【会見】手倉森監督「是非、心配して欲しい」《AFC U-23選手権》
2015.12.18 17:25 Fri
▽U-22日本代表(来年4月からU-23)を率いる手倉森誠監督が18日、来年1月にカタールで開催される、リオ五輪の最終予選を兼ねたAFC U-23選手権(13日開幕)に向けた登録メンバー21名と、候補メンバー15名を発表した。最終的な登録メンバー23名は30日に発表される。
◆霜田正浩技術委員長(強化)
「いよいよ五輪最終予選が近づいてきました。前回のロンドン五輪からレギュレーションが変わり、ホーム&アウェイではなくセントラルでの一発開催になります。そのレギュレーションの変化に伴い、この年代の強化をどうするかを考えてきました」
「一番の強化は、この五輪代表に選ばれるような選手たちが所属クラブで試合に出れること。公式戦を経験することで精神的にも肉体的にも鍛えられた選手たちの中で競争して代表に選ばれて国際大会を戦うことが一番の強化になるということで、今年の上半期に関してはJリーグの日程と代表の活動をなるべくかぶらせないようにしてきました。そして、7月からの下半期は月1の代表チームの活動でチーム力の成熟を進めてきました」
◆手倉森誠監督(U-22日本代表)
「今の心境は、時間がなんぼあってもたりないという感覚。最終予選が思った以上に早くくるなという思いです。ここまで準備してきたのは最終予選のメンバーを絞り込むため。中東遠征では2試合とも0-0。負けずとも点が取れないと、色々な人から心配の声をいただいてます。是非、心配して欲しい。そして心配した先に応援してほしいなと。U-20W杯を逃した世代なので、彼らを世界の舞台に立たせたい。直前の中東遠征でも点を取れずに帰ってきました。チームに不安はないですが、この現実を見たときに彼らに火をつけられるのは、皆さん、国民しかいないので、ぜひ心配してもらって一緒に戦って欲しいなと思っています」
◆U-23日本代表登録メンバー
GK
櫛引政敏(清水)
杉本大地(京都)
中村航輔(福岡)
DF
・右サイドバック
松原健(新潟)
室屋成(明治大)
・左サイドバック
亀川諒史(福岡)
山中亮輔(柏)
・センターバック
植田直通(鹿島)
岩波拓也(神戸)
奈良竜樹(FC東京)
MF
・ボランチ
大島僚太(川崎F)
遠藤航(湘南)【C】
原川力(京都)
井手口陽介(G大阪)
・サイドハーフ・トップ下
矢島慎也(岡山)
中島翔哉(FC東京)
南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
FW
久保裕也(ヤングボーイズ/スイス)
浅野拓磨(広島)
鈴木武蔵(水戸)
オナイウ阿道(千葉)
手倉森:「今日のところ発表できるのは21人です。カタールから戻ってきて色々考えました。この先には石垣キャンプもある。カタールに参加したメンバーに加え、石垣にあらためて呼ぶメンバーで残りの2枠を決めたいと思います。石垣でも良いモチベーションでやってもらいたいということと、まだまだ悩みたいということ。実際、悩めるくらいの拮抗した力、競争があって、私自身に時間が必要だと思ってます。今日のところは21人でよろしくお願いいたします」
「石垣島キャンプの期間中には天皇杯があり、選ばれた選手もバックアッパーも天皇杯を戦わないといけない選手がいるので、天皇杯のないバックアッパーも交えた中で少し混合的なキャンプをします。そして、カタールに行っておらずに石垣島キャンプに参加するメンバー、そしてカタールに行って天皇杯も戦うメンバー。その中から最終的に2人を30日に発表したいと思ってます。石垣では、1カ月間、1月の6試合を戦い抜けるコンディション作りと戦術の刷り込み、最後のピース選びというところに力を注いでいきたいと思います」
――就任以来70人を超えるメンバーを見てきたと思うが、今回のメンバーを選ぶうえで重視した部分、悩んだ部分は?
