ローマ、他力本願でGS突破も歴代最低勝ち点と最多失点での決勝T進出という不名誉な記録樹立…《CL》
2015.12.10 07:19 Thu
▽チャンピオンズリーグ(CL)・グループE最終節が9日に行われた。スタディオ・オリンピコで行われた2位のローマと最下位のBATEボリソフの一戦は、0-0のドローに終わった。
▽前節、敵地でバルセロナに1-6の屈辱的な大敗を喫したローマは、BATEボリソフと引き分けたレバークーゼンに勝ち点5で並ばれたが、直接対決の成績(7-6)で上回り、辛くも2位の座をキープ。自力での突破の可能性を残してBATEボリソフとの最終節に臨んだ。
▽直近の公式戦4試合勝利のないローマは、直近のトリノ戦から先発1人を変更。ウォーミングアップ中に負傷したジェルビーニョに代わってイトゥルベが緊急出動。その一方で負傷明けのサラーがベンチに入った。
▽立ち上がりこそ相手に押し込まれたものの、徐々に試合の流れを掴んだローマは、ゼコのポストプレーとイトゥルベの推進力を生かして相手を押し込む。26分にはファルケの右CKをファーで競り勝ったリュディガーが頭で合わすが、これはうまくミートできない。さらに28分にはピャニッチの直接FKで相手GKチュルニクを脅かした。
▽その後も優勢に試合を運ぶローマは34分に決定機。右サイドからナインゴランが上げたクロスをボックス内でゼコが丁寧に落とし、最後はピャニッチがボレーで合わすが、後方からのDFのチャージで枠に飛ばすことができなかった。
▽勢いづくホームチームは、49分にもボックス内で粘ったゼコが強引にシュート。続く51分には再びゼコのポストプレーからゴール前のフロレンツィに決定機も、チュルニクの牙城を破ることができない。
▽60分にイトゥルベを下げて切り札のサラーをピッチに送り出したローマは、その後も決定機を作り続けるが、最後の場面でうまくいかない。
▽すると68分、相手のカウンターから絶体絶命のピンチを招く。左サイドを突破したM・ボロジコからの折り返しをファーサイドでフリーのゴルディチュクにワンタッチで合わせられる。だが、この至近距離からのシュートをGKシュチェスニーが驚異的な反応で弾き出した。さらに78分にはボックス内でムラデノビッチとゴルディチュクに続けてシュートを許すが、ここも守護神の好守で何とか凌いだ。
▽試合終盤にかけても白熱の攻防が繰り広げられたこの一戦だったが、最後までスコアは動かず、ゴールレス決着。勝って決勝トーナメント進出を決めたかったローマだったが、泥臭く勝ち点1を積み上げてグループステージ突破を決めた。なお、勝ち点6での決勝トーナメント進出は歴代最少勝ち点タイの記録。さらに、16失点を喫しての決勝トーナメント進出は歴代最低の不名誉な記録だ。
▽また、同日行われたグループEのもう1試合、3位のレバークーゼンと首位のバルセロナの一戦は、1-1の引き分けに終わった。
▽この結果、グループEは首位のバルセロナとローマが、決勝トーナメント進出。また、3位のレバークーゼンがヨーロッパリーグのラウンド32に進むことになった。グループE最終節の結果および最終順位は以下の通り。
◆CLグループE最終節結果
▽12/9(水)
レバークーゼン 1-1 バルセロナ
ローマ 0-0 BATEボリソフ
※赤字はノックアウトラウンド進出チーム
※黄字はヨーロッパリーグ出場チーム
【CLグループE最終順位】
14 バルセロナ
6 ローマ
6 レバークーゼン
5 BATEボリソフ
▽前節、敵地でバルセロナに1-6の屈辱的な大敗を喫したローマは、BATEボリソフと引き分けたレバークーゼンに勝ち点5で並ばれたが、直接対決の成績(7-6)で上回り、辛くも2位の座をキープ。自力での突破の可能性を残してBATEボリソフとの最終節に臨んだ。
▽直近の公式戦4試合勝利のないローマは、直近のトリノ戦から先発1人を変更。ウォーミングアップ中に負傷したジェルビーニョに代わってイトゥルベが緊急出動。その一方で負傷明けのサラーがベンチに入った。
▽その後も優勢に試合を運ぶローマは34分に決定機。右サイドからナインゴランが上げたクロスをボックス内でゼコが丁寧に落とし、最後はピャニッチがボレーで合わすが、後方からのDFのチャージで枠に飛ばすことができなかった。
▽ゴールレスで迎えた後半の立ち上がりにローマに絶好の先制機が訪れる。ピャニッチのスルーパスに抜け出したゼコがボックス内でGKと一対一を迎えるが、ここは相手GKチュルニクのビッグセーブに阻まれた。
▽勢いづくホームチームは、49分にもボックス内で粘ったゼコが強引にシュート。続く51分には再びゼコのポストプレーからゴール前のフロレンツィに決定機も、チュルニクの牙城を破ることができない。
▽60分にイトゥルベを下げて切り札のサラーをピッチに送り出したローマは、その後も決定機を作り続けるが、最後の場面でうまくいかない。
▽すると68分、相手のカウンターから絶体絶命のピンチを招く。左サイドを突破したM・ボロジコからの折り返しをファーサイドでフリーのゴルディチュクにワンタッチで合わせられる。だが、この至近距離からのシュートをGKシュチェスニーが驚異的な反応で弾き出した。さらに78分にはボックス内でムラデノビッチとゴルディチュクに続けてシュートを許すが、ここも守護神の好守で何とか凌いだ。
▽試合終盤にかけても白熱の攻防が繰り広げられたこの一戦だったが、最後までスコアは動かず、ゴールレス決着。勝って決勝トーナメント進出を決めたかったローマだったが、泥臭く勝ち点1を積み上げてグループステージ突破を決めた。なお、勝ち点6での決勝トーナメント進出は歴代最少勝ち点タイの記録。さらに、16失点を喫しての決勝トーナメント進出は歴代最低の不名誉な記録だ。
▽また、同日行われたグループEのもう1試合、3位のレバークーゼンと首位のバルセロナの一戦は、1-1の引き分けに終わった。
▽この結果、グループEは首位のバルセロナとローマが、決勝トーナメント進出。また、3位のレバークーゼンがヨーロッパリーグのラウンド32に進むことになった。グループE最終節の結果および最終順位は以下の通り。
◆CLグループE最終節結果
▽12/9(水)
レバークーゼン 1-1 バルセロナ
ローマ 0-0 BATEボリソフ
※赤字はノックアウトラウンド進出チーム
※黄字はヨーロッパリーグ出場チーム
【CLグループE最終順位】
14 バルセロナ
6 ローマ
6 レバークーゼン
5 BATEボリソフ
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