイベントなど体感した中で、今まで自分が関わってきたフットサルの世界が変わるのかなという期待感がありました。1年、2年、3年、4年とチームが変わってもプレーしていて、どうしても納得がいかないことや、変わっていってほしいことは目についています」

「今までは自分たちよりも年上の人たちが、Fリーグができるまでの環境を作ってくださって、自分たちがそれに乗っかってプレーする中で、次に自分たちができることというと、Fリーグを発展させていって、魅力あるものにしないと、先が不安で怖いです。やっている選手はそう思っていますし、特に長くプレーしている選手はその辺りをずっと分かっていると思うので、この世代のメンバーがもっとリーグが発展するために力を合わせていかないと、良い未来というか、先までやれないんじゃないかと感じてしまうと思うので、今自分たちが若くてまだ力があるときに、どんどん積極的に動いて、フットサルの環境が変わればと思っています」

──Fリーグでプレーされた中で最も思い出に残っている試合は
「2年前のプレーオフです。個人的な感情が関わると1つに絞るのは難しいですが、思い出の試合というと悔しさではありますが一番印象に残っています。1戦目に僕たちがリードしていて、パワープレーをされていた時に1本のパワープレー返しのチャンスがありました。ただ、それを外してしまって、タラレバはないんですが、あれで次の日の結果が変わっていたと思います。ワンチャンス、ワンプレーで流れ、結果が変わるということが自分の中でずっと残っていました。今回のチームとしてラストにこれだけの条件が揃っている中でプレーできるチャンスがあると思うと、(3月3日のプレーオフが)楽しみで仕方がないですし、チームとして1つになって必ず買って終わりたいというとずっと思わせてくれています。対戦しているメンバーなどは違いますが、同じ条件でできそうという意味で2年前の名古屋戦が一番残っています」

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