手倉森:「全員攻撃全員守備を体現できるメンバーというところを強化しつつ探して、それを刷り込んできたつもり。あとは長い期間を戦い抜けるフィジカル。限られたメンバーの中で複数のポジションをこなせる選手という部分を見て選考してきました」
「難しかったのは、70人くらい呼んで刷り込んでいったとき、なびいてくれたので最後の50人に絞り込むのが大変だったし、23人に絞り込むことも実際にできていない。チームがやろうとしたことに可能性をもたらしてくれたので難しかったです。最後は絞り込まなければいけないが、代表を底上げできたのは良かった。その中で選ばれた選手には、より大きな責任感が芽生えるだろうし、未来の日本サッカー界を考えたときにも、多くの選手に意識づけできてよかったと思います
――海外組や天皇杯組が合流するタイミングは?
霜田「天皇杯組は26日(準々決勝)に敗退すれば27日に合流して、29日(準決勝)で負けたチームは1月2日から。久保は12月の1週目で試合が終わり休んでいるので、石垣島の最初から合流していいとクラブから許可を得ています。南野は今日か明日に帰国し、少し休ませて欲しいとのことなので1月2日から合流できればと思っています。
――久保と南野には(所属クラブから)最終予選の出場に制限はあるのか
霜田「1月の最終予選が終わるまで帯同していいとの許可を得ています。準決勝を勝てば出場権は得られるので、そのときはそのときに判断します」
――残り2枠は2列目が少ないので攻撃陣か? いつ頃から今回の構想を持っていたのか?
手倉森「パワーポイントを出すと、どこが足りないか一目瞭然でわかるから、パワーポイントはやめようかと思ったんだけど(笑) 中東遠征が無得点で終わり、攻撃の枚数、特徴を持った選手を入れるべきどうかを考えようと。センターバックが1枚足りないですけど、その分を前に重心をかけるのかは、もう少し考えていきたいところです」
「21人でとどめようと思ったのは、昨日まで悩んで絞り込めなくて霜田さんに電話して21人でいいですかと聞いて認められて決めました。残り2枠に対しての15人は大きな役割になってくる。色々なバリエーションとオプションを与えてくれる15人がいるのでもう少し脳みそにしわを寄せて考えたいと思います」
――セントラル方式で何を一番警戒しているか
手倉森「連戦なので、フィジカル、体力はしっかりともっていってあげないといけない。そこは注意しながら、メンバーの入れ替えもあるでしょうし、色々なことを考えて戦略を立てなければいけないなと。あとは心の体力。色々な重圧がかかってくる。対戦相手、国民の期待、そういったものに耐えるだけのメンタルを準備したい。自チームでストレスをかけ合わないことが大事。ピッチ外のマネジメント、食事だったりホテルでの過ごし方だったり、大会が始まれば対戦相手も同じホテルにいるので、もっていきかたやイメージを作っていかないといけない。ただ、オマーンも仁川(インチョン)のときもセントラル方式だったし、そこで対戦国とも対戦している、慣れたメンバーを選んでいるのでつもり。あとは私がパニックにならないことに気をつけるだけだと思う(笑)」
――対戦相手の特徴と警戒しているところ
手倉森「それぞれ特徴のあるチームが予選リーグにはいます。北朝鮮、タイは緊張性をもったサッカーをしてくるだろうし、日本に対する意識というところで、もの凄い力を発揮してくることを警戒しながら。中盤でのボールの奪い合いに対して、どちらが地上戦で上回れるか。出足の勝負になってくると思う。加えてサウジアラビアは、リーチと高さがある。3試合とも球離れを早くしてスピーディにできればいい。それを6試合にわたって維持できるような戦略、交代を考えて戦い抜けなければいけないと感じています」
――石垣島キャンプに参加する候補10名とその他のメンバーは?
◆バックアップメンバー
GK
牲川歩見(磐田)
DF
櫛引一紀(札幌)
高橋祐治(讃岐)
安在和樹(東京V)
三竿健斗(東京V)
中谷進之介(柏)
中山雄太(柏)
西野貴治(G大阪)
MF
豊川雄太(鹿島)
前田直輝(松本)
川辺駿(磐田)
関根貴大(浦和)
秋野央樹(柏)
FW
荒野拓馬(札幌)
金森健志(福岡)
鎌田大地(鳥栖)
手倉森「天皇杯組は、関根、鎌田、秋野、中谷、中山、西野です。GKはすでに3人なので、牲川はバックアッパーということです」
――浅野に期待すること、同選手の起用法について
手倉森「今年のJリーグでも途中出場であれだけ点をとっているのを見れば、スーパーサブとしての役割は身に付いていると思うので、チームの課題である得点力に関して彼にかかる期待は大きいと思ってます。また、動き出しの早さがチームの攻撃の早さにつながっていくと思うので、スピーディーな攻撃の牽引者として頑張ってもらいたい」
――海外組に期待すること。特に南野はぶっつけ本番となるが不安はないのか?
手倉森「久保と南野は日常から日本を代表して活動している選手なので。日本代表としての覚悟は備わっていると思う。南野はA代表にも参加している力のある選手なので、そういった経験をこのチームに落とし込んでもらいたい。メンタル的にも、ピッチ上のコンタクトやスピードでもチームを引っ張っていってもらいたいと思います」
――直前の石垣島キャンプで連係を深められない点に不安はないのか
手倉森「1月2日から集まれるので、新年に入って心機一転まとまれればいいなと思っていますし、何が起こるかは分からない。これまでの大会も何人も差し替えがあった。それに備えるためにも石垣島キャンプは大事。あとは、そのときそのときの仕事に集中するしかない。不安はしかたないので、限られた時間の中でやれることにトライしていくだけです」
――遠藤に対する評価、キャプテンとして期待すること
手倉森「この年代の年長者として。この年代の一番でのJリーグの実績と、これまでのアンダ―カテゴリーからのキャプテンシーは今につながっている。それをこれまでの活動を通して感じています。2度、アンダ―カテゴリーで悔しい思っているのかな? まだ世界には“わたっていない”遠藤航がね(笑)。まぁキャプテンの名前のようにリオにわたってくれれば。自然体でチームを引っ張ってくれるのも彼のキャプテンシー。色々なキャプテンシーがありますけど、色々な情報があるし、色々な情報を提供してくれる、そして決して力まないところが彼の良いところ。見習わなければいけないと思います(笑)」
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▽6大会連続の五輪出場を目指す日本は、サウジアラビア、北朝鮮、タイと同組のグループBに入っており、同グループの上位2チームが決勝トーナメントに進出。最終的に今大会の上位3カ国がリオ五輪の切符を手にする。手倉森監督は、「是非、心配して欲しい」と語り、得点力不足に喘ぐチームへの叱咤激励を求めた。▽メンバー発表会見に臨んだ手倉森監督と、霜田正浩技術委員長のコメントと質疑応答は以下のとおり。「いよいよ五輪最終予選が近づいてきました。前回のロンドン五輪からレギュレーションが変わり、ホーム&アウェイではなくセントラルでの一発開催になります。そのレギュレーションの変化に伴い、この年代の強化をどうするかを考えてきました」
「一番の強化は、この五輪代表に選ばれるような選手たちが所属クラブで試合に出れること。公式戦を経験することで精神的にも肉体的にも鍛えられた選手たちの中で競争して代表に選ばれて国際大会を戦うことが一番の強化になるということで、今年の上半期に関してはJリーグの日程と代表の活動をなるべくかぶらせないようにしてきました。そして、7月からの下半期は月1の代表チームの活動でチーム力の成熟を進めてきました」
「先日、中東遠征に行き、年末からは沖縄でキャンプをおこないます。厳しい戦いになりますが、監督が選んだ選手たちと共に戦ってまいります。必ず五輪の出場権を取りたいと思っておりますので、皆さんのご支援ご声援をよろしくお願いいたします」
◆手倉森誠監督(U-22日本代表)
