試合終了間際のグリーズマン弾で連勝のフランスが決勝T進出一番乗り!《ユーロ2016》

2016.06.16 06:19 Thu
Getty Images
▽ユーロ2016グループA第2節のフランス代表vsアルバニア代表が15日にベロドロームで行われ、フランスが2-0で勝利した。
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▽緊張感漂う中で行われたルーマニア代表との開幕戦を試合終了間際にパイエの劇的ゴールでモノにしたフランスは、決勝トーナメント進出を懸けて熱狂的サポーターの集まるマルセイユの地でアルバニアを迎え撃った。ユーロ予選時に行われた親善試合で1敗1分けと苦手意識の残るアルバニア戦に向けてデシャン監督は、10日に行われたルーマニア戦から先発2人を変更。エース格のポグバとグリーズマンを温存し、コマンとマルシャルの若手2選手を抜擢。また、最前線のジルーの下にパイエを置く[4-2-3-1]にシステム変更した。▽一方、主将カナの退場が響いてスイス代表との初戦を0-1で落としたアルバニアは、ホスト国と対峙した第2戦で最低でも勝ち点1が求められるところ。相手より準備期間が1日少ないこの一戦に向けては、先発3人を変更。出場停止のカナに代わって、アイエティが起用されたほか、リラとメムシャイが初先発を飾った。
▽地の利と地力の差を生かしてフランスが押し込む展開が予想されたものの、アルバニアの健闘で立ち上がりから拮抗した展開が続く。ボールを保持するフランスは相手陣内でのプレーを増やしていくが、良い距離感に加え、個々が集中したプレーを続ける相手の守備をなかなか崩せない。そうなると、個の打開力に優れるコマンとマルシャルの両翼のドリブル突破に期待がかかるところだが、連動したアルバニアの守備に封じ込まれる場面が目立った。

▽一方、守備からリズムを作ったアルバニアは、不用意なボールロストを避けながらカウンターに転じていくが、ボールを奪う位置が低く、個人で長い距離を運べる選手もいないため、こちらも決定的場面を作れない。24分には右サイドを持ち上がったヒサイから際どいクロスが入るも、GKロリスに対応される。
▽前半半ばから終盤にかけても互いにシュートシーンが少ないクローズな試合展開が続く。互いにセットプレーからチャンスを演出したいところだが、ジルーのヘディングシュートやメムシャイのシュートはいずれも枠を捉えず。前半は枠内シュートなしで終了した。

▽迎えた後半、マルシャルを下げてポグバをハーフタイム明けに投入したフランスは、この交代でポグバとカンテ、マテュイディが中盤で3センターを組み、トップ下のパイエが左ウイングに移る[4-3-3]の布陣に変更。勢いを持って後半に入ると、開始直後にジルーの左クロスからコマンが際どいヘディングシュートを放つなど、躍動感のある仕掛けを見せた。さらに54分には左サイドのパイエが右足アウトにかけた絶妙なクロスを供給すると、これをファーサイドに走り込んだポグバがハーフボレーで合わすが、わずかに枠の上に外れた。

▽一方、押し込まれる時間が続くアルバニアも前がかりな相手に対して反撃を試みる。52分には右サイド深くでヒサイの入れたクロスがゴール前のDFサーニャに当たって、あわやオウンゴールというシーンを作るが、ボールは右ポストを叩いた。

▽時間の経過とともにアルバニアを完全に押し込んだフランスは、一気呵成に攻め立てる。67分と69分にはコマンとエブラの絶妙な左クロスをゴール前でフリーのジルーが頭で合わすが、シュートが左ポストを叩くなど、この絶好機を決め切れない。その後、コマンとジルーを下げてグリーズマンとジニャックをピッチに送り込んだフランスは、勝利を目指して猛攻を続けて行くが、粘るアルバニアをあと一歩のところで崩しきれない。

▽それでも、諦めずに攻め続けるフランスは初戦のルーマニア戦と同様に劇的な形からゴールをこじ開ける。90分、セットプレーの流れから右サイドでボールを受けたラミがクロスを上げると、これをゴール前でフリーのグリーズマンが頭でゴール左隅に流し込んだ。

▽土壇場で先制に成功したフランスは、後半ラストプレーでポグバのロングフィードに抜け出したジニャックがボックス付近で潰れてこぼれたボールをパイエがそのままボックス内に持ち込み、ゴール右隅に絶妙なコントロールシュートを突き刺し、試合はこのままタイムアップ。ルーマニア戦に続く試合終了間際の劇的ゴールで競り勝ったフランスが、2連勝で決勝トーナメント進出一番乗りを決めた。

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