初出場対決はベイルの直接FK弾などでウェールズに軍配《ユーロ2016》

2016.06.12 03:10 Sun
Getty Images
▽ユーロ2016グループB第1節のウェールズ代表vsスロバキア代表が11日、スタッド・ド・ボルドーで行われ、2-1でウェールズが勝利した。

▽ユーロ初出場で主要国際大会58年ぶりの出場を果たしたウェールズは、ベイルやラムジー、ジョー・アレンといった主力が先発に名を連ねた。そのウェールズは3バックを採用し、ベイルが2トップの一角に入った。

▽一方、ウェールズ同様にユーロ初出場を果たしたスロバキアもハムシクやクツカ、シュクルテルといった主力が先発となった。布陣はハムシクとクツカをインサイドMFに配す[4-3-2-1]を採用した。
▽互いに仕掛ける姿勢を見せる立ち上がりとなった中、スロバキアが3分に決定機を演出する。バイタルエリア右でドリブルを開始したハムシクが単騎突破を仕掛け、DFを次々に突破。ボックス中央へ侵入して左足でシュートに持ち込んだが、ゴールライン前に戻ったB・デイビスの決死のスライディングカバーに阻まれた。

▽その後も攻め合う攻防を続ける中、10分にウェールズが先制する。ゴール正面やや右の位置で得たFKをベイルが直接狙うと、縦回転の強烈なドライブシュートがGKの逆を突いてゴール左へ決まった。
▽エースの豪快弾で先制したウェールズはジョー・アレンやラムジーを軸にボールを保持。ボールを動かしながら試合をコントロールすると、20分にはラムジーがミドルシュートを浴びせたが、GKの正面を突いた。

▽前半半ばを過ぎてスロバキアがポゼッションを高めていくも、ウェールズ守備陣に阻まれて決定的なシュートに持ち込むことはできない。そして、前半終盤にかけて左サイドのバイスのドリブルで打開にかかったスロバキアだったが、やはりゴールはこじ開けられずに前半を終えた。

▽両チーム選手交代なく迎えた後半、ウェールズが圧力をかける中、55分にチャンスを生み出したのはスロバキア。縦パスに抜け出したマクがGKと一対一となったが、シュートは枠の上に外してしまった。

▽57分にベイルがヘディングで枠内シュートを浴びせたウェールズに対し、スロバキアは60分に2枚代えを敢行。ジュリシュとホロソフスキに代えてネメツとドゥダを投入した。すると62分、代わって入ったドゥダが大仕事をやってのける。ボックス右へ進入したマクの折り返しをボックス中央で受けたドゥダが左足でゴール右へ決めた。

▽攻勢に出るスロバキアは65分にハムシクがミドルシュートでGKを強襲すれば、68分にはマクもミドルシュートでゴールに迫った。

▽一方、73分にラムジーのヘディングシュートで反撃に転じたウェールズは、81分に勝ち越す。決めたのは10分前に投入されていた途中出場のカヌ。バイタルエリア中央でラムジーが仕掛けると、そのルーズボールをボックス中央のカヌが左足ダイレクトでゴール右へ流し込んだ。

▽再びリードを許したスロバキアは86分、ネメツのヘディングシュートが左ポストを直撃し、同点とすることはできない。そして、逃げ切ったウェールズがスロバキアとのユーロ初出場対決を制し、初戦を白星で飾っている。

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