10人のサンプに打ち勝ったナポリが5連勝で首位堅持!《セリエA》

▽ナポリは24日、敵地ルイジ・フェラリスで行われたセリエA第21節でサンプドリアと対戦し、4-2で勝利した。

▽リーグ戦4連勝でセリエA首位に立つナポリだが、直近に行われたインテルとのコッパ・イタリア準々決勝で0-2の敗戦を喫したうえ、同試合でインテルのマンチーニ監督と舌戦を繰り広げられたサッリ監督が人種差別発言によって処分を科されるなど、やや不穏な空気が漂う。この嫌な雰囲気を払拭したいチームは、リーグ2連敗中の14位サンプドリアとのアウェイゲームに臨んだ。

▽リーグ戦20ゴールで得点ランキングトップ独走のイグアインやインシーニェ、ハムシクら現状のベストメンバーでこの試合に臨んだナポリは、開始早々に相手のミスから先制点を奪う。9分、バレットの不用意なバックパスをかっさらったイグアインがボックス内でGKとの一対一を難なく制した。
▽イグアインのリーグ3試合連続ゴールで幸先良くリードを奪ったナポリは、18分にもボックス内でアルビオルがDFバレットに倒されてPK獲得。これをインシーニェがゴール左隅にきっちり決めた。

▽相手の自滅でリードを2点に広げたナポリは、その後もイグアインやインシーニェが鋭いカウンターから3点目に近づく。だが、最後の場面で決め切ることができない。すると、前半終了間際の45分、サンプドリアのカルボネイロにロングカウンターを許すと、最後はボックス中央でフリーのコレアにシュートを流し込まれ、1点差に縮められて前半を終えた。▽迎えた後半の立ち上がりは拮抗した展開となるが、サンプドリアのカッサーニが58分にこの試合2枚目の警告を受けて、退場処分となったことでここから試合が動く。60分、ボックス右で強さと巧さを兼ね備えたドリブルでDF3枚を抜き去ったハムシクが体勢を崩しながらもゴール右隅にシュートを流し込んだ。

▽再び2点差が付いたことでナポリの勝利が決定的と思われたが、ホームのサンプドリアも意地を見せる。今冬に加入した新戦力のリカルド・アルバレス、ドドをピッチに送り込んだサンプドリアは73分、リカルド・アルバレスの右CKをエデルが頭で合わせ、GKレイナの守るゴールをこじ開けた。

▽数的優位を手にしながらも1点差に追いつかれたナポリだったが、連勝中のチームはここで必要以上に慌てない。79分には途中出場のメルテンスがボックス左45度からゴール右隅に見事なシュートを突き刺し、試合を決定付ける4点目を奪った。イグアインの3試合連続弾などで10人のサンプドリアに打ち勝ったナポリが、5連勝で首位をがっちりとキープした。