高萩不出場のFCソウルが意地の勝利も、韓国勢対決を制した全北現代がアル・アインの待つ決勝へ!《ACL》

2016.10.19 21:24 Wed
Getty Images
▽19日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝2ndレグのFCソウル(韓国)vs全北現代(韓国)が行われ、FCソウルが2-1で勝利した。だが、1stレグを4-1で勝利していた全北現代が、2戦合計5-3でアル・アイン(UAE)の待つ決勝進出を決めた。なお、元日本代表MF高萩洋次郎はベンチ入りしたものの出場機会はなかった。
PR
▽敵地で行われた1stレグを1-4で敗戦したFCソウルは、アドリアーノやダムヤノビッチ、パク・チュヨンを最前線で起用し、元京都のカク・テヒが最終ラインに入った。なお、高萩はベンチスタートとなった。一方、大きなアドバンテージを持って2ndレグに臨んだ全北現代は、C大阪や大分、松本でプレーしたキム・ボギョン、元柏のキムチャンスが先発に入り、元FC東京のエドゥーはベンチスタートとなった。▽逆転突破に向けて最低3点が必要なFCソウルが、立ち上がりから猛攻を仕掛けていく。強力3トップを軸に相手を押し込むホームチームは、15分にゴール前に抜け出したアドリアーノがシュートを放つが、枠を捉え切れない。さらに25分にも左サイドからのクロスをアドリアーノが頭で合わすが、これも枠を外れた。
▽一方、守勢を強いられながらもキム・シンウクへのロングボールやリカルド・ロペスの個人技でカウンターを狙う全北現代は、32分に決定機。相手陣内を持ち上がったキム・チャンスが枠の右を捉えた強烈なミドルシュートも、ここは相手GKのファインセーブに阻まれた。

▽攻め込みながらも相手の堅守に手を焼くFCソウルだが、頼れるエースが先制点をもたらす。38分、ボックス左に抜け出したキム・チウがGKを引き付けてグラウンダーの折り返しを入れると、これをアドリアーノがスライディングで押し込んだ。なお、今季のACL通算得点数を13ゴールに伸ばしたアドリアーノは、2013年に当時広州恒大に所属したムリキ(現FC東京)のシーズン最多得点記録に並んだ。
▽迎えた後半もFCソウルが立ち上がりから攻勢をかける。52分には相手CKのロングカウンターからDFのクリアミスを奪ったジュ・セヨンが相手陣内を独走。ボックス手前で右を併走したパク・チュヨンにパスを送るが、パク・チュヨンのシュートは必死の戻りを見せたDFに触られ、わずかに枠の右を外れた。

▽一方、絶体絶命のピンチを凌いだ全北現代は、55分にキム・ボギョン、レオナルドを下げて、コ・ムヨル、イ・ドングクを投入する二枚替えを敢行。すると、この交代から5分後の60分に同点ゴールが生まれる。前線でキム・シンウクの頭での落としに反応したリカルド・ロペスがうまく相手DFに身体を当てて振り切ると、ボックス内での一対一を冷静に決めた。

▽痛恨のアウェイゴール献上で逆転には、さらに4点が必要となったFCソウルは、いずれもDFのキム・ナムチャン、イ・ギュロを下げて、攻撃的なユン・イルロク、コ・ワンミンを投入。さらに試合終盤には196cmの長身DFジム・ウヨンを投入し、決死のパワープレーに出る。91分にはコ・ワンミン

▽FCソウルとの韓国勢対決を2戦合計5-3で制した全北現代が、5年ぶりの決勝進出を決めた。

▽なお、FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016への出場を懸けたACL決勝は、11月19日に全北現代のホームで第1戦が行われ、同26日にアル・アインのホームで第2戦が行われる。

PR

アル・アインFCの関連記事

UAE『Al Bayan』によると、2024年のプロサッカー界で最もゴールを決めている「アラブ人」は現在、アル・アインFCに所属するモロッコ代表FWソフィアン・ラヒミだという。 アル・アインは21日、UAE1部第8節でアル・オルーバに4-2と勝利。表題のモロッコ代表FWラヒミは1得点を決めて勝利に貢献した。 2024.11.22 22:05 Fri
国際サッカー連盟(FIFA)は11日、来夏のFIFAクラブ・ワールドカップ(W杯)2025の組み合わせ抽選が12月5日に行われることを発表した。 来年6月のアメリカ大会から各大陸の32クラブが集う大規模コンペディションとなるクラブW杯。出場チームは続々と決まり、欧州からは過去3季のチャンピオンズリーグ(CL)王者 2024.11.12 08:30 Tue
UAEのアル・アインは8日、ポルトガル人指揮官のレオナルド・ジャルディム氏(45)の監督就任を発表した。 昨シーズンはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023-24王者に輝いたアル・アインだが、今シーズンは開幕から失点が止まらす、UAEプロリーグでは5試合で9失点。連覇を目指すACLエリート(ACLE)でも4 2024.11.08 23:55 Fri
UAEのアル・アインが、レオナルド・ジャルディム氏(45)の新指揮官招へいで合意に至ったようだ。 昨シーズンはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023-24王者に輝いたアル・アインだが、今季は今季は開幕から失点が止まらす、UAEプロリーグでは5試合で9失点。連覇を目指すACLEでも4試合で15失点を喫しており 2024.11.08 08:30 Fri
UAEのアル・アインは6日、エルナン・クレスポ監督(49)の解任を発表した。 現役時代にリーベル・プレートやパルマ、ラツィオ、インテル、チェルシー、ミランなどでストライカーとして活躍したクレスポ監督は、昨年11月にアルフレッド・スロイデル前監督の後任としてアル・アインの指揮官に就任。 就任初年度の昨季は、決 2024.11.07 08:00 Thu

AFCチャンピオンズリーグエリートの関連記事

UAE『Al Bayan』によると、2024年のプロサッカー界で最もゴールを決めている「アラブ人」は現在、アル・アインFCに所属するモロッコ代表FWソフィアン・ラヒミだという。 アル・アインは21日、UAE1部第8節でアル・オルーバに4-2と勝利。表題のモロッコ代表FWラヒミは1得点を決めて勝利に貢献した。 2024.11.22 22:05 Fri
UAEのアル・アインは6日、エルナン・クレスポ監督(49)の解任を発表した。 現役時代にリーベル・プレートやパルマ、ラツィオ、インテル、チェルシー、ミランなどでストライカーとして活躍したクレスポ監督は、昨年11月にアルフレッド・スロイデル前監督の後任としてアル・アインの指揮官に就任。 就任初年度の昨季は、決 2024.11.07 08:00 Thu
アル・ヒラルは6日、ブラジル代表FWネイマールに関するメディカルレポートを報告した。 ネイマールは4日に行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)第4節のエステグラル戦に58分から出場したが、プレー中に右ハムストリングを負傷し87分に交代していた。 クラブの発表によれば、6日に検査を受けたネイマ 2024.11.07 07:00 Thu
6日、AFCチャンピオンズリーグ(ACLE)の東地区第4節の浦項スティーラース(韓国)vs山東泰山(中国)が浦項スティールヤードで行われ、4-2で浦項が勝利を収めた。 ここまで1勝2分けで勝ち点「3」の浦項が山東をホームに迎えた一戦。山東は前節の横浜F・マリノス戦をドローで終え、1勝1分け1敗の勝ち点「4」とわず 2024.11.06 21:06 Wed
6日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)東地区リーグステージ第4節の横浜F・マリノスvsブリーラム・ユナイテッド(タイ)が横浜国際総合競技場で行われ、横浜FMが5-0と圧勝した。 横浜FMは開始2分、アンデルソン・ロペスが立て続けの決定機。いずれもゴール正面でフリーだったが、一度目のシュートはGKにセ 2024.11.06 20:52 Wed

アル・アインFCの人気記事ランキング

1

名誉ある“サラー超え”へ…横浜FMを沈めたアル・アインのモロッコ代表FWが「2024年アラブ人得点王」に前進中

UAE『Al Bayan』によると、2024年のプロサッカー界で最もゴールを決めている「アラブ人」は現在、アル・アインFCに所属するモロッコ代表FWソフィアン・ラヒミだという。 アル・アインは21日、UAE1部第8節でアル・オルーバに4-2と勝利。表題のモロッコ代表FWラヒミは1得点を決めて勝利に貢献した。 これにより、ラヒミはクラブと代表活動合わせ、2024年出場の公式戦45試合「36得点」。 アラブ世界で崇拝されるリバプールのエジプト代表FWモハメド・サラー「22得点」などを大きく凌駕し、2024年「アラブ人得点ランキング」で1位に立っているとのことだ。 2024年のラヒミは、まさに出色の1年。 23-24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ「13得点(うち2024年は9得点)」で得点王、U-23モロッコ代表のOA枠にて出場したパリ五輪「8得点」で得点王。UAE1部、クラブW杯、A代表などでもゴールを決め、これらの活躍がA代表主力への道を切り拓いた。 また、2024年のゴール&アシスト総数「42」は、サラーと並んでアラブ人2位。今のところ、1位はアル・サッドのカタール代表FWアクラム・アフィフで「51」だそうだ。 ACL決勝で横浜FMを沈めたことが印象深いラヒミ。出色の1年だったことは間違いなく、欧州クラブ歴の一切ない28歳が、市場価値750万ユーロ(約12億円)を記録している。 2024.11.22 22:05 Fri
2

アジア王者のUAEアル・アインがラヒミと契約延長…横浜FMを粉砕したパリ五輪得点王、欧州移籍の噂広がるも慰留に成功

UAE1部のアル・アインFCがモロッコ代表FWソフィアン・ラヒミ(28)と長期契約を結んだ。 ラヒミは2021年夏にモロッコ1部のラジャ・カサブランカからアル・アインへ。 23-24シーズンは公式戦40試合で23得点13アシストと大ハッスルも、実は国内リーグに限ると18試合8得点。 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で13試合13得点6アシストと無双し、21年ぶりアジア王者の立役者となったが、終盤戦はACLに専念させるべく、国内リーグほぼ全休。 その最終形態として、横浜F・マリノスはACL決勝2ndレグでラヒミ1人に2得点2アシストを喰らい、1-5惨敗で無念の準優勝となった。 また、ラヒミはACLにおける躍動を評価される形で、3月にモロッコ代表2年ぶり復帰。パリ五輪のU-23代表にもオーバーエイジ枠で選出され、チーム銅メダルと自身は全6試合ゴールの8得点で「得点王」となった。 28日、アル・アインはラヒミとの契約を2028年6月まで延長したと発表。UAE『Al Bayan』によると、欧州5大リーグ、サウジアラビア勢から獲得に向けた照会依頼が複数あったそうだが、絶対的エースの慰留に成功した格好だ。 2024.08.29 18:10 Thu
3

アジア制覇で燃え尽き? アル・アインの守備が破綻…ACLE直近3試合で14失点、国内でも失点かさむ

アル・アインFCの守備が破綻している。 UAE随一の名門にして、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023-24王者のアル・アイン。決勝戦では、横浜F・マリノスを完全粉砕した。 そのACLでの勝ち上がり方が物語る通り、もともと失点上等の“撃ち合い”を好むチーム性質。稀代の点取り屋、エルナン・クレスポ氏が監督に就任する前から、その傾向は顕著だった。 しかし、毎試合のように4失点も5失点もするようなら、全くもって話は別。 新フォーマットとなったACLEにおいて、アル・アインは直近3試合でアル・ガラファに2-4、アル・ヒラルに4-5、アル・ナスルに1-5と合計7得点「14」失点。近隣諸国のライバル相手に大量失点が続いているのだ。 また、アジア王者である一方、国内リーグは2シーズン優勝から遠ざかるアル・アイン。 24-25シーズンも、ここまで5試合9失点。ゼロに抑えた試合はひとつもなく、ACLE参戦に伴う日程調整で消化していない試合が2つあるとはいえ、2勝2分け1敗の8位となっている。首位より最下位と勝ち点が近い状況だ。 公式戦トータルでは今季11試合27失点、11試合で無失点ゼロというアル・アイン。ACLEは西地区リーグステージの最下位だ。 2024.11.06 17:00 Wed
4

浦和の参戦する“新”クラブW杯の組み合わせ抽選会が12月5日にアメリカで実施

国際サッカー連盟(FIFA)は11日、来夏のFIFAクラブ・ワールドカップ(W杯)2025の組み合わせ抽選が12月5日に行われることを発表した。 来年6月のアメリカ大会から各大陸の32クラブが集う大規模コンペディションとなるクラブW杯。出場チームは続々と決まり、欧州からは過去3季のチャンピオンズリーグ(CL)王者であるマンチェスター・シティ、レアル・マドリー、チェルシーらが参戦する。 現時点で同大会に出場する31クラブが決定しており、最後の一枠には11月30日に行われるコパ・リベルタドーレス決勝戦アトレチコ・ミネイロvsボタフォゴFRの勝者が入ることとなっている。 その後、12月5日の13時(日本時間:27:00)からアメリカのマイアミで組み合わせ抽選会が行われるとのことだ。 なお、日本からは浦和レッズの出場が決まっており、アジアサッカー連盟(AFC)全体だと、浦和、アル・ヒラル(サウジアラビア)、蔚山HD(韓国)、アル・アイン(UAE)で出場4枠を占めている。 2024.11.12 08:30 Tue
5

守備破綻のアジア王者アル・アインがクレスポ監督の解任を発表…

UAEのアル・アインは6日、エルナン・クレスポ監督(49)の解任を発表した。 現役時代にリーベル・プレートやパルマ、ラツィオ、インテル、チェルシー、ミランなどでストライカーとして活躍したクレスポ監督は、昨年11月にアルフレッド・スロイデル前監督の後任としてアル・アインの指揮官に就任。 就任初年度の昨季は、決勝戦で横浜F・マリノスを下してAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023-24王者に輝いたが、今季は開幕から失点が止まらす、5試合を消化したUAEプロリーグではゼロに抑えた試合はひとつもなく9失点。ACLE参戦に伴う日程調整で消化していない試合が2つあるとはいえ、2勝2分け1敗の8位と低迷している。 また、連覇を目指すACLEでも直近3試合でアル・ガラファに2-4、アル・ヒラルに4-5、アル・ナスルに1-5と合計14失点を喫しており、近隣諸国のライバル相手に大量失点が続いており、西地区リーグステージの最下位に沈んでいる。 アル・アイン首脳陣は、最近の成績が期待に沿うものでなく、これ以上の状況悪化を防ぐためにクレスポ監督の解任を決断した模様。 なお、後任監督については正式な手続きが完了次第、今後数時間以内に発表するとのことだ。 2024.11.07 08:00 Thu

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly