【プレビュー】2年ぶりのCL決勝マドリッド・ダービー《R・マドリーvsアトレティコ》

2016.05.28 06:30 Sat
Getty Images
▽チャンピオンズリーグ(CL)決勝、レアル・マドリーvsアトレティコ・マドリーが日本時間28日27:45にミラノのサン・シーロでキックオフされる。2年ぶり2度目の欧州最強を決める大一番でのマドリッド・ダービーだ。



▽準決勝でマンチェスター・シティを2戦合計スコア1-0以上の内容で磐石の決勝進出を果たしたレアル・マドリー。クラブのレジェンドであるジダン氏の監督就任で浮上したチームは、2年前のリベンジに燃えるアトレティコを返り討ちとし、11度目の欧州制覇を成し遂げて有終の美を狙う。
▽一方、準々決勝でバルセロナを、準決勝でバイエルンとの激闘の末に2戦合計スコア2-2となりながらも、アウェイゴール差で決勝に進出したアトレティコ。優勝候補筆頭の2チームを撃破してファイナルに辿り着いたチームは、2年前の決勝で後半終了間際の同点弾によって延長戦に持ち込まれた末に敗れたレアル・マドリーに借りを返すことで、悲願の初優勝を目指す。今季はリーガで2度対戦し、アトレティコが1勝1分けと勝ち越している。

◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
▽レアル・マドリー予想スタメン
GK:ケイロル・ナバス
DF:カルバハル、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ
MF:モドリッチ、カゼミロ、クロース
FW:ベイル、ベンゼマ、C・ロナウド
出場停止者:なし
負傷者:DFヴァラン(太もも)、DFアルベロア(ヒザ)
▽出場停止者はいないが、負傷でヴァランとアルベロアが欠場する。ただ、レギュラー陣に欠場者はおらず、ベストメンバーを送り込める状態だ。
◆アトレティコ・マドリー◆
【4-4-2】
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン
GK:オブラク
DF:フアンフラン、ホセ・ヒメネス、ゴディン、フィリペ・ルイス
MF:サウール・ニゲス、ガビ、アウグスト・フェルナンデス、コケ
FW:グリーズマン、トーレス
出場停止者:なし
負傷者:なし
▽アトレティコは出場停止者、負傷者共にいない。レアル・マドリー同様にベストメンバーを送り込める状態だ。攻撃的に行くならアウグスト・フェルナンデスではなく、カラスコを左サイドで起用し、中央にコケを配す布陣となるだろう。

★タクティカル・プレビュー
▽試合展開は近年、両チームが繰り広げてきた試合と同様の構図となること必至だ。アトレティコが組織的な守備を自陣に形成し、その守備網をいかにレアル・マドリーが攻略するかという攻防が大半の時間帯で繰り広げられることになる。

◆鉄壁の守備をいかに崩すか~レアル・マドリー~
▽世界最高の守備力を持つアトレティコを攻略するという難題をクリアしなければならないレアル・マドリーだが、ベストメンバーを組める点は追い風だ。2月に行われた直近の対戦では0-1と敗れたが、その際にはベイルが欠場し、ベンゼマは前半のみの出場となった。彼ら2人が万全のコンディションであれば、C・ロナウドを含めた“BBCトリオ”がアトレティコ守備陣を打開できる可能性は高まる。

▽相手が守備組織を整えている状態ではC・ロナウドとベイルという世界最高のアタッカーをもってしても打開は難しいだろうが、アトレティコがゴールを狙うべく前がかった際には爆発的なスピードを生かして一瞬の隙を突くことができる。敢えてアトレティコをおびき寄せ、ショートカウンターを狙う展開に持ち込めれば、レアル・マドリーのペースとなるだろう。

▽また、ベンゼマは相手DFに密着マークされてもボールを収められるだけのフィジカルと技術を擁す。その彼にクサビのパスを入れられるかだが、そこでキーマンとなるのが、配球役のモドリッチとクロースだ。彼らが危険察知能力と守備力に長けたガビとA・フェルナンデスの両ピボーテがバイタルエリアを消しにかかる中、どれだけクサビのパスをベンゼマに打ち込めるか。スアレスやレヴァンドフスキを試合から締め出したアトレティコ守備陣を攻略するにはベンゼマが最前線で起点となることが求められる。

▽さらに、バイエルン戦で明らかだったようにアトレティコはサイドの守備も非常に強固だ。サイドハーフのコケとサウール・ニゲスがしっかりとバックラインまで戻ることで、一対一の局面を作らせていない。C・ロナウドとベイルであっても数的不利の状況では打開が難しいため、攻撃力に優れる両サイドバックのマルセロとカルバハルがオーバーラップを仕掛けることで数的優位を生み出し、彼らをサポートしたい。

◆焦れるのを待てるか~アトレティコ・マドリー~
▽一方、バルセロナ、バイエルンと世界最高の攻撃力を誇る2チームを、世界最高の守備力で葬ったアトレティコとしては、決勝でもその守備力を武器にレアル・マドリーを封じ込めることに専念すれば良い。基本的には自陣に構えてフラットな[4-4-2]の3ラインを形成してスペースを消し、絶えずボールホルダーにプレッシャーをかけ続けることで、レアル・マドリーから自由を奪いたい。

▽スライドの動きによって体力の消耗が最も激しい中盤では、長期離脱から復帰したチアゴや、心境著しいトーマスらを送り出してプレスの強度を保ちたい。唯一の懸念はあと一歩のところで優勝を逃した気負いの面だ。この点さえ顔を覗かさなければ、焦れるレアル・マドリーをいなしつつ流れを引き寄せることができるはずだ。

▽攻撃面でのポイントは相手両サイドバックの背後をいかに突けるか。おそらく前に出るであろうレアル・マドリーは両サイドバックを押し上げてゴールをこじ開けにかかるはずだ。そのスペースに2トップのトーレスとグリーズマンが走り込み、レアル・マドリーのセンターバックをサイドに釣り出せるか。そして、空いた中央のスペースにコケとサウール・ニゲスがダイアゴナルランで侵入することでゴールを狙いたい。中盤同様に多大な運動量を求められるトップでは、コレアやカラスコを途中から送り出し、レアル・マドリーにプレッシャーを与え続けることが求められる。

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