“救世主”扱いをプレッシャーに感じない清武 最下位ハノーファーは「技術うんぬんではなく、まず戦う気持ちが必要」

2016.02.25 09:01 Thu
ハノーファーMF清武弘嗣が、24日に会見を行った。自身のコンディションや残留争いに懸ける意気込みなどを語っている。会見の模様を、ハノーファーの公式サイトが紹介した。ドイツ『キッカー』は「サムライのメンタルを示した清武」というタイトルで、会見の様子を伝えている。

清武は21日のアウクスブルク戦で復帰を果たした。現在の状態を問われると、「ちょっと疲れているだけです」と笑顔で返答している。

最下位に低迷するハノーファー。清武の復帰を救世主の登場と期待するファンは少なくない。だが、「プレッシャーに感じるつもりはない。自分は1試合1試合を楽しみながらやるつもり」と語った。

1月にMF山口蛍が加入した。清武は「蛍が入ることによって、相手を潰せるし、常に僕を見てくれている」と語り、C大阪でチームメートだった仲間との連係に自信をのぞかせている。

だが、チームは泥沼の8連敗中。2部とのプレーオフを戦う16位まで勝ち点6差という状況だ。清武は「正直、皆さんが言うように厳しい」と認めている。だが、「厳しいけど、応援してくれる人がいる以上、100%でやらなければいけない」。前節アウクスブルク戦で敗れた後、「サポーターに『何で戦わないんだ!』と言われた。技術うんぬんではなく、そこは見せる必要がある」と、熱を込めて話した。

「僕は信じているし、まだ可能性はあると思う」と、残留争いについて語る清武。これまでも降格の憂き目に遭ってきた彼は、自身の経験からチームに何が必要かと聞かれている。清武は「自分たちが後悔しないように戦うことだと思う。自分たちが何もアクションを起こさずに残念な結果に終わってしまうと、すごく後悔が残る」と語り、「今はやり切ること。1試合1試合、100%の力を出し切ることが、今のチームには必要」と述べた。

過去の苦い経験は自分にも生かすつもりだ。降格した場合の将来について問われると、「ここ3年くらいずっと思っているんですけど、先のことを考えると、目の前のことに集中できないタイプなので、今はあまり先のことを考えていないです」と清武。「サポーターも期待してくれているので、それに応えようという気持ちだけ」だと語った。

復帰戦でハノーファーの攻撃の中心があることを改めて印象づけた清武。奇跡が起こるとすれば、そこには“救世主”の存在があるはずだ。


提供:goal.com

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