【会見】手倉森監督「是非、心配して欲しい」《AFC U-23選手権》
2015.12.18 17:25 Fri
▽U-22日本代表(来年4月からU-23)を率いる手倉森誠監督が18日、来年1月にカタールで開催される、リオ五輪の最終予選を兼ねたAFC U-23選手権(13日開幕)に向けた登録メンバー21名と、候補メンバー15名を発表した。最終的な登録メンバー23名は30日に発表される。
▽6大会連続の五輪出場を目指す日本は、サウジアラビア、北朝鮮、タイと同組のグループBに入っており、同グループの上位2チームが決勝トーナメントに進出。最終的に今大会の上位3カ国がリオ五輪の切符を手にする。手倉森監督は、「是非、心配して欲しい」と語り、得点力不足に喘ぐチームへの叱咤激励を求めた。
▽メンバー発表会見に臨んだ手倉森監督と、霜田正浩技術委員長のコメントと質疑応答は以下のとおり。
◆霜田正浩技術委員長(強化)
「いよいよ五輪最終予選が近づいてきました。前回のロンドン五輪からレギュレーションが変わり、ホーム&アウェイではなくセントラルでの一発開催になります。そのレギュレーションの変化に伴い、この年代の強化をどうするかを考えてきました」
「一番の強化は、この五輪代表に選ばれるような選手たちが所属クラブで試合に出れること。公式戦を経験することで精神的にも肉体的にも鍛えられた選手たちの中で競争して代表に選ばれて国際大会を戦うことが一番の強化になるということで、今年の上半期に関してはJリーグの日程と代表の活動をなるべくかぶらせないようにしてきました。そして、7月からの下半期は月1の代表チームの活動でチーム力の成熟を進めてきました」
◆手倉森誠監督(U-22日本代表)
「今の心境は、時間がなんぼあってもたりないという感覚。最終予選が思った以上に早くくるなという思いです。ここまで準備してきたのは最終予選のメンバーを絞り込むため。中東遠征では2試合とも0-0。負けずとも点が取れないと、色々な人から心配の声をいただいてます。是非、心配して欲しい。そして心配した先に応援してほしいなと。U-20W杯を逃した世代なので、彼らを世界の舞台に立たせたい。直前の中東遠征でも点を取れずに帰ってきました。チームに不安はないですが、この現実を見たときに彼らに火をつけられるのは、皆さん、国民しかいないので、ぜひ心配してもらって一緒に戦って欲しいなと思っています」
◆U-23日本代表登録メンバー
GK
櫛引政敏(清水)
杉本大地(京都)
中村航輔(福岡)
DF
・右サイドバック
松原健(新潟)
室屋成(明治大)
・左サイドバック
亀川諒史(福岡)
山中亮輔(柏)
・センターバック
植田直通(鹿島)
岩波拓也(神戸)
奈良竜樹(FC東京)
MF
・ボランチ
大島僚太(川崎F)
遠藤航(湘南)【C】
原川力(京都)
井手口陽介(G大阪)
・サイドハーフ・トップ下
矢島慎也(岡山)
中島翔哉(FC東京)
南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
FW
久保裕也(ヤングボーイズ/スイス)
浅野拓磨(広島)
鈴木武蔵(水戸)
オナイウ阿道(千葉)
手倉森:「今日のところ発表できるのは21人です。カタールから戻ってきて色々考えました。この先には石垣キャンプもある。カタールに参加したメンバーに加え、石垣にあらためて呼ぶメンバーで残りの2枠を決めたいと思います。石垣でも良いモチベーションでやってもらいたいということと、まだまだ悩みたいということ。実際、悩めるくらいの拮抗した力、競争があって、私自身に時間が必要だと思ってます。今日のところは21人でよろしくお願いいたします」
「石垣島キャンプの期間中には天皇杯があり、選ばれた選手もバックアッパーも天皇杯を戦わないといけない選手がいるので、天皇杯のないバックアッパーも交えた中で少し混合的なキャンプをします。そして、カタールに行っておらずに石垣島キャンプに参加するメンバー、そしてカタールに行って天皇杯も戦うメンバー。その中から最終的に2人を30日に発表したいと思ってます。石垣では、1カ月間、1月の6試合を戦い抜けるコンディション作りと戦術の刷り込み、最後のピース選びというところに力を注いでいきたいと思います」
――就任以来70人を超えるメンバーを見てきたと思うが、今回のメンバーを選ぶうえで重視した部分、悩んだ部分は?
手倉森:「全員攻撃全員守備を体現できるメンバーというところを強化しつつ探して、それを刷り込んできたつもり。あとは長い期間を戦い抜けるフィジカル。限られたメンバーの中で複数のポジションをこなせる選手という部分を見て選考してきました」
「難しかったのは、70人くらい呼んで刷り込んでいったとき、なびいてくれたので最後の50人に絞り込むのが大変だったし、23人に絞り込むことも実際にできていない。チームがやろうとしたことに可能性をもたらしてくれたので難しかったです。最後は絞り込まなければいけないが、代表を底上げできたのは良かった。その中で選ばれた選手には、より大きな責任感が芽生えるだろうし、未来の日本サッカー界を考えたときにも、多くの選手に意識づけできてよかったと思います
――海外組や天皇杯組が合流するタイミングは?
霜田「天皇杯組は26日(準々決勝)に敗退すれば27日に合流して、29日(準決勝)で負けたチームは1月2日から。久保は12月の1週目で試合が終わり休んでいるので、石垣島の最初から合流していいとクラブから許可を得ています。南野は今日か明日に帰国し、少し休ませて欲しいとのことなので1月2日から合流できればと思っています。
――久保と南野には(所属クラブから)最終予選の出場に制限はあるのか
霜田「1月の最終予選が終わるまで帯同していいとの許可を得ています。準決勝を勝てば出場権は得られるので、そのときはそのときに判断します」
――残り2枠は2列目が少ないので攻撃陣か? いつ頃から今回の構想を持っていたのか?
手倉森「パワーポイントを出すと、どこが足りないか一目瞭然でわかるから、パワーポイントはやめようかと思ったんだけど(笑) 中東遠征が無得点で終わり、攻撃の枚数、特徴を持った選手を入れるべきどうかを考えようと。センターバックが1枚足りないですけど、その分を前に重心をかけるのかは、もう少し考えていきたいところです」
「21人でとどめようと思ったのは、昨日まで悩んで絞り込めなくて霜田さんに電話して21人でいいですかと聞いて認められて決めました。残り2枠に対しての15人は大きな役割になってくる。色々なバリエーションとオプションを与えてくれる15人がいるのでもう少し脳みそにしわを寄せて考えたいと思います」
――セントラル方式で何を一番警戒しているか
手倉森「連戦なので、フィジカル、体力はしっかりともっていってあげないといけない。そこは注意しながら、メンバーの入れ替えもあるでしょうし、色々なことを考えて戦略を立てなければいけないなと。あとは心の体力。色々な重圧がかかってくる。対戦相手、国民の期待、そういったものに耐えるだけのメンタルを準備したい。自チームでストレスをかけ合わないことが大事。ピッチ外のマネジメント、食事だったりホテルでの過ごし方だったり、大会が始まれば対戦相手も同じホテルにいるので、もっていきかたやイメージを作っていかないといけない。ただ、オマーンも仁川(インチョン)のときもセントラル方式だったし、そこで対戦国とも対戦している、慣れたメンバーを選んでいるのでつもり。あとは私がパニックにならないことに気をつけるだけだと思う(笑)」
――対戦相手の特徴と警戒しているところ
手倉森「それぞれ特徴のあるチームが予選リーグにはいます。北朝鮮、タイは緊張性をもったサッカーをしてくるだろうし、日本に対する意識というところで、もの凄い力を発揮してくることを警戒しながら。中盤でのボールの奪い合いに対して、どちらが地上戦で上回れるか。出足の勝負になってくると思う。加えてサウジアラビアは、リーチと高さがある。3試合とも球離れを早くしてスピーディにできればいい。それを6試合にわたって維持できるような戦略、交代を考えて戦い抜けなければいけないと感じています」
――石垣島キャンプに参加する候補10名とその他のメンバーは?
◆バックアップメンバー
GK
牲川歩見(磐田)
DF
櫛引一紀(札幌)
高橋祐治(讃岐)
安在和樹(東京V)
三竿健斗(東京V)
中谷進之介(柏)
中山雄太(柏)
西野貴治(G大阪)
MF
豊川雄太(鹿島)
前田直輝(松本)
川辺駿(磐田)
関根貴大(浦和)
秋野央樹(柏)
FW
荒野拓馬(札幌)
金森健志(福岡)
鎌田大地(鳥栖)
手倉森「天皇杯組は、関根、鎌田、秋野、中谷、中山、西野です。GKはすでに3人なので、牲川はバックアッパーということです」
――浅野に期待すること、同選手の起用法について
手倉森「今年のJリーグでも途中出場であれだけ点をとっているのを見れば、スーパーサブとしての役割は身に付いていると思うので、チームの課題である得点力に関して彼にかかる期待は大きいと思ってます。また、動き出しの早さがチームの攻撃の早さにつながっていくと思うので、スピーディーな攻撃の牽引者として頑張ってもらいたい」
――海外組に期待すること。特に南野はぶっつけ本番となるが不安はないのか?
手倉森「久保と南野は日常から日本を代表して活動している選手なので。日本代表としての覚悟は備わっていると思う。南野はA代表にも参加している力のある選手なので、そういった経験をこのチームに落とし込んでもらいたい。メンタル的にも、ピッチ上のコンタクトやスピードでもチームを引っ張っていってもらいたいと思います」
――直前の石垣島キャンプで連係を深められない点に不安はないのか
手倉森「1月2日から集まれるので、新年に入って心機一転まとまれればいいなと思っていますし、何が起こるかは分からない。これまでの大会も何人も差し替えがあった。それに備えるためにも石垣島キャンプは大事。あとは、そのときそのときの仕事に集中するしかない。不安はしかたないので、限られた時間の中でやれることにトライしていくだけです」
――遠藤に対する評価、キャプテンとして期待すること
手倉森「この年代の年長者として。この年代の一番でのJリーグの実績と、これまでのアンダ―カテゴリーからのキャプテンシーは今につながっている。それをこれまでの活動を通して感じています。2度、アンダ―カテゴリーで悔しい思っているのかな? まだ世界には“わたっていない”遠藤航がね(笑)。まぁキャプテンの名前のようにリオにわたってくれれば。自然体でチームを引っ張ってくれるのも彼のキャプテンシー。色々なキャプテンシーがありますけど、色々な情報があるし、色々な情報を提供してくれる、そして決して力まないところが彼の良いところ。見習わなければいけないと思います(笑)」
▽6大会連続の五輪出場を目指す日本は、サウジアラビア、北朝鮮、タイと同組のグループBに入っており、同グループの上位2チームが決勝トーナメントに進出。最終的に今大会の上位3カ国がリオ五輪の切符を手にする。手倉森監督は、「是非、心配して欲しい」と語り、得点力不足に喘ぐチームへの叱咤激励を求めた。
▽メンバー発表会見に臨んだ手倉森監督と、霜田正浩技術委員長のコメントと質疑応答は以下のとおり。
「いよいよ五輪最終予選が近づいてきました。前回のロンドン五輪からレギュレーションが変わり、ホーム&アウェイではなくセントラルでの一発開催になります。そのレギュレーションの変化に伴い、この年代の強化をどうするかを考えてきました」
「一番の強化は、この五輪代表に選ばれるような選手たちが所属クラブで試合に出れること。公式戦を経験することで精神的にも肉体的にも鍛えられた選手たちの中で競争して代表に選ばれて国際大会を戦うことが一番の強化になるということで、今年の上半期に関してはJリーグの日程と代表の活動をなるべくかぶらせないようにしてきました。そして、7月からの下半期は月1の代表チームの活動でチーム力の成熟を進めてきました」
「先日、中東遠征に行き、年末からは沖縄でキャンプをおこないます。厳しい戦いになりますが、監督が選んだ選手たちと共に戦ってまいります。必ず五輪の出場権を取りたいと思っておりますので、皆さんのご支援ご声援をよろしくお願いいたします」
◆手倉森誠監督(U-22日本代表)
「今の心境は、時間がなんぼあってもたりないという感覚。最終予選が思った以上に早くくるなという思いです。ここまで準備してきたのは最終予選のメンバーを絞り込むため。中東遠征では2試合とも0-0。負けずとも点が取れないと、色々な人から心配の声をいただいてます。是非、心配して欲しい。そして心配した先に応援してほしいなと。U-20W杯を逃した世代なので、彼らを世界の舞台に立たせたい。直前の中東遠征でも点を取れずに帰ってきました。チームに不安はないですが、この現実を見たときに彼らに火をつけられるのは、皆さん、国民しかいないので、ぜひ心配してもらって一緒に戦って欲しいなと思っています」
◆U-23日本代表登録メンバー
GK
櫛引政敏(清水)
杉本大地(京都)
中村航輔(福岡)
DF
・右サイドバック
松原健(新潟)
室屋成(明治大)
・左サイドバック
亀川諒史(福岡)
山中亮輔(柏)
・センターバック
植田直通(鹿島)
岩波拓也(神戸)
奈良竜樹(FC東京)
MF
・ボランチ
大島僚太(川崎F)
遠藤航(湘南)【C】
原川力(京都)
井手口陽介(G大阪)
・サイドハーフ・トップ下
矢島慎也(岡山)
中島翔哉(FC東京)
南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
FW
久保裕也(ヤングボーイズ/スイス)
浅野拓磨(広島)
鈴木武蔵(水戸)
オナイウ阿道(千葉)
手倉森:「今日のところ発表できるのは21人です。カタールから戻ってきて色々考えました。この先には石垣キャンプもある。カタールに参加したメンバーに加え、石垣にあらためて呼ぶメンバーで残りの2枠を決めたいと思います。石垣でも良いモチベーションでやってもらいたいということと、まだまだ悩みたいということ。実際、悩めるくらいの拮抗した力、競争があって、私自身に時間が必要だと思ってます。今日のところは21人でよろしくお願いいたします」
「石垣島キャンプの期間中には天皇杯があり、選ばれた選手もバックアッパーも天皇杯を戦わないといけない選手がいるので、天皇杯のないバックアッパーも交えた中で少し混合的なキャンプをします。そして、カタールに行っておらずに石垣島キャンプに参加するメンバー、そしてカタールに行って天皇杯も戦うメンバー。その中から最終的に2人を30日に発表したいと思ってます。石垣では、1カ月間、1月の6試合を戦い抜けるコンディション作りと戦術の刷り込み、最後のピース選びというところに力を注いでいきたいと思います」
――就任以来70人を超えるメンバーを見てきたと思うが、今回のメンバーを選ぶうえで重視した部分、悩んだ部分は?
手倉森:「全員攻撃全員守備を体現できるメンバーというところを強化しつつ探して、それを刷り込んできたつもり。あとは長い期間を戦い抜けるフィジカル。限られたメンバーの中で複数のポジションをこなせる選手という部分を見て選考してきました」
「難しかったのは、70人くらい呼んで刷り込んでいったとき、なびいてくれたので最後の50人に絞り込むのが大変だったし、23人に絞り込むことも実際にできていない。チームがやろうとしたことに可能性をもたらしてくれたので難しかったです。最後は絞り込まなければいけないが、代表を底上げできたのは良かった。その中で選ばれた選手には、より大きな責任感が芽生えるだろうし、未来の日本サッカー界を考えたときにも、多くの選手に意識づけできてよかったと思います
――海外組や天皇杯組が合流するタイミングは?
霜田「天皇杯組は26日(準々決勝)に敗退すれば27日に合流して、29日(準決勝)で負けたチームは1月2日から。久保は12月の1週目で試合が終わり休んでいるので、石垣島の最初から合流していいとクラブから許可を得ています。南野は今日か明日に帰国し、少し休ませて欲しいとのことなので1月2日から合流できればと思っています。
――久保と南野には(所属クラブから)最終予選の出場に制限はあるのか
霜田「1月の最終予選が終わるまで帯同していいとの許可を得ています。準決勝を勝てば出場権は得られるので、そのときはそのときに判断します」
――残り2枠は2列目が少ないので攻撃陣か? いつ頃から今回の構想を持っていたのか?
手倉森「パワーポイントを出すと、どこが足りないか一目瞭然でわかるから、パワーポイントはやめようかと思ったんだけど(笑) 中東遠征が無得点で終わり、攻撃の枚数、特徴を持った選手を入れるべきどうかを考えようと。センターバックが1枚足りないですけど、その分を前に重心をかけるのかは、もう少し考えていきたいところです」
「21人でとどめようと思ったのは、昨日まで悩んで絞り込めなくて霜田さんに電話して21人でいいですかと聞いて認められて決めました。残り2枠に対しての15人は大きな役割になってくる。色々なバリエーションとオプションを与えてくれる15人がいるのでもう少し脳みそにしわを寄せて考えたいと思います」
――セントラル方式で何を一番警戒しているか
手倉森「連戦なので、フィジカル、体力はしっかりともっていってあげないといけない。そこは注意しながら、メンバーの入れ替えもあるでしょうし、色々なことを考えて戦略を立てなければいけないなと。あとは心の体力。色々な重圧がかかってくる。対戦相手、国民の期待、そういったものに耐えるだけのメンタルを準備したい。自チームでストレスをかけ合わないことが大事。ピッチ外のマネジメント、食事だったりホテルでの過ごし方だったり、大会が始まれば対戦相手も同じホテルにいるので、もっていきかたやイメージを作っていかないといけない。ただ、オマーンも仁川(インチョン)のときもセントラル方式だったし、そこで対戦国とも対戦している、慣れたメンバーを選んでいるのでつもり。あとは私がパニックにならないことに気をつけるだけだと思う(笑)」
――対戦相手の特徴と警戒しているところ
手倉森「それぞれ特徴のあるチームが予選リーグにはいます。北朝鮮、タイは緊張性をもったサッカーをしてくるだろうし、日本に対する意識というところで、もの凄い力を発揮してくることを警戒しながら。中盤でのボールの奪い合いに対して、どちらが地上戦で上回れるか。出足の勝負になってくると思う。加えてサウジアラビアは、リーチと高さがある。3試合とも球離れを早くしてスピーディにできればいい。それを6試合にわたって維持できるような戦略、交代を考えて戦い抜けなければいけないと感じています」
――石垣島キャンプに参加する候補10名とその他のメンバーは?
◆バックアップメンバー
GK
牲川歩見(磐田)
DF
櫛引一紀(札幌)
高橋祐治(讃岐)
安在和樹(東京V)
三竿健斗(東京V)
中谷進之介(柏)
中山雄太(柏)
西野貴治(G大阪)
MF
豊川雄太(鹿島)
前田直輝(松本)
川辺駿(磐田)
関根貴大(浦和)
秋野央樹(柏)
FW
荒野拓馬(札幌)
金森健志(福岡)
鎌田大地(鳥栖)
手倉森「天皇杯組は、関根、鎌田、秋野、中谷、中山、西野です。GKはすでに3人なので、牲川はバックアッパーということです」
――浅野に期待すること、同選手の起用法について
手倉森「今年のJリーグでも途中出場であれだけ点をとっているのを見れば、スーパーサブとしての役割は身に付いていると思うので、チームの課題である得点力に関して彼にかかる期待は大きいと思ってます。また、動き出しの早さがチームの攻撃の早さにつながっていくと思うので、スピーディーな攻撃の牽引者として頑張ってもらいたい」
――海外組に期待すること。特に南野はぶっつけ本番となるが不安はないのか?