「今の心境は、時間がなんぼあってもたりないという感覚。最終予選が思った以上に早くくるなという思いです。ここまで準備してきたのは最終予選のメンバーを絞り込むため。中東遠征では2試合とも0-0。負けずとも点が取れないと、色々な人から心配の声をいただいてます。是非、心配して欲しい。そして心配した先に応援してほしいなと。U-20W杯を逃した世代なので、彼らを世界の舞台に立たせたい。直前の中東遠征でも点を取れずに帰ってきました。チームに不安はないですが、この現実を見たときに彼らに火をつけられるのは、皆さん、国民しかいないので、ぜひ心配してもらって一緒に戦って欲しいなと思っています」
◆U-23日本代表登録メンバー
GK
櫛引政敏(清水)
杉本大地(京都)
中村航輔(福岡)
DF
・右サイドバック
松原健(新潟)
室屋成(明治大)
・左サイドバック
亀川諒史(福岡)
山中亮輔(柏)
・センターバック
植田直通(鹿島)
岩波拓也(神戸)
奈良竜樹(FC東京)
MF
・ボランチ
大島僚太(川崎F)
遠藤航(湘南)【C】
原川力(京都)
井手口陽介(G大阪)
・サイドハーフ・トップ下
矢島慎也(岡山)
中島翔哉(FC東京)
南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
FW
久保裕也(ヤングボーイズ/スイス)
浅野拓磨(広島)
鈴木武蔵(水戸)
オナイウ阿道(千葉)
手倉森:「今日のところ発表できるのは21人です。カタールから戻ってきて色々考えました。この先には石垣キャンプもある。カタールに参加したメンバーに加え、石垣にあらためて呼ぶメンバーで残りの2枠を決めたいと思います。石垣でも良いモチベーションでやってもらいたいということと、まだまだ悩みたいということ。実際、悩めるくらいの拮抗した力、競争があって、私自身に時間が必要だと思ってます。今日のところは21人でよろしくお願いいたします」
「石垣島キャンプの期間中には天皇杯があり、選ばれた選手もバックアッパーも天皇杯を戦わないといけない選手がいるので、天皇杯のないバックアッパーも交えた中で少し混合的なキャンプをします。そして、カタールに行っておらずに石垣島キャンプに参加するメンバー、そしてカタールに行って天皇杯も戦うメンバー。その中から最終的に2人を30日に発表したいと思ってます。石垣では、1カ月間、1月の6試合を戦い抜けるコンディション作りと戦術の刷り込み、最後のピース選びというところに力を注いでいきたいと思います」
――就任以来70人を超えるメンバーを見てきたと思うが、今回のメンバーを選ぶうえで重視した部分、悩んだ部分は?
手倉森:「全員攻撃全員守備を体現できるメンバーというところを強化しつつ探して、それを刷り込んできたつもり。あとは長い期間を戦い抜けるフィジカル。限られたメンバーの中で複数のポジションをこなせる選手という部分を見て選考してきました」
「難しかったのは、70人くらい呼んで刷り込んでいったとき、なびいてくれたので最後の50人に絞り込むのが大変だったし、23人に絞り込むことも実際にできていない。チームがやろうとしたことに可能性をもたらしてくれたので難しかったです。最後は絞り込まなければいけないが、代表を底上げできたのは良かった。その中で選ばれた選手には、より大きな責任感が芽生えるだろうし、未来の日本サッカー界を考えたときにも、多くの選手に意識づけできてよかったと思います
――海外組や天皇杯組が合流するタイミングは?
霜田「天皇杯組は26日(準々決勝)に敗退すれば27日に合流して、29日(準決勝)で負けたチームは1月2日から。久保は12月の1週目で試合が終わり休んでいるので、石垣島の最初から合流していいとクラブから許可を得ています。南野は今日か明日に帰国し、少し休ませて欲しいとのことなので1月2日から合流できればと思っています。
――久保と南野には(所属クラブから)最終予選の出場に制限はあるのか
霜田「1月の最終予選が終わるまで帯同していいとの許可を得ています。準決勝を勝てば出場権は得られるので、そのときはそのときに判断します」
――残り2枠は2列目が少ないので攻撃陣か? いつ頃から今回の構想を持っていたのか?
手倉森「パワーポイントを出すと、どこが足りないか一目瞭然でわかるから、パワーポイントはやめようかと思ったんだけど(笑) 中東遠征が無得点で終わり、攻撃の枚数、特徴を持った選手を入れるべきどうかを考えようと。センターバックが1枚足りないですけど、その分を前に重心をかけるのかは、もう少し考えていきたいところです」
「21人でとどめようと思ったのは、昨日まで悩んで絞り込めなくて霜田さんに電話して21人でいいですかと聞いて認められて決めました。残り2枠に対しての15人は大きな役割になってくる。色々なバリエーションとオプションを与えてくれる15人がいるのでもう少し脳みそにしわを寄せて考えたいと思います」
――セントラル方式で何を一番警戒しているか
手倉森「連戦なので、フィジカル、体力はしっかりともっていってあげないといけない。そこは注意しながら、メンバーの入れ替えもあるでしょうし、色々なことを考えて戦略を立てなければいけないなと。あとは心の体力。色々な重圧がかかってくる。対戦相手、国民の期待、そういったものに耐えるだけのメンタルを準備したい。自チームでストレスをかけ合わないことが大事。ピッチ外のマネジメント、食事だったりホテルでの過ごし方だったり、大会が始まれば対戦相手も同じホテルにいるので、もっていきかたやイメージを作っていかないといけない。ただ、オマーンも仁川(インチョン)のときもセントラル方式だったし、そこで対戦国とも対戦している、慣れたメンバーを選んでいるのでつもり。あとは私がパニックにならないことに気をつけるだけだと思う(笑)」
――対戦相手の特徴と警戒しているところ
手倉森「それぞれ特徴のあるチームが予選リーグにはいます。北朝鮮、タイは緊張性をもったサッカーをしてくるだろうし、日本に対する意識というところで、もの凄い力を発揮してくることを警戒しながら。中盤でのボールの奪い合いに対して、どちらが地上戦で上回れるか。出足の勝負になってくると思う。加えてサウジアラビアは、リーチと高さがある。3試合とも球離れを早くしてスピーディにできればいい。それを6試合にわたって維持できるような戦略、交代を考えて戦い抜けなければいけないと感じています」
――石垣島キャンプに参加する候補10名とその他のメンバーは?
◆バックアップメンバー
GK
牲川歩見(磐田)
DF
櫛引一紀(札幌)
高橋祐治(讃岐)
安在和樹(東京V)
三竿健斗(東京V)
中谷進之介(柏)
中山雄太(柏)
西野貴治(G大阪)
MF
豊川雄太(鹿島)
前田直輝(松本)
川辺駿(磐田)
関根貴大(浦和)
秋野央樹(柏)
FW
荒野拓馬(札幌)
金森健志(福岡)
鎌田大地(鳥栖)
手倉森「天皇杯組は、関根、鎌田、秋野、中谷、中山、西野です。GKはすでに3人なので、牲川はバックアッパーということです」
――浅野に期待すること、同選手の起用法について
手倉森「今年のJリーグでも途中出場であれだけ点をとっているのを見れば、スーパーサブとしての役割は身に付いていると思うので、チームの課題である得点力に関して彼にかかる期待は大きいと思ってます。また、動き出しの早さがチームの攻撃の早さにつながっていくと思うので、スピーディーな攻撃の牽引者として頑張ってもらいたい」
――海外組に期待すること。特に南野はぶっつけ本番となるが不安はないのか?
手倉森「久保と南野は日常から日本を代表して活動している選手なので。日本代表としての覚悟は備わっていると思う。南野はA代表にも参加している力のある選手なので、そういった経験をこのチームに落とし込んでもらいたい。メンタル的にも、ピッチ上のコンタクトやスピードでもチームを引っ張っていってもらいたいと思います」
――直前の石垣島キャンプで連係を深められない点に不安はないのか
手倉森「1月2日から集まれるので、新年に入って心機一転まとまれればいいなと思っていますし、何が起こるかは分からない。これまでの大会も何人も差し替えがあった。それに備えるためにも石垣島キャンプは大事。あとは、そのときそのときの仕事に集中するしかない。不安はしかたないので、限られた時間の中でやれることにトライしていくだけです」
――遠藤に対する評価、キャプテンとして期待すること
手倉森「この年代の年長者として。この年代の一番でのJリーグの実績と、これまでのアンダ―カテゴリーからのキャプテンシーは今につながっている。それをこれまでの活動を通して感じています。2度、アンダ―カテゴリーで悔しい思っているのかな? まだ世界には“わたっていない”遠藤航がね(笑)。まぁキャプテンの名前のようにリオにわたってくれれば。自然体でチームを引っ張ってくれるのも彼のキャプテンシー。色々なキャプテンシーがありますけど、色々な情報があるし、色々な情報を提供してくれる、そして決して力まないところが彼の良いところ。見習わなければいけないと思います(笑)」
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JFA(日本サッカー協会)は3月23日、新会長に「内定」していた宮本恒靖氏を新たな理事による第5回理事会で、互選を経て第15代の会長に正式に就任したことを発表した。 この会見には22日に亀岡でのU-23日本対U-23マリを取材し、その足で24日のJ2リーグ山口対愛媛、25日に小倉でU-23日本対U-23ウクライナの取材を予定していて移動中だったため参加することができなかった。 ところが仕事仲間が当日、宮本会長の会見を取材した折り、机の上に昨年の会長選の際に作成した“マニュフェスト”があったため、余分に確保して親切にも郵送してくれた。 初めて目にしたマニュフェストの冒頭には「会長選の流れを決定づけた」と言われた岡田武史JFA副会長との対談が6ページにわたってあった。 対談の冒頭、岡田副会長は「代表監督選びについては技術委員会で候補者を選出して、最終的には会長と技術委員長を含めた数名で決めるんだけど、俺は最終的には会長がリーダーシップを発揮して決めなくてはいけないと考えている」と断言した。 その理由として「俺も代表監督時代から言ってはきたけど、技術委員長ではなくてやっぱり会長がやるべきことなんだよね」 「自分のサッカー観を持ったうえで決断するわけだから、(会長は)サッカーをしっかりと知っている人のほうが望ましいし、ツネなら言うまでもない」 元日本代表監督で現職の副会長にここまで言われては、会長選に立候補した鈴木徳昭氏の出番はないだろうと思った。鈴木氏は日本代表でもなければ、日産自動車に所属していた時でもJSLでのプレー経験はない。JFAとJリーグ、さらにW杯招致委員会、AFC、東京五輪招致委員会などで実務を担当してきた“裏方”だったからだ。 そして岡田副会長の「代表監督人事は会長」にも納得してしまった。 岡田監督は加茂周前監督からバトンタッチされ、“ジョホールバルの歓喜”で日本を初のW杯へ導いた。しかしフランスでは3連敗を喫したため、岡田監督の続投を求める声は皆無だった。99年にJ2札幌の監督に就任すると、2000年にはJ2優勝とJ1復帰を果たす。さらに03年からは横浜F・マリノスを率いてJ1リーグ連覇を達成するなど黄金時代を築いた。 そんな同氏が再び代表監督に就任したのが07年12月、イビチャ・オシム監督が脳梗塞で倒れたからだった。小野剛JFA技術委員長からの打診だったが、小野はフランスW杯でコーチに抜擢した旧知の仲だけに断ることはできなかっただろう。 こうして臨んだ南アW杯だったが、大会前にちょっとした“事件”があった。JFA会長に犬飼基昭が就任すると、技術委員長の強化担当に原博実を招聘。小野は「育成」の技術委員長と役職が変更になった。それでも小野は南アW杯前のスイス・オーストリアキャンプから岡田ジャパンを陰ながらサポートした。 南アW杯で岡田は日本人監督として初めてグループリーグを突破した。しかしラウンド16でパラグアイにPK戦の末に敗れた。中村俊輔の負傷が長引き、本田圭佑の0トップという大胆な発想も、岡田監督の評価にはつながらなかった。当時のサッカー界に、「監督は4年で代わるもの」という固定観念も少なくなかった。 岡田監督にしてみれば、早稲田大学の後輩であり、Jリーグでは監督としてこれといった実績のない原技術委員長に出処進退を決められるのは納得のできないことだったのではないだろうか。だから監督人事は「技術委員長ではなくてやっぱり会長がやるべきこと」と断言したと思えてならない。 この「会長が決断する」流れは田嶋幸三・前会長に受け継がれた。 JSLでのプレー経験こそあれ、Jリーグと代表での経験はないもののその実務手腕を見込んで原技術委員長が招いた霜田正浩(現松本監督)は、原がJFA専務理事に転出すると技術委員長に就任。しかし初めての会長選で原を破って会長に就任した田嶋は、原を2階級降格の理事にすることでJFAでの立場を失脚させる。 田嶋会長はロシアW杯を前に技術委員会を再編し、西野朗を技術委員長に招聘し、霜田をNTD(ナショナル・チーム・ダイレクター)に降格。霜田も自ら身を引くことになった。そしてW杯直前にはヴァイッド・ハリルホジッチ監督を解任し、西野を代表監督に据える人事を強行した。 22年カタールW杯で森保ジャパンはグループリーグでドイツとスペインを倒すジャイアントキリングを演じながらもベスト16でPK戦により散った。反町技術委員長は、一説には元チリ代表のビエルサ監督の招聘に乗り気だったという。しかし田嶋会長は大会直後にも森保続投を支持。森保監督と反町技術委員長との関係に配慮して、山本昌邦NTDを招聘したとの噂もある。そして反町技術委員長は3月を持って退任する予定だ。 代表監督人事は、最終的な決断は会長が下すのはどこの国も同じだろう。では技術委員会の役割は何なのか。これはこれで、はっきりさせておく必要がある。会長が「こう言ったから右に倣え」では、“忖度”であり技術委員会の存在意義そのものが問われかねない。 影山雅永技術委員長(男子)や佐々木則夫技術委員長(女子)などを理事職から外し、理事会のスリム化と女性理事の登用に積極的な宮本新会長。男女の代表戦の放映権の高騰により地上波で試合が見られないなど厳しい船出が待ち受けているかも知れないが、まずはパリ五輪男子の出場権獲得に万全の態勢で臨んで欲しい。 2024.03.30 11:00 Sat3
「全てを変えたのはレッドカード」夢の五輪出場を逃した開催国・カタール、指揮官は10人で健闘した選手を称える「彼らは降伏しなかった」
パリ・オリンピックの出場権を逃したU-23カタール代表のイリディオ・ヴァレ監督が、U-23日本代表戦を振り返った。アジアサッカー連盟(AFC)が伝えた。 25日、AFC U23アジアカップ準々決勝でカタールは日本と対戦した。今大会の開催国であり、グループAを首位通過したカタール。A代表はアジアカップを連覇中であり、U-23世代は1992年のバルセロナ・オリンピック以来8大会ぶりの出場を目指した。 試合は開始2分に山田楓喜にゴールを許して失点するも、24分にアーメド・アル・ラウィのゴールで同点に追いつく。しかし、41分にGKユセフ・アブドゥラーがラフプレーで一発退場。数的不利となるが、後半早々にFKからジャッセム・ガベルがネットを揺らして逆転に成功する。 リードを奪ったことで[5-4]のブロックを形成して日本に攻め込ませない戦いを見せたカタール。しかし、67分にCKから失点。その後は防戦一方となる中で、90分を耐えることとなった。 延長戦に入ってからはPK戦まで持っていこうという姿勢を見せたが、101分に失点。ゴールが必要になった中、延長後半にも失点し、2-4で敗戦。パリ・オリンピック出場は夢に終わった。 ポルトガル代表のアシスタントコーチとして多くの経験をしてきたヴァレ監督は、試合後にコメント。数的不利の中でしっかりと戦えたことを評価。選手たちを称え、将来の有望性を口にした。 「選手が11人いる日本と対戦するのは、すでに非常に難しい状況であることは誰もが知っている。自分のチームが10人で、経験豊富な日本の選手11人と対戦しなければならないことを想像してみてほしい」 「カタールの選手たちを祝福したい。彼らはファイターだった。全ての試合でファイターであることを示し、今日は10人の選手でしかプレーしていないにも関わらず、降伏しなかった」 「カタールの選手たちは非常に有望な将来を持っている。彼らは独自のキャラクター、性格、野心を持っており、自分たちの国をリスペクトしていたと思う。今日彼らは、栗色のジャージをリスペクトしていた」 ホームの大観衆にも背中を押され、粘りを見せて戦っていたものの、やはりターニングポイントはGKの退場。オリンピックを逃したことを悔やみつつも、更なる選手たち、そしてカタールの若手の成長に期待を寄せた。 「全てを変えたのはレッドカードだった。組織的に言えば、それは我々に影響を与えた」 「我々はパリ・オリンピックに出場できなくなり、若い選手たちの夢も叶わない。彼らはオリンピックに出ることを夢見ていた」 「我々が一緒にいた間、彼らは本当に一生懸命働いてくれたが、我々はこれら全ての努力から多くの恩恵を受けてきた。現在のチームには、最高レベルで戦える精神的にも肉体的にも成熟した選手が揃っている」 「私は多くの感情を経験しているが、ロッカールームにいる選手たちも同じだ。我々はこの大会でできるだけ上まで行きたいという、ファンの夢を達成できなかったことに痛みを感じている」 「選手たちはこれらの試合で、本物の男であることを証明した。もちろん、精神的にも肉体的にも成長した選手を発掘し、アジアの最高の選手やチームと対戦することで、彼らの素質を証明知っている。このような大会はとても有益だった」 <span class="paragraph-title">【動画】カタールの明暗を分けたGKの愚行…細谷真大を蹴りつけるラフプレー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="ZUAs0mZlSNI";var video_start = 186;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.26 12:52 Fri4
「オリンピック出場の資質はある」あと一歩でオリンピック出場を逃したインドネシア、トヒル会長は未来に自信「このチームは黄金世代」
インドネシアサッカー協会(PSSI)のエリック・トヒル会長が、パリ・オリンピック出場を逃したU-23インドネシア代表を労った。インドネシア『Bola.com』が伝えた。 9日、パリ・オリンピックの最後の1枠を懸けた大陸間プレーオフが開催。AFC U23アジアカップで4位となったインドネシアは、アフリカ予選4位のギニアとフランスのクレールフォンテーヌで対戦した。 試合はギニアが主導権を握る展開で進むと、前半にPKで先制されることに。それでもインドネシアは、ボールをポゼッションし51%を記録。シュートも8本放ったが、決定機を生かせずに1-0で敗戦。シン・テヨン監督も抗議により退席処分となるなどし、五輪出場を逃してしまった。 現地で試合を観戦したトヒル会長。オリンピック出場を逃したことを悔やみながらも、選手たちを労った。 「今回、我々はオリンピック出場を果たせなかった。しかし、アジアカップからプレーオフまでの選手、監督、代表チーム関係者の長い道のりと功績は、我々のサッカーがオリンピックに出場できる資質を備えていることを示している」 「みんなに敬意を表したい。我々は次のオリンピックを目標にしている。まずはご苦労様と言いたい」 それでも1月に行われたA代表が臨んだアジアカップ、そして今回のAFC U23アジアカップとアジアでも実力をつけてきたことを証明しつつあるインドネシア。トヒル会長は、今の世代が黄金世代であると語り、インドネシアの未来は明るいと断言。2028年のロサンゼルス・オリンピック出場を目指すとした。 「この代表チームには黄金世代がいる。ウィタン・スレイマン、リツキ・リド、エルナンド・アリに加え、帰化選手もいる。そして、我々には2045年までの青写真があり、長期的なトレーニングを一貫して行っている」 「これは、我々が実行しているプログラムが、すでに軌道に乗っていることを意味する。我々は一貫性を保ち、まだ足りないものを改善していく」 「結局のところ、U-23インドネシア代表チームの成果により、我々は新たな誇りを持ち、それが証明された。サッカーは、インドネシアをますます団結させている」 2024.05.10 14:45 Fri5