酒井高フル出場のHSVに武藤マインツが3-1で勝利《ブンデスリーガ》

マインツは5日、ブンデスリーガ第15節でハンブルガーSV(HSV)と対戦し、3-1で勝利した。

この一戦では、日本人対決が実現した。HSVでは酒井高徳が右サイドバックに入り、マインツでは武藤が1トップで先発した。

ホームのHSVは全員が運動量多く、ボールも速く動かして相手を崩そうとする。対してマインツは動きすぎないように応対し、冷静な守備を続ける。

ボール保持率ではHSVが圧倒的したが、先制したのはマインツだった。16分、反撃に移るとボックス手前で受けた武藤が左に流す。ハイロが倒れながら送ったクロスは弾き返されたが、そのボールが倒れているハイロの下へと戻る。ハイロがグラウンドに横たわったままシュートを放つと、GKの伸ばした指先を越えてゴールネットを揺らした。

HSVは21分にクロスから鋭い反転で、グレゴリッチがシュートを放つが枠をわずかに外れる。35分には酒井高のスルーパスからつながったクロスが、下がったマインツ最終ラインが空けたスペースに入ったグレゴリッチへ。だが、フリーでボックス内から放ったシュートは、大きくクロスバーを越えた。

前半終盤にもチャンスをつくっていたマインツは、51分に追加点を奪う。バウムガルトリンガーからのロングパスを受けたハイロは、ゴール前のマリにパスを出して右サイドへ回り込む。リターンパスを受けたハイロが放ったシュートは、逆サイドのポストを叩いてゴールとなった。

70分には武藤も良いところに顔を出す。カウンターで右からのクロスに走り込んだが、ボックス内でマイナスのボールに対するタッチが大きくなり、好機を逃す。76分には自らの得点にはならなかったが、懸命に走り続けて追加点に貢献。カウンターで並走したマリと接触するが、こぼれたボールをすかさずパス。ハイロが絶妙の折り返しをして、クレメンスがチーム3点目を奪った。武藤はその2分後に交代でピッチを後にした。

HSVは終了間際にCKから1点を返すが、反撃もそこまで。試合前には8位HSVを勝ち点1差で追っていた9位マインツが、勝ち点3を積み上げて順位表で追い抜いた。


提供:goal.com