レーティング:ウェールズ 3-1 ベルギー《ユーロ2016》

2016.07.02 06:10 Sat
Getty Images
▽ユーロ2016準々決勝のウェールズ代表vsベルギー代表が1日にスタッド・ピエール=モーロワで行われ、3-1で逆転勝利したウェールズ代表が初のベスト4進出を果たした。超WSの選手採点結果と寸評は以下のとおり。

▽ウェールズ採点
(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 ヘネシー 6.0
失点場面は相手を褒めるべき。カラスコの決定機を阻むなど、安定した出来

DF
2 ガンター 6.5
3点目をアシスト。アザールに対応しつつ、要所で良い攻め上がりからチャンスに絡んだ
5 チェスター 6.0
早い時間帯のカードをもらうも持ち味の堅実な守備を継続

6 ウィリアムズ 6.5
貴重な同点ゴールを記録。守備でも味方と連係してR・ルカクに対応
4 B・デイビス 6.0
序盤こそバタ付いたが、その後は攻守両面で冷静なプレー。2枚目の警告を受けて次節出場停止

3 テイラー 6.0
好調を継続し、惜しいシュートを放つなど、良い攻撃への絡みを見せた

MF
10 ラムジー 7.0
同点ゴールをアシスト。豊富な運動量を生かして縦横無尽にボールに絡んで再三のチャンスメークを見せた。2枚目の警告を受けて次節出場停止

(→コリンズ -)

7 ジョー・アレン 6.5
優れたバランス感覚を発揮し、攻守に気の利いたプレーを見せた

16 レドリー 6.0
最終ラインの前でフィルター役を完遂。危険なスペースを埋めた

(→アンディ・キング -)

11 ベイル 6.0
持ち味の個人技を生かして手数の少ない攻撃を着実にフィニッシュに結び付けた

FW
9 ロブソン=カヌ 7.0
圧巻のフィニッシュで逆転ゴールを奪取。攻守両面で利他的なプレーをした

(→ボークス 6.5)
持ち味の高さを生かして試合を決める3点目を奪取

監督
クリス・コールマン 7.0
伏兵3人のゴールでベルギーに完勝。ボークス投入も見事に当たった。惜しむらくはラムジーとベン・デイビスの次節出場停止

▽ベルギー採点
(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 クルトワ 5.5
失点はいずれもノーチャンス。テイラーの決定機を阻むなど、できる仕事はこなした

DF
16 T・ムニエ 5.0
失点場面ではロブソン=カヌに付き切れず。ただ、攻撃では高精度のクロスを見せた

2 アルデルヴァイレルト 5.0
3失点目の対応の遅れ以外に大きなミスはなかったが、急造最終ラインを締め切れず

15 デナイヤー 4.5
ポジショニングと判断の悪さでピンチを招く場面が散見

21 J・ルカク 5.0
攻守にもの足りない。相手の狙い所となってしまった

(→メルテンス 5.0)
一度惜しいクロスを入れた以外に見せ場なし

MF
11 カラスコ 5.0
序盤に決定機に絡んだ以降は、守備も甘さが目立つ微妙な出来に

(→フェライーニ 5.5)
空中戦の強さを生かして一定の存在感

4 ナインゴラン 6.0
圧巻の先制ゴールを記録。攻守にハードワークを見せた

7 デ・ブライネ 5.5
ミスの少ない繋ぎを見せたが、決定機を演出するまでには至らず

6 ヴィツェル 5.5
守備の不得手な2列目のカバーや疲労の影響か、好調時に比べて仕事量が少なかった

10 アザール 5.5
幾度か見せ場はあったもののケガの影響か、本来の出来ではなかった。プロキャリアをスタートしたリールの地で輝けず…

FW
9 ルカク 5.0
序盤こそ前線でボールを収めるなど上々の出来も、時間の経過と共にトーンダウン

(→バチュアイ -)

監督
ヴィルモッツ 5.0
やはり個が輝かなければ、チームを勝たせることができない…

★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ラムジー(ウェールズ)
▽2ゴールに絡む活躍を始め、攻守に圧巻の仕事量を見せ、ベイルに代わってチームをけん引。やや不用意なハンドで今大会2枚目の警告を受けて、準決勝は欠場。ファイナル進出を仲間に託す。

ウェールズ 3-1 ベルギー
【ウェールズ】
ウィリアムズ(前30)
ロブソン=カヌ(後10)
ボークス(後40)
【ベルギー】
ナインゴラン(前13)

ウェールズの関連記事

ブリストル・シティに所属する元ウェールズ代表MFアンディ・キング(35)が、今シーズン限りでの現役引退を発表した。 キングはチェルシーユースからレスター・シティの下部組織に移籍。2007年7月にファーストチームに昇格しプロキャリアをスタートさせた。 レスターでプレーを続け、2015-16シーズンには元日本代 2024.05.04 12:25 Sat
ユベントスのポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニー(33)がユーロ出場を逃していたら代表を引退していたと明かした。カタール『beIN Sports』のインタビューで答えた。 26日に行われたウェールズ代表とのユーロ2024本大会出場を懸けたプレーオフでPK戦の末に勝ち抜けを決めたポーランド。シュチェスニー 2024.03.28 06:30 Thu
ウェールズ代表のロバート・ページ監督が、辞任の可能性を否定した。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 ウェールズは26日に行われたユーロ2024予選プレーオフ決勝で、ポーランド代表と対戦。勝てば3大会連続で本大会出場となる試合だったが、120分間で決着はつかずPK戦へ。5人目まで全員が成功する拮抗した展開と 2024.03.27 12:10 Wed
トッテナムのウェールズ代表DFベン・デイビスが、イギリスの大衆紙『サン』にツッコんだ。 トッテナム在籍10シーズン目のデイビス。派手さはないが、本職の左サイドバックだけでなく、3バック採用時は3枚左にも対応可能な頼もしい存在だ。 ウェールズ代表の主軸を担ってからも久しく、初キャップから10年という節目の20 2024.03.26 21:55 Tue
ユーロ2024予選プレーオフ準決勝が21日に欧州各地で行われた。 ユーロ2024予選の各グループにて2位以下となったチームの中から、UEFAネーションズリーグ(UNL)2022-23の結果によって選定された12カ国が参加するプレーオフ。 パスAからCまでの3グループに分かれてミニトーナメントを実施し、各パス 2024.03.22 07:20 Fri

ユーロの関連記事

欧州サッカー連盟(UEFA)は、プレミアリーグの元審判員であるデイビッド・クート氏への処分を発表した。イギリス『BBC』が伝えた。 クート氏は、当時リバプールを指揮していたユルゲン・クロップ氏に対する侮辱的発言により調査を受け、2024年12月にプロ審判協会(PGMOL)から解雇されていた。 さらに、時を同 2025.02.28 22:20 Fri
元イングランド代表監督のガレス・サウスゲイト氏(54)が2025年の大英帝国叙勲で最高位であるナイト(サー)の称号を授与することになった。イギリス『BBC』が報じている。 サウスゲイト氏は2016年にイングランド代表監督に就任。在任8年で102試合を指揮し、61勝24分け17敗の戦績を残した。ワールドカップでは2 2024.12.31 08:30 Tue
元ロシア代表DFのアレクセイ・ブガエフ氏(43)が29日、戦死した。ロシア『RIA』がブガエフ氏の父親による証言を元に報じた。 ブガエフ氏はロシア兵としてウクライナへの軍事侵攻に関わっていたところ亡くなったようだ。 ブガエフ氏はロシア代表として7試合の出場歴があり、ユーロ2004に出場。クラブレベルではトル 2024.12.30 13:00 Mon
バイエルンのドイツ代表MFアレクサンダル・パブロビッチが、紆余曲折あった2024年を振り返った。 ミュンヘン生まれで9歳の頃からバイエルンでプレーする20歳のゲームメーカー。2023年10月にファーストチームデビューを飾ると、そのままレギュラー格となり、2024年6月にはドイツ代表でもデビューした。 さらに 2024.12.25 23:38 Wed
クロアチアサッカー連盟(HNS)は28日、クロアチア代表のレジェンドでもありGKとして活躍したトンチ・ガブリッチ氏の急逝を発表した。63歳だった。 旧ユーゴスラビアの1つでもあるクロアチアは、1990年にクロアチア代表として活動をスタート。イタリア・ワールドカップ(W杯)直後に発足し、1990年10月17日にアメ 2024.10.30 10:55 Wed

ウェールズの人気記事ランキング

1

ガンターがウェールズ代表引退を発表、15年間で109試合出場「大きな感謝を言わなければならない」

ウィンブルドンでプレーするDFクリス・ガンター(33)がウェールズ代表からの引退を発表した。ウェールズサッカー協会(FAW)が発表した。 カーディフやトッテナム、ノッティンガム・フォレスト、レディング、チャールトンでプレーしたガンターは、今シーズンからEFLリーグ2(イングランド4部)のウィンブルドンでプレーしている。 プレミアリーグでのプレー経験もありながら、チャンピオンシップ(イングランド2部)をメインにプレー。429試合に出場し5ゴール23アシストを記録していた。 そのガンターは、ウェールズ代表としては2007年5月26日に行われたニュージーランド代表戦でデビュー。ユーロ2016、2020に出場すると、2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)のメンバーにも入ったが、プレー機会はなかった。 2017年にはFAWの年間最優秀選手にも選ばれたことがあり、右サイドバックとして支え続けてきたガンターは、109試合をウェールズ代表として戦った。 ガンターはジョン・トシャック監督、ギャリー・スピード監督、クリス・コールマン監督、ライアン・ギグス監督、そしてロブ・ペイジ監督の下でプレー。ファンからも絶大な人気を誇り、誰よりもファンとチームを結んだ架け橋として活躍していた。 ガンターは代表引退に際してコメントしている。 「僕は15年間、僕たちの偉大な国を代表する特権に恵まれており、僕のキャリアと人生の中で最高の時期をいくつか与えてくれた」 「僕がプレーしたすべての監督、そして様々な方法で僕を助けてくれたスタッフにとても感謝しており、大きな感謝を言わなければならない」 「チームメイトだけでなく、友人との時間を共有できることはさらに特別だといつも言ってきた。一生のうちの本当の仲間である人たちと、ドレッシングルームを共有できてとても幸運だった」 「ウェールズで育った幼い子供の夢は、常にプレーし、その赤いシャツを着ることだった。僕でさえ夢にも思わなかったのは、僕や家族に良い思い出や経験を与えてくれることだった」 「これはファンによって可能になった。ハッキリと表現できる言葉を見つけるのは難しいけど、僕はどれだけ助けられたかを何度も伝えようとしてきた。だから、最大の感謝を伝えます。また会いましょう」 <span class="paragraph-title">【動画】15年間ウェールズ代表として戦ったガンターの思い出</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="xz1O8q0KpbE";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.03.09 23:15 Thu
2

ユーロでウェールズを4強に導いたコールマン監督が辞任 サンダーランド指揮官に就任へ

▽ウェールズサッカー協会は17日、クリス・コールマン代表監督(47)が辞任したことを発表した。 ▽コールマン監督は2012年1月にウェールズ代表指揮官に就任。ユーロ2016ではウェールズをベスト4に導く手腕を発揮した。しかし、2018ロシア・ワールドカップ欧州予選ではセルビアとアイルランドの後塵を拝してグループ3位でフィニッシュ。出場権獲得を逃していた。 ▽ウェールズサッカー協会の最高責任者を務めるジョナサン・フォード氏は、「クリス・コールマンが率いる時が終了し、とても残念に思う。我々は、彼がウェールズの監督として6年間やってきた仕事に対して永遠に感謝する」とコメントを残した。 ▽なお、イギリス『スカイ・スポーツ』によれば、コールマン監督はチャンピオンシップに所属するサンダーランドの指揮官に就任することで合意しているとのことだ。 2017.11.18 09:58 Sat
3

