【2017Jリーグ補強診断】薄氷の残留も核を放出、戦力アップも厳しいものに《アルビレックス新潟》

2017.02.04 17:31 Sat
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▽2月25日に開幕を迎える2017シーズンの明治安田生命J1リーグ。3年ぶりの1シーズン制が復活となり、全18チームがタイトルを目指してしのぎを削る。開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全クラブの補強を診断。昨シーズン首の皮一枚繋がってJ1に残留したアルビレックス新潟編をお届けする。

◆助っ人3人を含む主力大量放出
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【OUT】
GK
小澤章人(24)→ブラウブリッツ秋田/完全
黒河貴矢(35)→現役引退
渡辺泰広(24)→JAPANサッカーカレッジ/期限付き

DF
松原健(23)→横浜F・マリノス/完全
コルテース(29)→サンパウロ(ブラジル)/期限付き満了
舞行龍ジェームズ(28)→川崎フロンターレ/完全
早川史哉(23)→契約凍結
MF
小林裕紀(28)→名古屋グランパス/完全
野津田岳人(22)→サンフレッチェ広島/期限付き満了
宮崎幾笑(18)→ツエーゲン金沢/期限付き
レオ・シルバ(31)→鹿島アントラーズ/完全
小塚和季(22)→レノファ山口FC/期限付き

FW
ラファエル・シルバ(24)→浦和レッズ/完全
カリウ(20)→クリシューマ(ブラジル)/期限付き満了
▽最終節まで残留争いを繰り広げた新潟だが、主力を大量に放出。チームの中心であったMFレオ・シルバ、FWラファエル・シルバ、DFコルテースのブラジル人3選手に加え、DF松原健、DF舞行龍ジェームズ、MF小林裕紀と核をことごとく手放すこととなった。
◆補強診断(★5つが最高)
★★☆☆☆
▽残留争いの翌シーズンに大幅な選手の入れ替え。監督も交代と不安材料が並ぶ。19選手を迎え入れるも6名が期限付き移籍からの復帰、3名が新人となっており、経験不足が否めない。チームの土台作りが遅れれば、昇格以来初のJ2降格も現実味が帯びてくる。

◆最終ラインを入れ替え【GK&DF】
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【IN】
大谷幸輝(27)←浦和レッズ/完全
稲田康志(31)←柏レイソル/完全
川口尚紀(22)←清水エスパルス/復帰
堀米悠斗(22)←北海道コンサドーレ札幌/完全
矢野貴章(32)←名古屋グランパス/完全
酒井高聖(20)←福島ユナイテッドFC/復帰
富澤清太郎(34)←ジェフユナイテッド千葉/完全
ソン・ジュフン(23)←水戸ホーリーホック/復帰
長谷川巧(18)←アルビレックス新潟ユース/昇格
▽昨季の最終ラインを支えた舞行龍、松原、コルテースの代役を確保。復帰となったDF矢野貴章やDF富澤清太郎、DF堀米悠斗が加入した。さらに、DF川口尚紀、DFソン・ジュフンとJ2で経験を積んだ選手が復帰。守護神・守田のライバルにGK大谷幸輝も獲得した。頭数は揃っただけに三浦文丈監督が最適解を見つけられるかが重要となる。

◆補強ではなく補充に終わる【MF】
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【IN】
本間勲(35)←栃木SC/完全
酒井宣福(24)←ファジアーノ岡山/復帰
ロメロ・フランク(29)←水戸ホーリーホック/復帰
チアゴ・ガリャルド(27)←コリチーバ(ブラジル)/期限付き
ジャン・パトリック(24)←ルヴェルデンセ(ブラジル)/完全
原輝綺(18)←市立船橋高/新加入
森俊介(22)←関西学院大/新加入
▽レジェンドであるMF本間勲が復帰。レオ・シルバ、小林が抜けた中盤に安定感をもたらせてくれる貴重な存在を獲得した。しかし、2人の助っ人の実力は未知数。また、MF酒井宣福、MFロメロ・フランクを復帰させるも新潟でのプレー経験は少ない。放出選手と比べると戦力ダウンの印象が拭えない補強となった。

◆エースの穴を埋めるのは【FW】
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【IN】
河田篤秀(24)←アルビレックス新潟シンガポール(シンガポール)/完全
平松宗(24)←水戸ホーリーホック/復帰
ホニ(21)←クルゼイロ(ブラジル)/完全
▽完全移籍でFW河田篤秀、FWホニを獲得。FW平松宗が期限付き移籍から復帰した。ラファエル・シルバの穴埋めが当面の課題となり、ホニに期待が懸かる。昨シーズン1試合1得点以下に終わった攻撃陣の立て直しが急務となるため、山崎、指宿、田中、鈴木との相性を見極める必要がありそうだ。

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