アトレティコとの堅守対決を制したビジャレアルが4位に浮上!《リーガエスパニョーラ》

2016.12.13 07:05 Tue
Getty Images
▽リーガエスパニョーラ第15節のビジャレアルvsアトレティコ・マドリーが12日にエル・マドリガルで行われ、3-0でビジャレアルが勝利した。

▽現在リーグ戦3試合勝利のない5位ビジャレアル(勝ち点23)は、直近に行われたヨーロッパリーグ(EL)・グループL最終節のステアウア・ブカレスト戦からスタメンを2人変更。バカンブとムサッキオに代えてパトとアルバロ・ゴンサレスをスタメンで起用した。

▽一方の4位アトレティコ(勝ち点25)は、6日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループD最終節のバイエルン戦からスタメンを4人変更。カラスコやサウール・ニゲス、ヴルサリコらに代えてコレアやフアンフラン、ガメイロらをスタメンに起用した。
▽フラットな[4-4-2]の陣形でスタートした両チームの一戦は、立ち上がりからハイプレスを敢行するアトレティコに対して、ビジャレアルは堅固なブロックを敷いて迎え撃つ。互いにスピーディーな帰陣からの堅守が続く中、ビジャレアルは6分、左サイドからカットインしたソリアーノがボックス手前からミドルシュートを放ったが、これはゴール右に逸れた。

▽対するアトレティコは、18分にカウンターからチャンスを迎える。ガメイロのスルーパスをボックス右で受けたコレアがダイレクトシュート。さらに、これで獲得したCKをボックス右でグリーズマンが落とし、コケがシュート。しかし、相手DFの足にディフレクトしたボールは左ポストに嫌われた。
▽ポゼッションでアトレティコを上回るビジャレアルは28分、相手のバックパスにソリアーノがハイプレスをかけると、ゴディンがボールロスト。このボールを奪ったトリゲロスがボックス内まで持ち込みシュートをゴール左隅に流し込んだ。

▽先制を許したアトレティコは29分、チアゴを下げてサウール・ニゲスを投入。左サイドでプレーしていたコケがボランチに移り、サウールが左サイドに入った。すると30分、コレアのスルーパスで相手DFの裏に抜け出したグリーズマンが、ゴール右まで持ち上がりシュート。しかし、これはGKアセンホの好セーブに阻まれた。

▽ビジャレアルは38分、ソリアーノのスルーパスに抜け出したパトがボックス左からシュート。GKオブラクが弾いたボールをゴール前のジョナタン・ドス・サントスがプッシュ。これが左ポストに当たるも、こぼれ球を再びメキシコ代表MFがゴールに押し込み、追加点を奪った。さらに、アトレティコはこのプレーでオブラクが左手を負傷。治療を受けるも41分にGKモジャとの交代を余儀なくされた。

▽互いに選手交代なく迎えた後半、最初のチャンスはアトレティコに生まれる。47分、ガビのスルーパスで右サイドを突破したフアンフランがグラウンダーのクロスを供給。ゴール前に走り込んだガメイロが合わせようとするが、これは飛び出したGKアセンホが先にボールを弾いた。

▽1点が遠いアトレティコのシメオネ監督は、65分にコレアを下げてカラスコをピッチに送り出し、25分を残して3枚の交代カードを切り終えて勝負に出た。しかし、アトレティコは自陣で堅固なブロックを敷くビジャレアルを崩し切ることができず、試合はこう着状態へと陥る。

▽リードするビジャレアルは79分、パトを下げてロドリゴ・エルナンデスを投入。サンソーネを1トップに据えた[4-4-1-1]に布陣に変更。試合を終わらせにかかるビジャレアルは、90分にサンソーネに代えてボッレ、92分にトリゲロスに代えてエンディアイエを投入した。

▽すると93分、バイタルエリア右でボールを受けたサンソーネがボックス中央手前のエンディアイエとのパス交換でボックス内に侵入。飛び出したGKモジャを確認し、冷静にシュートをゴール右隅に流し込んだ。リーグ戦4試合ぶりの勝利を飾ったビジャレアルが、アトレティコをかわし4位に浮上した。一方、堅守崩壊で早くも今季3敗目を喫したアトレティコは、リーグ戦2戦未勝利と苦境が続く。

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