元ドイツ代表GKヒルデブラントが36歳で現役引退

2016.03.30 02:30 Wed
▽かつてシュツットガルトやバレンシア、シャルケなどで活躍した元ドイツ代表GKティモ・ヒルデブラント(36)が、29日に現役引退を発表した。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。

▽GK大国のドイツで一時代を築いたヒルデブラントだが、2015年夏にフランクフルトとの契約が終了して以降、フリーの状態が続いていた。そして、同選手は29日に現役を退くことを決断した。

「さよならを言うことは難しいことだよ。多くの人たちから受けてきたサポートは、僕を常に支えてくれた。自分がプロフットボーラーとして歩んできた17年間で関わってきた全てのファン、クラブ、仲間に感謝の言葉を述べたい」
「僕は今でもフットボールを愛している。だけど、今は歩みを止めるのに適切なときだと思っている。それとは別に、自分にとって健康は重要だから、今後は息子と共にボールを蹴り続けられればいいと思っているよ」

▽また、ヒルデブラントは2003-04シーズンに樹立したブンデスリーガ連続無失点記録(885分)に関しても言及している。
「この記録は優れたチームの成績の一部だと思っている。仮に、この記録を塗り替える選手が現れるとしたら、それはバイエルンとマヌエル・ノイアーだろうね」

▽さらに、ヒルデブラントは今後の展望について、古巣のシュツットガルトで指導者の役割を務めたいと語っている。

「今後に向けては、自分のルーツでもあるシュツットガルトで何かの役割につくことを想像しているよ。今でもクラブとは良く連絡を取っているんだ」

▽シュツットガルトの下部組織出身のヒルデブラントは、1999年にトップチームデビュー。2000-01シーズンに正GKのポジションを獲得すると、以降7シーズンに渡って同クラブの守護神として活躍。2006-07シーズンには、フェリックス・マガト監督の下でブンデスリーガ優勝を経験した。

▽その後、バレンシアやホッフェンハイム、スポルティングを経て2011-12シーズンからシャルケに完全移籍。加入2年目にはリーグ戦21試合に出場するも、2014年6月に退団。そして、2014年9月に加入したフランクフルトが自身最後のクラブとなった。

▽また、2004年にデビューしたドイツ代表では、通算7試合に出場。自国開催となった2006年のワールドカップでは、GKイェンス・レーマン、GKオリバー・カーンに次ぐ第3GKとして、3位入賞を果たしている。

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