公式戦2連敗のスパーズがヘントに先勝許す…登録外の久保は欠場《EL》

2017.02.17 05:17 Fri
Getty Images
▽ヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド32の1stレグ、ヘントvsトッテナムが16日に行われ、ホームのヘントが1-0で先勝した。なお、ヘントのFW久保裕也は前所属先のヤング・ボーイズで今季のELグループステージでプレーしたため、登録メンバー外となった。

▽今シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)グループEでモナコ、レバークーゼンに屈して3位でグループステージを終えたトッテナムは、今回のラウンド32からELに参戦。直近のリーグ戦でリバプールに完敗し、逆転でのプレミア優勝が厳しくなったチームは、ELの舞台でのバウンスバックを目指す。グループHを2位通過したベルギーの強豪とのアウェイゲームに向けては、リバプール戦から先発2人を変更。エリクセン、ソン・フンミンがベンチに下がり、ウィンクスとムサ・シッソコが先発に入った。

▽ワニアマをアンカーに配した[4-1-4-1]の布陣を採用したトッテナムは、勢いを持って入ったホームチームにやや押し込まれる立ち上がりとなる。それでも、持ち味の堅守で跳ね返すと、11分にはボックス手前でベン・デイビスの斜めのパスを受けたデレ・アリが鋭い右足のシュートを放つが、これは枠の左。さらに直後にはボックス左角からケインが右足を振り抜くが、GK正面を突いた。
▽ここからトッテナムペースで試合は進んでいくかに思われたが、豊富な運動量と組織的な守備を武器に相手のパスワークを寸断したヘントがペースを掴む。決定機こそ作れないものの、格上相手にボールを保持してゲームをコントロールするヘントは、相手を圧倒して前半を終えた。

▽思うように試合を運べないトッテナムは、後半頭からシステムを[3-5-2]に変更。すると、この交代でウォーカーとムサ・シッソコの両ウイングバックが高い位置を取り始め、49分にはボックス内でデレ・アリが潰れたこぼれ球を拾ったケインが反転から左足のシュートを放つが、これは右ポストを叩く。さらに波状攻撃からゴールを予感させるプレーを見せる。
▽デレ・アリやウィンクスらが積極的に攻撃に絡んでチャンスを作り出すトッテナムだったが、一瞬の隙から先制点を許す。59分、ボックス左でサイモンのスルーパスに抜け出したミリチェビッチの折り返しを中央で受けたペルベにゴール右隅へ流し込まれた。

▽痛恨の先制を許したトッテナムは、70分付近にデンベレ、シッソコを下げてソン・フンミン、エンクドゥというアタッカーを続けて投入する。だが、71分に相手のカウンターを浴びてクリバリのラストパスを受けたミリチェビッチにボックス手前から強烈なシュートを浴びるが、ここはGKロリスが見事な反応で触り、ボールは右ポストを叩いた。

▽その後、80分にウィンクスを下げて切り札のエリクセンを投入したトッテナムは、終盤にかけてサイドを起点に猛攻を見せる。だが、完全に引いたゲンクの組織的な守備を最後まで崩すことはできず。格下相手に先勝を許したトッテナムは公式戦2連敗。23日に聖地ウェンブリーで行われる2ndレグで逆転でのベスト16進出を目指すことになった。

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