ユーロでの大健闘を誇るアイスランド代表FW 「奇跡でも偶然でもない」

2016.07.05 21:58 Tue
アイスランド代表は、ユーロ2016でベスト8まで勝ち進み、最後は開催国であるフランス代表に2-5と敗れて大会から姿を消すことになった。それでも、FWアルフレッド・フィンボガソンは今大会におけるチームの戦いぶりを誇っている。

4強に名を連ねたポルトガルやダークホースと目されたオーストリアを抑えてグループステージを2位通過したアイスランドは、決勝トーナメント1回戦でイングランドを撃破して世界に衝撃を与えた。ユーロ本大会に初めて出場した代表チームが見せた快進撃だった。

フィンボガソンは今大会のアイスランドの躍進が偶然の産物ではないと強調した。

「奇跡でもなければ、偶然でもない。(快進撃の)背景には長年続けられてきた仕事があり、環境整備や国外からの指導者招へいに費やしたたくさんの投資がある。そこに、素晴らしい選手たちが揃う世代が重なった」

「僕たちが本大会への出場を決めた時、周りの人たちは口をそろえて『出場枠が増えたからだ』と言っていた。僕たちが予選を2位で通過したのを忘れていたのかもしれない。僕たちはあのオランダを破って、本大会出場を決めたんだよ」

フィンボガソンは照準を9月に始まるロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選に切り替えている。開催国フランスを除いて23チームが予選を突破できた今大会とは異なり、欧州からのW杯出場枠は13。厳しい戦いが予想されるが、最早アイスランドに恐れはない。

「僕たちのこれからの目標はロシアW杯に出場することだ。そうなれば、僕たちにとって初めてのW杯出場になる。その後はユーロ2020の出場権を確保したい」

「強がりなんかじゃない。真剣に言っているよ。今の代表には素晴らしい選手たちがいる。僕たちは目標達成に向けてチャレンジする」


提供:goal.com

アイスランドの関連記事

ウクライナ代表のDFオレクサンドル・ジンチェンコ(アーセナル)が、ユーロ2024出場を喜んだ。 26日、ユーロ2024予選プレーオフ決勝が行われ、ウクライナ代表はアイスランド代表と対戦した。 試合は30分にアルベルト・グズムンドソンがネットを揺らしてアイスランドが先制。そのまま後半に入ると54分にビクトル・ 2024.03.27 09:58 Wed
ユーロ2024予選プレーオフ準決勝が21日に欧州各地で行われた。 ユーロ2024予選の各グループにて2位以下となったチームの中から、UEFAネーションズリーグ(UNL)2022-23の結果によって選定された12カ国が参加するプレーオフ。 パスAからCまでの3グループに分かれてミニトーナメントを実施し、各パス 2024.03.22 07:20 Fri
欧州サッカー連盟(UEFA)は23日、ユーロ2024プレーオフの組み合わせ抽選を実施した。 スイスのニヨンで行われた抽選会。12カ国が出場し、3つの枠を争うこととなる。 4カ国が3つに分かれてトーナメント方式で開催。準決勝は2024年3月21日、決勝は3月26日に予定されている。 パスAでは、ポーラン 2023.11.23 22:30 Thu
ポルトガル代表は19日、ユーロ2024予選最終節でアイスランド代表と対戦し2-0で勝利した。 ユーロ予選9連勝中の首位ポルトガル(勝ち点24)は、3日前に行われたリヒテンシュタイン代表戦からスタメンを6人変更。ゴンサロ・ラモスやジョタ、ネヴェス、GKジョゼ・サらに代えてパリーニャやオタビオ、ルベン・ディアス、GK 2023.11.20 06:47 Mon
ジェノアのアイスランド代表MFアルベルト・グズムンドソン(26)がスペインメディアのインタビューに応じた。 ジェノアのグズムンドソン。この名前にピンとくる人はあまりいないだろう。AZ時代は日本代表DF菅原由勢とチームメイトだったが、2021-22シーズン途中にジェノアへ移籍し、昨季はセリエBでプレー。今季からセリ 2023.10.24 18:40 Tue

ユーロの関連記事

元イングランド代表監督のガレス・サウスゲイト氏(54)が2025年の大英帝国叙勲で最高位であるナイト(サー)の称号を授与することになった。イギリス『BBC』が報じている。 サウスゲイト氏は2016年にイングランド代表監督に就任。在任8年で102試合を指揮し、61勝24分け17敗の戦績を残した。ワールドカップでは2 2024.12.31 08:30 Tue
元ロシア代表DFのアレクセイ・ブガエフ氏(43)が29日、戦死した。ロシア『RIA』がブガエフ氏の父親による証言を元に報じた。 ブガエフ氏はロシア兵としてウクライナへの軍事侵攻に関わっていたところ亡くなったようだ。 ブガエフ氏はロシア代表として7試合の出場歴があり、ユーロ2004に出場。クラブレベルではトル 2024.12.30 13:00 Mon
バイエルンのドイツ代表MFアレクサンダル・パブロビッチが、紆余曲折あった2024年を振り返った。 ミュンヘン生まれで9歳の頃からバイエルンでプレーする20歳のゲームメーカー。2023年10月にファーストチームデビューを飾ると、そのままレギュラー格となり、2024年6月にはドイツ代表でもデビューした。 さらに 2024.12.25 23:38 Wed
クロアチアサッカー連盟(HNS)は28日、クロアチア代表のレジェンドでもありGKとして活躍したトンチ・ガブリッチ氏の急逝を発表した。63歳だった。 旧ユーゴスラビアの1つでもあるクロアチアは、1990年にクロアチア代表として活動をスタート。イタリア・ワールドカップ(W杯)直後に発足し、1990年10月17日にアメ 2024.10.30 10:55 Wed
イングランド代表をユーロ2024まで指揮していたガレス・サウスゲイト氏(54)が、2025年は監督をしないと明言した。イギリス『BBC』が伝えた。 現役時代はイングランド代表としてもプレーしたサウスゲイト氏。2016年9月にイングランド代表の監督に就任した。 今年7月から行われたユーロ2024でも指揮を執っ 2024.10.10 22:30 Thu

アイスランドの人気記事ランキング

1

謎に包まれたキャリア中断から2年…シグルドソンが853日ぶりに公式戦復帰へ

元アイスランド代表MFギルフィ・シグルドソン(33)が853日ぶりに公式戦復帰する。イギリス『サン』が伝えている。 小国アイスランドの大躍進を支えたシグルドソン。ユーロ2016のイングランド代表撃破とベスト8進出、さらにロシア・ワールドカップ(W杯)出場の立役者となった司令塔は、クラブキャリアでは2017-18シーズンからエバートンに所属していた。 しかし、選手キャリアは2021年7月にストップ。当時、「プレミアリーグでプレーする31歳に未成年者への性的暴行嫌疑がかけられている」との情報が流れ、時を同じくしてエバートンが個人名を避けつつ、自クラブの選手が当局の捜査対象になっていると公表した。 これがシグルドソンであると断定できる材料は一切なく、逮捕・起訴されたという情報もなし。ただ、それ以来、2年以上にわたって表舞台から姿を消し、2021-22シーズン終了後にはエバートン退団が発表された。 今夏まで行方不明状態が続いていたわけだが、先月31日、デンマーク・スーペルリーガのリンビーBKがシグルドソンとの1年契約締結を発表。加入に際し、「シグルドソンはここ数年サッカーをしていない。コンディション回復をゆっくり待つ方針だ」と声明を発表している。 エバートン時代に最後にプレーしたのは2021年5月のマンチェスター・シティ戦。リンビーでは現在までに出場がないものの、23日に行われるスーペルリーガ第9節のヴェイレBK戦でデビューする見通しだという。 シグルドソンの同胞であり、リンビーを率いるフレイヤー・アレクサンダーソン監督は地元メディアの取材に対し、「23日の試合で間違いなく出場する。とてもコンディションが良い」と初のメンバー入り・起用を明言。エバートン時代以来、853日ぶりの公式戦復帰が確実となっている。 2023.09.19 16:13 Tue
2

ユーロ2016で躍進のアイスランド代表が『FIFA 17』に収録されず…権利問題で交渉決裂

▽初出場を果たしたユーロ2016でベスト8と躍進し、一躍世界中に存在を知らしめたアイスランド代表。しかし、EAスポーツが製作しているサッカーゲーム『FIFAシリーズ』の最新作『FIFA 17』には収録されていないことがわかった。 ▽アイスランドサッカー協会(KSI)によると、EAからのオファーが1万5000ドル(約152万円)だったようだが、予想を下回っていたとのこと。逆オファーを提示したが、受け入れられなかったようだ。イギリス『BBC』が報じている。 ▽EAからのオファー額1万5000ドルには、アイスランド代表の商標と肖像権の使用が含まれているとのこと。しかし、KSIのゲイル・ソルステインション会長は、ユーロ2016での活躍により、その価値が上がったと考えているとし、適正な価格でのオファーが必要だと語った。 「ユーロでのパフォーマンスは、我々が良いチームであり、多くの人が我々のチームでプレイしたいと考えていたはずだ。(ゲームの)プレーヤーのことを考えると悲しいよ」 「我々は権利を与えているならば、適切な交渉や、公正な報酬を得られなければいけないと感じている。私は今回の件が、公正かつオープンな方法で行われていたとは感じていない」 ▽前作では使用できたアイスランド代表だが、権利交渉が決裂したため最新作には収録されていない。ただし、アイスランド代表の象徴でもある「バイキング・クラップ」は収録されているようだ。 2016.09.21 13:49 Wed
3

元アイスランド代表MFシグルドソン、デンマーク1部のリンビーと1年契約を締結…21年夏から選手生活がストップ

デンマーク・スーペルリーガのリンビーBKは8月31日、元アイスランド代表MFギルフィ・シグルドソン(33)の加入を発表した。 かつてアイスランド代表の大躍進を支えたシグルドソン。人口40万人にも満たないアイスランドをユーロ2016のベスト8進出、ロシア・ワールドカップ(W杯)出場へと導き、クラブキャリアでは2017-18シーズンからエバートンでプレーしていた。 ところが選手生活は2021年7月を境に中断。当時、「プレミアリーグでプレーする31歳の選手が未成年への性的虐待で逮捕された」という情報が流れ、エバートンも名前を伏せつつ、自クラブの選手が当局に捜査されていると公表。当てはまる選手はシグルドソンしかおらず、2021-22シーズンは一度も公の場に姿を見せなかった。 シーズン終了後にはエバートンからの退団が発表され、それ以来、1年以上音沙汰なし。リンビーによると、2年のブランクがあるシグルドソンは8月30日にメディカルチェックを終え、2024年6月までの1年契約を締結。背番号は「18」を着用する。 リンビーはシグルドソン加入にあたり、「ギルフィはここ数年サッカーをしていないが、我々は彼の復調を辛抱強く支えるつもりだ。リンビーにとってビッグプレーヤーであることに疑いの余地はなく、加入をとても誇りに感じている」と説明している。 シグルドソンもクラブ公式サイトを通じてコメントを寄せ、「僕のクオリティや豊富な経験をクラブに還元できると願っているよ。ここには若くて才能あふれる選手が揃っているね。僕から学びを得たいと言ってくれる彼らとともに、僕自身もレベルアップしたい」などと意気込みを語っている。 2023.09.01 20:05 Fri
4

チェルシーやバルセロナなどでプレーしたアイスランドの英雄・グジョンセンが10カ国目となるインドでプレー

▽インド・スーパーリーグ(ISL)のプネ・シティは24日、チェルシーやバルセロナなどで活躍したアイルランド代表FWエイドゥル・グジョンセン(37)の加入を発表した。 ▽PSVやボルトン、チェルシー、バルセロナ、モナコ、トッテナムなど数多くのクラブを渡り歩いてきたグジョンセンは、今年2月に自身9カ国目となるノルウェーのモルデに加入。しかし、8月に退団しフリーとなっていた。 ▽また、アイスランド代表としても長らくプレーし、今夏には念願のユーロに初出場。ユーロ2016では、短時間ながら2試合に出場。チームは初出場ながらベスト8の成績を残していた。 2016.08.24 21:24 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly