大会3得点と結果を残したFW小川航基、J1残留を目指す磐田に「自分が少しでも良い風を送れたら」《AFC U-19選手権》

2016.11.01 07:35 Tue
©︎J.LEAGUE
▽10月31日、AFC U-19選手権で初優勝を成し遂げたU-19日本代表が開催地のバーレーンから帰国した。

▽4大会連続でのU-20ワールドカップ出場を逃していた日本だったが、グループステージを2勝1分けで突破すると、準々決勝ではタジキスタン代表に勝利しベスト4進出とともに、5大会ぶりのU-20ワールドカップ出場権を獲得。その後も勝ち進み、決勝ではサウジアラビア代表にPK戦の末勝利。同大会初優勝を成し遂げた。

▽見事U-20ワールドカップ出場権を獲得し、今大会3得点を記録したFW小川航基(ジュビロ磐田)が帰国直後に取材に応じ、大会を振り返るとともに、来年5月に行われるU-20ワールドカップへの意気込み、そしてJ1残留を目指すクラブへの思いを語った。
◆FW小川航基(ジュビロ磐田)
──優勝した感想は
「みんな良い雰囲気でやれていたので、今までやってきたことができて素直に嬉しいです」

──印象に残った試合は
「決勝(サウジアラビア代表戦)ですね。120分通して相手も雰囲気良くやれていたので、PK戦の時も必ず勝ってやろうという表情が勝ちにつながったと思います」
──大会3得点だが、エースとして自身のプレーの評価は
「良かった試合もあれば悪かった試合もあり、満足できる大会ではなかったです。もっともっと、大事なところで得点が取れるような選手に成長していければと思います」

──クラブに戻るが、どの様な所を伸ばさないと世界と戦えないと思うか
「世界では体が強い選手、前に強い選手が居ます。そういった選手に潰されないような、体づくりと、体の使い方をもっともっと成長していければ、世界でも通用できるプレーヤーになれると思います」

──U-20ワールドカップではどのような目標を掲げるか
「あまり実感はないですが、ワールドカップで自分がどれだけ通用して、チームがどれだけ通用するかがわかると思います。一戦一戦、勝ちというのを目標にやっていきたいと思います」

──PK戦のシーンは今年の選手権を思い起こさせたが、どのような心境で蹴ったのか
「自分があそこで出てきて蹴るというのは、みんな外すと思っていたみたいで、自分もあの時のことがよぎりはしましたが、自信を持って、自分を落ち着かせて自信を持って蹴れました。それが良かったと思います」

──上のカテゴリの代表でも活躍も期待されると思いますが
「色々な方からも期待されていると思いますし、アジアカップ優勝ということで、東京オリンピックへの期待も高まったと思います。そういった期待に応えなくてはいけない。まずは、ワールドカップで自分たちがどれだけ通用するのかを、周りに示したいと思います」

──PK戦の時はどのようなことを考えていたか
「自分の前の4人目で相手が外して、自分が決めて勝つというシナリオというか、そういったものが自分に回ってくるというのはありがたいと思いましたし、そういった場面に巡り合うことができたことが楽しくてしょうがなかったです。自分がこの試合を決めるという意味では、楽しくPKを蹴られました」

──第2戦のイラン戦から第3戦のカタール戦に向けてチームの雰囲気がガラリと変わったと思うが
「チームの雰囲気ということはみんな大事にしていて、試合前の練習の雰囲気だったりというのが、試合にどう影響するのかというのが今回は非常に分かりました。練習前の雰囲気がどれだけ大事かということを感じました」

──カタール戦では2点取らないといけないことは分かっていたのか
「カタール戦の時は点を取らないと(勝ち)上がれないということが分かっていたので、逆にやることがハッキリしました。一戦一戦勝ちに行った結果が出たのかなと思います」

──5月の本番に向けてジュビロ磐田でも試合に出なくてはいけないと思うが、現状何が足りないと思うか
「U-19代表では味方とのコミュニケーションがとれて、自分の良さというのを分かってくれていると思います。まだジュビロでは結果が出ていないということで、まだまだ自分を見てくれていないと思います。もっと自分の特徴であるゴールの形というのを呼び込んでいきたいなと思います」

──得意なゴールの形というのは
「今大会もクロスから2点取りました。クロスへの入り方だったり、相手のディフェンスにどういった隙があるかというのも分かってきたので、そういった部分が自分の特徴かなと思います」

──ハリルホジッチ監督がもっとJ1で試合に出てもらいたいと言っていたが、今大会を経験してみてそういった思いは生まれたか
「自分たちの世代でも(中山)雄太くんだったり、J1の舞台でレギュラーとして活躍する選手が居る中で、自分が劣っているとは思いません。でも、出られていないということは、未熟な部分があることだと思うので、自分を使ってもらえるのであれば点を取る自信はあるので、チャンスをもらえたら生かしたいと思います」

──中山選手は柏レイソルでほぼレギュラーですが、J1で出るとこんなに成長するんだと感じたことはあるか
「雄太くんは落ち着いていましたし、6試合無失点という結果も出ています。J1で経験を積んでいるセンターバックの2人は、今大会は別格だったかなと思います」

──ジュビロはJ1残留に向けて大事な試合になるが
「自分が少しでも良い風を送れたらと思ってやっていました。自分が少しでも貢献できたと言えるように、残留目指して、自分もまだできることがあると思います。残留というのを目標に、残り1戦頑張りたいと思います」

U-19日本代表の関連記事

日本サッカー協会(JFA)は18日、ヨルダン遠征に臨むU-19日本代表メンバーの選手変更を発表した。 流通経済大学付属柏高のDF塩川桜道が体調不良のために不参加となり、代わってサガン鳥栖U-18のMF林奏太朗が招集される。 17日にも、名古屋グランパスのGKピサノアレクサンドレ幸冬堀尾に代わり、ガンバ大阪の 2024.03.18 19:50 Mon
日本サッカー協会(JFA)は17日、ヨルダン遠征に臨むU-19日本代表メンバーの選手変更を発表した。 名古屋グランパスのGKピサノアレクサンドレ幸冬堀尾がケガのために不参加となり、代わってガンバ大阪の張奥林が招集される。 後藤啓介(アンデルレヒト/ベルギー)や花城琳斗(シュツットガルト/ドイツ)といった海外 2024.03.17 19:35 Sun
日本サッカー協会(JFA)は13日、U-19日本代表のヨルダン遠征メンバーを発表した。 ヨルダン遠征は17〜27日まで実施。21日にU-19ヨルダン代表、23日にU-19シリア代表、そして25日に再びU-19ヨルダン代表と対戦する。 今活動ではアンデルレヒトのセカンドチームでアピールを続ける期待のストライカ 2024.03.13 17:05 Wed
日本サッカー協会(JFA)は7日、U-19日本女子代表候補メンバーの追加招集選手を発表した。 U-19日本女子代表は、2024年3月に予定されているU-20女子アジアカップ、その先のU-20コロンビア女子ワールドカップ(W杯)を目指す世代。第19回アジア競技大会(The 19th Asian Games)で日本女 2023.12.07 17:55 Thu
日本サッカー協会(JFA)は6日、J-GREEN堺で行われるトレーニングキャンプに臨むU-19日本女子代表候補メンバー23選手を発表した。 2024年3月に予定されているU-20女子アジアカップ、その先のU-20コロンビア女子ワールドカップ(W杯)を目指す世代。第19回アジア競技大会(The 19th Asian 2023.12.06 22:01 Wed

キリンチャレンジカップの関連記事

日本サッカー協会(JFA)は21日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)の出場を決めた日本代表が、10月、11月とキリンチャレンジカップ2025で4試合を戦うことを発表した。 20日、北中米W杯アジア最終予選を戦った日本。埼玉スタジアム2002でバーレーン代表と対戦し、鎌田大地、久保建英のゴールで2-0で勝利を 2025.03.21 15:10 Fri
26日、高円宮記念JFA夢フィールドにて「JFA×KIRIN キリンファミリーチャレンジカップ」が開催された。 キリンホールディングス株式会社と日本サッカー協会(JFA)が共同で開催したイベント。「年齢、性別、サッカー経験や障がいの有無にかかわらず、大人も子どもも一緒に楽しめる」ウォーキングフットボールイベントと 2024.05.28 21:15 Tue
27日(日本時間28日)、キングス・ワールドカップ1回戦で、日本のムラッシュFCはRaniza FC(ウルグアイ)と対戦した。 26日に行われる予定だった初戦だったが、大嵐の影響で機材トラブル。照明に問題があり、急遽延期となっていた。 1日待たされた中での初戦。世界的に人気のゲーム実況者としても知られる加藤 2024.05.28 12:15 Tue
日本サッカー協会(JFA)は23日、ビーチサッカー日本代表の茂怜羅オズ監督(38)の退任を発表。新たに田畑輝樹氏(45)が監督に就任することを発表した。 茂怜羅オズ監督はリオ・デ・ジャネイロ出身。16歳でビーチサッカーを選ぶと、ブラジル代表からの誘いもあった中でドイツへと渡った。2007年に21歳で来日。沖縄のレ 2024.05.23 19:15 Thu
なでしこジャパンの池田太監督が、スペイン遠征のメンバーを発表し、意気込みを語った。 パリ・オリンピックへの出場が決まっているなでしこジャパン。5月から6月にかけてスペイン遠征を行い、ニュージーランド女子代表と2試合を戦うことに。7月にはガーナ女子代表と金沢で対戦し、オリンピック本大会に臨むこととなる。 貴重 2024.05.22 15:25 Wed

U-19日本代表の人気記事ランキング

1

U-19日本代表メンバー発表!W杯に帯同するメンバーにFW久保建英ら《ロシア遠征》

▽日本サッカー協会(JFA)は11日、ロシア遠征に臨むU-19日本代表メンバー23名を発表した。 ▽ロシア・ワールドカップ(W杯)に臨む日本代表のトレーニングパートナーとして、チームでの帯同は初の試みとなる今回のロシア遠征。トレーニングや試合観戦のほか、親善試合を行う予定であり、6月22日にU-20FCルビン・カザン戦、同26日にも試合が予定されているが現在は調整中とのことだ。 ▽招集メンバーには、先月末から今月初めにかけて行われたトレーニングキャンプに参加したメンバーとは大きく変更されている。その中でも、DF川井歩(サンフレッチェ広島)やMF滝裕太(清水エスパルス)、FW原大智(FC東京)らは今回も招集。また、注目のFW久保建英(FC東京)もメンバー入りを果たしている。今回招集されたメンバーは以下の通り。 <span style="font-weight:700;">◆U-19日本代表メンバー</span> <span style="font-weight:700;">GK</span> <span style="font-weight:700;">大迫敬介</span>(サンフレッチェ広島 <span style="font-weight:700;">若原智哉</span>(京都サンガF.C.) <span style="font-weight:700;">谷晃生</span>(ガンバ大阪) <span style="font-weight:700;">DF</span> <span style="font-weight:700;">橋岡大樹</span>(浦和レッズ) <span style="font-weight:700;">宮本駿晃</span>(柏レイソル) <span style="font-weight:700;">川井歩</span>(サンフレッチェ広島) <span style="font-weight:700;">阿部海大</span>(ファジアーノ岡山) <span style="font-weight:700;">谷口栄斗</span>(国士舘大) <span style="font-weight:700;">荻原拓也</span>(浦和レッズ) <span style="font-weight:700;">菅原由勢</span>(名古屋グランパスU-18) <span style="font-weight:700;">小林友希</span>(ヴィッセル神戸U-18) <span style="font-weight:700;">MF</span> <span style="font-weight:700;">堀研太</span>(横浜F・マリノス) <span style="font-weight:700;">伊藤洋輝</span>(ジュビロ磐田) <span style="font-weight:700;">滝裕太</span>(清水エスパルス) <span style="font-weight:700;">齊藤未月</span>(湘南ベルマーレ) <span style="font-weight:700;">安部裕葵</span>(鹿島アントラーズ) <span style="font-weight:700;">郷家友太</span>(ヴィッセル神戸) <span style="font-weight:700;">藤本寛也</span>(東京ヴェルディ) <span style="font-weight:700;">山田康太</span>(横浜F・マリノス) <span style="font-weight:700;">FW</span> <span style="font-weight:700;">原大智</span>(FC東京) <span style="font-weight:700;">安藤瑞季</span>(セレッソ大阪) <span style="font-weight:700;">田川亨介</span>(サガン鳥栖) <span style="font-weight:700;">久保建英</span>(FC東京) 2018.06.11 17:36 Mon
2

日本代表スタメン発表! 冨安健洋が初出場、上田綺世&旗手怜央も初先発

28日、東京オリンピックの第3戦でU-24フランス代表と対戦するU-24日本代表のスターティングメンバーが発表された。 グループステージ最終節を迎えた男子サッカー。連勝の日本だが、この試合に敗れれば敗退の可能性がある状況。フランスは勝利を収めれば逆転突破の可能性がある。 日本のスターティングメンバーは、オーバーエイジ枠の3名に加え、MF久保建英(レアル・マドリー)やMF堂安律(PSV)らが継続して先発。1トップにはFW上田綺世(鹿島アントラーズ)が初先発となった。 また、2試合をケガでメンバー外だったDF冨安健洋(ボローニャ)も先発に復帰。DF旗手怜央(川崎フロンターレ)も先発に名を連ね、2列目で起用されると予想する。 ◆スタメン[4-2-3-1] GK:谷晃生 DF:酒井宏樹、吉田麻也、冨安健洋、中山雄太 MF:遠藤航、田中碧 MF:堂安律、久保建英、旗手怜央 FW:上田綺世 監督:森保一 ◆サブ GK:大迫敬介 DF:板倉滉、橋岡大樹 MF:三好康児、三笘薫、相馬勇紀 FW:前田大然 2021.07.28 19:30 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly