【プレビュー】最強の盾と矛が激突、1974年決勝以来の対戦《アトレティコ・マドリーvsバイエルン》
2016.04.27 06:30 Wed
▽チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、アトレティコ・マドリーvsバイエルンが27日27:45にビセンテ・カルデロンでキックオフされる。
▽準々決勝で優勝候補筆頭の前回王者バルセロナを2戦合計スコア3-2で逆転突破したアトレティコは、今大会10試合5失点と最強の守備力を持つ。そしてリーガではバルセロナと同勝ち点で並び、優勝争いを演じている。直近のマラガ戦では途中出場のコレア弾で1-0と競り勝ち、公式戦5連勝として好調を維持している。
▽一方、ベンフィカの反撃に遭いながらも2戦合計スコア3-2で退けたバイエルンは、5シーズン連続のベスト4進出を果たした。そのバイエルンは今大会ここまでの10試合で28ゴールを挙げ、最強の攻撃力を持つ。直近のヘルタ・ベルリン戦を2-0と快勝し、国内リーグ4連覇に王手をかけている。
▽両チームの対戦は1974年のチャンピオンズカップ決勝以来で、その際は1-1で再試合となった末に4-0でバイエルンが勝利し、優勝を果たしている。バイエルンはグアルディオラ体制の過去2シーズン、レアル・マドリーとバルセロナにそれぞれ敗れており、スペイン勢の前に決勝進出を阻まれている。
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン
GK:オブラク
DF:フアンフラン、ホセ・ヒメネス、リュカ、フィリペ・ルイス
MF:コケ、ガビ、アウグスト・フェルナンデス、サウール・ニゲス
FW:グリーズマン、トーレス
出場停止者:なし
負傷者:DFゴディン(ハムストリング)、MFチアゴ(脛)、MFカラスコ(足首)
▽バイエルン予想スタメン
GK:ノイアー
DF:ラーム、ハビ・マルティネス、アラバ、ベルナト
MF:ドグラス・コスタ、ミュラー、シャビ・アロンソ、ビダル、リベリ
FW:レヴァンドフスキ
負傷者: DFバトシュトゥバー(足首)、MFロッベン(内転筋)
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。長期離脱していたJ・ボアテングは遠征メンバーに帯同しているが、5カ月戦列を離れていたことから先発の可能性は低いだろう。ハビ・マルティネスの所にキミッヒが入る可能性があり、中盤ではチアゴの起用も考えられる。
★タクティカル・プレビュー
◆明確な構図
▽アトレティコのホームではあるものの、基本的にはバイエルンがポゼッションして仕掛け、アトレティコがカウンターを狙う攻防が大半の試合展開となるだろう。
◆バルセロナ戦を踏襲~アトレティコ・マドリー~
▽アトレティコとしてはバルセロナ戦の戦術を踏襲する形がベストだ。[4-5]、もしくは[4-4]の守備ブロックを築いてリトリートしつつ、好調トーレスとグリーズマンをスペースに走らせる戦いを軸にバイエルンを揺さぶりたい。ハイプレスをかけてショートカウンターを狙う時間帯は、バルセロナ戦同様に観衆の声援を背に最も勢いを得られる立ち上がりがベストだろう。この時間帯にゴールを奪えればアトレティコとしてはゲームプランを、より組み立て易くなる。
▽守備をしっかりと固めたい中、ゴディン不在で多少の心配はあるが、ガビとアウグスト・フェルナンデスの両ピボーテの存在は何より心強い。共に球際に強く、ポジショニングが正確なことから、バイタルエリアを安易に使われることやクサビのパスを入れられる危険性を除外することができる。彼らの存在によってミュラーやビダルらフリーランでゴール前に侵入し、決定的な仕事のできる選手たちによって晒される危険の頻度を軽減でき、強固な守備網を構築することにつながる。
▽攻撃面に関しては至ってシンプルな策で良い。ロングボールをスペースに放り込んでトーレスとグリーズマンを走らせれば、幾つか決定機を生めるはずだ。とりわけトーレスは長期のスランプから脱し、絶頂期の状態に戻りつつあるため、スピードで上回れそうなハビ・マルティネス(キミッヒ)のサイドを突く形でフィニッシュに持ち込みたい。彼らが疲労した際にはコレアやビエットを投入して、ドリブルを使った仕掛けを増やせば良いだろう。また、セットプレーでもゴールに近づけそうだ。正確なキックを誇るコケとガビから、ホセ・ヒメネスやサウール・ニゲスに合わせる形でゴールを陥れたい。
◆リスク管理~バイエルン~
▽一方、ボールを保持できそうなバイエルンとしてはカウンターを受けるリスクを避けるためにも、ビルドアップ時の軽率なボールロストや攻め急ぎをなくしたい。とりわけ、やや集中を欠くプレーが散見されるここ最近のシャビ・アロンソには、堅実なプレーを期待したいところ。彼から正確な配球がなされれば、アトレティコのプレスを無効化でき、バイエルンに流れが傾く要因となる。また、被カウンターを避けるためにも無謀な中央突破は避けたい。そこでボールを奪われれば一転してピンチになるため、バイエルンとしてはサイドから攻撃を仕掛け、カウンターを受けるリスクを極力避けつつ試合を運ぶのがベターだ。
▽アウェイゴールを持ち帰ってアドバンテージを得たいバイエルンとしては、十八番のサイド攻撃がいかに堅守アトレティコに通用するかが鍵となる。一対一に絶対の強さを持つフアンフランとフィリペ・ルイスを相手にドグラス・コスタとリベリがどれだけ突破の形を作れるか。そこを打開できないようであれば、無謀な中央突破が増える危険性があり、失点のリスクが増すことになる。サイドに蓋をされた場合に続く策としてはミドルレンジからのシュートだ。直近のヘルタ・ベルリン戦でもビダルとドグラス・コスタがミドルシュートを叩き込んでおり、彼らのレンジの広いシュート力が堅守アトレティコをこじ開ける鍵となるかもしれない。
▽守備面に関してはディフェンスライン背後へのケアと攻守の切り替えが何より大事となる。ハイラインを保って全体をコンパクトにしつつ、常に相手陣内でプレーすることを求めるグアルディオラ監督の戦術において、相手にスペースを明け渡すことは致し方ないこと。リベロの役割を果たすGKノイアーは当然ながら、もう一人キーマンとなるのが、今季からセンターバックにコンバートされているアラバだ。走力に長けた本職左サイドバックのオーストリア代表DFがこの大一番でも広大なスペースをケアできるかがポイントとなる。チーム全体としてはアトレティコに引けを取らない攻守の切り替えを行うことで、被カウンターのリスクを避けたい。
▽準々決勝で優勝候補筆頭の前回王者バルセロナを2戦合計スコア3-2で逆転突破したアトレティコは、今大会10試合5失点と最強の守備力を持つ。そしてリーガではバルセロナと同勝ち点で並び、優勝争いを演じている。直近のマラガ戦では途中出場のコレア弾で1-0と競り勝ち、公式戦5連勝として好調を維持している。
▽一方、ベンフィカの反撃に遭いながらも2戦合計スコア3-2で退けたバイエルンは、5シーズン連続のベスト4進出を果たした。そのバイエルンは今大会ここまでの10試合で28ゴールを挙げ、最強の攻撃力を持つ。直近のヘルタ・ベルリン戦を2-0と快勝し、国内リーグ4連覇に王手をかけている。
◆アトレティコ・マドリー◆
【4-4-2】
【4-4-2】

GK:オブラク
DF:フアンフラン、ホセ・ヒメネス、リュカ、フィリペ・ルイス
MF:コケ、ガビ、アウグスト・フェルナンデス、サウール・ニゲス
FW:グリーズマン、トーレス
出場停止者:なし
負傷者:DFゴディン(ハムストリング)、MFチアゴ(脛)、MFカラスコ(足首)
▽トーレスが出場停止から復帰する。負傷者に関しては守備の要ゴディンがハムストリングを痛めて離脱しており、リュカが代役として出場する。また、マラガ戦で足首を痛めたカラスコが前日練習を欠席しており欠場の可能性がある。システムに関してはグリーズマンが中盤に下がり、[4-5-1]を時間帯によって採用する可能性がある。
◆バイエルン◆
【4-1-4-1】
【4-1-4-1】

GK:ノイアー
DF:ラーム、ハビ・マルティネス、アラバ、ベルナト
MF:ドグラス・コスタ、ミュラー、シャビ・アロンソ、ビダル、リベリ
FW:レヴァンドフスキ
負傷者: DFバトシュトゥバー(足首)、MFロッベン(内転筋)
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。長期離脱していたJ・ボアテングは遠征メンバーに帯同しているが、5カ月戦列を離れていたことから先発の可能性は低いだろう。ハビ・マルティネスの所にキミッヒが入る可能性があり、中盤ではチアゴの起用も考えられる。
