上位を窺うナポリvsラツィオは1-1の痛み分け《セリエA》

▽セリエA第12節ナポリvsラツィオが5日に行われ、1-1で引き分けた。

▽前節ユベントスに惜敗して5位に後退したナポリ(勝ち点20)は、4日前に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のベシクタシュ戦をハムシクの華麗ミドル弾で引き分けた。そのベシクタシュ戦のスタメンから4選手を変更。ジョルジーニョやアランがベンチスタートとなってメルテンスが先発に戻った。

▽一方、インモービレの5試合連続ゴールなどでサッスオーロに勝利した4位ラツィオ(勝ち点21)は、公式戦6戦負けなしと好調。そのサッスオーロ戦のスタメンからフートに代えてビリアを起用した。
▽[3-5-2]を採用したラツィオは、2トップにインモービレとケイタ、右にフェリペ・アンデルソン、左にルリッチを配し、中盤アンカーにビリア、3バックに右からバスタ、ワラセ、ラドゥと並べた。

▽そのラツィオは開始1分にインモービレが枠内シュートを浴びせると、ナポリも直後にメルテンスが際どいミドルシュートを浴びせて応戦。攻守の入れ替わりの激しいオープンな立ち上がりとなった。▽ナポリが徐々に攻勢を強める中、13分にはインシーニェがミドルシュートでGKを強襲。その後もナポリが圧力を強めていくと、25分にメルテンスの直接FKがわずかに枠の左に外れた。

▽これ以降、ハーフコートで試合を進めたナポリだったが、自陣に引くラツィオを相手に決定的なシュートには持ち込めず、前半をゴールレスで終えた。

▽迎えた後半、最初に決定機を演出したのはラツィオ。47分、インモービレがルリッチのスルーパスを受けてボックス左に侵入。狙いすましてシュートを狙ったが、GKレイナにセーブされた。続く48分にもワラセのロングフィードを受けたインモービレがボックス左に侵入してシュートするも、枠を捉えきれなかった。

▽対するナポリも50分に反撃。カウンターからボックス左へ侵入したインシーニェが左足で放ったシュートがGKマルケッティを襲った。すると52分、グラムのスルーパスを受けたハムシクがDF2人に対応されながらも左足で放ったシュートがゴール右隅に決まって先制に成功する。

▽しかし54分、ラツィオはケイタがボックス右に侵入して右足を振り抜くと、GKレイナのニアサイドを破って、すかさず試合を振り出しに戻した。

▽失点を喫したナポリだったが攻勢を強めていくと、62分にヒサイのミドルシュートでGKマルケッティを強襲。67分にはインシーニェに代えてガッビアディーニを投入。70分にはそのガッビアディーニが枠内シュートを浴びせて勝ち越しゴールに迫った。

▽ところが、これ以降はトーンダウン。ナポリが押し気味に試合を運んだものの、決定的なシュートには持ち込めず時間が経過していく。結局、終盤にかけては互いにゴールに迫れず1-1で終了。上位を窺う両チームの一戦は痛み分けに終わった。