ドルトムントが原口先発のヘルタをPK戦の末に下して8強《DFBポカール》

2017.02.09 07:47 Thu
Getty Images
▽DFBポカール3回戦ドルトムントvsヘルタ・ベルリンが8日に行われ、1-1で120分を終了。迎えたPK戦を3-2で制したドルトムントがベスト8進出を決めた。ドルトムントMF香川真司はベンチ入りも出場機会はなく、ヘルタFW原口元気は96分までプレーした。

▽リーグ戦で4位に付けるドルトムントと6位に付けるヘルタの好カード。ドルトムントは1-0で勝利した直近のライプツィヒ戦と同様のスタメンを送り出し、香川は引き続きベンチスタートとなった。一方、ヘルタは1-0で勝利したインゴルシュタット戦のスタメンから2選手を変更。シュトッカーとルステンベルガーに代えてスタークとシェルブレを起用し、インゴルシュタット戦でゴールを決めた原口が右MFでスタメンとなった。

▽立ち上がりからドルトムントがボールを保持する中、ヘルタが9分に決定機を演出。パパスタソプーロスからボールを奪ったイビセビッチがGKと一対一に。しかし、シュートは枠を捉えきれない。
▽対するドルトムントは15分、O・デンベレのダイレクトヒールパスに抜け出したオーバメヤンがGKと一対一になるが、かわしきれずにシュートを打ちきれなかった。続く16分にはヴァイグルのスルーパスを受けたオーバメヤンがシュート。決定的だったが、GKヤルシュテインのファインセーブに阻まれた。

▽守護神の活躍で凌いだヘルタは26分、右CKからブルックスのヘディングシュートがGKを強襲すると、27分に先制した。スタークのフィードをボックス内に走り込んだカルーがボレーシュートでうまく流し込んだ。
▽1点を追う展開となったドルトムントは、32分にFKからバルトラがヘディングシュートで狙うも枠の上に外れる。さらに41分にはオーバメヤンがネットを揺らしたが、ラストパスを送ったロイスのポジションがオフサイドでノーゴールに。

▽迎えた後半、ドルトムントはピシュチェクとシュメルツァーに代えてプリシッチとギンターの2枚代えを敢行。すると開始2分、O・デンベレのシュートは左ポストを直撃するも、ルーズボールを拾った流れからロイスが決めきって同点とした。

▽攻勢を強めるドルトムントは50分にもロイスがGKヤルシュテインを強襲。57分にはロイスのラストパスを受けたオーバメヤンがネットを揺らしたが、GKへのチャージを取られてノーゴールに。さらに66分のラファエウ・ゲレイロのミドルシュートはGKヤルシュテインの好守に阻まれる。

▽ここからこう着状態に陥った中、81分にドルトムントに決定機。プリシッチのクロスをO・デンベレが合わせたシュートがわずかに枠を逸れた。結局、90分を1-1で終え、試合は延長戦に突入した。

▽迎えた延長前半6分にヘルタは原口に代えてエスヴァインを投入。その延長戦はドルトムトがボールを持つ展開となったものの、リスクを冒しきらずに決定打は生まれず120分を終了した。

▽そしてPK戦では3人が失敗したヘルタに対し、ドルトムントはプリシッチ一人の失敗に留めて3-2で勝利。激戦を制してベスト8進出を果たした。

◆PK戦詳細
1.ルステンベルガー × 〇 O・デンベレ
2.ダリダ × × プリシッチ
3.エスヴァイン 〇 〇 オーバメヤン
4.アラギ 〇 〇 カストロ
5.カルー ×

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