山口はベンチ入りも出番なし 残留目指すハノーファー、悔しい逆転負け《ブンデスリーガ》

2016.01.24 02:34 Sun
23日に行われたブンデスリーガ第18節、ハノーファーvsダルムシュタットは、2-1でダルムシュタットが勝利を収めた。C大阪から移籍したハノーファーの日本代表MF山口蛍は、ベンチ入りしたものの出場機会がなく、同DF酒井宏樹は先発フル出場、同MF清武弘嗣は負傷でメンバー外だった。

今節からブンデスリーガは後半戦に突入。勝ち点14で降格圏内の17位に沈むハノーファーは、前半戦終了後にミヒャエル・フロンツェック監督が辞任し、かつてブレーメンなどを率いたトーマス・シャーフが新監督に就任した。さらに新戦力として山口の他にも、元ポルトガル代表FWウーゴ・アルメイダ、ハンガリー代表FWサライなどを補強し、H・アルメイダとサライはさっそく先発で起用された。

勝ち点18で13位のダルムシュタットに対し、ホームで勝利が欲しいハノーファーは、開始45秒でH・アルメイダ、5分にはサライが際どいシュートを放つなど、新戦力を軸に押し気味に進めると、勢いのままに10分に先制点を奪う。やはり開始直後から積極的な攻め上がりを見せていた酒井が、タイミング良く敵陣深くまで走り込んでパスを受け、センタリング。サライの右足ボレーは空振りとなったが、サライの左足に当たったこぼれ球がH・アルメイダの下に転がり、左足ボレーで蹴り込んでネットを揺らした。

幸先良くリードを奪ったハノーファーは、その後も新戦力が躍動する。25分にはH・アルメイダの左からのセンタリングを、ファーサイドでサライがヘッドで合わせたが、これはダルムシュタットGKマテニアの好セーブに遭った。一方、これを機に攻撃がリズムを取り戻したダルムシュタットは、徐々に敵陣まで攻め込む回数を増やすと、31分に追い付く。ヘラーの右からのセンタリングを、酒井に競り勝ったローゼンタルがヘッドで落とし、ヴァグナーが中央の混戦から左足で流し込んで同点とした。

さらにダルムシュタットは44分、ゴール前に送ったFKを、飛び出したハノーファーGKツィーラーがパンチングで逃れたこぼれ球が、ゴール正面のニーマイアーに渡る。すぐさま約20メートルの距離から無人のゴールを狙ったが、惜しくも右ポストに当たって決まらなかった。

1-1で迎えた後半も、ダルムシュタットが勢いを持続する。開始30秒、ローゼンタルの右からのセンタリングをラウシュが左足で合わせた決定機はGKツィーラーに防がれたが、さらに攻め込むと47分、ラウシュの左からのセンタリングを、ローゼンタルがニアサイドに飛び込んでダイビングヘッド。これは右ポストに当たったものの。こぼれ球に反応したヴァグナーが押し込み、この日2点目を奪った。

ダルムシュタットの勢いは止まらず、53分にはヴァグナーのポストプレーからローゼンタルが右足で狙ったが、これはGKツィーラーが好セーブで防いだ。55分にはハノーファーもチャンスを作り、左からのセンタリングをファーサイドのサライがヘッドで合わせたが、枠を捉え切れずに上に外れる。

追い付きたいハノーファーは、63分にサネが強烈なミドルシュートを放ったが、GKマテニアに防がれた。69分にはカウンターから右サイドを崩したものの、H・アルメイダがシュートを打てるタイミングでパスを選択してしまう。ダルムシュタットも85分、カウンターから抜け出したヘラーが狙ったが、勝負を決める3点目を奪えない。

その後もハノーファーは懸命の反撃を見せたものの、ダルムシュタットが守り切って逃げ切り、2-1で勝利。ブンデスリーガ残留を目指すハノーファーにとっては、ホームでの悔しい逆転負けとなった。


提供:goal.com

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