インシーニェ1G1Aのナポリがトリノに競り勝つ《セリエA》

▽ナポリは6日、セリエA第18節でトリノを本拠地サン・パオロに迎え、2-1で勝利した。

▽2015年最終戦の前節アタランタ戦をイグアインのドッピエッタで3-1と勝利したナポリは、出場停止のジョルジーニョが欠場となり、ヴァルディフィオーリを中盤アンカーの位置に起用した。

▽開始1分過ぎにイグアインが枠内シュートを浴びせたナポリが立ち上がりから仕掛けていくと、7分に決定機を演出する。ヒサイとのワンツーでボックス右に侵入したカジェホンがシュートに持ち込んだが、GKパデッリのセーブに阻まれた。その後も自陣に引くトリノを相手に攻勢に出るナポリは、11分にカジェホンのミドルシュートが枠を捉えたが、GKパデッリの好守に阻止される。
▽それでも16分、圧倒していたナポリが順当に先制する。カジェホンの落としたパスを、ボックス手前左のインシーニェがGKパデッリの頭上を越す巧みなドライブシュートでネットを揺らした。

▽失点を受けて前がかるトリノは25分にバセッリがミドルシュートでGKレイナを脅かすと、26分にはクアリアレッラの打点の高いヘディングシュートが枠を捉えたが、GKレイナの好守に阻まれる。しかし32分、ボックス右で仕掛けたブルーノ・ペレスがグラムにスライディングタックルで倒されたとしてPK獲得。このPKをクアリアレッラがGKレイナに読まれながらもネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。▽不運な同点弾を喫しながらもハーフタイムにかけてボールを保持したナポリは、39分にイグアインが決定的なシュートに持ち込むと、41分に勝ち越しに成功する。インシーニェのスルーパスをボックス左で引き出したハムシクが、意表を突いてGKパデッリの股間を射抜くシュートをゴールへ流し込んだ。

▽ナポリが2-1とリードして迎えた後半、3点目を奪いに行くべくトリノに圧力をかけていくと、61分にはインシーニェの直接FKがバーをかすめていく。その後も敵陣でボールを保持しながら試合をコントロールするナポリが主導権を渡さない。

▽後半半ばにかけて試合がこう着する中、ナポリはインシーニェに代えてメルテンスを、トリノはベロッティに代えてM・ロペスを投入し、攻撃に変化を付けていく。そして、トリノは76分、クリバリのボールロストを突いてM・ロペスがボックス右に侵入したが、シュートには持ち込めない。

▽この直後、両指揮官が退席処分となった一戦は87分、ナポリはメルテンスが決定的なシュートを浴びせるも、わずかに枠を捉えきれない。そして、5分の追加タイムを凌いだナポリが勝利し、インテル追走に成功している。