★タクティカル・プレビュー
◆明確な構図
▽アトレティコのホームではあるものの、基本的にはバイエルンがポゼッションして仕掛け、アトレティコがカウンターを狙う攻防が大半の試合展開となるだろう。
◆バルセロナ戦を踏襲~アトレティコ・マドリー~
▽アトレティコとしてはバルセロナ戦の戦術を踏襲する形がベストだ。[4-5]、もしくは[4-4]の守備ブロックを築いてリトリートしつつ、好調トーレスとグリーズマンをスペースに走らせる戦いを軸にバイエルンを揺さぶりたい。ハイプレスをかけてショートカウンターを狙う時間帯は、バルセロナ戦同様に観衆の声援を背に最も勢いを得られる立ち上がりがベストだろう。この時間帯にゴールを奪えればアトレティコとしてはゲームプランを、より組み立て易くなる。
▽守備をしっかりと固めたい中、ゴディン不在で多少の心配はあるが、ガビとアウグスト・フェルナンデスの両ピボーテの存在は何より心強い。共に球際に強く、ポジショニングが正確なことから、バイタルエリアを安易に使われることやクサビのパスを入れられる危険性を除外することができる。彼らの存在によってミュラーやビダルらフリーランでゴール前に侵入し、決定的な仕事のできる選手たちによって晒される危険の頻度を軽減でき、強固な守備網を構築することにつながる。
▽攻撃面に関しては至ってシンプルな策で良い。ロングボールをスペースに放り込んでトーレスとグリーズマンを走らせれば、幾つか決定機を生めるはずだ。とりわけトーレスは長期のスランプから脱し、絶頂期の状態に戻りつつあるため、スピードで上回れそうなハビ・マルティネス(キミッヒ)のサイドを突く形でフィニッシュに持ち込みたい。彼らが疲労した際にはコレアやビエットを投入して、ドリブルを使った仕掛けを増やせば良いだろう。また、セットプレーでもゴールに近づけそうだ。正確なキックを誇るコケとガビから、ホセ・ヒメネスやサウール・ニゲスに合わせる形でゴールを陥れたい。
◆リスク管理~バイエルン~
▽一方、ボールを保持できそうなバイエルンとしてはカウンターを受けるリスクを避けるためにも、ビルドアップ時の軽率なボールロストや攻め急ぎをなくしたい。とりわけ、やや集中を欠くプレーが散見されるここ最近のシャビ・アロンソには、堅実なプレーを期待したいところ。彼から正確な配球がなされれば、アトレティコのプレスを無効化でき、バイエルンに流れが傾く要因となる。また、被カウンターを避けるためにも無謀な中央突破は避けたい。そこでボールを奪われれば一転してピンチになるため、バイエルンとしてはサイドから攻撃を仕掛け、カウンターを受けるリスクを極力避けつつ試合を運ぶのがベターだ。
▽アウェイゴールを持ち帰ってアドバンテージを得たいバイエルンとしては、十八番のサイド攻撃がいかに堅守アトレティコに通用するかが鍵となる。一対一に絶対の強さを持つフアンフランとフィリペ・ルイスを相手にドグラス・コスタとリベリがどれだけ突破の形を作れるか。そこを打開できないようであれば、無謀な中央突破が増える危険性があり、失点のリスクが増すことになる。サイドに蓋をされた場合に続く策としてはミドルレンジからのシュートだ。直近のヘルタ・ベルリン戦でもビダルとドグラス・コスタがミドルシュートを叩き込んでおり、彼らのレンジの広いシュート力が堅守アトレティコをこじ開ける鍵となるかもしれない。
▽守備面に関してはディフェンスライン背後へのケアと攻守の切り替えが何より大事となる。ハイラインを保って全体をコンパクトにしつつ、常に相手陣内でプレーすることを求めるグアルディオラ監督の戦術において、相手にスペースを明け渡すことは致し方ないこと。リベロの役割を果たすGKノイアーは当然ながら、もう一人キーマンとなるのが、今季からセンターバックにコンバートされているアラバだ。走力に長けた本職左サイドバックのオーストリア代表DFがこの大一番でも広大なスペースをケアできるかがポイントとなる。チーム全体としてはアトレティコに引けを取らない攻守の切り替えを行うことで、被カウンターのリスクを避けたい。
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