【天皇杯プレビュー】今季は大宮が3勝もカギを握るのは先制点《大宮vs湘南》

▽24日、天皇杯準々決勝が行われる。NACK5スタジアム大宮では、大宮アルディージャvs湘南ベルマーレがベスト4を懸けて対戦する。

▽大宮はJ1復帰シーズンで最後まで調子を落とさず、年間5位でフィニッシュ。YBCルヴァンカップではベスト8、天皇杯もベスト8まで勝ち上がってきた。一方の湘南は、シーズンを通して結果を残すことができず。年間17位でJ2への降格が決定していた。

◆カギを握るのは先制点
▽この対戦カードでカギを握るのは先制点だろう。今シーズンの3試合は全て大宮が勝利。しかし、3試合とも1点差での決着となっている。湘南のハイプレスに対し、大宮はポゼッションからのサイド攻撃と両者のスタイルは噛み合わない。3試合ともに大宮が主導権を握って先制点を奪い切り、そのまま逃げ切っている。今回の対戦も先制点を挙げたチームが試合をコントエロールすることになるだろう。
◆今シーズンの対戦結果
【ヤマザキナビスコカップ第3節】
4月6日(水)
湘南 0-1 大宮
【大宮】
ネイツ・ペチュニク(後19)
▽湘南がハイプレスからボールを奪い縦に早いサッカーを展開。一方の大宮はポゼッションを高めサイドから攻撃を仕掛けた。ゴールがなかなか生まれない展開となったが64分、DF大屋翼のクロスをFWネイツ・ペチュニクが合わせて大宮が先制。0-1で勝利を収めた。

【1stステージ第8節】
4月24日(日)
湘南 0-1 大宮
【大宮】
家長昭博(後半35)
▽今シーズンのリーグ戦初対戦は湘南のホームで行われた。ナビスコカップ同様に大宮はサイドから湘南を攻略。しかし、最後の部分で崩し切ることができずに終盤に突入した。それでも80分にサイド攻撃からPKを獲得。これをMF家長昭博がしっかり沈め、再び0-1で大宮が勝利した。【2ndステージ第15節】
10月22日(土)
大宮 3-2 湘南
【大宮】
ドラガン・ムルジャ(前31、後7)
泉澤仁(前36)
【湘南】
ジネイ(後32、後38)
▽年間4位を目指す大宮が前半から攻勢をかけて得点を重ねる。31分にはFKからのクロスをFWドラガン・ムルジャが合わせて先制。36分にはMF泉澤仁が左サイドを崩して追加点。52分にはCKからドラガン・ムルジャが決めて3点のリードを奪った。負ければJ2降格が決まる湘南は途中出場のジネイが2得点を挙げて追い上げるも3-2で敗戦。J2降格が決まった。

◆注目選手
【大宮アルディージャ】
MF横谷繁
J1:31試合3得点▽大宮の注目選手はゲームメーカーとしてのプレーが期待されるMF横谷だ。体調不良によりMF家長昭博はベンチスタートが濃厚。家長不在のチームでは横谷が中心となるだろう。パスワークで湘南のハイプレスを掻い潜る他、持ち出しでマークを外すことができれば相手守備陣に穴を開けられるだろう。

【湘南ベルマーレ】
MF山田直輝
J1:11試合2得点▽湘南はシーズン終盤に力を発揮したMF山田に注目。今シーズンはリーグ戦で僅かに11試合の出場に終わったが、2ndステージの第13節からは5試合連続で出場。チームの攻撃陣を牽引し、最終節の名古屋グランパス戦では圧巻の2ゴールを決めた。ゴールだけでなく、ゲームメーカーとして前回対戦で2ゴールを奪ったFWジネイを上手く機能させられるかにも注目だ。