手倉森「久保と南野は日常から日本を代表して活動している選手なので。日本代表としての覚悟は備わっていると思う。南野はA代表にも参加している力のある選手なので、そういった経験をこのチームに落とし込んでもらいたい。メンタル的にも、ピッチ上のコンタクトやスピードでもチームを引っ張っていってもらいたいと思います」
――直前の石垣島キャンプで連係を深められない点に不安はないのか
手倉森「1月2日から集まれるので、新年に入って心機一転まとまれればいいなと思っていますし、何が起こるかは分からない。これまでの大会も何人も差し替えがあった。それに備えるためにも石垣島キャンプは大事。あとは、そのときそのときの仕事に集中するしかない。不安はしかたないので、限られた時間の中でやれることにトライしていくだけです」
――遠藤に対する評価、キャプテンとして期待すること
手倉森「この年代の年長者として。この年代の一番でのJリーグの実績と、これまでのアンダ―カテゴリーからのキャプテンシーは今につながっている。それをこれまでの活動を通して感じています。2度、アンダ―カテゴリーで悔しい思っているのかな? まだ世界には“わたっていない”遠藤航がね(笑)。まぁキャプテンの名前のようにリオにわたってくれれば。自然体でチームを引っ張ってくれるのも彼のキャプテンシー。色々なキャプテンシーがありますけど、色々な情報があるし、色々な情報を提供してくれる、そして決して力まないところが彼の良いところ。見習わなければいけないと思います(笑)」
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キャプテンを外れて「学ぶこともすごく多い」と語ったDF中山雄太、左SBについては「挑戦できることは楽しみ」
東京オリンピックに向けた事前合宿に臨んでいるU-24日本代表。DF中山雄太(ズヴォレ)がオンラインのメディア取材に応じた。 6月22日に18名のメンバーが発表された東京オリンピック代表。しかし、IOC(国際オリンピック委員会)が登録選手数を18名から22名に変更することを正式に決定。バックアップメンバー4名も登録メンバー入りすることとなった。 合宿4日目を迎えた中、中山は今回の合宿について「僕としては大きな変化はなく、目標である金メダルに強い気持ちを持ってやりたい」とコメント。また、「チームとしては競争といった意味では少し意味合いは変わっていますが、選手間の競争がありつつ、高め合いながら、チームとして成長していって、金メダルに近づいて獲得できればというのが、合宿やオリンピック前に感じられたと思います」と、チームとしてしっかりと精度を上げていきたいと語った。 本大会までの期間でやりたいことについては「僕自身もそうですが、擦り合わせなければいけない部分があって、1日1日成長に繋がりますが、練習を重ねていくにつれて深まっていく部分はあります」と精度を上げたいとコメント。「僕自身は最近は隣に冨安がいるんですが、少しクリアにしたい部分、挑戦したい部分があります」と左サイドバックとして挑戦したいことがあると明かした。 これまではこの世代でキャプテンを務めていたが、オーバーエイジに日本代表のキャプテンを務めるDF吉田麻也(サンプドリア)が入ったことで、キャプテンマークを譲ることとなった。 しかし、その点はあまり気にしていないという中山。変化はあるとしながらも、やることは変わらないと語った。 「そういう質問は結構ありますが、僕自身はキャプテンマークを巻こうが巻かないが変わりないです」 「巻いていた頃は責任感などプラスアルファはあったなと思うことはあります。麻也選手からも言われましたが、キャプテンマークを巻くことで色々経験することもあるだろうと話してもらいました」 「チームのことを考えると、僕自身麻也選手が巻くことで変わっていることもあり、キャプテンじゃない立場で見ることで学ぶこともすごく多いです」 「遠藤(航)選手や酒井(宏樹)選手、そして同世代の選手でもキャプテンをやれる資質のある選手はいるので、選手の良いところを自分の成長に組み込んでいきたいなと思います」 「キャプテンマークは巻かないですが、巻いていたときも同じ気持ちでやっていたので、キャプテンじゃなくなってやることも変わっていますが、キャプテンの時にやっていたことは続けてやっていきたいです」 ボランチへのこだわりがある中、左サイドバックでも起用される可能性が高くなった中山。短期決戦となる中では、ユーティリティ性は重要な要素となる。 中山はポジションへのこだわりについて「任されたポジションはどこでもやりたいと思います」とコメント。サイドバックでも楽しみがあると語った。 「今の意識の変化で言えば、サイドバックで楽しみにしていることでは、キャリアであまりやってきていないポジションの挑戦、サイドバックをやれるということは、世界的に見てもサイドバックとボランチを兼任する選手は増えてきて、サッカーの進化に挑戦できることは楽しみです」 「新しいものへの挑戦に楽しみがある中で、自分自身が成長することも踏まえて、ポジティブに気持ちの部分で成長していると思います」 2021.07.08 20:25 Thu3
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