5分間で圧巻の4発 G大阪が逆転でCS出場権獲得《J1》

▽年間順位で4位につけるG大阪(勝ち点60)は22日、明治安田生命J1リーグ・2ndステージ第17節の山形戦に臨み、ホーム最終戦を4-0で勝利した。同時キックオフの他会場でFC東京が引き分けに終わったため、年間順位で3位に浮上したG大阪のチャンピオンシップ出場が決定している。

▽G大阪がチャンピオンシップ出場圏内の3位に滑り込むためには、この最終節で勝利を収めた上、FC東京が引き分け以下に終わることが最低条件となる。長谷川監督は出場停止のパトリックに代わり、宇佐美を1トップの位置で先発起用した。

▽逆転進出を目指すG大阪は、前線でタメを作れるパトリックの不在もあり、丁寧に足下でボールを繋ぎながら攻撃のリズムを構築。遠藤や倉田を中心にボールの支配率を高めながら、宇佐美が積極的にシュートを放っていくが、枠内を捉えきれない。
▽すると、立ち上がりから球際で激しさを見せる山形がセカンドボールの回収率を高めていき、主導権を握りにかかる。セットプレーのチャンスから宮阪の直接FKや、ディエゴのポストプレーからG大阪ゴールに迫るが、GK東口の牙城を打ち破れない。

▽前半の終盤を迎えると、ここまでG大阪を上回るシュート本数を記録する山形がチーム全体を押し上げて、さらに攻勢を強める。宮阪のミドルレンジからの強烈なシュートが枠内を捉えるが、惜しくもGK東口の正面を突いてしまう。▽遠藤と今野のボランチのところで相手のタイトな寄せに遭い、前半にほとんど攻撃の形を作り出せなかったG大阪は54分、倉田、オ・ジェソクを下げ、長沢、米倉を同時投入。宇佐美を1列下げてトップ下に置き、192cmの長身FW長沢を最前線に入れた。

▽すると、この交代策が宇佐美を奮い立たせる。61分、宇佐美が右サイドから入れたセンタリングはGK山岸にパンチングで弾かれるも、ボックス内でこぼれ球を拾った大森が右足で流し込み、G大阪が先制に成功する。

▽さらに、その2分後には最終ラインの背後に抜け出した宇佐美がボックス右からグラウンダーのボールを送ると、ファーサイドに詰めた大森がプッシュ。続く64分には左サイドからの宇佐美のクロスを中央の長沢が頭でネットを揺らし、G大阪に3点目が生まれる。

▽これで完全に流れを掴んだG大阪の猛攻はまだ終わらない。66分に遠藤の左CKから米倉のヘディングシュートでダメ押しゴール奪い、G大阪がそのまま4-0で勝利。ホーム最終戦を4発快勝で締めくくったG大阪が逆転でチャンピオンシップ出場を決めるとともに、来季のACL出場権を獲得した。G大阪は、28日に行われるチャンピオンシップ準決勝で浦和と戦う。