【J1チーム別総括】積み上げたものを信じ、挑み続けたJ2王者はクラブ史上最高のシーズンに《大宮アルディージャ》
2016.11.17 19:00 Thu
▽明治安田生命J1リーグの全日程が11月3日に終了した。2016シーズンのJ1を振り返り、超ワールドサッカー編集部が各チームを採点。シーズンを振り返るとともに、チーム内の最優秀選手賞、敢闘賞、ブレイクスルー賞を決定した。第14回目は、J2王者として1年で復帰し、クラブ史上最高となる年間5位の成績を収めた大宮アルディージャ編をお届けする。
◆チーム採点
85点(100点満点)
◆チーム成績
◆シーズン総括
▽失意のJ2降格から、J2制覇を経て1年で復帰した今シーズン。待っていたのは過去の10シーズンとは異なるJ1のシーズンだった。開幕戦2連勝でスタートを切った大宮だったが、第3節のガンバ大阪戦で2-1と敗れると、第4節のサンフレッチェ広島戦では1-5で敗戦。昨シーズンの上位チーム相手に結果を残せず、嫌なムードとなった。しかし、そこから6戦負けなし(3勝3分け)と結果を出すと、浦和レッズ、アルビレックス新潟、川崎フロンターレには敗れたものの、1stステージを5位でフィニッシュした。
▽初の2ステージ制を戦う大宮は2ndステージでも好スタートを切る。第1節の名古屋グランパス戦を1-0で制すると、G大阪、浦和と1stステージで敗れた相手から勝ち点を得る。第5節の新潟戦、第6節のヴィッセル神戸戦では連敗を喫するも、その後は10戦無敗。広島、川崎F、鹿島アントラーズと上位常連チーム相手に勝利を収めるなど勝ち点を積み上げ、シーズン目標の勝ち点48を大きく上回る勝ち点56を獲得。最終節でACL出場の可能性を残す年間勝ち点4位を逃し、シーズン中も勝ち点を取りこぼした試合が多かったが、年間勝ち点5位でシーズンを終えクラブ史上最高成績をJ1復帰元年で達成した。なお、ルヴァンカップではベスト8、天皇杯もベスト8に進出するなどカップ戦でも一定の結果を残したシーズンとなった。
26試合出場(先発26試合)/11得点
▽チームMVPは文句無しで家長を選出。大宮の攻撃の中心であり、守備への貢献度も年々上昇。日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督から名指しで指摘を受けるなど、存在感を示した。自身キャリア初となる2桁得点(11得点)を達成し、大宮にとっては日本人で初の2桁得点選手に。フィニッシャーとしての役割も果たし、シャドーストライカーとしての役割を十二分に果たしたシーズンだった。なお不在の8試合ではチームはわずか2勝と、上位フィニッシュへの大きな原動力となったことは成績面にも表れている。
◆敢闘賞
31試合出場(先発27試合)/3得点
▽センターバックとして31試合に出場したDF河本裕之も候補だったが、シーズン途中からボランチに固定された横谷を選出。得点面では昨シーズンの8得点と比べると3得点と寂しい結果となったが、大宮の攻撃を司っていた貢献度を評価した。同じG大阪下部組織出身である家長が得点を量産できたのも、横谷の存在があったからと言っても過言ではない。慣れない守備でも身体を張り、家長を機能させるために攻撃面でも貢献。来シーズンもカギを握る存在になることは間違いないだろう。
◆ブレイクスルー賞
31試合出場(先発23試合)/8得点
▽終盤にボランチのポジションを掴んだ下部組織出身のMF大山啓輔、浦和とのさいたまダービーで圧巻のゴールを決めたMFマテウスなども迷ったが、ここはシーズンを通してレギュラーとしてプレーした江坂を選出した。昨季、ザスパクサツ群馬でプロキャリアをスタートさせた江坂はプロ1年目で13ゴールを記録。今季から大宮に加わると、右サイドのポジションを確保。目標の2桁得点には届かなかったが、リーグ戦で8得点を記録した。特に、2ndステージでは6得点を記録し、うち3点は決勝点となるなど勝負強さも身に付けた。“イケメン”としてだけでなく、プレー面でも注目を集め、来季のさらなる飛躍にも期待が懸かる。
◆チーム採点
85点(100点満点)
◆チーム成績
▽失意のJ2降格から、J2制覇を経て1年で復帰した今シーズン。待っていたのは過去の10シーズンとは異なるJ1のシーズンだった。開幕戦2連勝でスタートを切った大宮だったが、第3節のガンバ大阪戦で2-1と敗れると、第4節のサンフレッチェ広島戦では1-5で敗戦。昨シーズンの上位チーム相手に結果を残せず、嫌なムードとなった。しかし、そこから6戦負けなし(3勝3分け)と結果を出すと、浦和レッズ、アルビレックス新潟、川崎フロンターレには敗れたものの、1stステージを5位でフィニッシュした。
▽初の2ステージ制を戦う大宮は2ndステージでも好スタートを切る。第1節の名古屋グランパス戦を1-0で制すると、G大阪、浦和と1stステージで敗れた相手から勝ち点を得る。第5節の新潟戦、第6節のヴィッセル神戸戦では連敗を喫するも、その後は10戦無敗。広島、川崎F、鹿島アントラーズと上位常連チーム相手に勝利を収めるなど勝ち点を積み上げ、シーズン目標の勝ち点48を大きく上回る勝ち点56を獲得。最終節でACL出場の可能性を残す年間勝ち点4位を逃し、シーズン中も勝ち点を取りこぼした試合が多かったが、年間勝ち点5位でシーズンを終えクラブ史上最高成績をJ1復帰元年で達成した。なお、ルヴァンカップではベスト8、天皇杯もベスト8に進出するなどカップ戦でも一定の結果を残したシーズンとなった。
◆最優秀選手賞
Getty Images
MF家長昭博(30)26試合出場(先発26試合)/11得点
▽チームMVPは文句無しで家長を選出。大宮の攻撃の中心であり、守備への貢献度も年々上昇。日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督から名指しで指摘を受けるなど、存在感を示した。自身キャリア初となる2桁得点(11得点)を達成し、大宮にとっては日本人で初の2桁得点選手に。フィニッシャーとしての役割も果たし、シャドーストライカーとしての役割を十二分に果たしたシーズンだった。なお不在の8試合ではチームはわずか2勝と、上位フィニッシュへの大きな原動力となったことは成績面にも表れている。
◆敢闘賞
Getty Images
MF横谷繁(29)31試合出場(先発27試合)/3得点
▽センターバックとして31試合に出場したDF河本裕之も候補だったが、シーズン途中からボランチに固定された横谷を選出。得点面では昨シーズンの8得点と比べると3得点と寂しい結果となったが、大宮の攻撃を司っていた貢献度を評価した。同じG大阪下部組織出身である家長が得点を量産できたのも、横谷の存在があったからと言っても過言ではない。慣れない守備でも身体を張り、家長を機能させるために攻撃面でも貢献。来シーズンもカギを握る存在になることは間違いないだろう。
◆ブレイクスルー賞
Getty Images
MF江坂任(24)31試合出場(先発23試合)/8得点
▽終盤にボランチのポジションを掴んだ下部組織出身のMF大山啓輔、浦和とのさいたまダービーで圧巻のゴールを決めたMFマテウスなども迷ったが、ここはシーズンを通してレギュラーとしてプレーした江坂を選出した。昨季、ザスパクサツ群馬でプロキャリアをスタートさせた江坂はプロ1年目で13ゴールを記録。今季から大宮に加わると、右サイドのポジションを確保。目標の2桁得点には届かなかったが、リーグ戦で8得点を記録した。特に、2ndステージでは6得点を記録し、うち3点は決勝点となるなど勝負強さも身に付けた。“イケメン”としてだけでなく、プレー面でも注目を集め、来季のさらなる飛躍にも期待が懸かる。
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