町田が鈴木孝の2ゴールで逆転勝利!! 大分はアウェイゴール奪うも2選手が退場に…《J2・J3入れ替え戦》

▽29日に行われたJ2・J3入れ替え戦1stレグの町田vs大分は、2-1で町田が先勝した。▽明治安田生命J3リーグで23勝9分け4敗で山口と同勝ち点の78を挙げるも得失点差で2位となった町田と、明治安田生命J2リーグ戦で8勝14分け20敗の成績で21位となった大分が、町田市立陸上競技場で激突した。▽試合はピッチの幅を使った攻撃を仕掛ける町田が序盤から大分を押し込んでいく。すると7分に決定機を迎えた。左サイドの重松がカットインして右足で挙げたクロスに戸島が頭で合わせる。しかし、このシュートはポストを直撃。11分にも右サイドからのアーリークロスを重松が頭で合わせるが、ここはGKの正面を突くなど先制のチャンスを逃してしまう。
▽一方の大分は、アウェイゲームと言うこともあり、無理に攻め込まずにブロックを敷いて町田の攻撃を跳ね返していく。すると22分、安川が誘ったファウルから相手陣内左サイドでFKを獲得。松本昌が入れたクロスをゴール前のダニエルが頭で合わせてゴールネットに突き刺す。大分がこの試合最初のシュートで先制点を奪った。

▽その後は大分がやや攻勢を強めるも、時間の経過とともに再び町田が主導権を握り、大分がセットプレーから追加点を狙いにいく展開となる。そのまま試合を折り返すかと思われた前半アディショナルタイムに、大分ボックス内でこぼれ球を拾った鈴木孝司が左足のアウトサイドで針の穴を通すようなコントロールシュートを突き刺し、町田が同点としてハーフタイムを迎えた。▽両チーム交代なしで開始された後半は、立ち上がりこそ両チーム共にサイド攻撃を起点として相手ゴールに迫っていく。しかし、ホームで勝利が欲しい町田が攻勢を強めていき、大分は守りながらカウンターで追加点を目指していく。

▽拮抗した展開が続く中、73分に試合が動く。町田がボール奪取からカウンターを開始すると、鈴木孝、重松とつないで、最後は鈴木孝が滑り込みながらボールをプッシュ。町田が2-1と勝ち越しに成功した。

▽追う展開となった大分は、76分に若狭が2枚目のイエローカードを受けて退場処分に。さらに81分には三平が足を痛めてプレー続行が不可能になるなど窮地に追い込まれた。さらに89分、鈴木孝の突破を阻んだ鈴木のプレーにレッドカードが出される。

▽試合はそのまま終了のホイッスルを迎え、町田は3年ぶりのJ1昇格に向けて大事な初戦で白星を飾った。一方の大分は、アウェイゴールを奪ったものの、若狭、鈴木といったバックラインの要を欠いてホームでの2ndレグを迎える。