東京五輪でのイギリス代表復活に難色示すコールマン「混合チームなど作る必要はない」

▽リオ五輪が閉幕し、次の東京五輪に向けてイギリス代表チーム復活が囁かれる中、ウェールズ代表を率いるクリス・コールマン監督はこの動きに否定的な意見を述べている。イギリス『スカイ・スポーツ』が報じた。 ▽五輪では各オリンピック委員会単位での出場しか認めていない。一方でイギリスはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つが独自にサッカー協会を持っているため、五輪に出場することはできない。 ▽しかし2012年に行われたロンドン五輪ではイギリス代表として出場を果たしている。リオ五輪に向けても同様にイギリス代表として出場しようとイングランドサッカー協会(FA)は提案していたが、ほかの3協会が反対して破談となった。 ▽しかし、イギリスメディアによると、FAは2020年に行われる東京五輪で再びイギリス代表を復活させたい意向を示しており、今後は残りの協会を説得していくと報じられている。 ▽この報道に、コールマン監督は「なんのために合同チームを作る必要があるのか。そもそも五輪に出場するためには、今よりもさらに多くの試合に出場しなければいけない」とコメント。さらに次のように続けた。 「選手たちはアイデンティティを持っている。そして自分たちが着るユニフォームに誇りを持っている。自分の国のエンブレム、ユニフォームに忠誠を誓った選手のプレーを見たいものだ。だからこそ混合チームなど作る必要はない」 2016.08.25 10:48 Thu
4

ウェールズ代表、W杯出場逃すもコールマンの手腕を評価し契約延長か!?

▽ウェールズサッカー協会(FAW)が、クリス・コールマン監督(47)との契約延長を考えているようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が報じた。 ▽2012年からウェールズ代表を率いるコールマン監督は、昨年行われたユーロ2016に初出場を果たしてベスト4まで導いた。その活躍から60年ぶりとなるワールドカップ(W杯)出場に期待が高まっていたが、ロシアW杯欧州予選グループD最終節でアイルランドに敗れてロシア行きの切符を逃している。 ▽アイルランド戦後、自身の去就についての質問を受けたコールマン監督は「それについては考えられない。一度落ち着くまで時間を設けて、そこから考えよう」と明言は避けていた。 ▽『スカイ・スポーツ』によると、アイルランド戦後にMFガレス・ベイルを中心としたウェールズ代表の主力選手たちがコールマン監督と会談。チームに残るように説得したという。さらにFAWのジョナサン・フォードCEO(最高経営責任者)は、ユーロ2020での活躍を期待してコールマン監督との契約を延長する考えを持っているという。 2017.10.20 08:40 Fri
5

ウェールズ指揮官のギグス「リバプールの戦術から取り入れている」

ウェールズ代表を率いるライアン・ギグス監督が、リバプールの戦術スタイルを参考にしていることを明かした。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。 マンチェスター・ユナイテッドで歴代最多出場数を誇るギグス監督は、2014年の現役引退後、同クラブでのアシスタントを経て、2018年1月から母国ウェールズの代表監督に就任。現在は来夏に延期となったユーロ2020に向けてチーム強化を図っている。 ギグス監督の指導者としての指針となっているのは、現役時代に師事したアレックス・ファーガソン監督や、アシスタントを務めたルイス・ファン・ハール監督だが、ユナイテッドのライバルであるマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督やリバプールのユルゲン・クロップ監督の手腕を高く評価し、参考にしているという。 「新型コロナウイルスの影響で複雑なシーズンとなっているが、私が注目しているのはリバプールがファンタスティックなチームでユルゲン・クロップという偉大な監督が率いていることだ。ユナイテッドのファンとして言うのは気が引けるが、今シーズンのリバプールは魅力的だ」 「もちろん、彼らはこのまま進んでいくだろうし、どんな形であれ、リーグ優勝を果たすだろう。昨シーズンはマンチェスター・シティに迫り、この2年間、素晴らしいシーズンを過ごしている。彼らは偉大なチームだ」 「リバプールの戦術から私が取り入れてきたものがある。現在はそれをウェールズ代表で取り入れているところだ」 「願わくば、ユナイテッドがその差を埋めて、彼らに追いついて欲しいね。しかし、称賛すべきチームは称賛しなければならない。リバプールは今シーズンも素晴らしいよ」 2020.05.29 20:51 Fri

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly