【質疑応答】松崎天皇杯実施委員長「代表選手であろうと天皇杯でプレーできる環境を作ろうとしている」《天皇杯》

2017.02.16 19:10 Thu
©超ワールドサッカー
▽日本サッカー協会(JFA)は16日、第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会のマッチスケジュール、ならびに前回大会からの変更点を発表した。会見に出席した天皇杯実施委員会の松崎康弘委員長が質疑応答に応じた。

――ベストメンバーを強調しているが、そのための規定などをつくるつもりか
「そういうことではありません。警告なども世界で取られている方法です。準々決勝、準決勝と警告をもらって決勝に出られないようなことは避けたいなと。もともと天皇杯は7回戦で、2度の警告で決勝に出られないのは合理的ではないなと思います。決勝では良い選手が警告で出られないことがないようにしたいということです」

――賞金を増額した理由は
「たまたまルヴァンカップと同じ金額ですが、それは結果としてそうなっただけです。賞金の配分、渡せる金額は決まっていて、そこから配分を考えて1億5000万円になりました。天皇杯のプロモーション、価値を高めて、優勝すれば1億5000万円が手に入る。そういうことです」
――決勝が埼玉スタジアムになった理由は
「大阪でやらせていただいて非常に良かったです。他の地域もありますが、そろそろ新国立競技場が見えてきているので、決勝を首都圏に戻したいということです。それに加え4万人以上のキャパがあるスタジアム。その結果、首都圏では横浜、味スタになりますが、この2会場ではすでにやっています」

「新しいところとなると埼玉スタジアムだなとなりました。(立地的に集客も見込めるということか)そうですね。代表戦やJりーぐでの決勝でも使わせてもらっていますし、キャパもあります」
――3回戦以降の会場について、対戦カードが決定後に決めるという理由は
「3回戦の会場については、考えているものとして、どういうクラブが出てくるかわかりません。例えば浦和が勝ち上がったとして、小さい会場での試合となると困ってしまいます。J1のクラブがJ2のスタジアムに行けば、集客が増えるとの考えもあります。その辺のバランスを見て、主管会場があるところから選ぼうと考えています」

――ラウンド16以降、チームとは関係ない地域での試合を避けることは難しいか
「難しいことですが、その都度考えるつもりです。極力ホームや、関東のチームならば東京近郊で開催できるように考えています。昨年の大会は準決勝で鹿島と横浜FMが長居でプレーしています。長居を押さえていて、関東のチームが勝ち上がればそうなってしまいます。ただ、なるべくお客様がいらっしゃる環境にしたいと思っています。ただ、大会が進めば進むほど、会場のキャパや出場チームとの関係が出てくるので、動かしにくい状況にもなると思います。我々としては良い会場に良いチームをと考えてはいます」

――4月開幕で長い大会となるが、その経緯などは
「2015年5月の理事会で決定していました。まず、スケジュールとして、Jリーグと代表でとても混雑しているのが現状です。そこを避けたいなと。Jリーグは土日なので、カップ戦であるルヴァンカップと天皇杯はミッドウィークに行うことを原則としました」

「また、先ほども言いましたが、インターナショナルマッチデーは外すことも原則としてあります。これにより、代表選手であろうと天皇杯でプレーできる環境を作ろうとしています。当然、代表選手がプレーするかしないかはチームの考えです。我々としては環境つくりをしたいと思っていました」

――プロモーションに関しては、期間が長いだけに従来の物以外の考えはなにかあるのか
「まだ発表できることはないですが、何らかの形でプロモーションしていかないといけません。ミッドウィーク開催ということで集客が難しくなります。そこをいかに回復するかはプロモーションでもできることです。今は何をしようかと考えているところで、結論はまだ出ていません。従来の物に関しては、そのまま続けてやります」

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