セットプレーからの小柳弾!! 金沢が敵地で先勝しJ2残留に王手!!《J2・J3入れ替え戦》

2016.11.27 14:25 Sun
Getty Images
▽27日にJ2・J3入れ替え戦第1戦の栃木SCvsツエーゲン金沢が栃木県グリーンスタジアムで行われ、1-0で金沢が先勝した。

▽1年でのJ2復帰を目指す栃木は、最終節を前に大分トリニータに抜かれてJ3リーグの2位に転落。最終節も首位上がることはできず入れ替え戦に回った。一方の金沢は、最終節で北海道コンサドーレ札幌と引き分けに終わり最下位を脱出し入れ替え戦出場を勝ち取っている。

▽来季の出場カテゴリーを決める大事な一戦で、お互いに[4-4-2]のフォーメーションで臨んだ。序盤から球際で激しいぶつかり合いを見せる中、相手陣内に攻め込む場面は作り出すも決定機は作り出せず。アウェイの金沢は守備時に自陣でブロックを敷いて攻撃を跳ね返し、トランジションが起こると裏を狙う山崎などにボールを当てて深さを作る。
▽ホームの栃木は、バックラインを高めに設定し、全体をコンパクトに保つ。相手陣内のボールを運ぶことはできるもののフィニッシュの形は作れず。それでも31分に右サイドで仕掛けた宮崎がカットインからシュートを放つなど、徐々に金沢ゴールへと迫っていく。しかし、お互いに前半は無理な攻撃を見せることはなく試合を折り返した。

▽お互いに交代なしで迎えた後半は栃木がビッグチャンスを迎える。50分に相手陣内やや左でFKを獲得すると、西澤が入れたボールがゴール前の混戦を抜け、これをフリーとなっていた大石が滑り込みながら合わせる。しかしGK原田欽の守備範囲内に飛び、決めきることはできなかった。
▽金沢も52分に右サイドで栃木がクリアできなかったボールを拾った小柳がミドルレンジから狙うも、これはクロスバーを越えた。さらに54分には左サイドを抜け出した中美がドリブルでボックス内に侵入。角度のない位置からでも積極的にシュートを狙うなど、両チームとも前半以上にゴール前での攻防が増えていった。

▽金沢は66分に秋葉を下げて安柄俊を送り出し、山崎との2トップを形成。中美が中盤へと下がり、やや攻撃的な選手交代を行った。対する栃木も70分に上形を下げて元金沢のジャーン・モーゼルを送り出すなど、攻撃の選手を入れ替えた。

▽その後もお互いに選手を入れ替えて様子を伺う。83分には金沢の安柄俊が左サイドでボールを奪ってボックス内に侵入。決定機を迎えるが、GK吉満の好判断によりシュートを打てずに終わった。87分には大槻がミドルレンジからダイレクトでシュートを放つが、ここもGK吉満がセーブ。しかし金沢はこれで得たCKの流れから、太田が触ってコースが変わったボールを小柳が押し込みついに試合の均衡を破った。

▽栃木は後半アディショナルタイムにセットプレーからジャーン・モーゼルがシュートを放つが決めきれず。その後も相手陣内でのプレーを続けたが試合終了のホイッスルが吹かれ、金沢が土壇場での小柳弾で先勝した。

▽なお、12月4日に行われる第2戦は金沢のホーム開催となるが、本拠地の石川県西部緑地公園陸上競技場ではなく、富山県総合運動公園陸上競技場で行われる。

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